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マンションリノベーション事例「子どもの独立後、20年以上住んだマンションを夫婦仕様に」

マンションリノベーション事例「子どもの独立後、20年以上住んだマンションを夫婦仕様に」

雑誌「リノベで解決!50代からの家と暮らし。」に掲載された中古マンションリノベーション事例から、今回は埼玉県飯能市小林さんの事例をご紹介。かつては親子3人で暮らしていた部屋を、半個室のキッチンはオープンに、和室は洋室に変更してLDKにつなげるなど、ワンルーム感覚で暮らせる間取りにリノベーション。建具の設置や壁の塗装などは行きつけのアンティークショップに依頼し、長年集めたアンティーク家具が映える空間になりました。(text: hiromi sakamoto photo: koji yamada )

  • 埼玉県飯能市 小林さんの家
  • 夫50代 妻50代(取材時)
  • 工事費:440万円(税込み、設計料別)
  • インテリア費:約80万円(税込み、建具、施工費等含む)
  • 物件価格:2780万円(税込み、1996年購入時の価格)
  • 築年数:29年(1994年築)(取材時)
  • 専有面積:74・92㎡
  • 設計・施工:nu(エヌ・ユー)リノベーション

長男の独立をきっかけに、夫妻が暮らしやすい家にリノベーション

かつては親子3人で暮らしていた小林邸は、長男が2歳のときに購入した2LDK+納戸の分譲マンション。その21年後に、長男が独立。それを機に住まいを見直し、子ども部屋として使っていた北側の個室と、LDに隣接する和室をご主人と奥さまそれぞれの個室に変更して、夫妻が暮らしやすい家にリノベーションすることにしました。
加えて、「長年集めたアンティーク家具が映える空間にしたかったので、自由度が高くて個性を大事にしてくれる、と感じたnuリノベーションに決めました」と、奥さまは振り返ります。

リビングダイニングに隣接していた和室は、洋室に変更して奥さまの寝室に。リビングとは引き戸で仕切れるようになっている。フラットにつなげた大空間に、心地よい日差しや風が行き渡る
リビングダイニングに隣接していた和室は、洋室に変更して奥さまの寝室に。リビングとは引き戸で仕切れるようになっている。フラットにつなげた大空間に、心地よい日差しや風が行き渡る

アンティーク家具や建具が映える住まい

半個室で暗かったキッチンはオープンに。和室を洋室に変更してLDKにつなげるなど、ワンルーム感覚で暮らせる間取りに。LDの床だけは「家族の歴史を残したい」というご主人の希望で既存のままとしました。
さらに「趣のある古い建具や照明を取り入れたい」という奥さまの希望で、建具の設置や壁の塗装などは、行きつけのアンティークショップに依頼したそう。通常のリノベと比べて時間と手間はかかりましたが、奥さまは「思いどおりの家になって幸せ」と満足そうです。

「アンティーク家具が映えるように」と、壁は特別に配合したオリジナルカラーで塗装。「光が当たるとグリーンがかった色に見えてきれい」(奥さま)
「アンティーク家具が映えるように」と、壁は特別に配合したオリジナルカラーで塗装。「光が当たるとグリーンがかった色に見えてきれい」(奥さま)

ここが変わった! 5つのリノベーションポイント

After

LDと奥さまの寝室がオープンにつながり、南側の窓から光と風を取り込める開放的な空間に。奥さまの寝室の隣には大容量のWICを設けた

LDと奥さまの寝室がオープンにつながり、南側の窓から光と風を取り込める開放的な空間に。奥さまの寝室の隣には大容量のWICを設けた

リビングと寝室をほどよく仕切るガラス入りの引き戸

かつての和室は、奥さまの寝室とWICに変更。LDとの間に設置した建具は、小学校で使われていたという古い引き戸に欄間を組み合わせたもの
かつての和室は、奥さまの寝室とWICに変更。LDとの間に設置した建具は、小学校で使われていたという古い引き戸に欄間を組み合わせたもの

