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女性の一人暮らしで必須の設備は?部屋探しのポイントと注意点を解説

女性の一人暮らしで必須の設備と部屋探しのポイントを解説します
より快適な部屋で心地よく住み続けるには、しっかりとした設備が整っていることも重要です。特に女性の一人暮らしは、不法侵入をはじめとしたさまざまな犯罪のターゲットになりやすく、セキュリティ面は十分に重視しておきたいもの。
そこで今回は、女性の一人暮らしで選んでおきたい、防犯対策に向けた必須の設備をピックアップしてご紹介。あわせて、安全な暮らしを守りやすい部屋の見つけ方なども解説していきます。

女性の一人暮らしで必須の設備とは?

まずは女性の一人暮らしの防犯対策として欠かせない、最低限備えておきたいセキュリティ設備をリスト化してみました。次のような設備が整っている物件を選ぶことで、犯罪のターゲットとして狙われづらくなる効果などもあり、万全の安全対策がしやすくなります。

  • オートロック
  • モニター付きインターホン
  • 高セキュリティの玄関ドア
  • 防犯カメラ

女性の一人暮らしのセキュリティ面で重要なのは、外部からの侵入をいかにして防げるかです。例えば上記にあるオートロックは、そもそも建物自体への部外者の出入りを制限できるシステムで、物件に備わっていることで空き巣などに狙われづらくなる効果が見込めます。ここからは、各設備の機能性など、詳しく解説していきます。

オートロック

オートロックがあることで第三者が建物内に侵入するのを防ぐことができます
オートロックがあることで第三者が建物内に侵入するのを防ぐことができます

オートロックとは、アパートやマンションなど、建物のエントランスにおける電子式の施錠システムです。オートロックは、建物に入る段階の共用部玄関に備わっており、普段はロックされている状態です。開錠は入居者専用の鍵や暗証番号などをコントロールする仕組みになっています。
また各部屋には、オートロックの解錠機能が付いたインターホンがあり、相手に応じて室内から鍵を開けることが可能です。オートロック設備があることで、住人が許可した人のみ建物内に入ることができ、さらに部外者がエントランスより内側に入ることを制限できるため、高い防犯効果が見込めるでしょう。

オートロックの鍵の種類

基本的な機能性はいずれも同じですが、仕様としてはいくつかの種類があります。なかでも代表的なのは、次のようなタイプのオートロックです。

  • 集合キー式
    各部屋の玄関鍵を使ってエントランス部分のオートロックを解錠する種類です。逆マスターキーという仕組みで部屋ごとに鍵が異なっていても、オートロックを解除することができます。
  • 暗証番号式
    あらかじめ設定された暗証番号を使って、ロックを解除する種類です。エントランスのオートロックに備わったテンキーから、専用の暗証番号を入力して解錠します。
  • カードキー式
    集合キーと同様に、各オートロックを解錠する専用カードキーを使うタイプです。磁気やICチップで読み込む他、最近ではスマートフォンアプリを使用する種類もあります。
  • 生体認証
    指紋や顔などの生体データをあらかじめ登録して、機械による認証システムで解錠する種類です。ITシステムで入居者を認識する高度なセキュリティ設備で、より防犯性も高い特徴があります。

上記のなかでも比較的多いのが、集合キー式や暗証番号式で、オートロック付き物件としても探しやすいタイプです。ただし集合キー式では鍵の複製、暗証番号式では数字予測による解錠など、少しセキュリティ面が弱いリスクも。その点、カードキー式や生体認証のほうがセキュリティ性は高く安心ですが、設置している物件数自体が少ない・家賃が高いなどの一面もあります。周辺環境やコスト面なども考慮しながら、どの種類のオートロックが付いた物件がいいのか検討してみましょう。

オートロックの出入り方法

では具体的なオートロックの使い方として、いくつかのパターンに分けて、実際に建物に出入りする際の方法も見ていきましょう。

  • 住人が入る時
    共用キーやカード、暗証番号など使ってエントランスの外にあるロックシステムを解除して鍵を開けます。
  • 住人が出る時
    エントランスの扉に付いた鍵を手で開錠する、もしくはセンサー反応やボタンにより、内側からロック解除できるのが一般的です。そしてドアが閉まれば自動的に鍵が閉まる仕組みになっています。
  • 宅配会社、友人などが来た時
    訪問者は、エントランスの外側にあるオートロックのテンキーから、部屋番号を入力して、インターホンで住人を呼び出します。
    住人は、室内のインターホンから訪問相手を確認してから、ロック解除ボタンを押して鍵を開けます。

