このページの一番上へ

賃貸でもできる?クッションフロアだけで部屋をおしゃれにする方法

クッションフロアを使った、部屋のアレンジ方法について解説していきます
手軽に部屋の模様替えができる、便利なDIYアイテムとして人気を集めているクッションフロア。床材の雰囲気を変えて、自分好みのおしゃれな部屋に演出できるアイテムで、比較的簡単に取り入れやすいのも大きな特徴です。なかには床に敷くだけで設置できるタイプもあり、賃貸で活用しやすいのも魅力。
そこで今回は、クッションフロアを使った、部屋のアレンジ方法について解説していきます。

記事の目次

クッションフロアとは?

クッションフロアについて紹介していきます
クッションフロアについて紹介していきます

クッションフロアとは、主にビニール素材で構成された、弾力性のあるシート状の床材です。裏面は不織布もしくはビニールになっていて、元々の床材の上から敷くような形で使用するのが一般的。名前のとおり、薄いクッションのような感触になっていて、通常の住宅用では1.8mmほどの厚さがあります。なかには2mm以上の厚さがあり、土足にも対応できる種類も。
使い方としては、専用の接着剤やテープで貼るのが基本ですが、そのまま置くだけで使えるクッションフロアも市販されています。

またクッションフロアのデザインは多彩で、フローリング柄をはじめ、タイル地・石目調・レンガ風など自由に選びやすいのが特徴です。さらに各機能性の優れたクッションフロアもあり、例えば消臭・遮音・衝撃吸収・ペット対応など、幅広いタイプから用途に合ったものを活用できます。

クッションフロアのメリット

クッションフロアを使うことで、手軽に部屋の雰囲気を変えられるのはもちろん、次のようなメリットもあります。

掃除がしやすい

クッションフロアは、表面がツルツルとした水をはじくビニール素材なので、食べ物や飲み物をこぼしても簡単に拭き取ることが可能。例えば油などの汚れも、すぐにお手入れしやすいのが特徴のひとつです。
通常のフローリングに比べて、柄の目地も浅くなっているため、汚れを取り除きやすくメンテナンスも手軽。水に濡らした雑巾や布巾で拭き掃除をするだけで、床がキレイになりやすいメリットがあります。

高い防音性を持つ

クッションフロアは、弾力のある手触りになっているので、通常の床材よりも音や衝撃を吸収しやすいのも特徴です。なかには音や衝撃の吸収機能に特化したタイプもありますが、一般的なクッションフロアでも、ある程度の防音効果に期待できます。
小さなお子さんが走ったり遊んだりする足音なども、クッションフロアによって軽減しやすい利点もあります。

キズや汚れを防げる

クッションフロアを敷いておくことで、いわば緩衝材のようなイメージで、元々の床材のキズや汚れを防止できます。例えば物を落とした時のへこみや、ペットの爪のひっかきキズなども、クッションフロアで保護できるのがメリット。他にも飲みこぼしや水濡れのシミなどの汚れも防ぎやすいため、賃貸を退去する際の原状回復対策にもつながります。

水に強い

クッションフロアははっ水性に優れていて、水を吸収しにくい特徴もあります。水に濡れても拭き取りやすく、また水分が染み込みにくいので、シミが残りづらいのもメリット。簡単な掃除だけでも、比較的キレイに維持しやすいのも利点でしょう。

施工しやすい

もし床材そのものを張り替えるとなれば、内装工事によってリフォームすることになります。一方でクッションフロアを使えば、DIYで自由にアレンジできて、わざわざ施工会社に依頼する必要はありません。
特に賃貸では、入居者の自己判断で内装を変えることはできませんが、クッションフロアなら退去時に剥がすだけでOK。賃貸でも取り入れやすく、自分の気分で模様替えができるのもメリットです。

