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狭い庭でもおしゃれなガーデニングを始めよう!初心者におすすめの花・植物を徹底解説

狭い庭でもおしゃれなガーデニングを始めよう!初心者におすすめの花・植物を徹底解説
「庭が狭いから、ガーデニングは無理かも……」と思っている方はいませんか?ちょっとした工夫をすれば、狭い庭でもガーデニングは十分に楽しめます。花や緑があるだけで暮らしがやわらぎ、家族のくつろぎの場にもなるでしょう。また、狭い庭だからこそ手入れがしやすく、まとまりのある空間をつくりやすいというよさもあります。本記事では、初心者でも始めやすいガーデニングのポイントと、おすすめの花や植物をご紹介します。

狭い庭でもガーデニングはできる?

狭い庭でもガーデニングはできる?
狭い庭でもガーデニングはできる?

狭い庭でのガーデニングには、以下のように「狭いからこそ楽しめる魅力」があります。

  • 自然を身近に感じられる
  • お手入れがしやすい
  • ガーデニングをとおして家族との時間が増える
  • 統一感のあるデザインに仕上げやすい

狭い庭だからこそのよさを知り、ぜひ気軽にガーデニングを始めてみましょう。

狭い庭でのガーデニングの始め方

狭い庭でのガーデニングの始め方を解説します
狭い庭でのガーデニングの始め方を解説します

まずは庭の環境を知り、テーマを決めて植物を迎える準備から始めましょう。

ステップ1:庭の環境を観察する

まずは日当たりや風通し、土の状態をよく見ます。以下が、チェックしておきたいポイントです。

  • 日当たり … 半日以上日が当たるか、塀や建物で影になりやすくないか
  • 風通し … 風が抜けやすいか、強風が直接当たりすぎないか
  • 土の状態 … 水はけがよいか、雨のあとに水が溜まらないか

こうした条件を把握しておくことで、庭に合った植物を選びやすくなります。

ステップ2:テーマやイメージを決める

次に考えたいのは、「どんな雰囲気の庭にしたいか」です。最初に方向性を決めておくと、植物やアイテムを選ぶときに迷いにくくなり、統一感のある空間になります。
ナチュラル、モダン、和風など、好みのテイストを思い描くだけで、選ぶ植物や雑貨も変わるでしょう。さらに、家の雰囲気に合わせるのも大切です。洋風の家には明るい花やレンガ調の鉢、和風の家には常緑の低木や石を取り入れると調和が生まれます。そして、自分や家族が「庭でどんな時間を過ごしたいか」を意識すると、暮らしになじむ庭づくりができるはずです。

ステップ3:環境に合う植物を選ぶ

庭のイメージが決まったら、次は植物選びです。狭い庭では、成長しても場所を取りすぎない植物や鉢植えを選ぶと、管理がしやすくなります。選ぶときは、ステップ1で観察した環境(日当たり・風通し・土の状態)と、ステップ2で決めたテーマを踏まえるのがポイント。両方に合った植物を選べば、統一感のある庭に仕上がります。

ステップ4:レイアウトを考える

植物が決まったら、次は配置です。狭い庭では、バランスと統一感を意識してレイアウトを整えることが大切です。

  • 花の色を2〜3色にまとめて統一感を出す
  • 鉢やプランターの素材や色をそろえてすっきり見せる
  • 寄せ植えやオーナメントを置いて視線のポイントをつくる
  • 背の高い植物と低い植物を組み合わせて立体感を出す
  • 通路や隙間を残して余白を演出する

これらを意識するだけで、狭い庭でもすっきりまとまり、広がりを感じられる空間になります。

ステップ5:お手入れを習慣にする

庭を長く楽しむためには、毎日のちょっとしたお手入れが大切です。といっても、難しいことはありません。水やりや、咲き終わった花(枯れかけの花)を摘むだけで、植物は元気に育ってくれます。朝や夕方に庭を眺める時間をつくると、自然と季節の変化に気づけるものです。そうした小さなお手入れの積み重ねが、庭を少しずつ心地よい空間に育てていきます。

