【経験者に聞く】ルームシェアとは?メリット・デメリットと決めるべきルール紹介

そこで今回は、ルームシェアの実態について、経験談も交えながら解説!ルームシェアのメリット・デメリットをはじめ、共同生活のコツなどもご紹介していきます。
記事の目次
ルームシェアとは?

ルームシェアとは、和訳して「部屋を共有する、分ける」との意味があり、賃貸物件などの一室に共同で入居するのが一般的です。キッチンやバスなどの水回りやリビングはお互いに共用しつつ、それぞれで個室を持っているケースがよく見られます。
ちなみに混同しやすい住まいの形態として、似たような言葉に、シェアハウスと呼ばれるものがあります。国土交通省の「社会資本整備審議会住宅宅地分科会」によると、シェアハウスとは、“プライベートなスペースを持ちつつも、他人とトイレ、シャワールーム等の空間を共有しながら住まう賃貸物件で、入居者一人ひとりが運営事業者と個室あるいはベッド単位で契約を結ぶもの”としています。
簡単にいえば寮のようなイメージで、物件自体に入居者全員で共用するスペース(キッチンやトイレなど)があり、個々に寝室が設けられます。ルームシェアは知り合い同士で部屋を分け合うことが多いですが、シェアハウスは1つの共用物件に元々接点のない他人同士が入居するのが大きな違いです。
また同棲も、ルームシェアとほぼ同じような入居方法ですが、特に恋人同士で住む場合を指します。例えばルームシェアなら、部屋数が多ければ3人以上で住むケースも考えられるでしょう。その点、同棲ではカップル2人だけで入居します。
なお物件のなかには、同棲するカップルや夫婦、親族同士の入居に限定し、「二人入居可」としている場合があります。「二人入居可」の物件では、金銭トラブルなどの防止に向けて、友人関係のルームシェアを認めていないケースも。「二人入居可」であっても、ルームシェアには使用できない可能性があるので注意しましょう。一方で「ルームシェア可」である物件なら友達同士で幅広い共同生活ができます。
【経験者の声】ルームシェアをしてよかった?

ルームシェア経験のあるみなさんにアンケートを実施し、実際の生活はどうだったか調査してみました!その回答結果がこちらです

アンケート調査の結果、「ルームシェアをしてよかった」と回答した人が過半数でした。ちなみに「後悔している」と答えた経験者は1割程度で、ルームシェアをマイナスに感じているケースは比較的少ないようです。では以下からは、ルームシェアに対する感想を、もう少し詳しく見ていきましょう。
ルームシェアをして「よかった」人の声
- 楽しいから。(20代/男性)
- よかった。帰ってきても誰かがいるのはさみしくない。(20代/女性)
- 寂しさがなかった。(30代/男性)
- 慣れない土地での生活に、夜1人ではない雰囲気があったことはよかったと思います。(30代/女性)
- 各自が得意なことを披露してくれて、暇しなかった。(40代/男性)
- 上京してすぐの時だったから、いろいろ助け合えたし寂しさが軽減できた。生活費もちょっと助かった。(40代/女性)
- 家賃や光熱費を折半して、経済的に楽だった。(50代/男性)
- はい、よかったです。1人では借りることができない広い物件に入れたこと、家賃を折半できたこと、さびしくなかったことなどです。(60代/女性)
- 昔々の学生時代から結婚するまでの独身時代、何パターンかのルームシェアを経験。一人でいることが寂しかった若かりし頃、誰かと一緒にいられることは心強かったです。また、考え方や趣味の異なる人からはたくさんのことを学びました。(70代/女性)

ルームシェアをしてよかった理由として、「一人暮らしの寂しさがない」「金銭面で助かった」との声が多く挙がりました。やはり誰かと一緒に生活して、お互いに協力できたり楽しい時間を過ごせたりするのは、ルームシェアの大きな利点になるようです。特に女性にとっては、防犯の意味でも心強いですし、何かと安心感につながる一面があります。
ルームシェアをして「後悔している」人の声
- 気疲れして私には合わなかったです。(30代/女性)
- リラックスできない。(40代/男性)
- 思わないです。結局気を使ったりして疲れます。(40代/女性)
- よほどルールを徹底しないと、難しい。(60代/女性)