さまざまなデザインがある

ミナミさんとコハナさんのお部屋「愛する物とパンクに囲まれた、下町二人暮らし」
ミナミさんとコハナさんのお部屋「愛する物とパンクに囲まれた、下町二人暮らし

クッションフロアのデザインは豊富にあるので、自分好みの柄を選んで、おしゃれな雰囲気にできるのが魅力です。例えば、どこか高級感のある大理石風や、生活感を抑えたスタイリッシュなモルタル調など……。
さまざまな空間演出に使えて、友人や知人などを招きやすい、自慢の部屋作りができるメリットがあります。

クッションフロアのデメリット

クッションフロアにはいくつものメリットがありますが、あらかじめ注意しておきたいデメリットも。使い方にも気を付けておかないと、すぐに傷んでしまう可能性があるので、以下の部分も頭に入れながら活用していきましょう。

劣化しやすい

クッションフロアは、ビニール製のやわらかい素材になっているため、通常のフローリングなどに比べると耐久性は低くなります。例えば強い力で引っ掻いたり、重たい家具を動かしたりすると、簡単にキズが付いてしまうので注意が必要。場合によっては、破れて使いものにならなくなってしまうケースもあります。もし人が出入りしやすい場所なら、あらかじめ表面強化加工がされたタイプにしておくと安心でしょう。

変色しやすい

クッションフロアは、熱に弱く日焼けしやすい一面もあり、日差しが強く当たる場所は変色しやすいデメリットもあります。変色してしまうと、せっかくのおしゃれな部屋なのに、少し見栄えが悪くなってしまうことも。

クッションフロアの変色を防ぎたい時には、窓にUVカットフィルムを貼るか、日焼け防止マットを敷いておくのがおすすめです。また、クッションフロアはゴム素材の色移りがしやすい特徴もあります。長時間ゴム素材のものと接触しないように注意しましょう。

通気性が悪く湿気がこもる

クッションフロア自体は水に強いものの、あまり通気性がないので湿気がこもりやすい一面もあります。
例えばクッションフロアと床にすき間があると、そこから水分が入り込んで、湿気が溜まってしまうケースも。

湿気をそのままにしておくと、カビになってしまいやすい点にも注意が必要です。クッションフロアを使う際には、床からの浮きがないように貼る・換気しやすい場所で使用する・水濡れを放置しないなど、十分な湿気対策も考慮しておきましょう。

キズやへこみができやすい

カッターで切れるだけあって、傷がつきやすいのが玉に瑕
カッターで切れるだけあって、傷がつきやすいのが玉に瑕

クッションフロアは、弾力性がある分、キズやへこみなどの跡が付きやすいのも特徴。特に重たい家具などを配置していると、キズやへこみになりやすい一面もあります。なるべく劣化を防ぎたいのであれば、動かさない家具の下にはマットやベニヤ板を敷く・脚の細いものにはフェルトカバーをするなど、必要に応じて保護しておくのがおすすめです。

隅がはがれやすい

クッションフロアの接着が弱くなってくると、少しずつ隅のほうが剥がれて浮いてきてしまうことがあります。すき間ができてしまうと、先ほども出てきたように湿気が溜まりやすくなり、カビの原因になる可能性も。
剥がれ防止対策としては、定期的に接着剤を付け直すか、隅のほうに家具などを配置して重石にするなどの方法が考えられます。

置くだけで設置できるクッションフロアもある?

タイル状のものも施工しやすくおすすめ
タイル状のものも施工しやすくおすすめ

クッションフロアは厚手タイプの種類であれば、貼り付けせずに敷くだけで使うこともできます。一般的なクッションフロアの厚さとしては、1.8mm~3.5mm程度で、そのうち2mm以上であれば置くだけでも使用可能。

なおかつ隅などに重めの家具を配置すれば、接着剤がなくても剥がれずに使えて、より手軽に取り入れられます。とはいえ商品のなかには、だんだん端のほうがめくれてくる場合も。長く設置しているうちに、めくれが気になってくるようであれば、新しく買い換えるかテープなどで固定することをおすすめします。

