【初心者必見】注文住宅の間取り成功例!坪数別におすすめの間取り・選ぶポイントを解説

もし間取りをどのように組み立てるか迷ったら、成功例をヒントにして理想の間取りをつくりましょう。
今回は、20坪から60坪まで広さ別に、注文住宅の間取り成功例を2パターンずつ紹介します。また間取りづくりのコツと成功させるためのポイントも解説します。注文住宅を検討している方はぜひ参考にしてください。
記事の目次
注文住宅の間取りは成功例をヒントにしよう

注文住宅の間取りは、成功例をヒントにして作りましょう。成功例を参考にすることで、間取りの作成や決定がスムーズになり、かつ、失敗することも避けられます。この記事では、注文住宅の間取りで失敗したくない方のために、坪数別に成功例を紹介します。それぞれ取り入れたくなるアイデアが詰まっているので、ぜひマイホームづくりのヒントにしてください。
20坪台(平屋)の注文住宅の間取り成功例

20坪台(平屋)の注文住宅の間取り成功例です。最近平屋はシニア層だけでなく、子育て世帯にも人気があります。廊下部分を極力減らし、20坪でコンパクトながら、2人~3人で快適に暮らせる成功例を2つ紹介します。
【成功例1】延床面積19.5坪

2人暮らしを想定した間取りです。東側に水回りをまとめ、西側にリビングと寝室を配置したレイアウトになります。キッチンが東側にあり、朝日を浴びながら朝食作りができます。寝室とリビングの間に壁がありますが、一部可動式の間仕切り壁にしておくことで動線がよくなります。将来のライフスタイルもイメージし、間取りを計画しましょう。20坪とコンパクトながら、あるとうれしいウォークインクローゼットまで備わった間取りです。
【成功例2】延床面積24.0坪

家族3人で暮らすことをイメージした24坪の間取りです。キッチン・洗面所・浴室が並んでいるので、調理しながら洗濯や入浴の準備ができる、家事効率のよい動線です。南側の洋室は子ども部屋を想定していますが、子どもが小さいうちは大きなリビングとして利用、もしくはプレイルームとしても活用できます。玄関から寝室・水回り・リビングのように回遊できる動線になっています。
20坪台(平屋)の注文住宅の間取りづくりのコツ
コンパクトな家は床面積を無駄なく使うことが、成功の秘訣です。極力廊下部分を減らし、室内を回遊できる動線にすることで、平屋の魅力を引き出すことができます。
30坪(平屋)の注文住宅の間取り成功例

平屋に4人で暮らしたい家族のために、30坪程度で使いやすい間取り2例を紹介します。4人家族でも、平屋での理想的な暮らしを手に入れられます。
【成功例1】延床面積31.8坪

南側に居住スペース、北側に寝室をレイアウトした間取りです。帰宅したら、かならずリビングを通らないと子ども部屋には行けないため、親子のコミュニケーションをとりやすいのがメリットです。玄関ホールからリビングへ足を運ぶと、キッチンまで見渡せる広々とした空間になっています。玄関から水回りまで動線が長いデメリットを解消するために、玄関に手洗い場を設けているのがポイントです。
【成功例2】延床面積32.0坪

こちらもリビングを通ってから子ども部屋に入る動線になっている間取りです。キッチンと水回りがコンパクトにまとまっていて、家事のストレスも軽減されそうです。
30坪台(平屋)の注文住宅の間取りづくりのコツ
平屋は階段がいらないため、30坪程度でも十分4人暮らしが可能です。一方で床面積を広げた分、20坪の平屋よりも動線が長くなる傾向があります。玄関の位置を中央に配置する、もしくは洗面所とは別に手洗い場を設けるなどして、使いやすい間取りになるように工夫しましょう。
おしゃれな平屋の作り方については以下の記事も参考にしてください。
35坪台(二階建て)の注文住宅間取り成功例

