【みんなに聞いた】布団はどう収納する?すっきり収納するコツを徹底解説!

記事の目次
布団の収納で悩んでいる人は多い
アットホーム編集部が過去に実施したアンケート調査では、自宅内での収納に困るアイテムとして、布団が第3位にランクイン。
収納に困っているモノは?
順位 | モノ | 票数 |
---|---|---|
第1位 | 衣類品 | 359 |
第2位 | キッチン用品 | 110 |
第3位 | 布団 | 96 |
第4位 | 本 | 87 |
第5位 | 日用品 | 82 |
(2022年11月集計・回答サンプル数 1,099 ※複数回答あり)
衣類も同じですが、布団は季節ごとに入れ替えて使うことも多く、特に厚手のものをしまいたい夏場などは置き場に悩んでしまいますよね。では実際に、布団の収納に関して世間一般ではどう感じているのか、みなさんのリアルな声も見ていきましょう。
- 布団。特に夏は冬の毛布が入らない。(10代/女性)
- 家族分の布団類がかさばっています。(40代/女性)
- 場所を取るし、形が収納しにくいので。(40代/男性)
- 布団。何枚も重ねて収納するので、下の方の物を出したい時は苦労する。(60代/女性)
- 布団や毛布。夏用、合い掛け、冬用と枚数が多く、押し入れがいっぱいになっている。(60代/男性)

布団を収納する時のポイント
前述にもあるように、布団の収納では、さまざまな悩みが起きやすいもの。では布団をうまく片付けて使いやすくするには、どのような部分に気を付けるといいのか、まずは収納方法の基本から解説していきます。
頻度に合わせた場所に収納する
特に押し入れは、いわゆる天袋と呼ばれる上段・その下にある中段・床に接する下段の3つで構成されるのが一般的です。この押し入れの3段を活用して、使用頻度に合わせて収納場所を変えることで、大きな布団の出し入れもしやすくなります。またクローゼットの場合も、上段・下段に分かれている場合が多いので、2段のパターンも含めて解説していきます。
使用頻度の高い布団は中段

例えばよく使う敷き布団などは、中段(押し入れの天袋と最下段の間)に収納するのがおすすめ。ちょうど立ったまま出し入れができる高さになるので、楽な姿勢で取り扱いがしやすいメリットがあります。もし平置きするのであれば、できれば二つ折りで、折り目が外側に来るように置いておくと取り出しやすいでしょう。なお重たい布団だと、持ち上げたり置いたりするのに、体に負担をかけてしまうケースも。そうした場合には、最近ではキャスター付きの布団ラックも市販されているので、それを使って床に接する下段にしまう方法もあります。
ちなみにクローゼットでも、使用頻度の高い布団はキャスター付きラックを使って、下段にしまっておくと出し入れが便利です。
シーズンオフの布団は下段・上段

夏や冬などの決まった季節にしか使わない布団などは、頻繁に出し入れするわけではないため、上段(押し入れの天袋)や下段に収納しましょう。出し入れの負担を考えるなら、軽めの夏布団や毛布などを上段、冬用や木綿布団といった重いものは下段に片付けるのがおすすめです。なるべく軽いものを上に収納するようにすると、比較的取り出しやすくなります。
奥行やデッドスペースを活用する
できるだけ収納場所を確保したい時には、押し入れやクローゼットの奥行をはじめ、ベッドの下・部屋のすき間などのデッドスペースを使うのがおすすめ。例えば押し入れやクローゼットなら、平置きではなく、三つ折りや筒状にして縦置きしたほうが収まりはよくなります。またベッド下のような背の低いデッドスペースなら、キャスター付きのスノコなどを使えば、薄めの布団や毛布の収納も可能です。また布団を筒状にしてベルトなどで留めておくと立ちやすくなるため、部屋の隅などのすき間に置けるようになります。もしくは圧縮袋・取っ手のある布団ケースなど、収納用の便利グッズを活用すれば、平置き以外のさまざまな片付け方ができるでしょう。
収納グッズを活用する
前述にもあるように、布団用の便利な収納グッズを使うと、押し入れやクローゼットでの平置き以外の片付け方がしやすくなります。収納グッズがあると、出し入れも簡単になるため、特にしまっておきたい布団が多い場合におすすめ。では実際に、どのような収納グッズがあるのか、以下からご紹介していきます。
布団ケース