賃貸物件でクッションフロアを敷く方法

ここからは実際にクッションフロアを敷く方法をご紹介
ここからは実際にクッションフロアを敷く方法をご紹介

前述したように、できれば厚手の置くだけのタイプだと簡単ですが、場合によっては「厚みはあるけれど、思うようなデザインがない」といったこともありますよね。そこでここからは、2mm未満のクッションフロアの敷き方をご紹介。
賃貸物件でも、原状回復がしやすい方法を解説していきます。なおクッションフロアの細かな取り扱い方は、商品ごとに変わってくるので、必ず説明書を確認してから設置するようにしましょう。
ではまず、クッションフロアを敷くために、準備しておきたい道具や資材などを整理していきます。

【用意するもの】


  • 大きめのハサミ・カッター・定規
  • マスキングテープ
    ※塗装用のマスキングテープ、建築用と明記されたマスキングテープなど
  • 両面テープ
  • 地ベラ
  • ローラー(重石代わりになるものでOK)

まず賃貸物件では、退去時の原状回復として、クッションフロアを剥がせる状態にしておく必要があります。そのため接着剤に使用するマスキングテープや両面テープは、糊が残りにくい弱粘着タイプを選ぶようにしましょう。

また、一般的なクッションフロアには、裏面や断面にグラスウールと呼ばれる、触ると少しチクチクするような線維が使われています。設置作業中は、クッションフロアの裏面や断面に触れやすいため、長袖や軍手で肌を保護するのがおすすめです。
では次から、クッションフロアの設置に向けた、具体的な手順を見ていきましょう。

クッションフロアを敷く前に掃除をする

クッションフロアを設置する前には、マスキングテープや両面テープといった接着剤の剥がれを防ぐために、キレイに床を掃除しておきます。掃除機がけに加えて、簡単な床拭きもできるとベストです。

クッションフロアを仮敷きする

次に、敷きたいスペースの大きさに合わせて、クッションフロアのサイズ調整をするための仮敷きをします。はじめに1枚目を床の角に沿って置き、余分になる部分はハサミでカット。まずはハサミで敷きたい場所よりも5cm~10cmほど大きめに切っておき、そして壁際に沿わせて、余り部分をカッターでキレイにカットします。

この際に地ベラを使ってクッションフロアを壁際に押し込み、その上からカッターで切るようにすると、歪まずにカットできます。2枚目以降は、1枚目の位置に合わせて仮敷きして、必要に応じてサイズを調整。1枚目と同様に、余分な部分をカットして、敷きたいスペースに適したクッションフロアを作っていきます。
どこに何枚目を敷くのかわかりやすいように、クッションフロアに印を付けておきましょう。

ちなみにクッションフロアの材質や、ハサミ、カッターとの相性次第では、刃が負けて折れたりすることも……。ケガには気を付けて作業しましょう。また、ハサミやカッターは予備を用意しておくと万が一の時でも作業を中断せずに済みます。

玄関など狭いスペースでは型紙を使う

クッションフロアの仮敷きが難しい狭いスペースに設置したい時は、新聞紙や画用紙などを使って、その場所の型紙を作ってカットしていきます。型紙に沿って、クッションフロアの形状やサイズを調整し、きちんと敷きたいスペースに収まるようにしましょう。

  • 型紙を作る

    まず型紙は、少し厚手の用紙を何枚か用意。そしてクッションフロアを敷きたいスペースに合わせて用紙を並べていき、それぞれを貼り合わせて型紙を作っていきます。

    型紙がずれていると、クッションフロアの形も合わなくなってしまうので注意しましょう。カーブなど複雑な形状になっている部分は、なるべく小さめの用紙を貼り合わせて、キレイな型取りができるようにします。

  • クッションフロアを型紙に合わせてカットする

    型紙ができたら、クッションフロアの裏面に、カット線を引きます。この際には、直線部分は定規を合わせながら線を引くと、より正確なカット線になります。
    またクッションフロアが裏面にカット線を引くため、必ず型紙も裏向きにして、型取りをするように注意しましょう。

