配信部屋の作り方を解説!防音対策と賃貸6畳一人暮らしでもできるレイアウトを紹介

記事の目次
「配信部屋」とは?

配信部屋とは、配信に必要な環境を整えた、自分だけの配信専用スペースのこと。照明や防音、家具の配置をちょっと工夫するだけでも、配信のモチベーションがアップします。これから配信を始めたい人にとって、配信部屋は大切な土台です。友達にも自慢できるような、自分だけの理想空間を作りましょう。
配信部屋の作り方

配信を快適におこなうためには、どんな機材を使うか以上に、「どんな空間で配信するか」がとても大切です。ここでは、賃貸や6畳一人暮らしでもできる配信部屋の作り方を、順を追って解説します。自分にぴったりな空間づくりのヒントを、ぜひ見つけてみてください。
どんな配信をするか考える
配信部屋をつくる前に、まずは「どんな配信をしたいのか」をイメージすることが大切です。歌や楽器演奏、ゲーム配信、雑談など、スタイルによって必要な環境や準備はさまざま。まずは、方向性をしっかり考えておきましょう。
・音楽(歌・楽器演奏)
歌や楽器演奏をメインに配信する場合、部屋の作りが配信のクオリティに大きく影響します。スマートフォン1台でも始められますが、本格的を目指すなら防音や音響の工夫は欠かせません。
周囲の音を拾いにくくする工夫や反響を抑えるための吸音材など、ちょっとしたこだわりをプラスするだけで音質がよくなります。歌や楽器の音を高品質で届けるために、配信環境はしっかり整えておきましょう。
・ゲーム
ゲーム配信をメインにする場合、快適なプレイ環境と安定した配信環境どちらも大切です。モニターの位置や配信のしやすさ、座りやすい椅子の配置など、長時間でも集中できる空間を意識しましょう。
また、背景も配信の印象を左右するポイント。壁にLEDライトを取り入れたり、ゲームグッズをディスプレイしたりと、自分らしいレイアウトを楽しみながら整えてみましょう。
・雑談
雑談の配信をメインに考えているなら、視聴者との距離感を大切にできる、居心地のよい空間づくりがポイント。声がクリアに届くような静かな環境や、落ち着いた雰囲気の背景づくりを意識します。照明や壁紙、小物で自分らしさを演出すれば、視聴者にも居心地のよさを感じてもらえるでしょう。
配信のジャンルによって、必要な部屋づくりのポイントは変わります。音楽なら防音、ゲームならスペースと配線、雑談なら音声の聞き取りやすさなど。自分のやりたい配信に合わせて、最適な環境を整えましょう。
ネット環境を整える
ライブ配信のクオリティを左右するのがネット環境です。特に映像や音声をリアルに届けるには、通信の安定性が欠かせません。おすすめは、Wi-Fiよりも安定した有線LAN接続。さらに、上り速度(パソコンやスマートフォンなどの端末から、インターネットにデータ送信をおこなう方向のこと)が重視されるライブ配信では、光回線の導入やゲーミングルーターの使用も効果的です。高画質配信なら上り6Mbps以上が目安となり、視聴者数が多くなるほど必要な通信速度も高くなります。
どこに作るかスペースを決める
配信部屋を作る場所は、使う機材の種類や配信スタイルによって変わります。モニターやマイクなどを置くスペースをしっかり確保しましょう。自宅の一角を使う場合は、防音や背景の工夫ができる専用スペースが理想です。しかし、難しければレイアウトを工夫しましょう。
サイズを測り配置を考える
配信部屋を作る際は、デスクや機材のサイズをしっかり測ることが大切です。実際のスペースに合うか確認することで、無理なく快適な環境がつくれます。配置は、紙に図を描いてみるとイメージが湧きやすくなるでしょう。こうした準備が、配信に集中できる部屋づくりの第一歩です。
デバイスを揃える
デバイスは一気にすべて揃えようとするのではなく、まずはパソコンやモニターなどの必需品から揃えましょう。小物類は、あとから必要に応じて追加しても構いません。順番に揃えることでレイアウトの調整もしやすく、理想の環境に近づきます。
大きいモノから配置する
部屋を整えるときは、デスクやチェアなど大きな家具から配置するのが基本です。そうすれば、部屋の使い方や動線も見えやすくなるでしょう。また、小物類を置くスペースも、あとから考えやすくなります。また、収納ラックやモニター台なども、先に位置を決めておくとスムーズに進みます。全体のバランスを見ながら、配線やインテリアを整えていきましょう。
配線環境を整備する
配信部屋の仕上げで見落としがちなのが、配線環境の設備です。ケーブルが散乱していると、せっかくの配信空間も雑多に見えてしまいます。ケーブルボックスやケーブルトレーを使って、デスク下にすっきり収納するのがおすすめ。結束バンドやケーブルタイで脚に沿わせるだけでも、かなり見栄えがよくなります。
配線を整理しておけば掃除もしやすく、トラブルも防げます。環境を整えたら、すべてのデバイスの動作確認も忘れずにおこなってください。
配信部屋を作る際に気を付けたいポイント