ルームシェアをするなかで、他人がいることに気を遣ってしまい、かえってストレス感になってしまったとの声も。例えばルームシェアでは居住スペースの一部を共有することもあり、自分の生活リズムを保ちにくい・衛生感覚が合わないなど、さまざまなトラブルも想定されます。コメントでもあるように、きちんとお互いのルールを決めることも重要。
ちなみにルームシェアでのルールの決め方などは、後述でも解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ルームシェアをして「どちらともいえない」人の声
- 生活リズムが合わないとしんどい。(20代/女性)
- 一緒に暮らす人次第なのでどちらとも言えないです。(30代/男性)
- いいことも悪いこともあったので、人生経験としてあってよかったとは思う。(30代/女性)
- いいことも悪いこともあった 経験としてはよかったと思う。(40代/男性)
- 楽しかったですが、自分のペースを保てない面もありました。(40代/女性)
- よくも悪くもいろいろありました。(50代/男性)
- 楽しいこともいっぱいありましたが、我慢することのほうが多かったように思います。(50代/女性)

ルームシェアでは、よくも悪くもお互いの相性に左右される面が大きく、生活を続けるうちに気になることが出てくるパターンもあるようです。「いい思い出も、悪い思い出も両方ある」との声が多く、一概にはいえない部分もあります。
ルームシェアのメリット

ではアンケート結果の内容を踏まえて、ルームシェアの具体的なメリットをいくつか挙げてみました。
金銭面・家事炊事の負担が軽減される
ルームシェアでは、家賃や生活費など、ルームメイトの2人以上で折半するのが一般的です。水道光熱費も1人で支払うよりは負担が少なく、家賃も分担できるため、節約しやすいメリットも。また掃除や料理なども、当番制にしたり得意分野で手分けしたり、お互いに協力して家事のストレス感を軽減できます。
安心感・にぎやかさが得られる
一人暮らしだと、どことなく孤独感を覚えやすい一面があります。ですがルームシェアなら、いつも同じ家に誰かいる安心感があり、寂しい気持ちが湧きにくいのはメリットです。ルームメイトと一緒に食事をしたり、リビングで団らんの時間を過ごしたり、毎日にぎやかに過ごすことも可能。同じ家に住んでいれば、お互いの予定も合わせやすく、休日にお出かけしたり一緒に趣味を楽しんだりもしやすいでしょう。
社交性が身につく
自分以外の誰かと生活すれば、相手を気遣ったりマナーをわきまえたり、他人との適度な距離感や接し方も自然と身につきます。「こうしておいたほうが、ルームメイトもよろこぶかも」「これをされると嫌な気持ちになる人もいるんだ」など、より幅広い感覚が養われて、さまざまな視点が持てるようになります。
何かあった際に助け合える
例えば台風や地震などの自然災害や急病時など、何か非常事態が起きた場合にも、お互いに助け合えるのはルームシェアの大きなメリットです。特に急な体調不良の際には、ルームメイトに買い出しを頼むなど、すぐに頼れる存在がいるのは安心でしょう。精神的にも、1人で心細い気持ちにならずに済みます。
条件のいい部屋に住める
家賃を分担できるため、自分1人では住めない好条件の物件も選びやすいメリットがあります。例えば一人暮らしの予算では郊外にしか住めなかったけれど、ルームシェアにすることで都心に住めるなど。2人で予算を出し合えるため、金銭的な選択肢の幅が広がり、立地や設備が充実した物件に住むことも可能です。
ルームシェアのデメリット