マスキングテープ・両面テープを床に貼る

クッションフロアのサイズ調整ができたら、マスキングテープと両面テープで床に接着させます。あとから剥がしやすいように、まずは床にマスキングテープを貼り、その上から両面テープを接着。
壁の角をはじめ、何カ所に分けてマスキングテープと両面テープを貼っていきましょう。この際には、まだ両面テープの剥離紙は外さないままにしておきます。

クッションフロアを敷く

斜めになったり、よれたりしないよう慎重に敷いていきます
斜めになったり、よれたりしないよう慎重に敷いていきます

接着剤を貼り終わったら、クッションフロアを敷いていき、両面テープの剝離紙を外しながら接着。ずれないように1カ所ずつ貼り付けて、ローラー(重石になるもの)で接着面に押し付けながら、めくれてこないようにクッションフロアを敷いていきましょう。
特にクッションフロア同士の境目は、はがれやすい部分でもあるので、しっかりとローラー(重石になるもの)で密着させます。そしてすべてのクッションフロアが敷き詰められたら、無事に完成です。

クッションフロアを取り入れる時のポイント

では実際に、クッションフロアを活用したおしゃれな部屋作りをするために、覚えておきたい敷き方のコツや使い方の注意点などを整理していきます。

家具の搬入前に敷く

引越しにともなってクッションフロアを取り入れる際には、荷物が入る前に設置するようにしましょう。すでに荷物がある状態で、例えば部屋全面にクッションフロアを敷こうと思うと、いちいち家具などを動かしながら設置しなければなりません。
クッションフロアの敷き方にもよりますが、できれば設置場所には何もない状態から、作業ができると効率的です。

春から秋に敷くのがおすすめ

クッションフロアは、なるべく温暖な季節に設置するのがベスト。冬場のように寒い時期だと、気温の低さからクッションフロアが固くなりやすく、作業しづらい一面もあります。
基本的にクッションフロアは、購入時はロール状になっているので、冬だと巻き癖が直りにくいことも。

だからといって反対向きに巻いて広げようとすると、表面に折り跡が付いて見栄えが悪くなるケースもあります。もし冬場にクッションフロアを敷きたい時には、暖房の下でしばらく広げておき、やわらかくしてから作業するようにしましょう。

取り入れる部屋に合わせて種類を選ぶ

クッションフロアの種類は豊富で、デザイン・厚さ・機能などは、商品ごとにさまざまです。クッションフロアの魅力を最大限に活用するためには、各部屋のインテリアや用途に合ったものを選ぶことも大切。

例えばヴィンテージ風や北欧系など、部屋のテイストに統一したクッションフロアにできると、部屋のおしゃれ感はぐっと増します。また洗面所なら防カビ、トイレなら消臭、子ども部屋なら遮音などのように、機能面も考慮しておくと、より便利な使い方が可能です。

つなぎ目に気を付ける

何枚かのクッションフロアを使う場合には、つなぎ目のデザインにも注意が必要。各クッションフロアの柄同士が不自然につながっていると、どことなく見栄えも悪くなってしまいます。
それぞれのデザインがキレイに接続できるようにカットするか、つなぎ目の部分に家具を置いて目立たなくするなど、ちょっとした工夫をしておくのがおすすめです。

跡が残らないようにする

クッションフロアは、やわらかくて弾力があるので、家具などの置き跡が残りやすい一面も。できるだけ劣化を防ぐためには、例えば家具や荷物の位置はこまめに変えるなど、へこみが強くならないようにひと手間かけられるのがベストです。

家具を引きずらない

特に大型の家具を運ぶ際は注意が必要です
特に大型の家具を運ぶ際は注意が必要です

クッション素材になっている分、キズにもなりやすいので、特に重たい家具を引きずるのはNG。家具の角が引っかかって破れてしまう可能性があります。
重たい家具や荷物を移動させる時には、できるだけ持ち上げて動かすようにしましょう。