配信部屋を作るときは、見た目や機材だけでなく、安心して配信できる環境を整えたいものです。防音やプライバシー対策をしっかりしておけば、トラブルを未然に防ぎ、より快適に配信を楽しめます。ここでは、部屋づくりの際に気をつけたいポイントを紹介します。
防音対策をする
配信を快適に続けるには、音の問題も注意が必要です。とくにトークや歌、楽器系の配信では、思った以上に声や音が周囲に響いています。防音対策をしないままだと、隣人とのトラブルの原因になりかねません。
建物構造によっても音の伝わり方は異なり、木造より鉄骨造、さらに鉄筋コンクリート造の方が防音性は高めです。ここでは、自分でできる防音対策を具体的に紹介します。
防音・遮音マットを床に貼る
配信中の足音や椅子の動く音が響くのを防ぐには、防音・遮音マットを床に敷きます。とくにゴム製のようなしっかりした素材は遮音性が高く、生活音も軽減できるのでおすすめです。上からカーペットを重ねれば見た目も損なわず、部屋の雰囲気に合わせやすいのもうれしいポイント。サイズ展開も豊富なので、部屋の広さや形状に合わせて調整してください。
防音・吸音パネルを壁に貼る
壁からの音漏れや反響が気になるなら、防音・吸音パネルを活用するとよいでしょう。壁に貼るだけで外への音漏れを抑えたり、部屋の中の音が響くのを防いだり、配信にぴったりの環境が整います。
パネルのデザインやサイズもいろいろあり、部屋のテイストに合わせて選べます。DIYでも取り付けやすく、初めての人でも気軽にできるでしょう。音質アップにもつながるので、こだわり派にもおすすめです。
ドアや窓の隙間に遮音テープを貼る
ドアや窓のちょっとした隙間からも、意外と音は漏れたり入ってきたりします。そんなときに役立つのが遮音テープです。貼るだけで音の出入りを抑えられるので、配信環境の静けさが一気にアップします。とくにゲーム配信でテンションが上がり大声になりがちな人は、早めに対策をしましょう。
防音・遮音カーテンを取り付ける
配信中に外からの騒音が気になるときは、防音・遮音カーテンが役立ちます。厚手で音を通しにくい素材が使われており、音をカットしつつ、自分の音も漏れにくい優れもの。取り付けは普通のカーテンと同じなので、気軽に導入できるのもポイントです。遮音レースと組み合わせれば、より静かな環境をつくれます。
家具や家電の配置を変える
家具や家電の配置を少し工夫するだけでも、音漏れを防げます。たとえば、本棚やタンスなどの大きな家具を壁際に置けば、音の伝わりを和らげる“吸音材”のような役割になるでしょう。壁との間に少し隙間を空けて配置すると、より効果的です。配信環境を整えるついでに、レイアウトを見直してみるのもよいかもしれません。
配信部屋を作るなら、防音対策はとても重要です。マットやパネルで音漏れを防いだり、遮音テープやカーテンで静かな空間を確保したり、工夫次第で快適さがアップします。家具の配置も意外と効果的なので、ぜひ試してみてください。また、防音性の高い賃貸物件もあるので、気になる方は探してみるとよいでしょう。
個人情報を特定されないようにする
配信部屋を作るときに忘れがちなのが、個人情報の管理です。窓の外の風景や宅配の伝票、学校名や会社名の入ったアイテムなど、ちょっとした映り込みで身バレするリスクがあります。特に、顔出しや部屋の背景が映る配信では要注意です。
そのため、個人が特定されそうなものは事前に片づけておきましょう。カーテンで外の景色を隠したり、背景をぼかす設定を活用したりするのもおすすめです。安全に配信を楽しむためにも、プライバシーはしっかり守りましょう。
6畳でも作れる配信部屋のレイアウト