ルームシェアによる共同生活だからこそ、注意したいデメリットも見ていきましょう。
一人の時間が少ない
各自の個室によって、ある程度のプライバシーは守られるものの、完全な一人になれる時間は少ないでしょう。他人の気配や物音が気になってしまったり、自分だけの時間が好きだったりする場合には、ルームシェアが向いていない可能性もあります。お互いのライフスタイル次第でもありますが、意外と自分の時間がないことにストレスを感じるケースもあるので、あらかじめ十分に検討する必要があります。
一人でいるより気を遣う場面が多い
自分だけで生活するわけではないので、当然ながら何でもマイペースにできるわけではありません。お風呂や洗面台などの共用スペースは、タイミングを譲り合って使う必要がありますし、衛生面などの感覚もすり合わせておかないと揉める可能性も。また仕事の時間が違うなど、生活リズムが異なっていると、例えば物音で相手を起こさないように注意する配慮も不可欠です。お互いが不快な思いをしないために、気を遣いながらの生活が求められます。
ケンカした時に気まずい
もし何か揉めてしまった時でも、同じ屋根の下にいるので、顔を合わせる時には少し重い空気が流れることも。わだかまりが解けるまで、お互い部屋にいるのも居心地が悪く感じる可能性もあります。一緒に過ごす時間が長くなる分、ケンカの発端が増えやすくなることも、あらかじめ考慮しておく必要があるでしょう。
物件が少ない
ルームシェアの場合、例えば入居者の誰かが家賃を滞納する・友人同士で集まることで騒音トラブルになる可能性があるなど、一人暮らしにはないリスクが想定されます。こうした背景から、そもそもルームシェアを許可している物件が比較的少なく、思うような部屋が見つからないケースも。場合によっては、物件の希望条件など、柔軟に調整しながら探す必要があります。
実際にルームシェアをはじめるには?方法と手順

いざルームシェアをはじめるにあたって、どのような準備が必要なのか、大まかな流れを見ていきましょう。
ルームメイトを探す
友人などの知り合い同士で、何かのキッカケからルームシェアをはじめるケースはよくあるパターンです。ですが知人に話を持ちかける以外にも、ルームメイトを募集する専用サイトなどを使って、相手を見つける方法もあります。なかなかうまくルームメイトと出会えない時には、オンラインで探してみるのも一つの手です。
ルームシェアできる部屋を探す
ルームメイトが無事に見つかったら、仲間同士で希望条件をすり合わせつつ、ルームシェアができる物件を探します。もちろん入居に向けて、ルームシェアが可能な部屋か、事前にオーナーや不動産会社に確認しましょう。そして候補が見つかったら、できるだけルームメイト全員で内見し、みんなが納得できる部屋か十分にチェックします。誰か1人でも我慢していると、あとからトラブルになる可能性が高いので、物件選びの際には時間がかかっても慌てず検討したほうが無難です。
ルームシェアをする物件探しのポイント

居心地よくルームシェアするためには、やはり物件選びの時点で、それぞれのライフスタイルを尊重できる住まいを探すことが重要です。ではお互いの快適な暮らしを叶えるために、ルームシェアの部屋探しで重視したいポイントをご紹介します。
人数に合った間取り
ルームシェアに欠かせないのが、入居者全員分の個室です。基本的な間取りとしては、全員共用のリビングかダイニング+各自の個室は、少なくとも確保するようにします。特に共用スペースは人数に対して狭すぎると、生活動線が不便で窮屈に感じてしまうため、適切な広さがあることも確認しておきましょう。反対に広すぎても、持て余してしまう可能性があります。全員のライフスタイルをきちんと考慮しながら、内見の時点で、部屋の広さも十分にチェックしましょう。
バス・トイレ別の物件
バスとトイレが一体になっていると、誰かの入浴中にはお手洗いが使いづらいですし、その逆もまたしかりです。共同生活だからこそ、トイレやお風呂は自由に入りやすいほうが不便しません。多少家賃を抑えたい場合でも、バス・トイレ別は、なるべく優先しておくようにしましょう。
通勤・通学しやすい物件
全員が通勤・通学しやすい立地にしないと、誰かしらに負担がかかってしまい、不平不満が溜まってしまいます。全員にとって通いやすく、交通手段に困らない場所にあるか、事前にチェックしておきましょう。例えば車やバイクを使う人がいるなら、駐車場が必要です。その他にも公共交通機関を利用するなら、最寄りの駅やバス停までの距離感なども、みんなで確認しましょう。
ルームシェアで楽しく過ごすためのコツ