敷きたい場所の寸法に合わせて購入する

当然ながら、クッションフロアを敷く場所の大きさに合わせて買わないと、大幅に余ってしまったり足りなくなったりしてしまいます。あらかじめクッションフロアを設置する部屋などの寸法を確認しておき、縦横どれくらいの長さになるのか、計算して購入するようにしましょう。

ちなみに必要なサイズぴったりで買ってしまうと、クッションフロアのカットの失敗などで足りなくなるケースも。クッションフロアのサイズは、少し大きめに用意しておくのが無難です。

床がキズ付かないように要注意

クッションフロアのサイズ調整でカットする際に、刃が貫通して床をキズ付けてしまう可能性があります。必ずカッターマットやジョイント下敷きなどを使って、切った跡が残らないように、慎重にカットするようにしましょう。

クッションフロアを取り入れるのにおすすめの場所

具体的なクッションフロアの活用例として、以下のような場所に取り入れていく方法が挙げられます。ではどのような点で相性がいいのか、詳しく見ていきましょう。

リビング・寝室

ほのかさんとななほさんのお部屋「ボヘミアン×モダン空間で楽しむ姉妹の二人暮らし」
ほのかさんとななほさんのお部屋「ボヘミアン×モダン空間で楽しむ姉妹の二人暮らし

リビングや寝室は比較的長い時間を過ごす空間なので、クッションフロアで自分好みの雰囲気にしておくと、居心地のよさが増します。なおリビングや寝室は人の出入りが多くなりやすいので、表面が強いタイプのクッションフロアがおすすめ。
好きなデザイン性とあわせて、表面強化や低反発などの機能があるものを選ぶと耐久性も高くなります。

トイレ・洗面所などの水回り

トイレや洗面所などの水回りも、耐水性のあるクッションフロアとの相性がいいスペースです。クッションフロアは拭き掃除もしやすいので、特に衛生面が気になる水回りには便利。
また消臭・抗菌・防カビなどの機能があると、より快適な空間を維持するのにもつながります。

キッチン

調理中の汚れが飛びやすいキッチンも、クッションフロアを使うのにおすすめ。フローリングの油汚れ防止などにもつながるうえに、リビングやダイニングと少し雰囲気を変えるのにも便利です。
ただしキッチン周りも水気が多くなりやすいので、なるべく防カビ機能があるクッションフロアを選ぶとよいでしょう。

子ども部屋

クッションフロアの機能性で、より安心安全な子ども部屋にすることが可能です
クッションフロアの機能性で、より安心安全な子ども部屋にすることが可能です

クッションフロアの弾力感を活用しやすいのが、お子さんたちが遊ぶスペースです。転んでしまった時でもやわらかい素材なのでケガを防ぎやすく、またおもちゃを落としてしまっても床にキズが付きません。
汚れも落としやすいので、飲み物や食べ物をこぼした時にも安心。
なお子ども部屋では、より安全性の高い衝撃吸収タイプや騒音を軽減する遮音タイプ、シミや変色を抑えやすい汚れ防止タイプが便利でしょう。

ペットがいる部屋

ペットが過ごす部屋の場合も、クッションフロアのやわらかい素材から、足腰の負担を軽減したりすべりにくくなったりする効果があります。爪で床が削れる心配もないので、フローリングを保護したい時にもぴったり。
ペットのいる部屋なら歩きやすい衝撃吸収タイプや、ニオイが気になる際には消臭機能付きなどのクッションフロアもおすすめです。

玄関

屋外からの出入り口になる玄関は、砂・泥・雨水などの汚れも付きやすい場所なので、クッションフロアを敷いておくと便利。クッションフロアなら、拭き掃除で簡単にお手入れしやすく、水にも強いのでおすすめです。

玄関は土足で使うことになるため、厚手タイプにしておくと、耐久性も高くなります。玄関をいつも清潔に保つことは、風水的に運気アップにもつながるので、掃除がしやすいクッションフロアが役立ちます。
ちなみに玄関の風水については、以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひチェックしてみてください。

クッションフロアについてよくある質問

ではここからは、クッションフロアの使い方で疑問に感じやすい部分をいくつかピックアップし、Q&A方式で簡単にまとめていきます。

賃貸物件でもクッションフロアを敷いてもいい?

