
【専用庭&ガレージつき】マンションリノベ事例「インドアプランツ&テラスで日々の暮らしをキャンプ気分に」
雑誌「relife+」に掲載された中古マンションリノベーション事例から、今回は大阪府大阪市 廣田さんご家族の事例をご紹介。専用有庭をウッドデッキのテラスにアレンジ。子どもたちが走り回ったり、夏はプールで遊んだり。休日にはキャンプ道具を並べて、バーベキューを楽しむ。シンボルツリーのエバーフレッシュや、ダクトレールに吊り下げたビカクシダをはじめ、LDKには観葉植物が満載。専用庭に面したLDKを広くしたことで、外との一体感が向上した。(text_ hiroyuki sasaki photograph_ aiko okamatsu)
- 大阪府大阪市西区 廣田邸
- 家族構成 夫39歳 妻36 歳 長女8歳 長男5歳 次女3歳
- 築年数 21年(2001年築)
- 専有面積 79.44㎡
お気に入りのキャンプ道具やグリーンが調和する空間に
大のキャンプ好きだという廣田さんファミリーが新居で最も重視したポイントは、「アウトドアと融合した暮らし」ができること。
「以前の住まいは19 階建てマンションの最上階だったので、駐車場までが遠くて荷物の上げ下ろしが大変でした。また、標準的なサイズのバルコニーしかなかったので、キャンプ道具をラクにしまえる広い土間スペースも欲しかったんです」



拡張した玄関の土間スペースのうち、奥半分を納戸とロフトの2 段構成にしてスペースを有効利用。掃き出し窓のすぐ前にガレージがあるので、キャンプ道具の出し入れがしやすい
専用ガレージ&専用庭付きの物件をリノベーション
ご主人が屋外空間の充実した物件を探し、目に留まったのが、都心のマンションでは希少な専用ガレージ&専用庭付きの物件です。リノベーションを「リノベる。」に依頼したのは、紹介者である知人宅の住まいを見て、コンクリートの躯体現しと木部をバランスよく組み合わせたデザインにひかれたから。 夫妻の意図をくんだプランの中でも特にユニークなアイデアが、玄関前に広がる収納を兼ねた土間スペースです。奥の掃き出し窓はガレージに通じ、キャンプ道具の出し入れに便利であることに加えて、ロフトを併設した2 層構造で多目的に活用可能。限られた床面積を有効利用する、設計者の遊び心ある提案です。 そのほかの空間は一度スケルトン状態にして、必要な個室と収納を確保したうえでLDKを拡張。専用庭はウッドテラスに仕立てて緑で彩るとともに、「LDK内も外と同じような雰囲気にしたい」というご主人の希望で、ダクトレールを巡らせた天井を中心に、多種多様な観葉植物でデコレーション。室内でも普段使いしているキャンプ道具の数々とも相まって、ちょっとしたアウトドア気分に浸れます。



廊下の片側に家族それぞれの収納スペースを確保。建具は付けず、使いやすくローコストなカーテンを採用

タンクレスにしたトイレは、棚板のみのオープン収納やバー型ペーパーホルダーなどでシンプルに仕上げた。内装は他の空間同様に夫妻の好みであるグレーでまとめている



玄関脇の下駄箱は空間のゆとりを生かした大容量仕様
家族とゆったり過ごせる庭
「中も外もゆったりと過ごせて住み心地は最高。気軽に庭へ出られ、子どもたちはよく友達を連れてきて走り回っています。夏にはプールを出し、冬にはホットカーペットを敷いて、庭は一年中活用していますね」(ご主人)
週末に庭でバーベキューや鍋料理を楽しむことも多く、自宅で家族一緒に過ごす時間が増えたそうです。

右上・玄関とLDKをつなぐ扉はオリジナル。小窓を設けたクラシカルなスタイルと木の色調が温かな雰囲気を演出する/左上・洗面台には実験用シンクとともに、イタリア・パフォーニ社製の壁付け混合水栓を採用。洗練されたデザイン/右下・1枚のシートを複雑に折り重ねた「solo(l ソルオル)」はキャンプ用LEDランタンのシェード。室内でも楽しんでいる/左下・青森ヒバ製品を手掛けるカルデサックジャポン。人気の高い丸太シリーズはスツールやサイドテーブルとして活躍する
建物データ
<建物規模>地上10 階建ての1階<設計期間>2020年7月~8月<工事期間>2020年8月~10月<設計・施工>リノベる。

※この記事はrelife+(リライフプラス) Vol.44に掲載されたものを転載しています。
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