【R1住宅とは?〜後編】駅近と手頃な価格を両立したR1住宅を手がける未来都市開発のリノベーション論
「駅近で手頃なR1住宅」をつくる未来都市開発のリノベーションプロセス
未来都市開発は、主にR1住宅に適合する物件をつくるリノベーション事業を行っています。そこにはリノベーション協議会が定める適合条件に加えて、未来都市開発が掲げるリノベ観がありました。

舟越さん「R1住宅の適合規格を満たすリノベーションを施すことに加えて、『23区内』『駅から徒歩10分以内』『販売価格は4,000万円以下』の3点が、我々のこだわりです。共働きの世帯が増えてきている現在、駅近の立地はとても重要なポイント。だから、中古マンションを仕入れるときは、まず立地を見ますね。今までの実績から出した、我が社が手がけた物件の立地は平均で駅徒歩7分。おかげで、お客様からも立地にご満足いただいた声を多くいただいています。
我が社が販売する物件の平均価格は2,500万円ほど。ですから、年収400~500万円くらいの方がメインの顧客層です。駅近の利便性と手頃な価格を重視しているので、高額物件はほとんど手がけていません。販売価格を抑えるために、基本は自社施工でコストを抑えています。また、住宅設備・建材メーカーさんとも深く協力して、機能とコストのバランスを取りつつ物件特性に合った設備を展開しています。
自社施工には、成約から引き渡しまでのスピードがアップするというメリットがあります。我が社はリノベーションプランに『クラシック』『ナチュラル』『カジュアル』の3パターンを用意しており、それぞれに3Dイメージをつけて仕上がりを具体的にイメージできるようにしています。3パターンに絞ることにより、施工前でも他の物件を見せれば理解してもらいやすいので、スケルトンの状態で成約することもあり効率がいいんですよね」



舟越さん「内装工事完了後は、女性検査員に100項目以上のチェックをしてもらっています。女性はコンセントの位置など、男性だったら見逃したり気にしなかったりするところまで細かくチェックしてくれるんですよ。検査員を務めるのは主婦の方が多いのですが、夫よりも家にいる時間の長い主婦の厳しい目線には、とても助けられていますね」
未来都市開発が見据えるR1住宅とリノベーションマンションの未来
舟越さん「我々が仕入れる中古マンションは築30年くらいが多く、大体2回目の大規模修繕が必要になる築年数なんですよね。適切に管理されてきた物件なら、R1住宅に適合するリノベーションができます。いい中古マンションを仕入れたら、どこをリノベーションするかの検討をしますが、ほぼスケルトンになってしまいます(笑)

今後の課題は、やっぱりいい中古マンションの仕入れ。リノベーション事業は参入障壁が低いので、いい中古マンションは競争率が高いんですよ。でも、我々が掲げる『駅近で手頃な価格』にリノベーションできる中古マンションはまだまだ数が残っています。協議会のR1住宅適合規格で住まいの信頼性を担保しながら、我々がリノベーションすることによる価値も加えて、満足できる住空間を1人でも多くの方にご提供していきます」