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新築マンション事業者がリノベーションマンションを手がける理由~前編 市場環境からお客さまがリノベーション物件を求める時代

リノベーションマンションの人気が高まるにつれて、リノベーションマンションを新たな事業として手がける新築マンション事業者が増えています。株式会社コスモスイニシアもその一つ。では、新築マンション事業者はどのようなポリシーでリノベーションマンション事業を行っているのでしょうか?その質問を直接ぶつけました! ※本記事は「RE MAISON at home renovation(2021年5月31日終了)」に2017年9月28日に掲載されたものです。

新築マンション事業者がリノベーションマンション事業にも取り組む理由

コスモスイニシアは、CSV(Creating Shared Value=共通価値の創造)ビジョン『Next GOOD 「よい暮らし」「よい社会」の、次のこたえを。』を掲げ、不動産のさまざまな商品・サービスを提供している企業です。これまでに10万戸を超える新築マンションを手がけてきましたが、近年はリノベーションマンションにも力を入れています。

新築マンションの事業者がリノベーションマンションを手がける理由とは?そして新築の事業者だからこそできるリノベーションとは?株式会社コスモスイニシアの辻川悟さんに、お話を伺いました。

株式会社コスモスイニシア レジデンシャル本部 流通事業部 事業部長 辻川悟さん

中古マンションの供給数が新築マンションを追い抜いた

辻川さん「昨年、首都圏では中古マンションの成約件数が新築マンションの供給戸数を上回りました。また、ストック住宅の活用といった国の政策をはじめとする市場環境の変化もある中で、いち早く、そういった時代の変化に対応する必要があると判断しました。

同時に、お客さまのニーズや考え方も大きく変化しています。リノベーションマンションという言葉が認知され、新築とは違う新しい価値観が生まれています。それは“自分らしい住まいを選ぶ”という考え方です。リノベーションマンションは、新築に比べて比較的手頃な価格で提供できますし、物件の選択肢も多い。デザインや立地に妥協することなく、こだわった自分らしい住まいを選ぶことができます。

会社として、そうした時代やお客さまの変化に応えていくことで、新たな市場・新たな価値を提供できると考えています。さらに新築マンション事業者がリノベーションマンション事業に参入している例はまだ少なく、チャンスのある市場だと思います。当社は以前から中古マンションの買取り・再販事業を行っていましたが、今年の4月にリノベーション事業を一気通貫で行えるよう、買い取り・商品化・販売の部署を統合する組織変更を行いました」

コスモスイニシアのリノベーションマンションブランド「[& Renovation]Produced by Cosmos Initia」。そこには良質で安心して暮らせるマンションを選び、間取りや設備を新しくするだけでなく、暮らす人の立場から、住まいを研ぎ澄まし美しく仕上げるという考え方が込められている。

「お客さまの顔が見えるか」が物件選定の判断の基準

辻川さん「どんなマンションを買い取り、リノベーションを行うか。その物件選定の基準は、“そこで暮らすお客さまがイメージできるかどうか”です。具体的に言うと、これまでの新築分譲事業・不動産仲介事業で培った経験から、その物件・立地を評価してくださるお客さまがいると判断できるかどうかを、判断基準の一つとしています。

もちろん、耐震性能や建物の管理状況など物件のコンディションもしっかりと精査した上で物件を選びます。それから、室内の見えるところはもちろん、配管などの見えないところまで、お客さまが安心して暮らせる安全な住まいとなるようにリノベーション内容を検討します。そこで新築マンションのノウハウが活きるのです」

今回のまとめ

リノベーション事業に参入するからには、新築マンション事業者としての強みを最大限活かしたい。そのためにコスモスイニシアは、リノベーション事業の組織をより強固に再編し、新たなものづくりの体制を整えました。では、新築のノウハウをどのように活用しているのか、その結果どんなリノベーションマンションが生まれるのか? 後編ではコスモスイニシアのリノベーション手法と事例に迫ります。

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