無垢の家づくりで後悔したくないなら!事前に知りたい後悔ポイントと回避対策を公開
たしかに、無垢材は見た目の美しさや快適さに優れる一方で、反りや割れ、手入れの手間など注意すべき点もあります。こうした特性を理解せずに建てると、理想が現実とかけ離れて後悔してしまうことも。
そこで本記事では、無垢の家で後悔しやすいポイントを具体的に解説し、失敗を防ぐための対策や正しいケア方法を紹介します。これから無垢の家を検討している方にとって、安心して長く暮らせる家づくりを実現できるヒントが満載です。
記事の目次
無垢の家とは?

無垢の家とは床や柱、天井などの主要部分に、天然木から切り出した一枚板を使用した住まいを指します。合板や新建材のように接着材や人工的な物質を含まない無垢の家は、健康面で安心できたり、自然素材ならではの風合いを楽しめたりするため、人気が高まっています。
無垢の家のメリット
無垢の家の主なメリットを具体的に見ていきましょう。
健康面での安心感がある
無垢の家の魅力は、健康に配慮した住環境を実現できる点です。合板や新建材のように化学接着剤を使用していないため、ホルムアルデヒドなどの有害物質によるシックハウス症候群のリスクを軽減できます。小さな子どもやペットがいる家庭、アレルギー体質の方でも安心して暮らせる家になるでしょう。
自然で美しい見た目・風合いがある
人工的に加工された合板や集成材とは異なり、無垢材ならではの自然な木目や色合いは、人工素材では再現できない美しさを持っています。木が持つ温かみや香り、自然の風合いを十分に感じられるでしょう。部屋全体に温かみと上質感をもたらし、年月を重ねるごとに深みのある色へと変化する経年美も楽しめます。まさに暮らしながら味わいが増す家となるでしょう。
調湿効果がある
木には湿度を調整する働きがあり、湿度が高い時には水分を吸収し、乾燥時には放出します。そのため、無垢の家は梅雨の時期でもジメジメしにくく、冬場の乾燥もやわらげる効果を期待できるでしょう。室内の湿度を自然に調整してくれ、自然の力で快適な室内環境を保つ、まさに呼吸する家といえます。
肌ざわり・住み心地がよい
無垢材の床は、裸足で歩いた時にやわらかく温もりを感じられる点が特徴です。冬でも冷たく感じにくく、夏場でもベタつかない心地よさがあり、四季を通じて快適な住空間を保てます。自然素材ならではの質感が、家で過ごす時間をより豊かにしてくれるでしょう。
リラックス効果がある
木の香りに含まれるフィトンチッドと呼ばれる成分には、森林浴と同じようなリラックス効果があります。ストレスを軽減し、心を落ち着かせる作用があるため、家にいながら自然に包まれるような安らぎを感じられるでしょう。
耐久性がある
適切なメンテナンスをおこなえば、無垢材は長持ちします。年月を経ても劣化ではなく味わいになって変化していくため、長期的な視点で見てもコストパフォーマンスの高い素材となるでしょう。古民家が長く残っているのも、無垢材の耐久性の証です。
無垢の家で後悔しやすいポイント8選

自然素材の温もりと心地よさが魅力の無垢の家ですが、実際に住み始めると、「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースも少なくありません。無垢材は天然素材ゆえに、一つひとつの性質が異なり、扱い方や環境によって状態が変化します。見た目の美しさや健康面の安心感に惹かれて選んでも、思わぬトラブルやメンテナンスの手間に悩まされるかもしれません。
本章では、実際に多くの人が感じた、無垢の家で後悔しやすい8つのポイントを取り上げ、なぜそうした後悔が起こるのかを具体的な事例を交えて解説します。
見た目や品質に差が出る
無垢材は、天然の木をそのまま使用しているため、一つひとつの木目や色味、節の出方が異なります。その自然な表情こそが魅力になる一方で、完成後に思っていた印象と違う、一部だけ節が多くて目立つなど、見た目のばらつきに後悔するかもしれません。
サンプルで確認した木材と、実際の施工後の印象が違って見える理由は、照明や面積、周囲の素材とのバランスが影響するためです。また、同じ樹種でも産地や乾燥状態によって質感や色合いが微妙に異なります。
