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固定資産税は楽天ペイで支払える?ポイント付与は?支払い方法やメリットについても解説

固定資産税は楽天ペイでも支払える?支払い方法やポイントについて解説
不動産を所有していると、固定資産税が毎年課税されるため、「もっと簡単に納付できないものか」と考える方もいらっしゃるでしょう。そのように考えている方には、「楽天ペイ」での納付がおすすめです。自治体によっては、楽天ペイを使って固定資産税を簡単に納付できます。
本記事では、固定資産税を楽天ペイで納付するメリットや注意点について解説します。固定資産税の納付について疑問や悩みを抱えている方は、記事の内容を参考にして、固定資産税の納付方法を検討してみてください。

楽天ペイで固定資産税は支払える?

納付先が楽天ペイに対応している自治体であれば、アプリから固定資産税を納付できます。楽天ペイとは、クレジットカードやポイントなどでチャージして、ショッピングできる決済アプリです。アプリで決済できる店舗は600万カ所以上(2022年10月時点)あり、全国各地で利用できます。ショッピングだけでなく、税金や水道料金の支払いにも利用可能です。
また、楽天ペイは使い方も難しくありません。スマートフォンに表示したQRコードやバーコードを店舗の方に読み取ってもらうか、店舗が提示したQRコードを利用者が読み取って支払い操作をするだけで完了します。

楽天ペイで固定資産税を支払うメリット

楽天ペイで固定資産税を支払うメリットとは?
楽天ペイで固定資産税を支払うメリットとは?

楽天ペイで固定資産税を支払うメリットについて詳しく見ていきましょう。

決済手数料がかからない

楽天ペイで固定資産税を納付しても、決済手数料はかかりません。決済手数料とは、決済サービスを利用する際に決済機関に対して支払う手数料です。決済手数料がかかる場合、固定資産税に手数料が上乗せされるため、支払総額が増えてしまいます。しかし、楽天ペイを利用すれば決済手数料は上乗せされず、固定資産税の納付額だけを支払えば納税できます。

24時間どこでも支払い可能

24時間、いつでもどこでも楽天ペイを利用できるため、銀行やコンビニに行く必要はありません。楽天ペイはスマートフォンやPCで利用できるので、自宅にいながら固定資産税を納付できます。銀行やコンビニの営業時間外でも支払いができ、深夜や早朝でも納付が可能です。
仕事の都合で平日日中に納付ができない方や、けがや病気で外出が難しい方でも、簡単に固定資産税の支払いができます。

事前手続きが不要

楽天ペイは楽天の会員登録をすれば、誰でも利用できる決済アプリです。楽天会員であれば特別な手続きは不要で、すぐに楽天ペイを利用して固定資産税を納付できます。まだ楽天会員でない場合も、以下の項目を登録ページで入力するだけで手続きが完了します。

  • メールアドレス
  • ユーザID
  • パスワード
  • 氏名
  • 誕生日
  • 性別

会員登録後、楽天ペイをダウンロードし、登録した電話番号で認証をおこなえば手続きは完了です。手続きは短時間で済むため、急いで固定資産税を納付したい場合にも利用できます。

楽天ポイントでも支払い可能

楽天ペイの支払いには、楽天ポイントの利用が可能です。楽天キャッシュを利用する際にポイント利用を選択すれば、ポイントを消費して支払えます。支払額よりポイントが少ない場合は、不足分が楽天キャッシュから自動的に差し引かれるため便利です。
なお、楽天ポイントには通常ポイントの他に期間限定ポイントもありますが、期間限定ポイントも利用可能です。期限切れ前に固定資産税を支払えば、ポイントの失効を防げます。

固定資産税を楽天ペイで払って、ポイントはもらえる?

固定資産税を楽天ペイで支払うとポイントは付与される?
固定資産税を楽天ペイで支払うとポイントは付与される?

