【体験談】フロアコーティングは後悔する?必要?デメリットとメリットを解説

そこで、この記事ではフロアコーティングの基本的な情報と、アンケートをもとにフロアコーティングについてよかったことや後悔したことをご紹介します。フロアコーティングの有無は今後の家の状態に大きく関わることなので、しっかりと検討して施工するかを決めましょう。
記事の目次
そもそもフロアコーティングとは?

フロアコーティングとは、フローリング専用の塗料を塗ることでフローリング材を傷や汚れから守るためのものです。自分で塗料を購入しコーティングすることも可能ですが、やはり手間やムラなどを考えると施工会社にお願いしたほうが安心です。
フロアコーティングとワックスはどう違う?
ところで、みなさんが馴染みのある「ワックス」とフロアコーティングがどう違うか気になりますよね。ワックスは半年~1年ほどで塗り直す必要がありますが、フロアコーティングの耐久性は30年ほどです。また、ワックスには耐水性・耐薬品性・耐熱性がないですが、これらがフロアコーティングにはあるので、普段のお手入れで水拭きやアルコール拭きが可能です。
【アンケート調査】フロアコーティングをやった人はどれくらいいる?

フロアコーティングの経験があるかアンケート調査をおこなったところ、結果は50%ずつでした。ここからは、フロアコーティングをするデメリットとメリットをご紹介します。
フロアコーティングのデメリット

フロアコーティングのデメリットを6つご紹介します。
費用が高い
1つ目は、費用が高いことです。フロアコーティングをする場合、最低でも10万円以上かかります。フロアコーティング自体は必要不可欠な施工ではないため、後述するメリットの必要性を感じない方には不要です。
フローリングの見た目が変わる

2つ目は、フローリングの見た目が変わることです。フロアコーティングをするとツヤが出たり、マットな見た目になったりするなど、施工前の見た目から変化します。実際にコーティングをしないと完成のイメージがつかめないので、施工をして雰囲気が変わってしまう可能性も踏まえておきましょう。
施工会社選びに注意
3つ目は、コーティング剤や施工会社の技術力によって仕上がりに差があることです。相場よりも安い価格で施工する場合、質の悪いコーティング剤を使ったり、コーティング技術が低いスタッフが施工したりすることも考えられます。フロアコーティングは、一度施工してしまうと簡単には剥がせません。そのため、施工会社選びは慎重におこないましょう。
液剤によっては匂いが強い
4つ目は、液剤によっては匂いが強い場合もあることです。ガラスコーティングなどは匂いがほとんどありませんが、液剤自体に匂いがあったり、施工する時に匂いを発したりするものもあります。ほとんどの場合は施工から1週間程度で匂いは消えますが、匂いに敏感な方やペットがいる方は注意してください。
傷が完全に防げるわけではない

5つ目は、傷が完全に防げるわけではないことです。フロアコーティングはワックスなどよりも傷や汚れに強いですが、すべての傷を防げるわけではありません。また、経年劣化によってコーティングが汚れたり割れたりしてしまうこともあります。フロアコーティングは一部だけを塗り直すことが難しく、やり直す場合はフロア全体をおこなう必要がある点も注意が必要です。
施工タイミングが限られている
6つ目は、施工タイミングが限られていることです。フローリングの床一面を施工するため、家具がない状態にする必要があります。そのため、新居完成後や引越し前などの限られたタイミングを除くと、施工することが難しいでしょう。
施工後は部屋に入れない
施工後はフロアコーティングが乾くまで入室することができません。せっかくの新居ですが、コーティングが完全に乾くまで数時間から3日ほどかかることも。この間入室や家具家電の搬入はできませんので、計画的にスケジュールを組み立てる必要があります。
【体験談】フロアコーティングのメリット

一方、フロアコーティングのメリットを体験談とともにご紹介します。
ピカピカになり新築感を味わえる

1つ目は、ピカピカになり新築感を味わえることです。フロアコーティングならではの艶で、見た目に高級感が出ることが人気のようです。
- 新築感が長く続くが、そこそこ高い。(30代/女性)
- フローリングがピカピカになって気分が上がった。(40代/男性)
- 新築マンション購入後、入居前にサービスで無料でやってくれるとのことだったので。艶が出て見た目もいいのでやってよかったです。(40代/女性)

掃除しやすくなる
2つ目は、掃除がしやすくなることです。傷や汚れが付きにくくなるだけでなく、汚れが付いてしまっても簡単に取れます。そのため、お手入れの手間が少なくなるようです。
- 掃除が楽になった。床がピカピカになり、部屋全体が明るくなった。小さな傷や汚れが付きにくくなった。(40代/男性)
- 汚れがすぐに拭き取れると聞いておすすめされてやりました。実際に汚れが取れるのでやって良かった。価格がもう少し安ければいいと思いました。(40代/女性)

