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後悔しないハウスメーカーの選び方完全ガイド!10の比較ポイントと失敗回避法を徹底解説

失敗しないハウスメーカーの選び方をよくある失敗例と回避法とともに解説します
ハウスメーカー選びで悩む方の多くは、「後悔しないためには何を基準に判断すべき?」と不安や疑問を抱えている方も多いでしょう。ハウスメーカー選びは、家づくりの満足度を大きく左右します。価格・性能・デザイン・提案力など、判断軸は人それぞれ異なるため、冷静な比較が欠かせません。

本記事では、ハウスメーカーを選ぶ際に注目すべき10の比較ポイントと、よくある失敗例・その回避法をわかりやすく解説します。理想の家づくりをスムーズに進めるための第一歩となれば幸いです。

記事の目次

ハウスメーカーとは?

ハウスメーカーとは何かを解説します
ハウスメーカーとは何かを解説します

本章では、ハウスメーカーの概要や特徴を解説します。また、工務店との違い、注文住宅を建てる際の基本的な流れとハウスメーカーの役割なども解説するため、初心者の方にもわかりやすい内容です。

ハウスメーカーと工務店の違い

注文住宅を建てる際には、ハウスメーカーか工務店に依頼することが一般的ですが、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。

ハウスメーカーとは、住宅の設計、施工、販売をおこなう企業を指します。全国展開している企業が多く、設計から施工まで効率化した独自のシステムが確立されていることが一般的です。あらかじめ用意されたプランから選ぶ形式が主流で、間取りやデザインの選択肢に制限がある反面、工期が短く、品質の均一性や技術の安定性が魅力的でしょう。また、アフターサービスや保証制度がしっかりしているケースが多いのも安心材料です。

一方、工務店は地域に根ざした運営をしており、施主の希望を反映しながら柔軟に設計できる自由度の高い住宅づくりができます。細部までこだわりたい方にとって大きな利点ですが、職人の技術や経験によって仕上がりに差が出ることもあり、品質が一定でない可能性もあるでしょう。さらに、アフターフォローの内容や対応力には会社ごとの差が大きく、信頼できる工務店を見つけるには慎重な選定が必要になります。

注文住宅の基本フローとハウスメーカーの役割

注文住宅を建てる際の基本的な流れは、大きく分けると下記の5段階になります。

  • STEP 1情報収集・相談
  • STEP 2プランの設計・見積もり
  • STEP 3比較検討・契約
  • STEP 4着工
  • STEP 5完成・引き渡し

まずは、住宅展示場の見学やカタログ請求などで情報を集め、複数の施工会社に相談しましょう。希望やライフスタイルに基づいて間取りや設備を設計し、予算とのバランスを見ながらプランを調整していきます。複数の会社から提示された見積もりやプランを比較、検討して納得できる一社と正式に契約を交わし、施工に入る流れです。

着工後は、可能であれば工事現場を見学するのもおすすめです。完成後のイメージがつきやすくなったり、場合によっては施工中でも変更ができる点もあるので、より理想的な家に近づくでしょう。工事が完了したあとには引き渡しがおこなわれ、その後の定期点検や修理なども施工会社が対応してくれます。このように、施工会社は住宅づくりの全工程にわたって関与し、施主をサポートする重要な役割を担っています。

ハウスメーカーを上手に選ぶ10のポイント

施工会社の上手な選び方に欠かせないポイントを紹介します
施工会社の上手な選び方に欠かせないポイントを紹介します

注文住宅を建てる際、どの施工会社に依頼するかで、家づくりの満足度は大きく変わります。しかし、数多くの会社が存在するなかで、自分に合った施工会社を選ぶことは簡単ではありません。本章では、施工会社を上手に選ぶ10のポイントを解説します。

予算と価格帯を決める

注文住宅の計画を始める際にまず重要なことが、全体の予算と理想の住まいの条件を明確にする点です。予算は自己資金に加え、無理のない範囲で住宅ローンの借入額を設定して導き出します。ローン返済には利息が含まれるため、将来の家計を見据えた慎重な設計が欠かせません。また、購入時には諸経費も発生するため、これらも考慮しておく必要があります。

次に、希望条件は、間取りや設備、デザインなどをリストアップし、家族のライフスタイルに合わせて優先順位をつけて整理しておきましょう。具体的なイメージを伝えるために、写真などを用意しておくことも効果的です。