特に集合キーやカードキーの場合は、鍵を部屋内に置き忘れてしまうと、外に締め出されてしまうケースもあるため注意が必要。例えば建物外へのゴミ出しや郵便物をポストに出しに行った際など、ちょっとした外出で鍵をし忘れると、部屋に戻れなくなってしまうケースもあります。きちんと施錠をして防犯する意味でも、オートロックだからといって油断せずに、少しでも外に出る時には必ず施錠しましょう。

モニター付きインターホン

モニター付きインターホンは玄関から離れた場所から外の様子や訪問者を確認できます
モニター付きインターホンは玄関から離れた場所から外の様子や訪問者を確認できます

モニター付きインターホンは、室内に設置された専用画面から、相手の顔を見ながら対応できる呼び出し通話設備です。部屋の外に設置された、呼び出しチャイムにカメラが付いており、そこから来訪者の顔を映し出して室内のモニターに反映される仕組みになっています。

モニター付きインターホンがあることで、仮に不審な呼び出しがあった時でも、画面越しに相手の様子を確認して無視するなどの対処が可能。相手と直接顔を合わせることなく来客対応ができるため、女性の一人暮らしのセキュリティ対策には効果的です。またセールスや訪問販売などの防止策にも役立ちます。また空き巣の場合、あえて呼び出しチャイムを押して在宅時間を確認するなどの手口もありますが、モニター付きインターホンを使うことで相手に応じて居留守ができる特徴もあります。

ちなみにモニター付きインターホンは、前述にもあるオートロック付きの物件に、セットで標準装備されている場合も。もちろんオートロックがなくても、各部屋にモニター付きインターホンのみ単独で設置されている物件もあります。

高セキュリティの玄関ドア

侵入に時間を要する玄関ドアは不審者の侵入を防ぎやすいです
侵入に時間を要する玄関ドアは不審者の侵入を防ぎやすいです

玄関ドアは、きちんと施錠はしていても、鍵の種類や構造などによっては不正に開錠できてしまうタイプもあります。ただし最近では、空き巣や不法侵入などの手口に応じて、さまざまな対策がされたセキュリティ性の高い玄関ドアの設置も増えています。具体的には、次のような装備がされている、高セキュリティの玄関ドアも多く見られます。

ピッキング対策されている鍵

空き巣などの手口でよくあるのが、特殊な器具を鍵穴に差し込んで無理やり開錠するピッキングです。ピッキング対策の代表例としては、2つ鍵を付けて不正開錠の時間稼ぎをする、ダブルロックがあります。なかでも最近のダブルロックでは、片方の鍵を開けてから一定時間が経つと、開錠済みでも自動的に施錠される種類も。具体的にピッキングされにくく、より安全性が高いのは、次のような鍵が使われている玄関ドアです。

  • ディンプルキー
    鍵の側面ではなく、表面に特殊なくぼみがある種類です。ギザギザした山型ではなく、複雑な構造によって施錠・解錠ができる仕組みになっており、ピッキングが難しい鍵穴になっている特徴があります。
  • カードキー
    ICチップや磁気などを読み込んで施錠・開錠ができる電子錠で、そもそも鍵穴がないことからピッキング対策に優れています。

より防犯性が高いのは、カードキーですが、その分家賃は高くなりやすい傾向にあります。またカードキーの場合は、破損や紛失しやすい一面もあり、取り扱いには十分注意も必要です。

ドアガード

日中でも家にいる時はドアガードをセットしておきましょう
日中でも家にいる時はドアガードをセットしておきましょう

ドアガードは、玄関扉の内側から鍵をかけられる施錠用の補助金具です。ドアを全開にできないように引っかかる仕組みになっていて、外側から無理やり扉をこじ開けられるのを防ぐストッパーとして使います。最近では宅配会社や警察などを装って玄関を開けさせ、不法に侵入しようとする犯罪が増えていることもあり、ドアガードのような在宅時の防犯も重要。基本的に自宅にいる際には、ドアガードをセットしておき、来客時にも施錠したまま対応するのが安全です。