狭い庭でも大丈夫!おしゃれなガーデニングをするためのポイント

おしゃれなガーデニングをするためのポイントを解説します
おしゃれなガーデニングをするためのポイントを解説します

狭い庭も、工夫次第でぐっとおしゃれに見せられます。ここでは、取り入れやすく続けやすい5つのポイントを紹介します。

高さを活かすレイアウトにする

狭い庭を広く見せるために大切なのが、「高さの工夫」です。同じ高さの植物を並べてしまうと平坦な印象になりますが、配置に変化をつければ狭いスペースでも奥行きを演出できます。以下が、高さを活かすポイントです。

  • 鉢の台や花台、棚を使って段差をつける
  • 背の高い植物を奥に、低い草花を手前に配置する
  • フェンスや壁にハンギングを掛けて視線を上に誘導する

こうした工夫を取り入れるだけで、庭全体に立体感が生まれ、狭いスペースも広がりのあるおしゃれな雰囲気に仕上がります。

色の統一感を意識する

狭い庭をおしゃれに見せるには、色を多く使いすぎないのがポイントです。花や葉の色を3色以内にまとめると、全体に統一感が生まれ、落ち着いた雰囲気になります。

<配色の例>

  • 白とグリーンをベースに紫を添えると上品な印象
  • 白とグリーンに黄色を加えると明るく爽やかな印象
  • 白とグリーンにピンクを合わせるとやさしく華やかな印象
  • シルバーリーフに赤を組み合わせるとモダンで大人っぽい印象

色数を絞ることで視線が散らず、庭全体がすっきりまとまって見えるのでおすすめです。

寄せ植えで小さな世界観を作る

寄せ植えは、狭い庭を華やかに見せるもっとも手軽な方法です。ひとつの鉢に数種類の植物を組み合わせるだけで、季節感あふれる小さな庭が完成します。さらに、高さに変化をつけたり色合いにメリハリをもたせたりすると、ひと鉢でも奥行きと見応えが生まれます。狭いスペースでも、自分だけの小さな世界観を楽しめるのが寄せ植えの大きな魅力です。

アクセントになるアイテムを置く

アクセントとなる小物を、ひとつ取り入れるのもおすすめです。ガーデンライトや小さなベンチ、オーナメントを添えるだけで空間全体がぐっと引き締まり、上質な雰囲気に変わります。
また、クリスマスやハロウィンなど季節の飾りを取り入れれば、遊び心のある演出ができ、庭に特別感が生まれます。ポイントは、置きすぎないこと。ワンポイントに絞ることで存在感が際立ち、庭全体をすっきりとおしゃれに見せられます。

手入れしやすい植物を選ぶ

庭を楽しむためには、あまり手をかけなくても育つ植物を選ぶと安心です。たとえば、常緑の低木や丈夫な宿根草は、一度植えれば季節ごとに姿を変えながら長く楽しめます。お手入れの負担が少なく、無理なく続けられるのが魅力です。
もう一つ大切なのが、環境に合った植物を選ぶこと。日当たりのよい場所には日差しに強い花、半日陰にはカラーリーフや日陰に強い植物というように、条件に合わせて選ぶと元気に育ちます。環境と相性のよい植物を迎えることで、庭は心地よい空間に育っていきます。

狭い庭におすすめのガーデニングスタイル

庭の条件に合ったスタイルを取り入れることで、おしゃれで心地よい空間に仕上がります。ここでは、取り入れやすい5つのスタイルをご紹介します。

コンテナガーデン

コンテナガーデンは、鉢やプランターを使ったスタイルで、狭い庭でも気軽に楽しめます。置き場所を自由に動かせるので、日当たりや季節に合わせてレイアウトを変えられるのが大きな魅力といえます。さらに、さまざまさ花を組み合わせれば、ひとつの鉢の中に小さな庭のような世界観をつくれます。狭い空間でも気軽に始められ、おしゃれに楽しめるスタイルです。

バーティカルガーデン

バーティカルガーデンとは、フェンスや壁面を活かして植物を飾るスタイルのこと。ハンギングや縦型プランターを使えば、スペースを取らずに緑を増やせます。狭い庭でも高さを利用することで、ボリューム感と華やかさを演出できるのが魅力です。