さらに、施工会社を選ぶ際には、各社の価格帯にも注目しましょう。大手メーカーは高品質で自由度も高い反面、価格は高めです。ローコスト住宅を取り扱っている大手メーカーもあります。その名の通り手頃な価格が魅力ですが、間取りや建材などの自由度は比較的低いでしょう。工務店は中間的な価格帯で、地域密着型ならではの柔軟な対応も期待できるでしょう。施工会社の選定時には、契約後のプラン変更や追加費用の発生条件も、事前に確認しておくと安心です。

住宅性能(断熱性・耐震性など)を確認する

住宅性能の確認も、施工会社選びで重要なポイントの一つです。特に断熱性や耐震性は、住み心地や安全性に直結する要素になります。断熱性が高ければ冬は暖かく、夏は涼しい快適な住環境につながるでしょう。

さらに、断熱性が向上すると、冷暖房効率が向上し、光熱費の節約にもなります。最近では、断熱材の種類や施工方法にこだわるハウスメーカーが増えており、高性能な断熱材や高断熱窓が採用されています。

さらに、日本は地震が比較的多い地域のため、耐震等級の確認も重要です。耐震性能を表すレベルでもっとも大きい耐震等級3は、震度6~7の揺れでも被害を抑えられる可能性が高く、高い耐震性能と安全性が魅力です。設計段階での構造計算や、実際の施工で耐震設計を十分確認しましょう。

また、最近では省エネ性能も重視されており、省エネ性能が高い住宅は、エネルギー消費を抑え、環境への負担を軽減します。エコ住宅やゼロエネルギー住宅(ZEH)など、環境に配慮した住宅づくりが進んでいるため、チェックしてみましょう。

デザイン・外観・内装の自由度を確認する

家づくりで、デザインや外観、内装の自由度は重要です。自分たちのライフスタイルや好みに合った家を作るためには、施工会社が提供するデザインやプランが好みに合うか、柔軟性があるかを確認しましょう。最近では、オープンフロアプランや、広いリビングダイニング、開放感のある大きな窓など、現代的なライフスタイルに合った家が人気です。

外観も、家の印象を大きく左右します。自分たちが希望するスタイル(例えば、モダン、クラシック、ナチュラル、北欧風など)に対応できるメーカーを選ぶようにしましょう。外壁材や屋根材、塗装などの選択肢が豊富だと、好みのデザインを反映しやすくなります。

また、内装の自由度も重要なポイントです。床材、壁材、収納スペース、キッチンやバスルームのデザインなど、家の内部をどれだけ自分たちのライフスタイルに合わせてカスタマイズできるかが、快適な住まいを作るためには欠かせません。例えば、収納にこだわる家庭では、ウォークインクローゼットや大容量のシューズクローク、棚の設置などが重要になるでしょう。内装のデザインや配置に柔軟に対応できる施工会社を選ぶと、より理想の家に近づきます。

構造・工法の種類(木造/鉄骨など)を確認する

家づくりで建物の「構造」や「工法」は、住まいの性能やコストに大きく関わるため、施工会社選びの際に重要です。構造は大きく分けて、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造(RC造)の3種類。

木造には、柱と梁で組み上げる「木造軸組工法」と、壁全体で建物を支える「2×4(ツーバイフォー)工法」があります。前者は間取りの自由度が高く、後者は気密性や耐震性に優れているでしょう。

鉄骨造は、軽量鉄骨と重量鉄骨の2つに分かれます。軽量鉄骨は部材が均一で品質が安定しやすく、重量鉄骨は頑丈で設計の自由度が高い点が特徴です。
鉄筋コンクリート造はマンションなどで多く用いられますが、強度・耐火性・防音性などが高い分建築費用は高くなりやすいでしょう。

それぞれの工法にはメリット・デメリットがあります。重視したい性能や予算に応じて、自分の希望に合った構造を採用している施工会社を選びましょう。

間取りの自由度と設計提案力を確認する

施工会社を選ぶ際には、「間取りの自由度」と「設計提案力」も欠かせません。家族のライフスタイルや将来の変化を考慮した柔軟な間取り設計ができるかどうかが、長く快適に暮らせる家を作るカギとなります。

間取りの自由度とは、自分の希望に合わせて、部屋の配置や広さを変更できる柔軟さです。例えば、将来的に子ども部屋を個別に分ける必要が出てきた場合や、趣味の部屋を作りたい時に対応できる間取りが理想的でしょう。自由度が高ければ、家族の変化に合わせて住みやすさを維持できます。

