「南向き」って本当にベスト?知っておきたい物件選びと方角の関係

間取り

2020年2月28日更新

「南向き」って本当にベスト?知っておきたい物件選びと方角の関係

そこでこの記事では、物件の向きに関する特徴と賃貸物件の選び方について解説いたします。

記事の目次

  1. 賃貸物件の日当たり事情。「南向き」の条件ってマスト?
  2. 他にもこんな特徴が!?南向き物件で注意したいこと
  3. 南向きの部屋や日当りに関するみんなの反応!実際はどう?
  4. 南向き以外の方角の特徴も見てみよう
  5. 部屋の方角は自分のライフスタイルから選ぼう!
  6. まとめ

賃貸物件の日当たり事情。「南向き」の条件ってマスト?

物件を検討するとき、「南向きの部屋が良い」と聞いたことはないでしょうか。
「南向き」は明るい太陽光が入り込むこともあり、よい部屋の条件としてよく挙げられる条件の1つです。

日当たりが良いからこそ気を付けておくべきことがいくつかあります。また、南向き以外の物件がよくない物件かというと、必ずしもそうとはいえません。
ここでは、物件の向きに関する特徴と賃貸物件の選び方について見ていきましょう。

南向きの部屋のメリット

南向きの部屋の一番のメリットは、やはり「日当たりが良いこと」にあります。
日本では南から太陽光が入って来るため、1年を通して日が降り注ぎ、冬でも暖かく明るい部屋を作ることができます。洗濯物が乾きやすいですし、冬場の電気代を抑えられるメリットもあります。

南向きの部屋の注意ポイント

ただし、そんなメリットの多い南向きの部屋にも、南向きゆえの注意ポイントがあります。そのうちのひとつが、「採光とプライバシー保護のバランスが難しい」という点です。

南側に大きな窓がある場合、ここから太陽光が入ってお部屋の中が明るくなります。しかし、その窓が道路に面していた場合、人目が気になり、カーテンを開けるのが難しくなることも。

レースのカーテンを引くことである程度対応できますが、人目が気になる場合は一日中カーテンを引いておくことになり、せっかくの「日当たりの良さ」「太陽光が入りこむこと」のメリットを活かせなくなります。

他にもこんな特徴が!?南向き物件で注意したいこと

また、南向きの部屋にはほかにも注意しておくべきことがあります。

洋服やインテリア、書籍などの日焼け

太陽光が入って来ると、それだけ家の中の物が日焼けしやすくなります。インテリアが黄ばんでしまったり、劣化が早まったり、洋服や書籍が変色・色あせしてしまったりすることもあります。

夏場は部屋が暑くなりすぎる

太陽光がよく入る家は、室温が上がりやすくなります。特に夏場は熱がこもりやすく、日中には暑さを感じやすくなるでしょう。
夏場の電気代がかさむ原因にもなるので、通年暖かく過ごせるというメリットは一長一短であることがわかります。

食べ物が傷みやすい

室温が上がりやすい部屋であれば、当然食べ物も傷みやすくなります。
ただしこれに関しては、直射日光の当たらない涼しい部屋を確保したり、なるべく食べ物を冷蔵庫に入れるようにすることで対策ができます。

ペットを飼っている場合にも注意が必要

犬や猫、熱帯魚、その他の小動物など、ペットを飼っている場合にも注意が必要です。特に魚は水温の上昇に非常に敏感で、南向きの部屋にアクアリウムを置いた場合、魚が水温の上昇に耐えきれないことがあります。また水温上昇によって藻が発生すると水中の酸素が薄くなり、水中の植物が枯れてしまうなどの影響も生じます。

犬や猫も、暑い部屋にいると熱中症になる可能性が高くなります。これを防ごうとするとエアコンの24時間稼働が必要になり、電気代の上昇につながってしまいます。ペットを飼っている場合は、こういった点にも注意を払いながらお部屋を選ぶ必要があります。

南向きの部屋や日当りに関するみんなの反応!実際はどう?

実際に南向きの部屋に住んでいる人や他の方角の部屋に住んでいる人はどのように感じているのでしょうか?実際に住んでいる方の声をご紹介します。

日当たりは重要!南向き物件でよかったという声

「南向きの大きな窓が非常によかったです。日中はぽかぽか暖かいし、ちょっとした植物も育てられる。」(27才/女性)

「南向きで日当たりが良く明るくて良かった。」(44才/女性)

「南向き・駅近・分譲貸し。明るく便利でしっかりした造りがいいから。」(55才/女性)

お部屋の中が明るく暖かくなる南向きの物件。毎日過ごす場所だからこそ、そのメリットは大きなものになります。

住んでみたらけっこういいかも?南向き以外の物件に住んでいる方の声

一方、南向き以外の物件に「気に入って住んでいる!」という声も。

「南向きに拘ったが物件がなく東向きに住んだ。ほとんど寝に帰るだけだったので別段問題なかった。」(51才/女性)

「今までは南向きしか住んだことがなかったが、今回初めて東向きに住んで、南向きほど日当たりが良すぎることなく丁度良いと思った。」(25才/女性)