傷が付きづらくなる
3つ目は、傷が付きづらくなることです。子どもやペットがいる家庭では、どうしてもフローリングは傷が付きがちですが、フロアコーティングをすることで傷つきにくくなります。フローリングを、長くきれいな状態で使いたい方におすすめです。
- 床が傷に強くなった。(30代/女性)
- 傷がつきにくいがテカテカしてしまった。(40代/女性)
- 長くきれいに使いたかったから。料金がけっこうかかることが不満。(40代/女性)
- やった。擦り傷や小さい傷がつくのを防ぎたかった。(50代/男性)
- 犬を前に室内で飼っていた時のフローリングの傷がたくさんあったからです。きれいにとれて傷も付きにくくなってお掃除が楽になった。(60代/女性)

滑り止め効果がある

4つ目は、滑り止めの効果があることです。通常のフローリングだと、ペットが歩くには滑りやすいですが、フロアコーティングをすると滑りにくくなる効果が得られます。
- ペット用コーティング。滑らないので、愛犬達に優しい。傷がつきにくい。掃除が楽になりました。(50代/男性)
- 犬を飼い始めて、すべらない床にコーティングしました。値段が高かったー。30万円。たしかに滑らなくなりました。(60代/女性)

ここからは、アンケートで集まったもの以外のメリットをご紹介します。
水や湿気に強くなる
5つ目は、水や湿気に強くなることです。フロアコーティングは耐水性があるので、水拭きでもお手入れができます。また、湿気によるカビや水のシミなどを防ぐ効果も期待できます。
日焼けを防止できる
フロアコーティングをするメリットは傷や汚れが付きづらく、お手入れが楽になることだけではありません。フローリングは紫外線を浴びることで、年々劣化していきます。フロアコーティングをすれば、フローリングを直接的なダメージから守り、紫外線による色あせを軽減します。
フロアコーティングの主な種類と特徴
UVコーティング | ガラスコーティング | シリコンコーティング | ウレタンコーティング | |
---|---|---|---|---|
費用 | △ 約6万円~ (10平方メートルあたり) |
△ 約6万円~ (10平方メートルあたり) |
〇 約5万円~ (10平方メートルあたり) |
◎ 約2万円~ (10平方メートルあたり) |
耐久年数 | ◎ 20年以上 |
◎ 20年以上 |
〇 10~20年 |
△ 5~10年 |
耐傷性 | ◎ | ◎ | 〇 | △ |
耐水・防汚性 | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
防カビ | 〇 | ◎ | 〇 | × |
滑り止め効果 | ◎ | 〇 | ◎ | △ |
※フロアコーティングの種類によって、費用や効果、耐久年数も変わります
費用が高いほど、耐久年数や効果が高い結果でした。それぞれのフロアコーティングの特徴をご紹介します。
UVコーティング
UVコーティングは、ウレタン樹脂を主成分としたコーティング剤に紫外線を照射して、瞬時に硬化させる方法です。高い耐久性と滑り止め効果があり、光沢と艶が出て高級感が出ます。UV照射をすると一瞬で固まるので、施工時間も短く済む点が魅力的です。
ガラスコーティング
ガラスコーティングは、最新のナノコンポジット技術を用いたハードコーティング技術を使って硬化させる方法です。最新の技術のため、ガラスコーティングができる施工会社はまだ少ないですが、化粧品や家電などにも使われています。UVコーティングよりもマットな仕上がりで、鉛筆硬度8Hという耐擦過性を備えています。
シリコンコーティング
シリコンコーティングは、水の分子よりも小さいシリコン樹脂を硬化させる方法です。見た目は艶が少なく自然な仕上がりになることが多く、ほこりの舞い上がりや滑り止め効果があるので、ペットを飼っている人に特におすすめです。塗料自体の性質は高いですが、下地工程は施工会社の技術力によって仕上がりが変わる点に注意しましょう。
ウレタンコーティング
ウレタンコーティングは、ウレタン樹脂を硬化させる方法です。施工会社によって樹脂の配合が異なるため、子どもやペットがいる家庭は、安全性の高い塗料を使っているか確認しましょう。耐用年数は5~10年と他のフロアコーティングよりは短いですが、手軽にフロアコーティングをしてみたい方や塗り替えができる方法がいい方におすすめです。
フロアコーティングには、材料や硬化する方法によって価格や耐久年数が異なります。家族構成やその物件に何年住む予定なのか考えたうえで、最適な方法を探してみてください。
フロアコーティングはこんな人におすすめ