「親しき仲にも礼儀あり」というように、一緒に楽しく暮らすためには、お互いを尊重する心がまえが大事。いくら親密な関係でも、共同生活に対する配慮がなければ、仲がこじれてしまう可能性もあります。ルームメイト同士で、心地いい毎日が過ごせるように、気を付けておきたいポイントも見ていきましょう。
プライベート空間を確保する
たとえ仲がよくても、ずっと同じ空間にいてプライベートな時間がないのは、ストレスにつながってしまいます。先ほどからも出てきているように、簡単なカーテンやパーテーションで仕切るのではなく、個室として確保するのがベスト。きちんと自分だけの空間として意識できる、各自の個人部屋をつくるようにしましょう。
最初にルールを決める
他人同士で生活するにあたっては、必ずルールを設けておくことが大切です。例えば家事分担や生活費の支払い方法など、あいまいにしておくと揉め事の原因になりかねません。ちなみにルームシェアのルールとして、具体的にどのような内容を決めるべきか、実際に経験者のみなさんのアンケートで調査しました。また後述にてご紹介していくので、ぜひ読み進めてみてください。
納得いくまで話し合う
前述のようにルールを決めておいても、一緒に過ごすうちに、何かしら不満が出てくるケースは少なくありません。また親しい相手ほど、それぞれ育ってきた文化や習慣に違いがあることを忘れがちなので、大前提としてお互いを尊重する姿勢が重要です。何か気になることがあれば、溜め込まずに話し合うようにしましょう。必要があれば、定期的にルームメイト同士で、認識を合わせる場を設けるのもいいかもしれません。
ルームシェアの期間を決めておく
お互いの将来設計にも違いはあるので、ルームシェアをはじめる時に、いつまで続けるか期間を決めておくのがベストです。例えば物件の更新時期に合わせて、その都度話し合うのもいいかもしません。
またルームシェアでは、生活費や家事負担などを分担する場合が多く、部屋を出る可能性がある時にはすぐに相談しましょう。自分が部屋を抜けることで、ルームメイトたちのライフスタイルにも大きく影響することが想定されるため、もし転勤や結婚の予定あれば早めに伝えるようにします。
【経験者の声】ルームシェアをする際、どんなルールを決めた?

前述にもあるように、ルームシェアでの約束事について、経験者のみなさんの意見を集めてみました。
ルームシェアの際、ルールは決めていた?

実際のルームシェアでは、過半数がルールを決めて生活していたとの回答をしています。やはりスムーズな共同生活のためにも、ルームメイト内でのルールはあったほうが便利なのかもしれません。ではどのようなルールがあると、快適なルームシェアにできるのでしょうか?
ルームシェアをする際に決めておくべきルールとは?
ここからはルームシェア経験のあるみなさんに、実際の生活を通じて、決めておいたほうがよかったと感じるルールについて聞いてみました。
第1位 | 家事の分担 | 25票 |
---|---|---|
第2位 | 掃除の分担 | 19票 |
第3位 | お金についてのルール | 13票 |
第4位 | 共有スペースの使い方 | 11票 |
第5位 | 人を呼ぶ時のルール | 6票 |
ルームシェアで必要だったルールとして、もっとも多くの票を集めたのは、家事や掃除の分担でした。やはり家事や掃除は、身近な生活に密接に関わる部分でもあり、感覚や好みの違いが出やすい部分なのかもしれません。その他には、金銭面や共同で使用するスペースなども、ルール決めをしておくべき点として挙げられています。ではそれぞれで、具体的にどのようなルールがあるといいのか、みなさんのコメントと一緒に解説していきます。
家事の分担
- ゴミ出し。(20代/女性)
- 食事当番。(30代/男性)
- どの備品を誰が買うか、なんとなくでやっていたのでもう少し細かく決めればよかった。(30代/女性)
- 家事の当番、リビングや共有スペースの使い方。(40代/男性)
- 掃除やゴミなど共同部分を分担する、家賃光熱費などお金のこと、友人を泊めない、ということです。(40代/女性)
- 掃除の分担方法。(50代/男性)
- 短い期間だったのでルールは決めてませんでしたが、食器洗いと掃除でたまに揉めました。(60代/男性)

