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【実例】板張り天井とは?メリット・デメリットや後悔しないためのポイントをご紹介

板張り天井とは?メリットやデメリットを解説します
天然木を活かした注文住宅を建てたい方や、おしゃれな空間づくりを目指している方には、板張り天井がおすすめです。この記事では、板張り天井の実例とともに、板張り天井に適した場所やメリット・デメリットを解説します。

また板張り天井に使う建材の種類や、注意すべきポイントも紹介しますので、注文住宅への採用を検討している方はぜひ本記事を参考にしてください。

板張り天井とは

板張り天井とはどのような天井なのでしょうか
板張り天井とはどのような天井なのでしょうか

内装を板張りで仕上げた天井を、板張り天井といいます。一般的には、無垢板や木質材由来の板材など、天然木を使用した天井をさしますが、木目がプリントされた合板などで仕上げた天井も含めて、板張り天井と称するケースもあります。

板張り天井にできる場所

板張り天井に適した空間とは?
板張り天井に適した空間とは?

板張り天井を採用するとしたら、どの空間が適しているのでしょうか。ここでは、特におすすめの場所を紹介します。

リビング

まずはリビングです。リビングは、「デザインにこだわりながらも、家族がくつろげる空間にしたい」とお考えの方も少なくないでしょう。木目が美しい板張り天井はインテリアのアクセントになり、自然素材の質感が、ぬくもりのある空間を演出してくれます。

ダイニング

ダイニングセットと板張り天井のカラーをリンクさせると、空間にまとまりが生まれます。LDKを緩やかにゾーニングできるので、落ち着いて食事したい方におすすめのテクニックです。

キッチン

湿度が高くなりやすいキッチンには、調湿効果のある板張り天井を採用すると、湿度をコントロールできます。ただしキッチンは、燃えにくい建材の使用が義務付けられています。キッチンの天井に使う素材は、ハウスメーカーや工務店に相談するようにしてください。

寝室

次は寝室です。木の香りには、脈拍や血圧を下げる働きがあり、リラックス効果があるといわれています。寝室を板張り天井にすると、1日の疲れを癒してくれる空間にできます。

玄関・ホール

玄関は家の顔であり、ホールは訪問者が初めに足を踏み入れる空間です。玄関やホールに高級感やこだわりを表現したい方は、ぜひ板張り天井の採用を検討してみてください。

書斎

続いては書斎です。天然木には、吸音効果があるといわれており、吸音に特化した木質系の製品もあります。自然素材による視覚的効果や、香りの効果も活用して、リラックスできる書斎を計画しましょう。

スキップフロア

スキップフロアの空間のように、周りとは異なる用途で利用したい空間には、板張り天井が適しています。壁などで仕切らずとも、独立した空間のように見えるでしょう。

板張り天井のメリット

板張り天井のメリットとは?
板張り天井のメリットとは?

板張り天井には、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、代表的な7つのメリットを紹介します。

高級感を演出できる

1つ目のメリットが、高級感を演出できることです。天井はクロスで仕上げるのが一般的ですが、美しい木目の板材や、壁とは異なる質感の素材を使用すると、ワンランク上の設えになります。木目調の素材を採用する方法もありますが、高級感を演出したい方には、天然木をおすすめします。

リラックスした雰囲気を作れる

スギやヒノキなど木の香りは、脈拍や血圧を下げる働きをするため、リラックス効果があるといわれています。また、自然素材を使った板張り天井は、視覚的に温かみやぬくもりを感じやすく、落ちつける空間づくりに適しています。

幅広いインテリアスタイルに対応する

天然木を使用した板材は、漆喰や珪藻土など自然素材はもちろん、クロスやタイル、ステンレスなどの金属とも相性がよいため、幅広いインテリアスタイルに適しています。和風だけでなく、洋風やシンプルモダンの家にもマッチします。

吸音性・遮音性・断熱性がある

木は目に見えない無数の小さな穴が開いていて、スポンジのような構造(多孔質)になっています。天然木を使用した板張り天井は、多孔質の性質ゆえに吸音性や遮音性に優れ、断熱効果も期待できます。