一般的には、退去時に問題なく原状回復ができれば、自分でアレンジしても問題ありません。ただし物件によっては、クッションフロアのような、簡単に手を加えるだけのDIYもできないケースがあります。
物件ごとに禁止事項は異なるので、まずは契約書を確認してみるか、管理会社などに相談してから設置するのがベストです。

クッションフロアは置くだけで設置できる?

クッションフロアの種類のなかでも、2mm以上になる厚手タイプなら、わざわざ接着しなくても問題なく使えます。家具などの重い荷物を置いておくと、めくれずに使いやすいでしょう。
しかし商品のなかには、端がめくれてくるものもあるので、使いづらく感じる時には固定したほうがいいかもしれません。

クッションフロアにカビは生えない?

クッションフロアは通気性に欠けるので、湿気がこもりやすく、カビが生えてしまうケースもあります。なるべく水分は残さないようにしつつ、定期的に端を剥がしてチェックする・クッションフロアの下に防カビシートを敷く・こまめに換気するなど、十分な湿気対策も必要です。

クッションフロアはどのくらい利用できる?

国土交通省による賃貸の原状回復におけるガイドラインでは、仮に各物件でクッションフロアが使われている場合、耐用年数は6年としています。つまりクッションフロアは、一般的に6年を超えたら、経年劣化が見られてもおかしくない状態とされます。クッションフロアは、大体5年~6年を目安に、貼り換えなどのメンテナンスを考えたほうが安心です。

クッションフロアはキズやへこみができやすく、重い荷物を引きずったり長期間置いたりするのには適しません。また熱にも弱く、熱い飲み物などをこぼすと傷んでしまうことも。
クッションフロアを使う際には、重い家具は持ち上げて動かす・よく使う場所はカーペットで保護するなど、少し工夫しておくと劣化も防ぎやすくなります。

クッションフロアの掃除方法は?

通常のフローリングと同じように、基本的には掃除機でホコリやゴミを吸って、汚れが気になる時には水拭きする程度でOKです。
どうしても落ちない汚れ・黒ずみ・カビなどがある時には、中性洗剤を薄めて拭き掃除をしましょう。なお油汚れなどのしつこいシミは、ビニール床専用のクリーナーを使うのがおすすめです。

まとめ

クッションフロアは、ビニール製のやわらかいシート状になった床材で、自前で簡単に部屋のアレンジができる便利なアイテムです。自由にデザインが選べるうえに、やわらかい素材から衝撃を吸収したり防音ができたりなど、さまざまな機能にも優れているのが特徴。
また既存の床材を保護できるので、元々のフローリングの汚れやキズ・へこみを防ぐのにも役立ちます。

さらにクッションフロアの種類や貼り方次第では、賃貸物件でも使いやすいので、おしゃれな雰囲気にしたい場合にもおすすめです。
ぜひ本記事を参考に、クッションフロアも活用しながら、自分らしい素敵な部屋作りをしてみてくださいね。

執筆者

たけなつ

2019年よりフリーで活動しているWebライター。
広告会社でのコピーライターを経て、現在は幅広いジャンルのコラム記事などを執筆。
愛知・東京・北海道と各地を渡り歩き、19歳からの10年で7回引っ越しを繰り返す好奇心旺盛人。

関連する記事を見る
憧れの一人暮らし。北欧風のインテリアでカフェのようにおしゃれに、センス良がいい部屋にしたい! そんな憧れを持っている人も多いのでは? この記事ではおうちカフェ気分をも味わえる北欧インテリアの特徴と、うまく取り入れる方法をご紹介します。
不動産お役立ち記事・ツールTOPへ戻る