例えば、炊事・ゴミ出しの頻度や買い物のルールを決めておかないと、負担が偏ってしまうことも考えられます。誰かが気を遣って、当たり前に家事をやってくれていると、なんとなくそのルームメイトが担当するのに慣れてしまうケースも。気が付かないうちに、家事が大きなストレスになってしまう可能性もあります。やはり家事分担は、あらかじめルールを決めておいたほうが、お互いの不公平感をなくすことにつながるでしょう。
掃除の分担
- 冷蔵庫の中身のものには名前を書く。掃除は毎週月曜日に交代でやる。(20代/女性)
- 部屋はキレイに保つ。これは価値観うんぬんより、相手に配慮するという意味で決めました。学校と同じです。(30代/女性)
- 掃除を週回り当番制にする、トイレットペーパーは各自のものを使う。(40代/女性)
- 整理整頓、毎日掃除する。(50代/男性)
- お互い干渉しないこと掃除はまめにすること。(60代/男性)
- キッチンや冷蔵庫の使い方やキッチンやシャワールームの掃除についてです。(60代/女性)

掃除に関しても、きちんとルールを設けておかないと、結局は汚れが気になる人の負担が大きくなってしまいがちです。当番制にしたり、曜日を決めたりしないと、場合によっては誰も掃除しないなんてことも。汚れの基準は人それぞれなので、全員でキレイに維持できるように、頻度や分担はルール化しておくのが無難でしょう。
お金についてのルール
- お金の出し方。(30代/男性)
- 光熱費の分担。(40代/女性)
- お財布の分配。(60代/男性)

どのようにお金を出し合うのか決めておかないと、トラブルに発展する可能性が高く、注意が必要な部分です。食費や日用品など、細かい部分まで忘れずにルールを設定しておくのがベスト。誰が多く払ったか払っていないか、揉めるケースも考えられるので、どうすれば平等に負担できるのか十分に検討しましょう。
共有スペースのルール
- 共有スペースに物を置かないこと。(40代/男性)
- リビングのテーブルなどに長期間私物を置きっぱなしにしない。(40代/女性)
- 冷蔵庫のスペースの割り当て。(50/女性)

例えばリビング・お風呂・洗面所・キッチンなど、みんなで使用する空間は、全員が快適に使えるように工夫するのが大切です。誰かの私物が幅を取り過ぎていたり、使い方の
マナーが悪くては、いい気分もしません。こちらもあいまいになりやすい部分なので、ルールを決めておくようにしましょう。
人を呼ぶ時のルール
- 人を呼ぶこと、帰る門限など決めておけばよかったと思います。(30代/女性)
- 女性を連れ込まない。(40代/男性)
- 他人を連れ込まない。(50代/女性)

例えば自分だけの知り合いを部屋に招くと、他のルームメイトにも気を遣わせてしまいます。なかにはルームメイトを困らせないためにも、同居人以外のメンバーは家に呼ばないといったルールを決めているケースも見られました。忘れがちな部分ですが、見知らぬ他人がいると気になってしまう人もいるので、あらかじめ認識をすり合わせておくことをおすすめします。
その他のルール
上位にランクインした意見以外にも、参考にできそうな声がいくつも挙がっていたので、その他のルールもご紹介していきます。
- 消灯時間です。(20代/女性)
- 持ち寄った、購入した家電や家具はちゃんと記録して解散の時はそれぞれ持っていった。(40代/女性)
- 自分専用にしたい食べ物には名前を書く。(50代/女性)
- お互いのエリアを分けていた 1人になりたい時のサイン。(60代/男性)

上位の項目以外でも、「冷蔵庫の中身の食べ方」「お互い干渉しない」「家具や家電類の分け方」など、さまざまなルールが出てきました。実際のところ、どのようなルールが必要なのか、住む人によって変わってきます。全員で楽しく暮らすためにも、まず何のルールを決めておくといいか、話し合ってみることも大切です。
ルームシェアの実例紹介
以下からは、ルームシェアでの部屋づくりの参考にできる、インテリア実例をご紹介!具体的な間取りや使用している家具、部屋分けなど、ぜひチェックしてみてくださいね。
【実例1】仲間とのかけがえのない時間が過ごせるルームシェアLIFE

