二人暮らしの引越し費用の相場は?総額と安くおさえるポイントも紹介!

本記事では二人暮らしの引越しについて、費用の相場や節約するための方法などを詳しく解説します。二人での新しい生活に向けて、ぜひ参考にしてください。
記事の目次
二人暮らし(夫婦・カップル・ルームシェアなど)の引越し費用の相場は?
まずは実際に同棲やルームシェアをしたことがある人に、はじめた際にかかった引越し費用について聞いてみました。
結果は以下のグラフのとおりです。

同居をはじめる引越しのためか、50km未満で引越ししたという人がほとんどでした。また、引越し費用の全体平均は約6万円です。
これは、それぞれ別に住んでいた二人がひとつの家に引越しをするため、一人あたりの荷物が通常の単身の引越しよりさらに少なく済むため費用を安くできる可能性も。
また、多くの人が大型家具のみ引越し会社に運搬を頼んだり、引越し会社の単身者向けプランを利用したり、引越し会社をうまく活用して費用を抑えていました。
二人暮らしの引越し費用を節約する方法

これから二人で暮らす方向けに、引越し費用を少しでも安く抑える方法をご紹介していきます。
なるべく自分たちで運ぶ
引越し費用は、荷物の量や運ぶ距離、時期などによって異なります。まずは荷物を減らすために、できるだけ自分たちで運びましょう。自家用車がなくてもレンタカーを借りたりした方が安く済む可能性もあります。
引越し先が近ければ、何回かに分けて運ぶことで荷物を大きく減らせるでしょう。家電や家具といった大きいものは難しいですが、小さなものは段ボールに詰めて小型の車でも運べます。
もし、家族や友人に手伝ってもらった場合は食事をごちそうするなり、心づけを渡すなり、お礼は忘れないようにしましょう。
複数の引越し会社から見積もりを取る
引越し費用は引越し会社によっても異なります。最初から1社に絞るのではなく、複数の引越し会社に見積もりを依頼しましょう。インターネットで同時に一括見積もりを取ることもできますが、最終的には訪問見積もりによって正式な見積もりとなることが多いでしょう。
この場合、各引越し会社に日時を変えて来てもらいますが、引越し会社によっては「この場で即決してくれるなら」と価格を抑えて提示してくることもあり、サービスの違いもあるため複数社比較するといいでしょう。事前にインターネット見積もりでおおよその金額感を把握しておくと共に、「これ以上安ければ決めてもいい」というラインを設けておくのもおすすめです。
ただし、費用が安いからといって、対応が悪ければ気持ちよく引越せません。大切な荷物を紛失されたり、家に傷をつけられたりしたら大変です。引越し会社の選び方については以下記事でもご紹介していますので、合わせて参考にしてください。
繁忙期を避ける
時期によっても引越し費用は異なります。特に進学や就職などの多い3~4月、会社の転勤などが発生しがちな9~10月は、引越しの繁忙期です。
繁忙期は引越し料金が高くなるほか、直前だとそもそも引越し会社を見つけることが難しくなる可能性もあります。
逆に、閑散期は引越しを希望するお客さんが少ないため、安い費用で依頼しやすいです。余裕を持って引越しのスケジュールを立て、できるだけ繁忙期を避けて依頼しましょう。
二人それぞれの量を把握し、荷物を減らす

