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中古マンションリノベーション事例「フルオーダーだから細部までこだわり満載!収納力と家事ラクもかなえたキッチン」

雑誌「relife+」に掲載された中古マンションリノベーション事例から、今回は東京都杉並区吉田さんご家族の事例をご紹介。こだわりの「施主支給品」の最たるものが、フルオーダーのキッチンです。マットなブルーの面材、ステンレスの天板、90㎝のカウンター高など、細部まで好みを反映できたのはオーダーキッチンならでは。「隠す収納」が実践できるスペースをたくさん設けたのもポイントです。(text_ asako shiga photograph_ koji yamada)

  • 工事費:1200 万円(税・設計料込み、施主支給品は別途)
  • 東京都杉並区 吉田さんの家
  • 家族構成:夫42 歳 妻31歳 長男6 歳 長女2 歳
  • 専有面積:108.33㎡
  • 築年数:56年(1966年築)

家族の様子を見守れる対面式キッチンのよさを実感

玄関を入ると家族写真に彩られた階段室が現れる吉田さん宅。階段を上がった先には4LDKから2LDKに変更した、ゆとりある住まいが広がっています。長男の誕生を機に、子育て環境にひかれたエリアで広さにこだわって物件を探し始めた夫妻。100㎡超で日当たりと借景に恵まれたこの物件と出会い、住み替えを行いました。

リノベーションは、物件情報を寄せてくれたリノべる。に依頼。素材感を生かした事例が好みに合い、早い段階からコンタクトを取っていたそう。ご主人が手描きで間取り案を描いたり、夫妻で設備類を探して施主支給したりと主体的に取り組みつつ、プランナーの意見も取り入れながらリノベを進めました。

隣接していた和室を撤去して、ワンルームの広々としたLDに。「キッチンに採用したブルーは、愛用中のカリモクのソファの緑や床材との相性を考えて選びました」(奥さま)
眼下に公園の緑が広がる絶好のロケーション。キッチンからも開放的な眺めが楽しめる
「木目の強いものにしたくて」(ご主人)と、LDの床はアカシア材に。テーブル天板とチェストはBC工房の本店「ふじのリビングアートギャラリー」で購入。大きなテーブルはホームパーティや奥さまのミシン作業時にも重宝している
Y’s Favorite Kitchen Point

右上・ガスコンロは掃除のしやすさを最優先にガラストップの製品をチョイス。「お掃除シートでサッと拭くだけできれいになります(奥さま)/左上・念願だったビルトインオーブンも導入できた。普段は奥さまがお菓子を焼き、パーティのときなどにはご主人がチキンの丸焼きにトライすることも/右下・広めに取った通路幅と、夫妻の身長に合わせたカウンター高のおかげで使い勝手は上々。「通路幅があると、料理中に子どもたちがキッチンに入ってきても気になりません」(奥さま)。奥のパントリーはそのまま廊下に抜けられるウォークスルー型。バルコニーにあった洗濯機置き場はパントリー内に移設した/左下・キッチンのフロアタイルも清掃性を重視して選んだもの。「高級感が出るように、馬目地貼りにしてもらいました」(ご主人)

こだわりのフルオーダーキッチン

こだわりの「施主支給品」の最たるものが、フルオーダーのキッチンです。マットなブルーの面材、ステンレスの天板、90㎝のカウンター高など、細部まで好みを反映できたのはオーダーキッチンならでは。片付けが苦手という奥さまのリクエストで、「隠す収納」が実践できるスペースをたくさん設けたのもポイントです。
 
キッチン回りの設備や素材は掃除のしやすさを重視。コンロはあえて外壁から離れた場所に設けて排気用のダクトを最長に。

「その存在感をカフェのような雰囲気づくりに生かしました」(ご主人)

「対面式のキッチンは配膳がラクで、家族の顔を見ながら作業できるのもいいですね」(奥さま)

と、使い心地にも大満足。
リノベ後に長女が誕生し4人家族となり、そのメリットを日々実感しています。

雑誌で見た事例を参考に、パントリー部分の壁をアール状にしてモザイクタイル仕上げに。パントリーが狭くなったものの、廊下側が広く感じられ、「角」がないので子どもたちが走り回っても安心
右・洗面室のミラー、ボウル、水栓は施主支給品。ミラーは収納扉の役割も果たしていて、裏側にボトル類を収められるニッチ状の収納スペースがある/左・独立した手洗い器を設置するスペースがなかったため、手洗い器付きのシンプルなトイレをチョイス。「夜、トイレに起きたときにまぶしくないよう、壁は落ち着いたブルーを選びました」(奥さま)
右・トイレのドアは「ふじのリビングアートギャラリー」で見つけたステンドグラス入り。「どこかに使いたい」と先に購入していたもので、既製品のドアに穴を開けて取り付けてもらった/左・寝室の壁は淡いミントグリーン。部屋の一部を壁で仕切ってWICに
玄関と居住スペースが上下階に分かれている吉田邸。玄関付近に十分なスペースがないため、階段を上がった先にホールのような場所を新設し、「小学校の下駄箱」をイメージしてつくってもらった靴箱を設置
右・成長の過程を楽しみたいと、種から育てている塊根植物のパキポディウムがバルコニーにずらり/左・広めのワンルームにした子ども部屋は、内部を家具で仕切ってふた部屋にする予定。今は家族で楽しんでいるキャンプ道具などの収納場所に
右・蹴込み部分のナンバリングが楽しい階段。上階に靴箱を設置したので、床をモルタルで仕上げて靴のまま階段を上がるスタイルに/左・壁の家族写真は、子どもたちの成長に合わせて増やしていく予定。手すりは、デザインだけでなく「サビが出るようにニスは不要」と細かくリクエスト。靴箱とともにご主人の大のお気に入りに

建物データ

<建物規模>地上6階建ての4階<設計期間>2016年6月~7月<工事期間>2016年8月~ 10月<設計・施工>リノべる。

背の高いキャビネットで仕切られていたキッチンを、対面式のオープンキッチンに一新。和室だったスペースをLDに取り込み廊下を最小限にしたことで、パントリーを新設しても面積以上のゆとりが感じられるLDKになった

※この記事はrelife+(リライフプラス) premiumNo.2に掲載されたものを転載しています。
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