布団ケースといっても形状はさまざまで、収納方法や保管場所に応じて選ぶと、より便利に活用できます。具体的には、次のような種類があります。
- ボックス型:自立できる箱型になった布団ケースで、立てたり積み重ねたりできるシンプルなタイプです。
- バッグ型:ボックス型と似た形状で、大きめの取っ手が付いた持ち運びがしやすいタイプです。
- 円筒型:筒状に巻いてしまえる布団ケースで、小さくまとまりやすく、薄めの布団に適したタイプです。
- クッション型:布団を収納しつつ、クッション・座椅子・ソファ代わりに使えるようになっているタイプです。
- 機能付き:各形状に加えて、消臭用の炭入り・通気型・防虫や防カビなど、各種機能付きのタイプもあります。
ボックス型やバッグ型は、比較的オーソドックスに使いやすい種類で、厚手から薄手まで幅広い収納に活用できます。またクッション型は、置き場がない時におすすめで、布団を使わない時には部屋のインテリア(ソファなど)にできる種類です。どのように収納するかによって、使用すべき布団ケースは変わってくるので、それぞれの特徴に合わせて選んでみてください。
圧縮袋

圧縮袋は、空気を抜いて布団本体のサイズをギュッとコンパクトにできる便利なグッズです。体積がかなり小さくなるので、収納場所が少ない時におすすめ。ただ圧縮すると自立がしにくいので、平置きで重ねるか、どこかのすき間に入れ込む収納方法が適しています。また羽毛布団に圧縮袋を使ってしまうと、つぶれた形状のまま戻らなくなってしまうため、避けましょう。
ラック

布団用の収納ラックは、押し入れやクローゼット内の収納力を増やすことができます。
キャスター付きタイプは、押し入れやクローゼットの他、部屋の空いた場所に置いておくこともでき、出し入れや移動も簡単。底面の通気性がよいものを選ぶのがおすすめです。
布団ベルト・紐

布団ベルトや紐は、布団を巻いて縦型に収納したい時に便利なグッズです。先ほども少しふれましたが、押し入れやクローゼットの空いたすき間などを埋めたい場合、筒状にしたほうがコンパクトになって入りやすくなるでしょう。薄手の毛布・敷き布団・厚手の掛け布団など、どのタイプにも幅広く使いやすい利便性もあります。
布団タンス

そもそも部屋のスペースに余裕があれば、布団専用の収納ダンスを置く方法もあります。扉式で出し入れがしやすい、布団をしまうためのタンスも市販されているので、新たに設置してみてもいいかもしれません。
湿気対策をする
押し入れやクローゼットは風通し悪い一面もあり、湿気がこもりやすい点に注意しましょう。知らないうちにカビが生えてしまうケースもあるので、十分な湿気対策が欠かせません。実際に布団の収納方法のアンケートでも、「天日干しをしてからクローゼットにしまう」「押し入れに片付けておいて時々乾燥機にかける」などの声が挙がっていました。では具体的に、布団の収納時の湿気予防として、どのような対策があるのかご紹介していきます。
天日干しをする
なるべくこまめに天日干しができるとベストですが、特に収納する前には、天気のいい日に外で風を通すようにしましょう。夕方まで干してしまうと、かえって湿っぽくなってしまうこともあるので、日中の暖かい時間帯で表裏の両面を天日干しにします。さらに取り込んだあと、掃除機やクリーナーでゴミを取っておくと、より清潔な状態で保管できますよ。また収納している期間でも、月1~2回ほど、定期的に天日干しをして湿気を飛ばしておくのがおすすめです。
布団乾燥機を使う
布団乾燥機を使えば、湿気が取れるだけでなくダニ対策にもなるので、収納する前に一度かけておくと天日干しと似たような効果が得られます。天日干しができるタイミングや場所がない時には、布団乾燥機を使って湿気を取り除いてから、収納するようにしましょう。
布団を浮かせる工夫をする
湿気は下のほうに溜まっていくので、床に直接置くのではなく、少し空間をつくっておくとカビ防止になります。例えば押し入れやクローゼットにしまう際には、スノコ・突っ張り棒・ラックなどを使って、床に布団が直接触れない状態で保管するようにしましょう。
収納場所の換気をする

布団を収納している場所は、定期的に風を通して、湿気がこもらない対策をしておきます。定期的にふすまや扉を開けて通気させたり、サーキュレーターや扇風機で風を送ったりなど、空気を循環させて湿気を逃すようにしましょう。
吸湿剤や除湿剤を一緒に置いておく
押し入れやクローゼットなどで使える、置き型の吸湿剤や除湿剤もあるので、布団をしまうスペースにセットしておくのもおすすめです。収納場所に設置しておくだけで、自然と湿気を吸い込んでくれるので、カビ防止には効果的。ただし有効期限があるため、定期的に交換する必要があります。
軽いものを上に重ねる
布団を平置きする際には、重たいほうが上に乗っていると湿気がこもりやすくなります。必ず下には重たい布団、その上に軽めの布団などを置くようにしましょう。
収納前にはダニ対策も
布団やシーツなどにダニが潜んでいると、収納している間にどんどん増殖してしまう可能性も。必ず片付ける前には、しっかりとダニを取り除いてから、清潔な状態で保管するようにしましょう。なお詳しいダニ対策は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ併せてチェックしてみてください。
【アンケート】みんなはどうやって布団をしまっている?
ここまでは布団の片付け方法における基本的なポイントをご紹介してきましたが、実際のところはどのように収納しているのか、一般的な実態をアンケート調査してみました。布団の収納場所やしまい方について、一般のみなさんに聞いてみたので、ぜひ参考にしてみてください!
布団はどこに収納している?