また、設計提案力が高い専門家からのアドバイスも重要です。プロの視点を加えると、狭いスペースでも開放感がある設計や、無駄なく収納を確保する方法など、個別のニーズに合った提案を受けられるでしょう。

間取りの自由度と設計提案力が高い施工会社を選ぶと、自分たちのライフスタイルに最適な家になり、長期的に満足できる住まいになるでしょう。

アフターサービス・保証内容を確認する

家を建てたあとの暮らしを安心して続けるためには、アフターサービスや保証制度の内容をしっかり確認しておく点が欠かせません。住まいは完成後も経年劣化や不具合が生じる可能性があるため、点検や修理に対応できる体制が整っているかどうかは、重要な判断材料になります。

新築住宅の場合、法律により構造部分の瑕疵に対して10年間の保証が義務付けられています。さらに、多くのハウスメーカーでは独自の延長保証やメンテナンス制度を設けており、20年・30年と長期で安心できる体制を整えている場合も。

加えて、アフターサービスの窓口が設けられているか、専門の部署があるかなども確認ポイントです。施工後に点検や補修の相談にすぐに対応してもらえる体制があれば、暮らしのなかでトラブルが起きた際もスムーズに解決できるでしょう。

将来的に住宅を売却する可能性がある場合でも、長期保証がある物件は資産価値が高く、買い手にとっても魅力的になるでしょう。ハウスメーカーを選ぶ際は、価格やデザインだけでなく、引き渡し後のサポートも含めた総合的な比較検討が重要です。

施工会社・職人の質を確認する

施工会社や職人の質も、家の完成度や耐久性、さらには仕上がりの美しさに直接関わる部分のため、家づくりに欠かせません。施工会社や職人の質が高い場合、建物の基礎や構造、仕上がりが良質になり、住み続けるなかでの不安を大幅に減らせるでしょう。

まず、施工会社の選定では、過去の実績や施工事例のチェックが欠かせません。過去に手がけた物件の施工品質が高く、具体的な事例をもとに施工方法や工夫を説明してくれる会社は信頼度が高いでしょう。加えて、地元での評価や評判も重要な判断材料になります。地域に根ざした施工会社は、その土地特有の気候や土壌に対する知識を持っているため、適切な建材や施工方法を選べ、長期的に住みやすい家を提供してくれる可能性が高いです。

また、職人の質は家の完成度に大きな影響を与えます。経験豊富で技術力が高い職人は、細かな仕上げや精度にこだわり、建物の強度や美観を保ちながら、施工を進めるでしょう。特に、内装の仕上げや細部の調整(例えば、ドアや窓の開閉のスムーズさ、床の段差など)は職人の技術力に左右される部分です。仕上がりに差が出やすい部分のため、信頼できる職人が担当すれば、長年快適に過ごせる家になります。

最終的に、施工会社や職人の質が高ければ、家は長持ちし、修繕やメンテナンスの頻度も下げられるでしょう。家を建てる際は、施工に対する真摯な姿勢と高い技術を持つ会社や職人を選ぶと、快適な暮らしにつながります。

営業担当者の対応・相性を確認する

営業担当者の対応や相性の確認も重要なポイントです。営業担当者は、家づくりの進行をサポートするだけでなく、施工会社との橋渡し役でも重要な役割を担います。まずは、営業担当者が親身になって話を聞いてくれるかを確認しましょう。希望や予算、ライフスタイルに対して適切な提案をしてくれるか、また疑問点や不安がある場合にしっかりと説明してくれるかも重要です。

また、営業担当者の知識の深さや、施工過程についてしっかり説明してもらえるかもチェックしましょう。知識が豊富なら、より具体的なアドバイスをもらえるため、安心して家づくりを進められます。さらに、技術面や知識面だけでなく、連絡の速度や対話時の印象など、相性が合うかどうかも重要なポイント。信頼できる営業担当者と出会えれば、満足度の高い家づくりが実現できるでしょう。

対応エリアと地元の施工実績を確認する

対応エリアと地元での施工実績にも気を配りましょう。地域に密着しているハウスメーカーは、土地や気候、建築基準に関する知識が豊富で、地域特有の建築条件にも対応しやすい利点があります。例えば、寒冷地では暖房効率や断熱性が重要となるため、地域に適した住宅性能を提供できるハウスメーカーを選びましょう。