メンテナンスが簡単にできる

板材を張り合わせて施工する板張り天井は、部分的にメンテナンスをしやすい点もメリットです。自然素材ならではの個体差があるため、新しく手を加えた部分も、さほど気にならないでしょう。

天井の形状に合わせやすい

板材は加工しやすいため、天井の形状に合わせて施工できるのもメリットです。加工や施工がしやすいタイプを採用するなどすれば、傾斜やカーブが付いた天井にも問題なく対応できるでしょう。

経年変化を楽しめる

木材の多くは、年数の経過とともに変色したり、ツヤが増したりします。板材には工場製品では出せない自然素材特有の風合いがあり、経年変化さえも楽しめるでしょう。

板張り天井のデメリット

板張り天井の採用を検討する際は、デメリットも理解しておきましょう。ここでは、主なデメリットを紹介します。

初期費用が高くなる

一般的なクロス仕上げに比べて、板張り天井はコストが高くなる傾向があります。初期費用を抑えたい時は、採用する場所を限定してみてください。もしくは、比較的安価な素材を採用してもよいでしょう。板張り天井の素材は、後半で紹介します。

圧迫感がある

板張り天井は、板材の色味や木目の具合によっては、圧迫感が出る可能性があります。対策として、板張りの面積を減らす方法があります。また、ホワイトアッシュやヒノキなど、明るめのカラーを選択するのもよいでしょう。

汚れが目立ちやすくなる

天然木は少なからず表面に凸凹があるため、なめらかな素材に比べて、掃除をしにくい傾向があります。結果的に、汚れが目立ちやすくなるのがデメリットです。また、表面を塗装していない板材は、水拭きや掃除用洗剤によってシミができることがあります。板張り天井のお手入れ方法は、施工会社へ相談するようにしてください。

変形のリスクがある

天然素材は経年によりひび割れやすき間ができたり、反りが起きたりなど、変形するリスクがあります。しかし、よく乾燥した板材を選べば、変化は最小限に抑えられるでしょう。木材の特徴を熟知していて、板張り天井の実績が豊富なハウスメーカーや工務店への相談をおすすめします。

施工に時間がかかる

一般的なクロス仕上げに比べて、板張り天井は施工に時間がかかります。また、素材によっては専門的な技術が必要なケースもあります。そのため、工期にどのくらい差が出るのか、事前に確認しておくとよいでしょう。

建築制限により板張り天井にできないケースもある

キッチンのように火気を使用する部屋は、火災が起きるリスクがあるため、天井や壁は燃えにくい素材の使用が義務付けられています。ただし、不燃材料や準不燃材料に指定されている材料であれば、キッチンでも使えます。キッチンを板張り天井にしたい時は、施工会社に相談してみてください。

板張り天井に使う建材の種類

板張り天井におすすめの建材を、4つ紹介します。

無垢材集成材

集成材とは、木材を複数重ねて接着し、板状にした建材です。反りに強く、一定の強度があります。無垢材よりも、コストが抑えられるのもメリットです。

天然木

天然木とは、その名のとおり天然の木を板材にした建材です。木の香りが楽しめるうえ、調湿効果や吸音効果も期待できます。

化粧合板

化粧合板とは、合板に薄いシート状にスライスした天然木を張った建材です。割れや歪みに強く、天然木のような見た目が魅力です。

プリント合板

プリント合板とは、木目調の柄のシートを、合板の表面に張った建材をいいます。天然木の香りや風合いは味わえませんが、コストを抑えられるのがメリットです。

板張り天井の実例

板張り天井を採用した実例を、3選紹介します。

寝室の板張り勾配天井

見渡せる、キレイなLDK空間。(出典:(株)ステーツ 御経塚展示場)
見渡せる、キレイなLDK空間。/出典:(株)ステーツ 御経塚展示場

板張り天井に、グリーンの壁がいいアクセントになっています。勾配天井にすることで、解放感がアップし実際の面積より広く見せることができます。

オープンキッチンの無垢ウォールナット材を用いた板張り天井

【ビルトインガレージ/リビング床暖房】素材と質感に妥協なく、大人も子どもものびのびと過ごせる家/出典:昭和建設(株)
【ビルトインガレージ/リビング床暖房】素材と質感に妥協なく、大人も子どもものびのびと過ごせる家/出典:昭和建設(株)