まずは、それぞれの家にある荷物の量を確認しましょう。そして、引越しに合わせて断捨離するのがおすすめです。一人暮らしで必要でも、二人暮らしになれば不要になるものがあるかもしれません。
また、長く住んでいると、使わないのに置きっぱなしなものも多いでしょう。家電や家具をはじめ、重複して持っているものも一方は必要なくなります。
荷物を減らしたら改めて正確な量を把握し、それに適したなかで安い引越しプランを選ぶことで、無駄な出費を抑えられるでしょう。
二人暮らしで利用できるお得なプランを利用する
引越しにはさまざまなプランがあり、二人暮らしに適したものもあります。そうしたプランを賢く選択すれば、費用を抑えてお得に引越しができるでしょう。ここで、具体的なプラン内容をいくつかご紹介します。
単身引越しパック
単身者向けのプランです。基本的に1人での引越しを対象としていますが、2人一緒ではなく、それぞれ一人暮らしや実家住まいから二人暮らしのために引越す場合は、この単身引越しパックが利用できます。
カップルプラン
新婚やカップルなど二人暮らしに適したプランです。「少人数プラン」と呼ばれることもあり、二人暮らしをはじめとした小規模家族の引越しに対応しています。
立ち寄りプラン
一度の引越しで、複数の場所へ立ち寄ってもらえるプランです。例えば一方が住んでいる場所で荷物を積み込んだ後、もう一方の家に立ち寄ってさらに荷物を積み込み、その後に引越し先へまとめて荷物を搬入してもらうといったことができます。
午後便、フリー便
午後に荷物が到着して作業する午後便や、作業日程を引越し会社に任せるフリー便は、通常より引越し費用が抑えられます。ある程度日程に余裕があり、時間を合わせやすいのであれば、活用することで節約につながるでしょう。
帰り便
別の引越しを終えて戻ってくるトラックに荷物を積んでもらい、その戻り先あるいは途中で荷下ろしして作業するプランを帰り便と呼びます。
例えば、神戸から東京に引越しをするとしましょう。東京から神戸への引越しをおこない、神戸で空になったトラックに自分の荷物を積んでもらい、東京の新居で荷下ろししてもらうといったケースです。
引越し会社側からすれば、トラックが空のまま戻るより引越し費用が得られるため、通常より安価で対応してもらえます。ただし、うまく他の引越しとスケジュールや場所がかみ合わなければいけないので、帰り便で依頼できないこともある点に注意してください。
混載便
自分たちだけでなく、他の人も含めた複数の荷物を一緒に運んでもらうのが混載便です。複数名の荷物を一度に運べるため、引越し費用は安く抑えられます。
ただし、複数名のスケジュールを調整する必要があるため、荷物を積んでから届くまで時間がかかることが多いでしょう。必ずしも希望どおりの日程で引越しできるとは限らないため、スケジュールに余裕を持っておくことが大切です。
コンテナ便
コンテナ便とは、鉄道の貨物コンテナに荷物を積んで運ぶ方法です。特に引越し先が遠い場合、トラックでの引越しより費用を抑えられる可能性があるでしょう。
引越し会社のオプションサービスを活用する

引越し会社によっては、さまざまなオプションサービスを提供しています。例えば段ボールが有料の場合、新品ではなく中古を提供してもらうことで、費用を抑えられるかもしれません。
また、不用品を回収してくれたり、エアコンを設置してくれたりすることもあるでしょう。
通常なら複数社に依頼することをまとめて1社に頼むことで、費用が安くなったり、交渉しやすくなったりする場合もあります。どのような作業が必要になるのか事前に確認し、オプションとして提供されていれば相談してみてください。
どちらかの家に引っ越す
すでに二人のうちどちらかが一人暮らししている場合は、新しく家を探すのではなく、その部屋で二人暮らしをはじめるのも一つの方法です。そうすれば、引越し費用は1人分で抑えられます。
ただし、物件によっては1人のみの居住を基本としていることもあります。無断で引越さず、必ず不動産会社や大家さんに二人暮らしが可能か確認してください。二人入居可能な物件で貸主から許可が得られれば、その部屋で二人暮らしをスタートできます。
二人暮らしの初期費用の総額は?どんなことにお金がかかる?
二人暮らしで必要なお金は、引越し費用だけではありません。実際のところ、何にどれくらいの費用がかかるのか、具体的にご紹介します。
【アンケート】二人暮らしにかかった費用はいくら?
まずは、二人暮らしにかかった費用の総額を、ケース別で見ていきましょう。
同棲を機に二人暮らしを始めたケース
カップルが同棲を機に、二人暮らしを始めたケースは以下のとおりです。

100,000円以下という方がもっとも多く、全体の半数を占めています。次いで100,001円~300,000円が29%となっていますが、おおむね10万円前後を見込んでおけばよさそうです。
結婚を機に二人暮らしを始めたケース
次に、結婚するために二人暮らしを始めたケースを見てみましょう。

