物件の最終確認と残代金などの精算について
物件の最終確認

チェックするのは、主に「契約した内容通りになっているか」という点です。中古物件では、契約時に受け取った「付帯設備表」や「物件状況等報告書」に照らして確認します。
「付帯設備表」は、住まいに付属する設備を記載したもので、庭木や庭石から給湯器やエアコン、温水洗浄便座など引き渡しの対象となるすべての設備について、有無と状態が書かれています。
これに対して「物件状況等報告書」は物件そのものの状態を記した書類です。雨漏りやシロアリの害、構造に関わる木部の腐食、給排水設備の故障などについて記載があります。
特に中古物件の場合には、引き渡しまでにも状況が変わることがあるので、「付帯設備表」「物件状況等報告書」に照らして、しっかり確認しておきましょう。
物件確認の際には、その他にも電気・ガス・水道の使用法やトラブル時の連絡先などについて引き継ぎを受けたり、隣家との境界について説明されたりすることがあります。
当日までに用意しておくもの

【用意するもの】
●残代金と諸費用、仲介手数料、登記費用、火災保険料等のお金(残代金の支払に住宅ローンを利用する場合は、当日振り込めるよう手配しておく)
●実印
●住民票(同居する人全員分)
●写真がついている身分証明書(運転免許証、パスポートなど)
残代金・諸費用の精算と引き渡し

【残代金】
物件価額から、売買契約時に支払った手付金や申し込み時に支払った申込金を差し引いた残金。ローンを利用する場合は、当日に融資が実行されるので、そのまま振り込みなどを行います。
【諸費用】
仲介手数料、登記費用(司法書士への報酬、登録免許税)、固定資産税・都市計画税の買主負担分、マンションの場合は管理費・修繕積立金の負担分などを支払います。固定資産税・都市計画税は日割りで計算し、引き渡し前日までは売主の負担となります。マンションの管理費なども同様です。
物件の引き渡しでは、付属する鍵すべてと建築確認通知書および検査済証、管理規約、設備の取扱説明書や保証書などを受領します。