アンケート調査の結果、「押し入れ」と「クローゼット」に収納している割合が9割以上を占めました。やはり布団ほどのサイズになると、押し入れやクローゼットのような、ある程度の広さが確保できる場所でないと難しいのかもしれません。ちなみに「その他」の回答として出てきたのは、「ロフト」「部屋の隅」「タンス」「トランクルーム」などがありました。特にロフトは賃貸物件ではよくある設備で、収納スペースで使うケースも多々見られますし、比較的広いので布団置き場にはおすすめです。
布団はどうやって収納している?

こちらは同じくらいの割合で回答が分かれ、「布団ケース」「そのまま」「圧縮袋」の3つが一般的な収納方法となっているようです。「布団ケース」や「圧縮袋」は、前述の便利グッズでもご紹介したように、やはり出し入れがしやすい点から選ばれているのかもしれません。ちなみに「そのまま」との回答のなかには、「湿気対策でスノコの上に置いている」との意見もありました。
なおその他の回答では、「大きめのビニール(ポリ)袋」「クッションカバー」「衣装ケース」「キャリケース」「タオルケットや風呂敷などの布に包む」といった内容が挙がりました。今回出てきたような便利グッズを使用する他に、自宅にあるもので代用する方法もあるようです。
押し入れに布団を収納する方法
押し入れに布団を収納する際は、使用頻度の高い順に、中段⇒下段または上段に入れるのが基本です。ではこのポイントを押さえつつ、押し入れに上手に片付けられる、具体的な収納方法も見ていきましょう。
布団ケースは型崩れしないものを選ぶ
押し入れに収納する場合、布団ケースに入れておくと取り出すのも楽で便利です。ちなみに前述でご紹介した種類のなかでは、型崩れがしにくい自立できるボックス型がおすすめ。バッグ型だと、平置きして取りづらいことがあるので、立てられるボックス型のほうがスッキリ収納しやすい利点があります。ボックス型のように比較的固めのケースに入っていたほうが、重ね置きした中間部分に収納したものも取り出しやすいでしょう。
さらに布団ケースを使うのであれば、側面にラベルなどを貼って、中身がわかるようにしておくのがベスト。来客用や夏・冬用など、すぐに何か確認できれば、スムーズに出し入れができます。
ラックや引き出しを活用してスペースを確保する
押し入れのなかに、ラックや引き出しなどの収納棚を置いて、そこに布団を分けて片付ける方法も。ラックや引き出しがあることで、上下の空間が使いやすくなり、枕・シーツ・掛け布団などの種類ごとに収納ができるメリットがあります。また高さや横幅の伸縮が調整できる棚であれば、必要に応じて大きさを決めて、なるべくすき間をつくらずパズルのように収納するのも可能です。ちなみにモノを置く面が網目タイプになったラックなどは、通気性が確保しやすく、湿気対策にもつながります。
クローゼットに布団を収納する方法
クローゼットに布団を収納する際には、使用頻度の高い順に、下段⇒上段にしまうと出し入れが便利になります。では実際に、クローゼットに布団を収納するコツを見ていきましょう。
取っ手のついたアイテムを使う
クローゼットの場合も、押し入れと同じような布団ケースや、収納ボックスを使用すると片付けやすくなります。特にクローゼットの上段を使う際には、かなり高い位置に棚があるケースも多いので、取っ手付きの布団ケースや収納ケースにすると便利。取っ手に引っかけて取り出せるので、必要な時にもすばやく用意しやすいメリットがあります。
縦型における布団ケースを選ぶ
クローゼットは、押し入れに比べると奥行きが浅い場合も多く、平置きでは入りきらない可能性もあります。基本的にクローゼットでは、自立させて縦置きにしたほうがスッキリ入りやすく、比較的出し入れもしやすくて便利です。もしくは丸めて筒状にして、縦に置いておく方法もあります。
部屋・ロフトなどに布団を置く場合の収納方法
もし押し入れやクローゼットを使うのが難しいなら、部屋のどこか隅やロフトに保管する必要があります。具体的には、次のような布団の収納方法が考えられるでしょう。
クッション型の布団ケースを選ぶ