配信部屋は、広い家じゃなければ作るのが難しいと思っていないでしょうか。しかし、実際は6畳ほどのスペースでも、工夫次第で快適な配信環境をつくれます。そこで、ワンルームでも配信スペースをしっかり確保できるレイアウトを紹介しましょう。これから配信を始めたい人だけでなく、限られたスペースでベストな環境を整えたい人は、ぜひ参考にしてください。
ワンルームなら部屋に配信スペースを作る
ワンルームでも、工夫次第で立派な配信スペースをつくれます。たとえば、壁際にデスクと照明をまとめて、背景がスッキリ見えるようにレイアウトをするのがコツです。また、収納やカーテンで映り込みをカバーするのもよいでしょう。音漏れが気になるなら、隣の部屋との間に収納がある物件や、角部屋を選ぶと安心です。
I字デスク

I字デスクは、ワンルームやスペースに限りがある部屋にぴったり。壁際や窓際にすっきり収まるので、配信スペースを無理なく確保できます。必要な機材が少ない人、スマートフォンやノートパソコンでの配信が中心の人には特におすすめです。
L字デスクに比べると省スペースですが、その分だけレイアウトの自由度が高く、後から機材を追加しやすいのもポイント。まずはコンパクトに始めて、少しずつ自分好みにしていく楽しさがあります。
L字デスク

L字デスクは、配信環境を本格的に整えたい人に向いています。天板が広く、パソコン、モニター、照明、マイクなどを一気に配置できるのが魅力です。コーナーにすっきり収まるので、意外と省スペースに感じられます。
I字デスクよりも作業エリアが広いので、配信用と作業用でゾーン分けする使い方もできます。特に複数モニターを使う配信や、顔出しでの機材セッティングが必要な人におすすめです。
ロフトベッド下の空間を利用する

「配信スペースが足りない」というときに、頼れるのがロフトベッドです。ベッドを上に上げることで、下のスペースをまるごと配信エリアに使えます。省スペースで、自分だけの秘密基地のような雰囲気を出せるのも魅力です。
ロフトを活用する
ロフト付きの物件なら、その空間をまるごと配信スペースにするのもよいでしょう。天井が低めなので、ロータイプのデスクや座椅子を使うのがポイントです。生活スペースと分けられるため、気持ちのオンオフも切り替えやすくなるでしょう。限られた空間を最大限に活かして、自分だけのワクワクする配信部屋を作りましょう。
賃貸でもおしゃれな配信部屋を作るコツ