2025年10月現在、固定資産税を楽天ペイで支払っても楽天ポイントは付与されません。2024年6月4日より、以下のように楽天キャッシュに関する制度が変更となりました。

変更前 楽天カードからのチャージで200円につき1ポイントを「楽天カード利用獲得ポイント」として進呈
変更後 楽天キャッシュのご利用金額200円につき1ポイントを「楽天キャッシュ利用による獲得ポイント」として進呈

出典:楽天グループ「【重要なお知らせ】楽天キャッシュの楽天ポイント進呈ルール変更に関するご案内

固定資産税を楽天ペイで納付する場合は請求書払いとなり、楽天キャッシュからしか支払えません。楽天ペイは請求書払いの際にポイントは付与されないため、請求書払いしか選択できない固定資産税の納付では、ポイントが付かない点に注意してください。

以前は、楽天キャッシュへのチャージ時にポイントが付与されていましたが、現在は付与されないため、固定資産税の納付でポイントを得ることができなくなっています。

固定資産税を楽天ペイで支払う方法

楽天ペイで固定資産税を支払う方法は?
楽天ペイで固定資産税を支払う方法は?

固定資産税を楽天ペイで支払う場合は、以下の手順で進めます。

  • STEP 1楽天ペイに支払い金額をチャージしておく
  • STEP 2楽天ペイのメニューから「請求書払い」を選ぶ
  • STEP 3請求書に記載されているQRコードを読み取る
  • STEP 4支払い方法で「楽天キャッシュ」を選択する
  • STEP 5支払日を選択する

楽天ペイの請求書払いを利用する場合、まず楽天キャッシュのチャージが必要です。チャージが完了したら、アプリで「請求書払い」を選択します。次に、固定資産税納税通知書に記載されたQRコードやバーコードを読み取り、楽天キャッシュと支払日を選択すれば納付は完了です。

なお、楽天ペイ用のQRコードやバーコードは、対応している自治体からの固定資産税納税通知書にしか記載されていません。記載がない場合は対応していない可能性が高いため、楽天ペイ以外の方法で納付することを検討しましょう。

楽天ペイで固定資産税を支払う時の注意点

固定資産税を楽天ペイで支払う際の注意点とは?
固定資産税を楽天ペイで支払う際の注意点とは?

楽天ペイでの固定資産税納付は便利ですが、以下の注意点があります。
注意点をしっかり理解し、トラブルを避けるためにも、気をつけて楽天ペイで固定資産税を納付しましょう。

支払額に上限がある(50万円以下)

固定資産税を楽天ペイで納付する場合は支払額に上限があり、高額な納税はできません。楽天ペイには利用上限額が決まっており、請求書払いを選択する場合の上限額は1回につき50万円、1カ月あたり最大100万円です。上限額を超える固定資産税が課される場合、分割払いで対応できるかどうかを検討する必要があります。
なお、上限にはポイント利用額も含まれます。そのため、例えば楽天キャッシュ50万円分とポイント1万円分の合計51万円といった支払い方法は選択できません。

領収書が発行されない

楽天ペイで固定資産税を納付しても、領収書は発行されません。事業用の不動産を所有している場合、固定資産税の領収書があれば経費として計上できるケースがあります。経費計上できれば所得を圧縮できるため、領収書は重要な書類といえるでしょう。
ただし、領収書がなくても、納付を証明できれば経費として認められる場合もあります。そのため、大きなデメリットとはならないでしょう。楽天ペイで固定資産税を納付した場合は、楽天ペイの利用履歴から支払いを確認できます。

支払い後に取り消しができない

楽天ペイで支払いを確定すると、納付後の取り消しはできなくなります。支払い時に確定ボタンを押した時点で支払いが成立するため、楽天に連絡しても取り消しはできません。支払い後に返金が必要な場合は、楽天の公式ページにもあるとおり「店舗側にてキャンセルの手続きが必要」となります。そのため、固定資産税の支払いをキャンセルする際は、自治体に連絡して取り消し手続きを依頼することになります。

ただし、取り消しができないと明記している自治体もあります。そのため、楽天ペイでの支払い後は基本的に取り消しできないものとして、慎重に手続きを進める必要があると考えておきましょう。