35坪の二階建て、3人~4人家族を想定した成功例を2つ紹介します。注文住宅を計画するときに、多くの方がイメージするサイズ感かもしれません。
【成功例1】延床面積34.5坪


一階に居住スペースと水回り、二階にそれぞれの寝室をレイアウトした間取りです。南側の日当たりのよい場所にはダイニングとリビングが配置されています。キッチンから洗面所・浴室への動線が短く、収納スペースも十分に確保できたプランになっています。
【成功例2】延床面積34.5坪


南北に細長い敷地は、採光を確保できるように、二階にリビングを設けるのがおすすめです。二階にLDKを配置する場合は、浴室や洗面所も二階に設けましょう。一階にすると、洗濯のたびに階段を上り下りすることになります。キッチンを家の真ん中に配置することで、家事効率がよいレイアウトになっています。
35坪(二階建て)の注文住宅の間取りづくりのコツ
二階建ては、生活する空間が2フロアに分かれます。生活動線が長くならないように水回りは同じ階に配置し、家族とのコミュニケーションが取りやすい間取りにしましょう。日当たりの確保が難しい場合は、二階リビングや吹き抜けを採用し、明るい空間づくりを心がけてください。
40坪台(二階建て)の注文住宅間取り成功例

40坪台の二階建ての間取り成功例をご紹介
二階建て4人家族を想定した場合、比較的大きめな40坪の成功例です。敷地に余裕がある、もしくは空間にゆとりが欲しい方は参考にしてみてください。
【成功例1】延床面積38.3坪


一階のキッチンの横にパントリーがある間取りです。パントリーとは食品や日用品のストックを収納できるスペースのことです。床面積に余裕があれば、ぜひ採用したい収納スペースのひとつです。二階にはオープンスペースがあり、セカンドリビングやプレイルームとしても活用できます。
【成功例2】延床面積39.5坪


あるとうれしいシューズインクローゼットを設けた間取りです。シューズインクローゼットは、玄関から下足のまま屋内に入れる収納スペースのことです。ゴルフバックやアウトドアグッズを、部屋に持ち込むことなく収納できます。バルコニーに洗濯物を干す場合は、二階に浴室と洗面所をレイアウトすれば、濡れて重くなった洗濯物を持って階段を上がらずに済みます。
40坪(二階建て)の注文住宅の間取りづくりのコツ
4人家族で40坪であれば、ある程度床面積に余裕が生まれます。最近人気で、注文住宅で見かけるようになったパントリーやシューズインクローゼット、ファミリークローゼットも採用できる広さです。収納量や用途に応じて収納スペースを配置し、自然と片付く間取りにしましょう。
50坪~60坪台(二・三階建て)の注文住宅間取り成功例

50坪あれば、完全分離型の2世帯住宅やビルトインガレージのある住居兼事務所も可能です。用途地域によっては三階建ても建てられます。家族構成や、使用用途に合わせて計画しましょう。
【成功例1】延床面積49.6坪


50坪あれば、完全分離型の2世帯も可能です。一階が親世帯、二階が3人家族子世帯を想定しています。プライバシーを配慮できるように、それぞれの玄関は方角を変え、二階へは外階段で上がる構造にしています。なお、一・二階で水回りの位置を揃えることで、配管工事のコストを抑えられます。
【成功例2】延床面積60坪



一階に事務所と2台分のビルトインガレージ、二階にLDKと水回り、三階は寝室が3部屋ある間取りです。60坪あれば事務所兼住居にもできます。キッチンは広さを活かして、アイランドキッチンにしました。三階はプライベートな空間にし、二階にも来客者を招きやすくしています。
50坪~60坪台(二階建て)の注文住宅の間取りづくりのコツ
床面積を50坪~60坪ほど確保できると大きな空間を作りたくなりますが、無駄なスペースは作らないようにし、収納スペースを上手に確保するようにしてください。将来に備えて、ホームエレベーターを採用するのもおすすめです。
2世帯住宅を作る時には、親世帯と子世帯でフロアを分けてお互いが気兼ねなく過ごせるようにしましょう。また、事務所兼住居にする時は、住宅と事務所をフロアで分けることで仕事とプライベートの切り替えもできやすくなります。
注文住宅の間取りを成功させる5つのポイント