賃貸だと壁に穴を開けらず、おしゃれな配信部屋は難しい……と諦めていないでしょうか。しかし、原状回復できるアイテムをうまく使えば、配信映えする空間づくりは可能です。ここでは、賃貸でもできる部屋づくりの工夫を紹介します。
リメイクシートを活用する
リメイクシートは壁やデスク、棚の天板などに貼るだけで、部屋の雰囲気を大きく変えられます。貼ってもキレイに剥がせるので、原状回復も安心です。例えば、背景に木目調やレンガ柄のリメイクシートを使えば、ナチュラルで温かい雰囲気が出せますし、白系にすれば清潔感のある印象にもなります。気分転換にもなるので、ぜひ取り入れてみてください。
クッションフロアを敷く
クッションフロアを活用すれば、敷くだけで簡単に部屋の印象を変えられます。木目調やコンクリ風などデザインも豊富で、配信の雰囲気づくりにもぴったりです。しかも防音性があるので、足音やちょっとした機材の振動も和らげてくれます。
2×4(ツーバイフォー)材でラックを作る
2×4(ツーバイフォー)材はホームセンターで手軽に手に入る木材で、幅約9cm×厚み約3.8cmのサイズが特徴。加工もしやすく、DIY初心者にも人気です。専用の突っ張りパーツを使えば、壁や天井を傷つけずに柱を立てられるので賃貸でも安心でしょう。配信スペースにぴったりの見せる収納棚をつくって、アイテムをおしゃれにディスプレイしましょう。
穴が目立たないピンやフックを使用する
最近は、画びょう程度の小さな穴で使えるフックや、穴なしで貼れる粘着フックも豊富です。石膏ボード用のピンフックなら、目立たずしっかり固定できます。お気に入りのポスターや照明、機材のケーブル類をスッキリ収納すれば、配信映えする空間になります。まずは壁に飾りたいものの重さと壁の素材をチェックしてみましょう。
配信に適した物件の選び方

配信を楽しむなら、物件選びも非常に大切です。これから配信ライフを本格的にスタートさせたい人に向けて、部屋選びのポイントを紹介します。
ネット回線が速い・個別で契約できる
配信するにあたり、ネット回線の速さはとても重要です。特に動画配信はデータ量が多いので、遅い回線だと動きが遅かったり止まったり、視聴者をガッカリさせてしまいます。たとえばインターネット無料の物件や、建物全体で1本の回線を使っている場合、ほかの住人と回線を分け合うことになります。利用が集中する時間帯は、回線速度が遅くなってしまうかもしれません。そのため、個別で回線を契約できるか、工事しても問題ないかを、事前に管理会社へ確認しておくとよいでしょう。
角部屋
角部屋は、配信部屋としてかなり優秀な選択肢です。隣に部屋がないため生活音トラブルが起こりにくく、配信スペースを隣接住戸のない側に作ると安心感が高まります。
鉄筋コンクリート造の部屋
配信中の音を気にするなら、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の物件がよいでしょう。コンクリートは音を通しにくい素材なので、壁越しに声が漏れにくく、防音性が高くなります。逆に木造や鉄骨造は、ちょっとした音でも響きやすいので注意しましょう。
まとめ
配信を本格的に始めたいなら、まずは空間づくりが大切です。どんな配信スタイルでも、自分らしく快適に過ごせる部屋があれば、楽しく続けられるでしょう。
本記事では、6畳一人暮らし、賃貸でも実践できる部屋づくりのアイデアを紹介しました。以下に重要なポイントをまとめましたので、改めてチェックしてみてください。
配信部屋を作る際に気を付けたいポイントは?
防音対策や照明の位置、背景の整備が重要です。生活感を抑え、視聴者に好印象を与えられる環境を整えましょう。
配信部屋のレイアウトは?
カメラ映りを意識してデスクや照明を配置します。背景に装飾やライトを取り入れ、映える空間を演出するのがポイントです。
配信部屋の作り方は?
防音とネット環境を整備し、機材配置や照明を準備しましょう。配信テーマに合うインテリアを整えると完成度が高まります。
配信部屋の作り方には、工夫が必要です。しかし、自分らしさを出せる空間を整えることで、配信のクオリティも上がるでしょう。この記事を参考に、素敵な配信ライフを送りましょう!
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