前述の便利な収納グッズとしてもご紹介したように、クッションやソファ風などにできる布団ケースを活用して、収納というよりは家具の一部として使う方法があります。中身が布団には見えないような、おしゃれなタイプもたくさん市販されているので、部屋の雰囲気に応じて選んでみましょう。
布団ベルトを活用してコンパクトにする
部屋のスペースに余裕がありそうなら、布団ベルトを使って円柱型にまとめるか、圧縮袋で小さくして収納ボックスなどに入れておくのもよいでしょう。布団自体をなるべくコンパクトにして、押し入れやクローゼット以外に別途収納スペースを確保し、部屋の邪魔にならないように片付けておく方法もあります。
布団専用のラックを部屋に置く
こちらも部屋に置けそうなスペースがあれば、布団用のラック・ワゴンやタンスなどを使って収納するのもいい方法です。例えば布団用のラックなどで見た目が気になる場合には、大きめの布やカバーなどを上からかけて、目隠しをするのもスッキリと収納させるコツです。
毎日使う布団はどうやって収納する?
ベッドを使っているとあまり気にならないかもしれませんが、床に直接布団を敷いている場合、寝る時以外は片付けておきたい人もいますよね。そこで毎日使う布団の収納方法も、以下から簡単にまとめていくので、ぜひチェックしてみてください。
布団の畳み方
押し入れやクローゼットなどの収納スペースに片付ける際には、そのなかに収まるサイズに畳むのが基本です。ただ収納スペースの広さなどは、物件ごとに異なるので、以下ではよく使われやすいベーシックな畳み方をご紹介します。
- 敷布団をS字になるよう三つ折りする
- 毛布を2~3回折る
- かけ布団を2回折る
それぞれ上記のように、布団の種類に合わせた畳み方をすれば、大体同じくらいのコンパクトなサイズ感になります。なお布団を収納する際には、前述にある湿気対策にもつながりますが、重い布団を一番下に置いて、軽めのものを重ねていくのが基本。重い布団が乗っていると、軽めのかけ布団などはつぶれてしまいやすいうえに、取り出しにくくなります。収納時の置き方にも注意しておくと便利です。
取り出しやすい高さの場所に収納する
毎日使う布団は、立ったままの状態から、無理のない姿勢で取り出せる位置にあるのがベストです。位置が高すぎて手が届きにくかったり、いちいち腰をかがめて出し入れしたりするのは、毎日で考えるとなかなかの負担です。基本的には、自分の上半身くらいの高さにある、収納場所を使うのが便利でしょう。また布団の収納スペースには、スノコを敷いておくと通気性を確保でき、湿気対策につながるのでおすすめです。
まとめ
最後に、布団収納で知っておくと便利なポイントについて、Q&A方式で簡単に整理していきます。
押入れに適した布団の収納方法とは?
布団を押し入れにしまう時には、よく使いやすいものから中段、あまり出さないものは下段や上段に入れておきます。なお押し入れの収納では、重ねて平置きするのが基本となるので、出し入れしやすい固めのボックス型布団ケースを使うのがおすすめ。もしくはラックや引き出しなどを置いておくと、押し入れのなかでも種類分けしながら、整理して収納できます。
クローゼットに適した布団の収納方法とは?
クローゼットに布団をしまう時には、よく使うものを下段、あまり出さないものは上段に片付けておくと便利です。ちなみにクローゼットの上段は高さがあるので、取っ手付きの布団ケースを使うと出し入れしやすいでしょう。また下段では縦に置くことになる場合もあるため、自立できる布団ケースに入れておくか、丸めて筒状にして収納する方法がおすすめです。
布団を収納する時におすすめのアイテムは?
布団収納では、前章にも出てきた布団ケースやラックなどを使うのがおすすめ。布団ケースやラックのなかにも、さまざまな種類があるので、収納場所や生活スタイルなどに応じて選んでみるとよいでしょう。他にも圧縮袋・布団ベルトや紐・布団タンスなど、布団収納の便利グッズはいくつもあるため、うまく活用しながらスッキリ整理してみましょう。
いかがでしたか?
布団のような大物アイテムは、なかなか収納に困ってしまいやすいですが、ちょっとした工夫次第できれいにスッキリと片付けられます。押し入れやクローゼットなどの収納スペースから出し入れしやすくなる、便利なグッズもたくさん出ているので、ぜひ活用してみてくださいね。また布団の収納では、湿気によるカビやダニなどの予防策も重要。本記事を参考に、しっかりと長持ちしやすい保管方法も意識しながら、上手に布団を収納してみましょう!
■アンケート概要
シーズンオフの布団はどこに収納していますか?また、シーズンオフの布団はどのように収納していますか?
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:1,274人
対象:10代~80代男女(全国)
調査時期:2024年2月
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