また、地元での施工実績が豊富なハウスメーカーは、地域に密着したサービスを提供しており、信頼性が高いです。地域で建てられた家を見学できる場合もあり、施工の品質や仕上がりを直接確認できます。地元の施工会社や職人との連携が強いハウスメーカーなら施工がスムーズに進むとともに、完成後のサポートも安心でしょう。

将来のメンテナンス・維持費用を確認する

家づくりは、建てたあとのメンテナンスや維持費用も重要なポイント。外壁の塗り直しや屋根の点検、設備の修理など家は建てたあとも定期的なメンテナンスが必要になるため、将来的にメンテナンス費用がどの程度かかるのか、事前の確認が欠かせません。

多くの施工会社では、10年保証や定期的な点検サービスを提供しています。さらに、外壁や屋根、設備のチェックを定期的におこない、問題があると早期に修理や対応をしてくれるサービスがある場合も。また、住宅性能の維持をサポートするために、特定の部材や設備の交換を割引価格で提供しているメーカーもあります。

固定費や維持費用にも注意が必要です。例えば、エコ住宅や省エネ性能が高い住宅は、住宅建設時は費用が高めの傾向にありますが光熱費を抑えられるため、長期的には全体的な費用が安くなるでしょう。反対に、断熱性が低い家では光熱費が高くなる可能性があるため、長期的な費用の違いを見込んだ選択が欠かせません。家を建てる際には、建物の品質や設計に加えて、将来のメンテナンスや維持費用も視野に入れた選択をしましょう。

自分に合うハウスメーカーの選び方

自分に合うハウスメーカーを選ぶために、重視したいポイントを明確にしましょう
自分に合うハウスメーカーを選ぶために、重視したいポイントを明確にしましょう

ハウスメーカーと一口に言っても、その特徴や強みはさまざまです。自分に合った施工会社を見つけるには、まず各メーカーの特徴を理解しましょう。本章では、知名度・安心感、性能・技術力、総合力、コストパフォーマンスそれぞれを重視する場合の特徴やメリット・デメリットを紹介します。

知名度・安心感重視

「施工会社の知名度」や「安心感」を重視して家を建てたい場合のメリット・デメリットをご紹介します。

知名度・安心感を重視する場合のメリット

知名度が高い施工会社は、安定した経営基盤を持っているでしょう。住宅業界以外の分野でも事業を展開している大手企業が多いため、アフターサービスや保証制度もしっかり整備されています。

構造の選択肢も豊富で、木造から軽量・重量鉄骨造まで幅広く対応可能です。設計や施工の質もよく、在籍する設計士やデザイナーの専門性も高く、上質で個性あふれるプランを提案してくれるでしょう。例えば、広々とした吹き抜け空間や、窓からの景色を生かすレイアウト、気候や日照に配慮した設計など、細部にまで配慮されたデザインなど。

また、売却時の資産価値にも配慮されており、ブランド力によって将来の住み替えや売却にも有利に働くケースがあるのも魅力の一つです。

知名度・安心感を重視する場合のデメリット

知名度が高い施工会社は、価格帯が比較的高め傾向にあります。また、設計や仕様にこだわるため、打ち合わせや施工に時間がかかることも。スピードを優先したい方にはやや不向きかもしれませんが、納得のいく住まいをじっくりと形にしたい方には最適です。

性能・技術力重視

施工会社を選ぶ際に住まいで「性能」や「技術力」を重視した場合のメリット・デメリットを紹介します。

性能・技術力を重視した場合のメリット

このタイプの施工会社は、軽量鉄骨造や木造でも、構造材や断熱材、工法などに独自技術を活用している点が特徴です。高性能なユニットを工場で生産、現場では高精度で組み立てる方式を採用し、現場ごとの施工品質のバラつきが少なく、安定した住宅性能を提供しています。さらに、光熱費の削減やIoT機器による家電・照明の自動制御など、次世代の暮らしを見据えた住まいの提案にも積極的でしょう。また品質管理は徹底されており、建てたあとのメンテナンス頻度が少なく済む点はメリットです。

性能・技術力を重視した場合のデメリット

高度な技術を取り入れている分、価格帯は高めです。加えて、独自構造に基づく設計となるため、デザインや間取りに制限が出る可能性があります。ユニット構造の制約から、開口部や間仕切りの自由度がやや低い場合がある点にも注意しましょう。