注文住宅は自由に設計できるのが魅力ですが、間取りを失敗すると、住んでから後悔することになりかねません。この章では、注文住宅を成功させるためのポイントを5つ紹介します。
生活動線を意識する
生活利便性に配慮し、効率よく室内を移動できる動線にしましょう。生活動線を短くすることで、家事のストレスを軽減できます。スーパーマーケットで購入したものを帰宅後に冷蔵庫へしまう流れや、起床して洗面し、身支度する経路を確認しましょう。特に朝は家族で使う場所が重複するため、回遊動線にしておくと渋滞を防げます。
家具・家電の設置場所を決める
間取りは面積で判断するのではなく、実際に置く予定の家具・家電の設置場所を決めて、広さに無理がないか確認しましょう。空間にある程度余白を作り、窮屈に感じないように注意してください。例えば、テレビとソファセットや、ダイニングセットと壁との距離をイメージしておくとよいでしょう。
風通し・採光・寒暖を意識する
風通しや採光を考慮した間取りにし、快適に過ごせる間取りにしましょう。季節によって、寒暖差が生じます。昼間に過ごす時間が長いリビングは日当たりを確保し、寒さが気になる冬は空調や床暖房も上手に活用しましょう。
ライフステージに合わせて可変的な間取りにする
10年後、20年後は、家族構成や暮らし方が変化します。ライフステージに合わせて間取りを変化できるように計画しておけば、将来大がかりな工事をする必要がありません。例えば、可動式の間仕切りや収納家具の活用を検討しましょう。
収納スペースは用途から逆算して考える
収納スペースは、片付けるモノのサイズや用途を考えて計画しましょう。食品や日用品であればパントリー、外出先で使うものはシューズインクローゼットに収納できると便利です。家事の負担を減らしたい方には、家族で利用できるファミリークローゼットをおすすめします。洗濯物を片付ける場所が1カ所になり、各寝室まで運ぶ必要がなくなります。
注文住宅の間取りの成功例に関するまとめ
本記事では、坪数別に注文住宅の成功例と間取りづくりのコツ、成功させるためのポイントを紹介してきました。最後に、注文住宅の間取り成功させるコツをおさらいします。
30坪(平屋)の注文住宅の間取りを成功させるコツは?
平屋は階段が必要ないため、廊下を極力なくすことで床面積を無駄なく使えるのが魅力です。しかしワンフロアであるがゆえに、生活動線が長くなる傾向があります。玄関を家の中心に配置する、洗面所とは別に手洗い場を設けるなどして、生活しやすい間取りにしましょう。
35坪(二階建て)の注文住宅の間取りを成功させるコツは?
二階建てになることで生活する空間が2フロアに分かれ、生活動線に階段が含まれると、移動そのものが負担になります。水回りは同じ階に配置し、日当たりの確保が難しい場合は、二階リビングや吹き抜けを採用しましょう。
40坪(二階建て)の注文住宅の間取りを成功させるコツは?
床面積40坪であれば比較的余裕があるため、パントリーやシューズインクローゼット、ファミリークローゼットを採用し、自然と片付く間取りにしましょう。二階のバルコニーに洗濯物を干す場合は、同じ階に洗面所と浴室をレイアウトすることも検討しましょう。濡れた洗濯物を運ぶのに、苦労せずに済みます。
注文住宅の間取りは自由に設計できるのが魅力であり、プラン作りは家族にとって楽しいプロセスでもあります。しかし間取りに失敗すると、快適に暮らせず、生活をし始めてから後悔することになりかねません。
注文住宅の間取りは、成功例のアイデアをヒントにすることをおすすめします。坪数ごとの特徴やポイントを参考にして、理想の注文住宅を実現させましょう。
注文住宅を建てる