新築マンション事業者がリノベーションマンションを手がける理由〜後編 「住みたい」と思う空間がそのまま手に入るという価値を提供

お客さまが住みたい!と思う空間を新築のノウハウで作り上げる
辻川さん「新築マンションでは、きれいにスタイリングされたモデルルームを気に入って購入したけれど、実際の住まいは彩りがなく味気ないというケースがあります。そこでコスモスイニシアのリノベーションマンションでは、物件を見たときの感動がそのまま手に入れられる、ということを大切にしています。物件の完成形が見られるということがリノベーションマンションの大きな価値です。そこに、「住みたい!」と思う感動があるように、物件をつくります。
新築マンション分譲で、お客さまの声を聞きながらつくりあげてきた空間設計のノウハウを生かしながら、デザインだけでなく、室内動線や機能性にも配慮しながら施工しています。一方、リノベーションマンションをつくる中で生まれる新しいアイデアを新築にもフィードバックし、双方の事業のノウハウを共有することでよりよい商品を目指しています。

具体的には、
●ダイニングセットやソファー、ベッド等の家具のレイアウトが無理なくできるきちんとできること
●家事のしやすい家電・収納レイアウト、動線計画になっていること
●衝突・転倒・火災等に対して安全が確保されていること
●天候や時刻を問わず、一日中すごしやすい照明計画になっていること
といったことに配慮し、暮らしやすい空間となるように細かく設計して作ります。「住まいをつくり続けてきたプロ」だからこそ、その経験と知識を駆使して、お客さまのニーズを想定して住まいをつくる。それによって、お客さまに『ここに住みたい!』と思っていただけることを目指しています。

新築時には最新の間取りであったマンションも、年数を経ると古い間取りだと感じます。それを今の時代・お客さまのライフスタイルに合うようにリノベーションする。例えば、玄関をひとまわり広い空間にする、下足収納の上に照明をきちんと設置する。そうすると、お客さまを招いたときの住まいの顔となるだけでなく、“飾れる空間”ができ、楽しみが生まれる。こうしたアイデアは新築も手がけている弊社だからこそ実現できるものだと思います。今までは中古マンションだからと諦められていたニーズに、リノベーションすることで応えていきたいですね」
多方面に渡る新築事業とリノベーション事業のシナジー効果
辻川さん「新築事業とのシナジーは、品質管理や安全面においても生まれます。リノベーションする物件を取得する際には、自社の新築・仲介部門のノウハウを活用していますし、工事時に古い建材、例えば配管に銅管が使われている場合等は基本的には更新する、断熱が必要な箇所には施工するなど、安心と快適を提供できるよう修繕します。
長く住む物件だからこそ、見えないところもしっかり手を入れて、旧耐震の物件であっても商品化できる体制を整えているのです。そこにはやはり、新築事業の知識・経験・組織が活かされます。また、アフターサービスは新築と同じサポート部門が担当しているので、新築と同レベルのサポートが受けられるというのは大きなポイントだと思っています。
リノベーションマンションを探しにいらっしゃったお客さまの声をお聞きしていると、当社の新築マンションの方がご満足いただけるのでは?というお客さまもいらっしゃいます。そういう時は、新築の担当者をご紹介します。逆のケースもあって、新築マンションをご検討のお客さまにオススメできるリノベーションマンションをご紹介することもある。新築とリノベーション、両方の引き出しを持っているので、お客さまのニーズにフレキシブルに対応できるのも強みです。

今後もそうした連携をどんどん強めていきたいですね。同時に、コスモスイニシアにご相談いただければ、新築・中古・リノベーションという選択肢があり、価格や立地、住み心地などすべての面で価値ある住まいが見つかるということを、もっと広めていきたいと思っています」
今回のまとめ
「住みたい」と思わせる空間作りからは、コスモスイニシアの揺るぎない自信が感じられ、その土台となっているのが新築とリノベーション、二つの事業のシナジーです。またリノベーション事業は、既存の住宅を有効利用し、旧世代から次世代へ住まいをつなぐことから、コスモスイニシアが掲げるCSV(Creating Shared Value=共通価値の創造)ビジョン『Next GOOD 「よい暮らし」「よい社会」の、次のこたえを。』を求める取組と言えるのではないでしょうか。