また、標準装備がオリジナル製品の場合もあり、修理や交換には専用の部品が必要になるなど、将来的にコストがかかるかもしれません。さらに、施工精度を高めるために工場生産の工程を取り入れている関係で、着工から完成までの工期が長くなるケースもあります。

性能の高い家が得意な施工会社は、目に見える豪華さよりも「中身の充実」に価値を置く場合に向いているでしょう。性能を数値で比較し、コストに見合う技術や品質を重視する方には、満足度の高い選択肢になります。住宅の性能や耐久性を追求したい方は、ぜひ検討してみてください。

総合力を重視した場合

「コスト」「性能」「デザイン」の3要素をバランスよく総合的に大切にした場合のメリット・デメリットを見てみましょう。

総合力を重視した場合のメリット

「コスト」「性能」「デザイン」の3つの要素で総合的にバランスの取れた施工会社は、限られた予算のなかで質の高い住宅が建てやすい傾向にあります。また幅広いニーズに応えられるのが大きなメリットでしょう。具体的に重視したいポイントが定まらない場合にもおすすめです。

総合力を重視した場合のデメリット

地域ごとの対応力や設計の幅には注意が必要です。フランチャイズ形式を採用している施工会社の場合は地域によって施工品質や標準仕様が異なるかもしれません。例えば、浴室やキッチンなどの設備は、エリアで標準が変わる可能性があるため、契約前に詳細を確認しておきましょう。

また、苦手な間取りや構造があることも念頭に置いておきましょう。総合力が高いとされる施工会社の多くは木造住宅が主力となっており、細かな造作や内装デザインの自由度は高い一方で、鉄骨構造に比べて広い無柱空間や大開口窓などの特殊な構造設計には不向きな傾向があります。そのため、構造的に大スパンを必要とする間取りや大胆な外観を求める場合は、他の施工会社を検討したほうがよいかもしれません。

適正な価格で満足度の高い家を建てたい方にとって、現実的で納得感のある選択肢です。限られた予算でも「質」を妥協せず、暮らしやすさとデザインを両立したい方にはおすすめです。

コストパフォーマンスを重視する場合

コストを抑えながらも一定の品質を保ちたい方に魅力的な選択肢です。「住宅ローンの負担をなるべく軽くしたい」「家以外にもお金をかけたい」「間取りや設備は最低限でよい」などのニーズに応えてくれます。特に20代~30代の子育て世代や、家以外にお金を回したい人に人気です。コストパフォーマンスを重視した場合のメリット・デメリットをご紹介します。

コストパフォーマンスを重視する場合のメリット

1番のメリットは、価格の安さです。例えば30坪の一戸建てを土地込み2,000万円台で建てられ、ローン返済を月7万円前後に抑えられるプランもめずらしくありません。住宅本体のコストが低く抑えられる分、より利便性の高い土地を選べたり、家電や家具、子育て費用、貯金などにお金を回せる点が大きな強みでしょう。

加えて、人気のある住宅設備を低価格で採用できることもメリット。例えば、大量仕入れでハイグレードなキッチンや浴室設備が標準仕様のメーカーもあり、低価格ながらも高性能な住宅を建てられるケースもあります。また、契約から完成までの工期が短い場合も多く、急な引越しや子どもの進学時期に合わせたい場合にも対応しやすくなっています。

コストパフォーマンスを重視する場合のデメリット

コストパフォーマンスを重視する場合、間取りの自由度やデザインの幅が限定される可能性があるのはデメリットでしょう。

また、価格を抑えるために建築基準法の最低限度の水準となっている場合があります。性能や設備が気になる場合は、オプションで補えるのかを事前に確認しておきましょう。

「価格を抑えつつも、安心できる暮らしを送りたい」「こだわりは最低限に絞り、全体の費用バランスを重視したい」方は、コストパフォーマンスを重視した注文住宅がおすすめです。

よくあるハウスメーカー選びの失敗例とその回避法

ハウスメーカー選びの失敗例と回避法を紹介します
ハウスメーカー選びの失敗例と回避法を紹介します

家は一生に一度の大きな買い物ですが、施工会社選びで失敗してしまうと、理想の暮らしが遠のいてしまうかもしれません。本章では、よくある失敗例とその回避方法を紹介します。

知名度だけで決めてしまった

テレビCMや雑誌広告などでよく見かける有名なハウスメーカーは、そのブランド力や安心感から単純に選択したくなるかもしれません。しかし、「知っているから」「大手だから」と決めてしまうと危険です。