「南向き以外だが気にならなかった。陽が差す時間帯に部屋に居ない事が多い。」(45才/男性)

日中に仕事で外に出ている方にとっては、いない時間帯の日当たりになりますので、あまり関係がないといえます。もちろん休日は暖かく気持ちよく過ごすことができますが、「南向きは日当たりが良すぎる」という感想も。

また、一概に「南向き」「それ以外の向き」と分けても、実際の日当たりのよさや部屋の中にいて感じる印象は物件によっても大きく異なります。
南向きでなければ嫌だ!と条件を絞るのではなく、他の向きの物件も候補に入れつつ実際に足を運んでみるのがおすすめです。

南向き以外の方角の特徴も見てみよう

「部屋の向き」ということを取り上げた際、よく話題になるのが「南向きの物件」です。
しかしほかの方角を向いている部屋にも、それぞれの特徴があります。次は、南向き以外の物件の特徴やメリットを見ていきましょう。

東向き部屋の特徴とメリット

東向きの部屋は朝方に光が入って来るため、爽やかな目覚めを迎えることができます。朝が早い人には特に良いでしょう。
「出勤が午後から夜中にかけてなので、朝方はゆっくりと寝ていたい」という方の場合は、不向きかもしれません。

東向きの部屋はこんな方におすすめ

朝活したい人、休日も規則正しい生活をしたい人に向いています。健康的な生活を送りたい方にもよいでしょう。

西向き部屋の特徴とメリット

西向きの部屋の場合、基本的には午後~夕方に日差しが入って来ることになります。
夕日に照らされた部屋はノスタルジックさを感じさせ、雰囲気が良くなります。なお、冬の季節は部屋を暖かく保ちやすいというメリットがありますが、夏は西日にあわせて温度調整をする必要があります。

西向きの部屋はこんな方におすすめ

冬を暖かく過ごしたい人に向いている部屋です。オレンジ色に染まっていく部屋は非常に風情があるので、夕方にゆっくり過ごしたい人や、部屋に「雰囲気」「美しさ」を求める方にも向いています。

北向き部屋の特徴とメリット

太陽光が入りにくいので、「太陽に邪魔されずに朝はゆっくり寝ていたい」という方の寝室に向いています。また温度変化が起こりにくいので、ワインなどを保管する部屋としても適しています。さらには夏でも気温が上がりにくいというメリットもあります。

ただし、南向きの部屋とは真逆で、部屋が寒くなりがちです。また光が入りにくいことが多いため、照明などを設置しないと部屋が暗い印象になってしまうのが難点です。

北向きの部屋はこんな方におすすめ

「休日は、のんびり寝ていたい」と考える方や夜間の仕事をしている人、「光の劣化や色あせを避けたい趣味の物がたくさんある」という方には北向きの部屋が向いています。
また、夏の暑さに弱い方にとっても、北向きの部屋は過ごしやすい部屋となるでしょう。

部屋の方角は自分のライフスタイルから選ぼう!

一般的に南向きの部屋が良い、南向きの部屋は過ごしやすいとよく言われています。
「日当たりの良い部屋」や「冬でも暖かい部屋」を望む人にとっては、南向きの部屋はとてもおすすめの物件だといえるでしょう。

しかし、南向きの部屋でなければダメ、ほかの方角の部屋は良くないということはありません。
東向きの部屋は、朝は明るく目覚めることができますし、西向きの部屋は美しい夕日の入る部屋を楽しむことができます。また、北向きの部屋は太陽光による家具や物の劣化が起こりにくいというメリットがあります。

まとめ

このように、「どの向きの部屋がいいか」はライフスタイルによって異なります。さらには同じ部屋であっても、午前中と午後、夕方では印象が違う部屋になることもあります。

日当たりや日の入り方が気になる場合は、午前中・午後・夕方と、3回のタイミングで物件を見に行き、検討するとよいでしょう。

アットホームでは、物件がどちら向きなのかわかる「主要採光面」のデータを掲載しています。この記事を参考に、どの方角に向いている物件が合うのかを考えながら新しいお部屋を探してみてください!

調査概要

「【賃貸にお住まいの方】住まい探しの時は特に希望していなかったが、意外によかったと思うことはなんですか? 」
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:609人
対象:18歳~59歳男女(全国)
調査期間:2019年1月23日~2019年1月30日

「【賃貸にお住まいの方】住まい探しの時に妥協したが、住んでみたら気にならなかったことはなんですか? 」
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:597人
対象:18歳~59歳男女(全国)
調査期間:2019年1月21日~2019年1月28日

「次に住む【賃貸住宅】を探すときに、絶対に譲れないと思うことはなんですか? 」
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:861人
対象:18歳~59歳男女(全国)
調査期間:2019年1月23日~2019年1月30日

「【賃貸にお住まいの方】住まい探しの時にこだわったが、こだわらなくてもよかったな、と思うことはなんですか 」
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:540人
対象:18歳~59歳男女(全国)
調査期間:2019年1月21日~2019年1月28日