ミニマルガーデン

ミニマルガーデンとは、植物の種類をあえて少なく絞り、シンプルに配置するスタイルです。色や形をそろえることで統一感が生まれ、狭い庭でもごちゃつかずに落ち着いた雰囲気を楽しめます。余白を活かすことで、より洗練された空間に仕上がります。

ミニ花壇スタイル

ミニ花壇スタイルとは、庭の一角を利用して小さな花壇をつくる方法です。お気に入りの草花や低木を植えれば、季節ごとの変化を身近に感じられます。
鉢植えと違い、地面に植えるので水もちがよく、頻繁な水やりをしなくても育てやすいのが特徴です。スペースが限られている分、お手入れも負担になりません。根をしっかり張れるため、低木や宿根草を楽しみたい方におすすめです。

DIYガーデン

DIYガーデンは木製パレットやレンガ、棚などを活用して、自分の手で工夫してつくるスタイルです。小物や資材を自由に組み合わせることで、世界にひとつだけの空間を演出できます。狭いスペースでも取り入れやすく、自分らしさを表現できるのが最大の魅力。手をかけるほど愛着が増し、庭時間がより楽しくなります。

狭い庭でも育てやすい!初心者におすすめの花・植物

狭い庭でも育てやすい植物を選べば、無理なくガーデニングを楽しめます。ここでは日当たりや環境に合わせて、育てやすい花や植物をご紹介します。

日当たりがよい庭向け

日当たりがよい庭には、以下のような花がおすすめです。

花の
名前
種類 特徴 開花
時期
マリーゴールド 一年草 華やかな花色で丈夫。害虫よけ効果も期待できる 春~秋
ペチュニア 一年草 長く咲き続け、寄せ植えにも向く 春~秋
ジニア 一年草 花色が豊富で丈夫。夏の暑さにも強く、切り花にもなる 初夏~秋
サルビア 一年草/
宿根草
鮮やかな花色が魅力。暑さに強く花期が長い 夏~秋
ラベンダー 宿根草 香りがよく、花も葉も楽しめるハーブ 初夏~夏

太陽の光がしっかり当たる庭には、明るい花色を楽しめる植物が数多くあります。丈夫で育てやすい一年草から、長く付き合える宿根草まで揃うので、組み合わせることで四季折々の変化を感じられます。

半日陰〜日陰でも育つ花

半日陰〜日陰で育てるなら、以下のような花がおすすめです。

花の
名前
種類 特徴 開花
時期
インパチェンス 一年草 カラフルな花が長く咲き続け、半日陰でも育てやすい 春~秋
ベゴニア 一年草 花色が豊富で丈夫。半日陰でも花つきがよく、鉢植えにも向く 春~秋
アジサイ 低木 大きな花房が華やか。梅雨時に彩りを添える人気の花木 初夏~夏
クリスマスローズ 宿根草 冬から早春に咲く貴重な花。日陰に強く、常緑の葉も楽しめる 冬~春先
ギボウシ 宿根草 美しい葉が魅力。半日陰~日陰でよく育ち、カラーリーフとして人気 初夏~夏

半日陰や日陰向きの植物は、花だけでなく葉の模様や色合いを楽しめるのが魅力です。花が少ない季節でもカラーリーフが残ることで、狭い庭に落ち着いた雰囲気を与えてくれます。

香りを楽しめる花

香りを楽しみたいなら、以下のような花がおすすめです。

花の
名前
種類 特徴 開花
時期
スイートアリッサム 一年草 甘い香りの小花がかわいらしく、寄せ植えにも向く 春・秋
ローズマリー 常緑低木 爽やかな香りで料理にも使えるハーブ。花も楽しめる 春~初夏
クリーピングタイム 宿根草 地面を覆うように広がり、踏むとハーブの香りが立つ。グランドカバーにも◎ 初夏
カラミンサ 宿根草 白い小花と爽やかな香りが魅力。長く咲き続け、庭を明るく彩る 夏~秋
ラベンダー 宿根草 紫の花と心地よい香りが人気。観賞用としてもハーブとしても楽しめる 初夏~夏