知名度のある企業でも、予算や希望する間取り・デザインに必ずしもマッチするとは限らず、結果「思っていた家と違った」「コストが想定より高くなった」と後悔するかもしれません。重要なことは、自分のライフスタイルや希望に合った提案をしてくれるかどうかです。

コスト重視の方はコストパフォーマンスに優れたメーカー、こだわりの多い方は柔軟な対応ができる工務店など、選択肢は多様にあります。知名度だけでなく、複数の会社を比較検討して選ぶと、後悔のない家づくりができるでしょう。

展示場と実物が違う

住宅展示場のモデルハウスは、実際に購入する家をイメージする時に参考になりますが、注意が必要です。展示場の家は通常、広さやデザインがオーバーサイズで作られており、実際に建てる場所によっては、イメージとは大きく異なる場合があります。

特に狭い土地に建てる場合、モデルハウスのような広々とした空間を再現することは難しく、結果として理想と現実にギャップが生まれる可能性があるでしょう。これを防ぐためには、完成した住宅を実際に見学できるイベントや、入居者による見学会に参加すると効果的です。こうした機会を利用すると、実際の広さや設備、間取りの使い勝手など、現実的な情報を得られ、イメージとのズレを減らせます。

打ち合わせ不足で間取りに不満を感じる

ハウスメーカーとの打ち合わせが不十分だと、完成後に不満を感じるかもしれません。特に、家の使い勝手や動線に関する細かい点は、事前の打ち合わせでしっかりと話し合っておかなければ、あとから気になる部分が出てきます。

例えば、収納スペースの位置や部屋の配置、家具を置いた時の空間の使い方など、想定のなかでは問題ないと感じても実際に生活を始めると不便さを感じるかもしれません。また、打ち合わせ時には理想を伝えるだけでなく、具体的な要望を詳細に伝えるようにしましょう。例えば、家族のライフスタイルや生活習慣に合わせた間取りにするためには、間取り図を何度も見直し、実際にどのように使うかを考えながら細かく調整していく必要があります。このような確認不足を避けるためにも、打ち合わせの回数を重ね、疑問点はその都度解決するようにしましょう。

予算オーバーで返済が苦しい

住宅の予算をオーバーしてしまうと、月々の住宅ローンの返済が重くなり、家計に大きな負担をかけるかもしれません。予算オーバーの原因の一つは、理想の家を追い求めるあまり、こだわりを詰め込みすぎてしまう点です。特に、設備や内装に細かな要求をしていくと、費用がかかります。予算内に収めるためには、まず予算と希望条件を明確にし、それに合わせたプランを立てましょう。

また、坪単価を基準にハウスメーカーを選ぶ場合も注意が必要です。坪単価は基本的な費用の目安となりますが、通常、これには付帯工事費や諸費用が含まれていないため、最終的には予算を超えてしまう可能性があります。予算オーバーを防ぐためにも、契約前に見積もりをしっかりと確認し、細かい費用も把握しておきましょう。

ハウスメーカーを選ぶための事前準備

ハウスメーカーを選ぶにあたってどのような準備が必要でしょうか
ハウスメーカーを選ぶにあたってどのような準備が必要でしょうか

施工会社選びを成功させるためには、事前準備が不可欠です。理想の家を実現するためには、家づくりに必要な要素や予算をしっかりと把握し、どのようなポイントを優先するかを明確にしておきましょう。本章では、施工会社選びの準備で重要なポイントを解説します。これらをしっかり準備して、スムーズに理想の住まいを実現させましょう。

理想の家のイメージを固める

家を建てる際に重要なことは、「自分たちの理想の家がどのようなものか」を具体的にイメージすることです。この段階では、「広いリビングが欲しい」「キッチンとダイニングがつながっているオープンな空間がいい」「収納スペースをしっかり確保したい」など家族全員の希望やライフスタイルを反映させてみましょう。

また、最近人気のある家のスタイルや、建材、外装のデザインも参考にするとよいでしょう。例えば、北欧風の温かみのあるデザインや、モダンなシンプルスタイルなど、気になるデザインを集めて自分たちのイメージに合ったスタイルを決めていきます。さらに、将来的な家族構成やライフスタイルの変化を考慮して、イメージを固めていきましょう。

家づくりにかけられる総予算を確認する

家を建てる際には、予算を把握する点が欠かせません。予算が明確でないと、あとから予算オーバーになってしまったり、妥協を強いられたりする可能性があります。まず、土地代、建物本体の価格、付帯工事費、そして諸費用を含めた総額を明確にしましょう。