出典:楽天グループ 楽天ペイアプリの支払いを取り消したい

事前に口座振替の停止手続きが必要

固定資産税を口座振替で納付している場合、事前に振替を停止しなければなりません。口座振替で固定資産税を納付しているなら、引き落とし予定日よりも前に引き落としの手続きが進みます。自治体によりますが、引き落とし予定日の2カ月以上前までに、口座振替の停止手続きをおこなう必要があります。余裕を持って停止手続きをしないと、自動的に引き落としされてしまうため注意が必要です。

自治体によっては非対応

決済アプリの利用者は多く、固定資産税の支払い方法として楽天ペイを利用できる自治体は増えています。しかし、現在も決済アプリ非対応の自治体があるため、全国どこの自治体でも楽天ペイを利用できるわけではありません。楽天ペイで固定資産税を支払う場合、まずは決済アプリで納付できる自治体かどうかを確認する必要があります。

楽天ペイ以外で固定資産税をお得に払う方法は?

楽天ペイ以外で固定資産税をお得に払う方法は?
楽天ペイ以外で固定資産税をお得に払う方法は?

楽天ペイ以外で固定資産税をお得に払う方法は、以下のとおりです。

  • クレジットカード支払いによるポイント付与
  • 電子マネーのチャージに対するポイント付与

以前は楽天ペイやPayPayなどの決済アプリで、ポイントが付与されていました。しかし、2025年10月の時点でポイントが付与されるのは、クレジットカード支払いか電子マネーへのチャージによるものに限定されています。

ただし、クレジットカード支払いの場合、原則として決済手数料がかかります。そのため、ポイントの還元率が決済手数料を上回っていなければ、お得にはなりません。決済手数料は1万円あたり75円ずつかかる自治体が多く、還元率が低いクレジットカードを利用する場合、むしろ損する可能性がある点には注意が必要です。このことから、お得に固定資産税を納付するには、決済手数料がかからない電子マネーでの支払いが最適といえるでしょう。

固定資産税を楽天ペイで支払うことについてよくある質問

ここからは、固定資産税を楽天ペイで支払うことに関するよくある質問とその回答を紹介します。不安や疑問を解消したうえで、アプリから納付するようにしましょう。

固定資産税を楽天ペイで支払うとポイントが付く?

2024年6月4日から楽天キャッシュのチャージにもポイントが付かなくなりました。そのため、2025年10月現在、固定資産税を楽天ペイで支払っても、ポイントは付与されません。

楽天ペイで固定資産税を支払うとどんなメリットがある?

楽天ペイで固定資産税を支払うメリットは、以下のとおりです。

  • 決済手数料がかからない
  • 24時間どこでも支払い可能
  • 事前手続きが不要
  • 楽天ポイントでも支払い可能

スマートフォンやPCを利用すれば納付できるため、手軽に固定資産税を支払いたいと考える方に適しています。また、楽天ポイントでも支払いできるため、現金を使いたくないと考える方にもおすすめです。

固定資産税を楽天ペイで支払う際に注意することは?

固定資産税を楽天ペイで支払う際の注意点は、以下のとおりです。

  • 支払額に上限がある(30万円以下)
  • 領収書が発行されない
  • 支払い後に取り消しができない
  • 事前に口座振替の停止手続きが必要
  • 自治体によっては非対応

楽天ペイで固定資産税を納付する場合、メリットだけでなく注意点も存在します。注意点をしっかり理解し、自分に合った納付方法かどうか見極めてから楽天ペイを利用しましょう。

以前は楽天キャッシュへのチャージでポイントが付与されていたため、楽天ペイを利用して固定資産税をお得に納付できました。しかし、2024年6月4日からポイントが付与されなくなったため、現在はお得に納税することはできなくなっています。

楽天ペイを取り巻く環境は、変化し続けています。今後も、制度が変更される可能性が考えられるでしょう。そのため、楽天ペイで固定資産税を支払う際は、公式サイトで最新情報を確認してから納付するようにしてください。

執筆者

渥美 誠

宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター

大手不動産仲介会社など計5社に勤める。不動産売買仲介・不動産買取・事業用定期借地権での法人テナント誘致などをおこなう。これらの業務に18年間携わり、不動産売買全般、借地、税金、相続などの分野に強い。現在、不動産・金融webライターとして執筆活動中。愛知県出身。

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