香りのある植物は花や葉を楽しむだけでなく、暮らしに癒しを添える存在にもなります。狭い庭でもひと株取り入れるだけで、特別な空間を演出できます。

狭い庭に映える寄せ植え向きの花

寄せ植えするなら、以下のような花が向いています。

花の
名前
種類 特徴 開花
時期
パンジー・ビオラ 一年草 花色が豊富で組み合わせやすく、秋から春まで長く楽しめる 秋~春
ハボタン 一年草 葉の色や形が多彩で、冬の寄せ植えに彩りを添える 冬~早春
アメリカンブルー 宿根草 鮮やかな青い花が夏の庭を明るく彩り、コンパクトに育つ 夏~秋
ニチニチソウ 一年草 夏の暑さに強く、鮮やかな花色が長く楽しめる 初夏~秋

寄せ植えは、花の彩りと葉の美しさを合わせることでより華やかになります。狭い庭でも、鉢ひとつあれば小さな世界観を楽しめます。

狭い庭のガーデニングでよくある悩みと解決策

狭い庭のガーデニングでよくある悩みと解決策を紹介します
狭い庭のガーデニングでよくある悩みと解決策を紹介します

狭い庭でガーデニングを楽しむときに多くの方が抱える悩みも、ちょっとした工夫で解決できることがほとんどです。ここでは代表的な3つの悩みと、その対策をご紹介します。

日当たりが悪い

建物や塀の影になり、十分に日が当たらないことがあります。そんなときの対応策は2つです。

  • 日陰に強い植物を選ぶ
    インパチェンス、ベゴニア、クリスマスローズなどは日差しが少なくても元気に育ちます。

  • 鉢植えを明るい場所に移す
    棚や台を利用して高さを出せば、光が届きやすくなります。

スペースが限られている

植えられるスペースが狭いときは、高さを活かすのがポイントです。ハンギングや棚を使って立体的に飾れば、スペースを取らずに緑を増やせます。また、寄せ植えを取り入れることで、ひと鉢の中でも複数の植物を楽しむことができ、限られた空間を効率よく彩れます。

雑草や虫が気になる

雑草や虫が気になる場合は、次のような工夫で対策できます。

雑草対策 防草シートやバークチップなどのマルチング材を活用する
虫対策 ローズマリーやラベンダーなど、虫が寄りにくい植物を植える
日常の工夫 定期的に庭を眺め、早めに発見して対応する習慣をつける

こうした工夫を重ねれば、清潔で快適な庭を保てます。

まとめ

庭が小さいからといって、ガーデニングをあきらめる必要はありません。工夫を加えることで、むしろ小さな空間ならではの魅力が引き立ちます。

狭い庭でもガーデニングはできる?

高さや色の工夫を取り入れることで、おしゃれで心地よい空間をつくれます。

狭い庭でガーデニングをする際のポイントは?

レイアウトや配色に統一感をもたせ、寄せ植えやアクセントアイテムでメリハリを出すのがコツです。

狭い庭でも育てやすい初心者におすすめの花・植物は?

日当たりや環境に合わせて、一年草・宿根草・低木の中から手入れがしやすい種類を選ぶと長く楽しめます。

<日当たりがよい庭におすすめの花>
マリーゴールド/ペチュニア/ジニア/サルビア/ラベンダー

<半日陰〜日陰でも育つ花>
インパチェンス/ベゴニア/アジサイ/クリスマスローズ/ギボウシ

<香りを楽しめる花>
スイートアリッサム/ローズマリー/クリーピングタイム/カラミンサ/ラベンダー

<狭い庭に映える寄せ植え向きの花>
パンジー・ビオラ/カラミンサ/ハボタン/アメリカンブルー/ヒューケラ

庭の広さにかかわらず、工夫次第で何倍にも楽しめる空間になります。まずはお気に入りの植物をひとつ迎えて、自分らしい庭を少しずつ育ててみてくださいね。

さつき

執筆者

さつき

植木屋&ガーデニングライター

造園施工管理1級、造園技能士2級。造園会社や園芸店、生花店当で計20年以上を経験。現在も造園会社で働きながら、植木の生産やライターとして活動。

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