ウォールナットの板張り天井は重厚感があり、ダークカラーのシステムキッチンともマッチしていて、スタイリッシュな印象です。無垢材や石目調のフローリングなど、素材やデザインにもこだわることで、ワンランク上の空間になりました。

勾配天井にした板張り天井

趣味を楽しむ家/(有)細澤建設
趣味を楽しむ家/(有)細澤建設

板張り天井は勾配天井と相性がよく、よりダイナミックな空間を演出してくれます。床や壁なども含め、木視率や素材の選び方を、参考にしたい実例です。

板張り天井で後悔しないためのポイント

板張り天井で後悔したくない方のために、施工前に押さえておくべき6つのポイントを紹介します。

適切な木視率を採用する

木視率とは、室内で木が見える割合です。木や木目が見える割合は、多ければ多いほどよいわけではありません。圧迫感が出てしまったり、色味によっては、暗い印象になってしまったりします。一般的に木視率は30~45%程度が好ましいといわれているため、配分やバランスに注意しましょう。

板張り天井の実績が豊富な会社に依頼する

板張り天井にはメリットが多くありますが、その一方でデメリットもあります。マイナスポイントも包み隠さず説明してくれるような、板張り天井の施工実績が豊富な会社を選びましょう。

間接照明を取り入れる

板張り天井は、間接照明で木の質感や色合いを際立たせましょう。また、間接照明のやわらかい光は、リラックス感のある空間づくりにも適しています。家のプランを検討する際は、照明も含めて計画しましょう。

木材選びを工夫する

板張り天井は、木材選びが大切です。高級感を出したい時は、落ち着いたカラーのウォールナット、明るい印象にしたい時はホワイトアッシュなど、イメージに合った種類やカラーを選ぶようにしてください。

吹き抜け・勾配天井にする

板張り天井は、圧迫感が出てしまい、空間を狭く感じさせてしまう傾向があります。吹き抜けや勾配天井にするなどして、板張り天井を効果的に魅せましょう。

経年劣化を考慮したメンテナンスをする

天然素材は、経年変化も魅力の一つです。しかし変色が気になる時は塗装、たわみやひび割れが気になる時は施工会社に相談するなど、年数や症状に合わせたメンテナンスを施しましょう。

まとめ

最後に、板張り天井の概要とメリット・デメリット、後悔しないコツをおさらいします。

板張り天井とは?

板張り天井とは、内装を板材で仕上げた天井です。一般的には無垢板や木質材由来の板材など、天然木を使用した天井を指しますが、木目がプリントされた合板などで仕上げた天井も含めて、板張り天井と呼ぶことがあります。

板張り天井のメリット・デメリットは?

板張り天井は、天然素材が持つ風合いや香りが楽しめるのがメリットです。高級感もあり、吸音性や断熱性も期待できるでしょう。一方、施工に時間がかかり、コストが高くなる傾向があります。ひび割れや変色するリスクも理解したうえで、採用を検討してください。

板張り天井で後悔しないコツは?

板張り天井の素材やカラーによっては、空間に圧迫感を与える可能性があります。施工例を参考にするなどして、イメージとは異なる仕上がりにならないようにしましょう。

板張り天井の素材によっては、専門的な技術が必要なケースがあります。また、よく乾燥させた建材を選ばないと、変形に悩むことになりかねません。板張り天井の施工実績が多く、施主に寄り添った提案をしてくれるハウスメーカーや工務店を選びましょう。

桜木 理恵

執筆者

桜木 理恵

大学在学中に宅地建物取引士に合格。新卒で大手不動産会社に入社し、売買仲介営業担当として約8年勤務。結婚・出産を機に大手ハウスメーカーのリフォームアドバイザーに転身し約5年勤務。現在は不動産の知識と経験を活かし、フリーランスのWebライターとして活動。不動産や建築にまつわる記事を多数執筆。

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