メリットやデメリットを踏まえて、フロアコーティングはこんな方におすすめです。
- 床をキレイに保ちたい人
- 掃除をしやすくしたい人
- 将来家の売却を考えている人
- 子どもやペットがいる人
- 新居の気持ちよさを味わいたい人
フロアコーティングはフローリングを長くきれいな状態に保つことができるため、見た目や機能性を重視する方におすすめです。逆に、以下のような人は無理にフロアコーティングをしなくてもいいかもしれません。
- お金がもったいないと考える人
- なるべく節約したい人
- 床に傷は付くものだと考える人
- 家の売却を考えていない人
一方、フロアコーティングは安くない費用がかかる施工です。フロアコーティングをしなくてもしっかりとお手入れをしたり、ある程度の傷や汚れは許容できたりする方にはおすすめできません。
フロアコーティングで後悔しないためにはどうすればいい?

フロアコーティングをするか迷っている方に、やらなくて後悔した人とやって後悔した人の声を両方ご紹介します。どちらの声に自分が当てはまりそうか考えて、フロアコーティングをするか決めてください。
フロアコーティングをやらなくて後悔した人の声
- 予算をケチってやらなかったが、やったお宅と比べると汚れや細かい傷の付き方が歴然としていて後悔した。(30代/女性)
- 価格が高かった。でもやっておけばよかった。子どもが生まれてから物を落したりして床が傷つくことが増えたので、、、(40代/女性)
- 費用が高かったのでやらなかった 日焼けによる色おちがあって後悔した。(40代/女性)
- ペットを飼い始めた時検討しましたが、結構傷だらけになったのでやっておけばよかったと後悔しています。(50代/男性)

フロアコーティングをやらなくて後悔した人は、フローリングが傷付いたり汚れたりした時に、フロアコーティングをしていればこんな状態にはならなかったはずという声が多かったです。今後子どもやペットと生活したり、傷や汚れをなるべく付けたくないと考えている方は、フロアコーティングを検討したほうがよいでしょう。
フロアコーティングをやって後悔した人の声
- やって後悔した 結果ラグを敷いてこたつ暮らしに戻って日本人だからと言い訳をした。(70代/女性)

100名を超える方にアンケートを取りましたが、フロアコーティングをやって後悔した人は1人だけでした。フロアコーティングをした上にラグやマットを敷いてしまうと、フローリング部分が表面に出ることが少ないので、あまり意味がないかもしれません。ただ、フロアコーティングをやって後悔した人はほとんどいないので、満足度は高いといえるでしょう。
フロアコーティングは自分でできる?

フロアコーティングを安く済ませるために、ホームセンターなどで道具を揃えれば自分でも施工できます。自分でコーティングすれば、お金の節約になり作業時間も自分で調整することが可能です。一方で、フロアコーティングは住宅環境やフローリングの材質によって適切な薬剤が異なり、コーティングをする技術や乾燥させる時間によってはうまく仕上がらない可能性も考えられます。メリットとデメリットを踏まえて、自分で施工するか検討しましょう。
まとめ
フロアコーティングについてご紹介したことを、以下にまとめました。
そもそもフロアコーティングとは?
フロアコーティングとは、フローリング専用の塗料を塗ることでフローリング材を傷や汚れから守る施工です。ワックスよりも耐久年数が長く、耐水性もあるので普段のお手入れで水拭きができます。
フロアコーティングのデメリットとメリットは?
フロアコーティングのデメリットは費用が高いことと、家具がない状態でしか施工できないので施工できるタイミングが限られていることです。多くの場合、引越しや新居に入居するタイミングで施工します。一方、フロアコーティングのメリットは傷や汚れが付きにくく、滑り止めの効果があることです。
フロアコーティングはどのような人におすすめ?
フロアコーティングは、フローリングの状態を長くきれいに保ちたい方におすすめです。今後子どもやペットなどと一緒に生活する場合、どうしても傷や汚れが付きやすくなるので、フロアコーティングをしておくことできれいに保ちやすくなります。また、住んでいる家の売却を考えているなら、フローリングがきれいな状態だと高値で売れやすくなるでしょう。
いかがでしたか?フロアコーティングは、フローリングをきれいな状態に保つために施工します。フロアコーティングについてアンケートを取りましたが、フロアコーティングをやらずに後悔している人は多いものの、やって後悔した方はほとんどいない結果でした。家のフローリングを長くきれいに使いたい方は、ぜひフロアコーティングを施工してみてはいかがでしょうか。
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