例えば、土地代1,000万円、建物代2,100万円、付帯工事費600万円、諸費用300万円の場合、合計で4,000万円となります。住宅ローンの返済額が月々いくらになるかも考慮し、無理なく返済可能な範囲で予算を決定しましょう。

さらに、予算の余裕を見て、将来的なリフォーム費用や家電購入費用も検討します。例えば、設備のグレードアップや、地震対策の強化を希望する場合、追加費用が発生する可能性があるため、総予算をはじめに確認しておきましょう。

優先順位をリスト化する

家づくりにはさまざまな要素が絡んでくるため、優先順位をリスト化して明確にしておきましょう。まずは「デザイン」「性能」「価格」のどの項目を重要視したいかを考えます。

例えば、デザイン重視で、間取りや外観にこだわりたい場合は、性能面にかける予算を少し抑えることでデザインに予算をかけられるでしょう。反対に、生活の快適さを重視する場合は、断熱性や耐震性などの性能を優先し、設備のグレードアップを考える場合もあります。

価格が重要な場合は、コストパフォーマンスを重視し、必要最低限のものを選ぶようにすると、比較的低予算で住宅を建てられるでしょう。どの要素を大切にしたいのかを明確にし、バランスよく優先順位をつけることが大切です。

ハウスメーカーの選び方に関するよくある質問

ハウスメーカーの選び方に関するよくある質問をまとめました。

施工会社を選ぶ際のポイントは?

施工会社を選ぶ際に確認すべきポイントは以下のとおりです。

  1. 予算と価格帯
  2. 住宅性能
  3. デザイン・外観・内装の自由度
  4. 構造・工法の種類
  5. 間取りの自由度と設計提案力
  6. アフターサービス・保証内容
  7. 施工会社・職人の質
  8. 営業担当者の対応・信頼性
  9. 対応エリアと地元の施工実績
  10. 将来のメンテナンス・維持費用

自分に合うハウスメーカーを選ぶにはどのようにすればいい?

施工会社を選ぶには、ライフスタイルや予算に合ったものを見極めるようにしましょう。住宅を建てる際に重視されやすいポイントは大きく「知名度・安心感」、「性能・技術力」、「総合力」、「コストパフォーマンス」の4つに分けられます。自分が何を重視して家を建てたいのか、明確にすることが大切です。

ハウスメーカーを選ぶ際によくある失敗例と回避法は?

知名度だけで決めると理想とズレが生じやすく、展示場のモデルハウスも現実とは異なる場合が多いです。また、打ち合わせ不足から間取りに対する不満や、こだわりすぎによる予算オーバーで住宅ローンの返済負担が重くなるケースもあるでしょう。これらを防ぐには、複数社を比較し、実例を確認しながら丁寧に計画を立てる必要があります。

ハウスメーカーを選ぶために必要な事前準備は?

まず理想の家のイメージを明確にし、家族の希望やライフスタイルを反映させましょう。次に、土地代・建築費用・諸費用を含めた総予算を把握し、無理のない返済計画を立てます。さらに、デザイン・性能・価格などの優先順位をリスト化し、何を重視するかを明確にしておくと、選定時に迷わず判断できるようになります。

まとめ

本記事では、失敗しないハウスメーカーの選び方を解説しました。ハウスメーカー選びでは、「何を重視するか」を明確にし、情報を冷静に比較する点が成功のカギです。本記事で紹介した比較ポイントや失敗例をもとに、自分たちの希望に近い会社を見つけましょう。家づくりは人生で大きなイベントの一つであるため、あなた自身と家族にとってベストなパートナー選びを、じっくりと丁寧に進めていきましょう。

長谷川 賢努

執筆者

長谷川 賢努

AFP(日本FP協会認定)、宅地建物取引士

大学を卒業後、不動産会社に7年勤務、管理職を務めたが、ひとつの業界にとどまることなく、視野を拡げるため、生命保険会社に業界を超え転職。しかしながら、もっと多様な角度から金融商品を提案できるよう、再度転職を決意。今までの経験を活かし、生命保険代理業をおこなう不動産会社の企画室という部署の立ち上げに参画し、商品、セミナー、業務内容の改善を担う。現在は、個人の資産形成コンサルティング業務などもおこなっている。
株式会社クレア・ライフ・パートナーズ

ライフマネー研究所
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