レトロなデザインのすべり出し窓は湿気対策にも

山小屋をイメージしたというWICをリビングから見たところ。手前を土間風のスペースにして、植物や鳥かごの定位置に。すべり出し窓は湿気対策になるだけでなく、空間のアクセントにも

山小屋をイメージしたというWICをリビングから見たところ。手前を土間風のスペースにして、植物や鳥かごの定位置に。すべり出し窓は湿気対策になるだけでなく、空間のアクセントにも

大容量のWICのおかげでリビングがすっきり

WICには衣類のほかキャンプ道具や掃除機などを収納している

WICには衣類のほかキャンプ道具や掃除機などを収納している

ガラス入りのドアが光を届ける

奥さまがDIYで壁を塗装した玄関ホール。右手のドアはご主人の寝室。ガラス入りのリビングドアから玄関に光が届く

奥さまがDIYで壁を塗装した玄関ホール。右手のドアはご主人の寝室。ガラス入りのリビングドアから玄関に光が届く

LDとオープンにつながるキッチン

「とにかくキッチンは明るく開放的に」という奥さまの思いから、対面キッチンに変更。「コックピットのようなカッコよさ」を目指してステンレスキッチンを採用。味わいのある食器棚やオープン棚ともマッチしている。床はnuリノベーションの提案で、アンティークの家具やステンレスキッチンによく馴染むラワン材を採用した
「とにかくキッチンは明るく開放的に」という奥さまの思いから、対面キッチンに変更。「コックピットのようなカッコよさ」を目指してステンレスキッチンを採用。味わいのある食器棚やオープン棚ともマッチしている。床はnuリノベーションの提案で、アンティークの家具やステンレスキッチンによく馴染むラワン材を採用した

Before

Before

窓がない半個室の閉鎖的なキッチン。間仕切り壁を撤去してキッチンの位置を変更し、オープンな対面キッチンに

窓がない半個室の閉鎖的なキッチン。間仕切り壁を撤去してキッチンの位置を変更し、オープンな対面キッチンに

LDと和室は襖で仕切られていて、昔ながらの押し入れがあった。リノベ後は奥さまの寝室とWICに

LDと和室は襖で仕切られていて、昔ながらの押し入れがあった。リノベ後は奥さまの寝室とWICに

和室は奥さまの寝室に。床の高さをLDと揃えたうえで複層フローリングに変更。障子は桟のみにして、白い塗料で奥さまがリメイクした

和室は奥さまの寝室に。床の高さをLDと揃えたうえで複層フローリングに変更。障子は桟のみにして、白い塗料で奥さまがリメイクした

小林さん夫妻に聞きました!

Q 1 住み替えは検討しなかった?

今の住まいを購入する決め手が眺望のよさだったという小林さん夫妻。「近隣に知り合いもいるし、住みやすい環境も魅力」といった理由で住み替えは検討しなかったそう。

Q 2 リノベーションを機に捨てたものは?

「今まで使っていたものも含め、本当に必要なものや手元に置いておきたいものを厳選し、あとは思い切って処分しました」。そのかいあって、室内はどこもすっきり。

Q 3 今後やってみたいことは?

夫婦共通の趣味であるキャンプ道具は、リビングのオープン棚に収納。「ふたりの予定が合わないときはひとりでキャンプすることも。その時間をもっと満喫できるようにしたいです」(奥さま)

キャンプ道具は見せる収納に

キャンプ道具は見せる収納に

眺めのいいバルコニー

眺めのいいバルコニー

マメルリハのぴぃちゃんの定位置♡

マメルリハのぴぃちゃんの定位置

建物データ

<建物規模>地上4階建ての2階<設計期間>2017年4月~6月 <工事期間>2017年7月~9月<設計・施工>nu(エヌ・ユー)リノベーション<インテリアデザイン>REFACTORY antiques

※この記事は「リノベで解決!50代からの家と暮らし。」に掲載されたものを転載しています。
※「リノベで解決!50代からの家と暮らし。」は、オンライン書店にてご購入いただけます。amazonでの購入を希望される方はコチラ

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