ドアスコープカバー

外からの除き対策としてドアスコープにカバーをしましょう
外からの除き対策としてドアスコープにカバーをしましょう

ドアスコープは、元々は扉の内側から外の様子を伺える小さなレンズ窓ですが、特殊な器具などを使って、反対に外部から覗かれてしまうケースがあります。こうした覗き防止として効果的なのが、扉の内側から穴をふさぐドアスコープカバーです。一般的なドアスコープカバーは、扉の内側から回転させて使えるようになっており、室内からは必要に応じて外の様子を伺える仕組みになっています。ちなみにドアスコープカバーは、後付けできるタイプも市販されています。もしドアスコープカバーがない物件であれば自分で購入して取り付けるか、もしくは黒いテープなどでふさいでしまう方法もあります。

防犯カメラ

防犯カメラによって建物内の様子が常に監視されるので、未然にトラブルを防ぎます
防犯カメラによって建物内の様子が常に監視されるので、未然にトラブルを防ぎます

防犯カメラは、周辺の状況を映像として撮影して監視・録画をするセキュリティシステムで、犯行現場の記録ができる設備でもあります。防犯カメラによって犯罪の証拠が残るため、建物自体に設置されていることで、空き巣や不法侵入などのターゲットになりにくい効果が見込めます。さらに犯罪に限らず、防犯カメラがあることで嫌がらせ行為などの証拠の記録も可能。特にエントランスの入り口、集合ポスト、エントランスホール、駐輪所、ゴミ捨て場、非常階段、エレベーターの中と外などに設置されていると安全です。女性の一人暮らしで安心して生活するためには、欠かせない設備です。

女性の一人暮らしで気を付けることは?

女性の一人暮らしでは、高セキュリティ物件に住むのに加えて、日常生活でも気を付けておきたいポイントがいくつかあります。基本中の基本ではありますが、在宅時でも施錠を徹底したり、夜道には十分に注意して周りを見ながら歩いたりなど。また女性の一人暮らしだと悟られてしまうと、犯罪のターゲットになる可能性は高くなる傾向にあります。以下にもあるような、洗濯物や個人情報(郵便物など)の取り扱いといった、普段のライフスタイルにも用心しておくことが大切です。では実際に、気を付けておきたいポイントについて、整理していきます。

  • オートロックで共連れさせない
  • 訪問者を容易に入れない
  • 在宅時・短時間の外出時も必ず施錠する
  • ベランダ・窓からの侵入対策をおこなう
  • 洗濯物の干し方に注意する(女性特有のアイテムは外に干さない など)
  • 個人情報がわかるようにしない(郵便物はシュレッダーする など)
  • 生活パターンがわかるようにしない
  • “ながら歩き”はしない

特にオートロック物件で注意したいのは、入居者が出入りする隙に侵入されてしまう共連れです。エントランスに入る際には、周りをよく見て不審者がいないか確認したり、なるべく入居者同士では挨拶をして顔を覚えておいたりなどの対策をしておきましょう。また、玄関以外の侵入経路にも注意が必要。窓やベランダも侵入口として狙われやすいので、例えば二重ロックにする・防犯砂利を敷く・人感センサーライトを取り付けるなどの工夫をしておくのがベストです。

女性の一人暮らしで安全な部屋を探すポイント

女性の一人暮らしで安全な住まいを探すポイントを解説します
女性の一人暮らしで安全な住まいを探すポイントを解説します

ここまでに見てきたような設備に加えて、より安全性の高い部屋を選ぶために、十分にチェックしておきたいポイントも見ていきましょう。

物件の防犯状況を確認する

今回ご紹介した設備だけでなく、建物の構造なども含めて、セキュリティ面に問題がないか確認しておくのがベストです。具体的には、次のような点にも注意してチェックしてみましょう。

防犯カメラの数・位置

エントランス付近だけでなく、例えば自転車置き場・ゴミ置き場・非常口・エレベーターなど、なるべく多くの場所に防犯カメラが設置されている物件がおすすめ。さまざまな位置に防犯カメラがあることで、死角なく周辺状況を監視しやすく、不審者が近付きづらくなる効果があるでしょう。