こちらは2LDKの部屋を使って、2人でルームシェアをしている事例です。日当たりのいいリビングダイニングを共用にして、2人共通のアイテムを置き、開放的で心が落ち着く空間を演出。また玄関のスペースにこだわり、どちらの靴も片付けやすい広さを確保して、便利でおしゃれな生活を叶えています。
【実例2】レトロアイテムと異国文化が混ざった女の子のルームシェア

こちらは2LDKの部屋にて、国籍の異なる仲間同士でルームシェアをしている事例です。それぞれで和室と洋室で分けて個人部屋に使いつつ、広々としたリビングは2人のリラックススペースに活用。海外の知人や友人などとルームシェアをすれば、異文化交流も楽しみながら生活できますよ。
【実例3】ボヘミアン×モダン空間で楽しむ姉妹の二人暮らし

こちらは1LDKの部屋を使って、姉妹でルームシェアをしている事例です。広めのLDK部分を活用し、ダイニング・リビング・個人部屋の3つの空間を、家具のレイアウトによってエリア分け。そしてもう1つの居室を個人部屋にして、プライベートスペースをうまく生み出しています。一緒に生活し合うのに慣れた、親族同士に適した部屋づくりをしているのが特徴です。
【実例4】3人のセンスが詰まった一戸建てルームシェア

こちらは、2階建ての一軒家を活用して、3人のルームシェアを実現しています。みんなのコミュニケーションが取りやすい、カウンターキッチンやリラックススペースに加えて、リビングにはDJブースも完備。さらにそれぞれの個室では、各自の趣味を全面的に活かしたテイストの異なる部屋づくりをして、お互いの個性を尊重しています。
【実例5】5DKの古民家で暮らす友人二人のルームシェア

こちらは広々とした平屋建てを活用して、2人のルームシェアに使っています。それぞれの個人部屋に加えて、建物の中央部分を広く使いつつ、リモートワークや趣味のスペースに利用。プライバシーも、お互いの生活の充実感も両立しているのがポイントです。
ルームシェアができる物件には、集合住宅から一戸建てまで、さまざまなタイプがあります。ルームメイトとのライフスタイルや好みに応じて選びながら、お気に入りの物件を見つけていきましょう。
この記事のまとめ

ルームシェアは、仲間と楽しく生活をともにする手段の1つで、お互い尊重し合うことで快適かつ安心感のある暮らしを叶えられます。では簡単にルームシェアの特徴を、以下でまとめていきます。
ルームシェアの意味は?
ルームシェアとは、友人や知人などと共同で1つの物件に入居し、住まいを分け合うライフスタイルを指します。集合住宅の1室を借りたり、1つの戸建物件にみんなで住んだり、形態はさまざま。一般的には各自で個室を持ちながら、リビングや水回りなどは共用するケースが多く見られます。
ルームシェアのメリット・デメリットは?
ルームシェアのメリットは、誰かと一緒に住むことで家事や経済面を支え合えたり、楽しい時間を共有できたりする部分です。急病などの時でも、お互いに協力できる利点もあります。一方でルームシェアのデメリットは、自分1人ではなくなる分、ルームメイトへの十分な配慮が求められる点です。何でも自由にはしづらい一面もあります。
ルームシェアで決めておくべきルールは?
- 家事や掃除の分担
- 金銭面の支払い方
- 共用部分の使い方
- ルームメイト以外の他人の招き方
- 家具や家電の使用方法
- プライバシーの守り合い
ルームシェア経験者のみなさんから挙がった意見として、上記のような内容が多く見られました。ルームメイトとも相談しながら、どの部分でルールが必要なのか、まずは検討してみましょう。
ルームシェアがうまくいくコツは?
どれも共同生活では当たり前ですが、お互いのプライベートを大事にしたり、決めたルールは守ったり、配慮を欠かさないことが重要です。その他にも不満を溜め込まないように、定期的に話し合うのも効果的でしょう。また今後のライフプランを共有する意味でも、ルームシェアをする期間や見直しの時期を決めておくと、それぞれの将来設計もスムーズにできます。