もっとも多いのは、32%を占めた50~89万円となっています。同棲では10万円以下が半数だったため、キッカケによって費用が大きく違うことがわかります。
実際のところ、結婚にはさまざまなお金が必要です。結婚の費用については以下記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
二人で暮らす住まいにかかる費用
二人暮らしする際、住まいにかかる費用には以下のようなものが挙げられます。
賃貸物件を契約する際の初期費用
賃貸物件を新しく契約する場合、初期費用が必要です。初期費用には敷金礼金のほか、前家賃や仲介手数料などが含まれます。一般的に賃料の5カ月分程度がかかるでしょう。
しかし敷金礼金0円の物件もあるので、初期費用も契約する物件によって異なります。
家を購入する際の初期費用
賃貸ではなく、家を購入して二人暮らしをはじめることも考えられるでしょう。この場合は、頭金や手付金、仲介手数料、登記費用、保険料などさまざまな初期費用が発生します。
初期費用の総額は物件価格などによって左右されますが、賃貸と比べて高額になるでしょう。
家電や家具の購入にかかる費用

二人暮らしをはじめるにあたっては、家具や家電などの購入も必要です。もちろん、これまで一人暮らししていたのであれば、使えるものはそのまま使い続けることで節約になります。
ただし、荷物が増えれば収納も多く必要ですし、家電類も一人暮らしと二人暮らしではサイズなどが異なります。
例えば冷蔵庫も、二人暮らしになれば二人分の食材を保存できる大きさがないと不便でしょう。なお、買い替えにあたっては古いものの処分費が必要になることもありますので、中古買い取りなどを利用してこれを削減するのも節約方法の一つです。
インターネット回線費用
家でパソコンを使用したりオンラインゲームを楽しんだりするなら、インターネット回線の契約が必要です。昨今はテレワークでの働き方も増えていますので、そうした際にも必須となるでしょう。インターネット回線の費用は、事業者やプランによって異なります。
複数の事業者を比較しながら、自分たちの生活に合ったものを選んでください。
固定電話を使用するなら、その利用料もかかります。インターネット回線と合わせて契約することで、電話代を安くできるプランもありますので、必要に応じて検討しましょう。
結婚をキッカケに引越しをして二人暮らしするなら、タイミングの見極めのほか、手続きも何かと大変です。以下の記事で詳しくご紹介していますので、合わせて参考にご覧ください。
新婚さんは、結婚助成金がもらえる場合も?

結婚する場合は、結婚助成金を受け取ることができるかもしれません。これは正式名称が「結婚新生活支援事業費補助金」と呼ばれるもので、新婚世帯の経済的援助を目的とした交付金です。
受給するには夫婦とも39歳以下、世帯所得が400万円未満という条件がありますが、該当する場合は申請してみてください。
補助対象となるのは新居の住宅費用や引越し費用などです。結婚を機に二人暮らしをはじめる際の引越しもこれに当てはまります。最大30万円を受け取れるため、引越しに必要な費用の多くを賄うことができるでしょう。
自治体によっては、上限60万円を受け取れる場合もあります。詳しくは以下記事でも解説しておりますので、合わせてご覧ください。
まとめ
二人暮らしをはじめる際に知っておきたい、引越し費用や節約方法などについて詳しく解説しました。引越しは時期やプラン、荷物の量などによって費用が異なります。特に繁忙期は費用が高くなりがちなので、できるだけ余裕を持ってスケジュールを組み、繁忙期を外すようにしましょう。
また、引越し先が遠くなければ、小さな荷物などは自分たちで運んでおくことで、引越し費用を抑えられます。二人暮らしをはじめるにあたっては、引越しだけでなく家電・家具の購入や住宅の初期費用など、何かとお金がかかるものです。全体で必要な費用をしっかり把握し、可能な範囲で節約しましょう。
結婚する際には助成金制度もありますので、対象になる方はぜひ忘れずに申請してください。二人暮らしを考えている方は、まずどんな物件があるのか探してみると共に、引越し費用の一括見積を依頼してみるのがおすすめです。
<アンケート概要>
■同棲をしたことがある人に質問です。引越し費用はいくらかかりましたか?
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:94人
対象:10代~80代男女(全国)
調査時期:2023年12月
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