ポストに鍵が付いているか

簡単にポストが開けられてしまうと、場合によっては郵便物が盗まれて個人情報が漏えいするなどの危険もあるため、必ず鍵付きの物件を選ぶようにしましょう。ちなみにダイヤル式の鍵付きポストの物件では、各部屋できちんとロックがかかっているか、チェックしてみるのがベスト。
きちんとダイヤルを回さずに、ポストをロックしていない入居者が多い場合、物件全体としての防犯意識が低い可能性もあります。鍵付きポストで、なおかつきちんとロックがされている物件のほうが、安全性は高いといえます。あわせて、ポストには空き巣などのマーキングがされているケースも少なくないので、不審な印付けや落書きがないか確認してみましょう。

裏口・非常階段の扉は外から入れないようになっているか

裏口や非常階段の扉も外からの侵入を防ぐつくりになっているか確認しましょう
裏口や非常階段の扉も外からの侵入を防ぐつくりになっているか確認しましょう

正面エントランスだけでなく、裏口や非常階段のある物件は、いずれもきちんと施錠されているか確認してみましょう。物件によっては鍵が開いている場合もあり、オートロックがあっても簡単に建物内に侵入できてしまうケースもあります。エントランス以外に侵入経路がないか、またいずれもしっかり施錠されているか、あらかじめチェックしておきましょう。裏口や非常階段が無施錠の物件も、防犯意識が低い可能性もあるので注意が必要です。

侵入経路になりそうな雨どいはないか

雨どいは、屋根からの雨水を外壁に流すのを防ぐパイプ状の設備です。たとえ1階を避けても2階・3階の部屋なら、雨どいを登ってベランダまで入られ、侵入されてしまうケースもあります。建物の外部には簡単に登れそうな雨どいがないか、何者かが伝った形跡がないかなど、侵入経路になっていないか確認してみましょう。

ベランダの洗濯物が見えづらい位置にあるか

なかには洗濯物の目隠しのために、外から見えないように隠れる、低い場所に物干し竿を設置できる物件もあります。こうした物件であれば、洗濯物から女性の一人暮らしだと悟られづらくなるメリットも。高い位置に物干し竿を設置する場合でも、浴室乾燥機が設置されていれば、部屋干しが可能です。このような設備は、きちんと防犯対策がされている物件としての判断基準にもなります。

周辺環境を確認する

より安全な物件を選ぶには、建物の周りの環境も十分にチェックしておきましょう。例えば昔から住む人が多い下町のような街並みのほうが、人の目が多いため犯罪者や不審者が徘徊しにくい環境といえます。その他にもベランダからの視界がよく、公園や駐車場などが近い物件は、外から覗きやすいので注意が必要。こうした建物の立地条件もしっかりと確認して、リスクになりやすい部分がないか見極めていきましょう。

夜の周辺の雰囲気も確認する

閑静な住宅街は、夜になると人通りや街灯が少ない場合があります。入居を決める前に街の雰囲気を確認しておきましょう
閑静な住宅街は、夜になると人通りや街灯が少ない場合があります。入居を決める前に街の雰囲気を確認しておきましょう

周辺の街並みをチェックする際には、必ず昼夜それぞれの時間帯で様子を伺うようにします。特に夜間になると、外灯が少なくて暗いなど、時間帯によって危険度が異なるケースも少なくありません。夜道でも危なくないか、十分に注意して確認してみましょう。

駅から近い物件が好ましい

やはり夜道では、不審者や強盗などの犯罪被害にも遭遇する可能性があるため、なるべく長い時間は歩かないほうが安全です。できるだけ夜間の徒歩距離が少ない物件を選ぶことで、危険な目に遭う確率を下げることができ、防犯対策にもつながります。

警察署や交番が近くにあるとベター

いざという時でもすぐに頼れるように、警察署や交番が近くにある物件だと安心です。また警察署や交番が付近にあれば、その周辺には犯罪者や不審者も近寄りづらいため、より安全性の
高い周辺環境にも期待できます。

まとめ

なるべく長く住み続けるには、安心して生活ができる高いセキュリティ性が重要です。特に女性の一人暮らしでは、オートロック・モニター付きインターホン・安全機能の高い玄関ドア・防犯カメラなど、物件自体のセキュリティ設備にも注目しましょう。ぜひ本記事を参考に、万全の防犯対策による、居心地よく安全な毎日を過ごせる部屋を探してみてくださいね。

執筆者

たけなつ

2019年よりフリーで活動しているWebライター。
広告会社でのコピーライターを経て、現在は幅広いジャンルのコラム記事などを執筆。
愛知・東京・北海道と各地を渡り歩き、19歳からの10年で7回引越しを繰り返す好奇心旺盛人。

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