自然素材の家に慣れていない方ほど、統一感を求めて違和感を抱きやすい傾向にあるでしょう。例えば、リビングと廊下の色味が微妙に違って見え、張り替えたいと感じた例もあります。無垢の家を建てる際は、個体差を自然の個性と思って受け入れる心構えが大切です。
傷やへこみが付きやすい
肌ざわりが魅力の無垢材ですが、合板フローリングに比べて傷みやすいデメリットを持ちます。木はやわらかいため、重い家具を動かしたり、物を落としたりすると跡が残る可能性があります。ただし、使い込んで生まれる自然な風合いは次第に馴染んでいくため、そのような変化を楽しめる場合にはよい点でしょう。
湿度や気温の影響で反り・割れ・きしみが起きやすい
無垢材は“呼吸する素材”と言われるように、湿度や温度の変化に反応して膨張・収縮を繰り返します。そのため、季節の移り変わりやエアコンの使用状況によって、反り・割れ・隙間・きしみ音が発生するかもしれません。
特に乾燥が激しい地域や、冷暖房を頻繁に使う環境では注意が必要でしょう。例えば、冬場に床暖房を長時間使い続けた結果、乾燥でフローリングに細かなひび割れが入るケースも。施工時の精度が低いと、その影響がより顕著に現れ、隙間が広がったり、段差ができたりするでしょう。これは、欠陥ではなく木の特性による自然現象です。しかし、事前に知らずに建てると、品質が悪いと誤解してしまうかもしれません。湿度を一定に保つ加湿器や除湿器を併用し、換気をこまめにおこなうと、木材の動きを抑えられます。
経年変化による日焼けや変色が起きる
無垢材は時間の経過とともに色合いが変わり、味わいが増す素材です。しかし、この経年美化を魅力と感じる一方で、「思ったより早く日焼けした」、「家具の跡がくっきり残った」と後悔する方もいるでしょう。
特に、日当たりのよいリビングや窓際では、紫外線の影響で色のムラが出やすくなります。家具を移動すると、日焼けしていない家具の下の部分だけ明るい色が残ってしまうケースも多いです。さらに、水滴や油汚れが染み込みやすく、シミや黒ずみになる場合もあるでしょう。これは、表面にコーティングを施していない無垢材ならではの特徴です。
自然な風合いを損ねずに保つには、定期的なオイル塗装やUVカットフィルム、カーテンなどで紫外線を防ぐ工夫が必要になります。色の変化も、家の歴史と考えて楽しめる姿勢を持てるとよいでしょう。
メンテナンスの手間がかかる
無垢の家は、長く美しく保つために定期的なメンテナンスが欠かせません。数年ごとにワックスがけやオイル塗装をおこなう必要があり、掃除の際も水拭きではなく、固く絞った布で拭くなど、扱いに注意が必要です。共働き家庭や小さな子どもがいる家庭では、この手間が負担に感じやすく、忙しくて手入れを怠った結果、床が黒ずんでしまう原因になる例もあります。
また、無垢材は傷やへこみが付きやすいため、気になる場合はサンドペーパーで削り、再塗装しなければならないかもしれません。これらを面倒と感じるか、愛着を持って楽しめるかで満足度は大きく変わります。無垢材ならではの味を育てる時間として、手間を受け止められれば、後悔する可能性は低くなるでしょう。
暖房器具によっては木にダメージが出る
無垢材は熱や乾燥に敏感なため、暖房器具の使い方によっては木材を傷めてしまう場合があります。特に、床暖房や石油ファンヒーターなど高温になる器具を長時間使用すると、床板が反ったり割れたりする原因になるでしょう。実際に、床暖房非対応のフローリングに直接熱を加えた結果、板のつなぎ目が浮いてしまうこともあります。
また、ファンヒーターのように湿気と熱を同時に発する機器は、木の含水率を不安定にし、反りを誘発するでしょう。そのため、無垢の家ではエアコンや薪ストーブなど、温度をゆるやかに変化させるよう暖房方法に気をつけなければなりません。
建築コストが上がりやすい
無垢の家は素材そのものが高価であり、加工や施工にも手間がかかるため、比較的費用が上がりやすいです。例えば、同じ広さの床でも、無垢フローリングは合板フローリングの約1.5〜2倍のコストがかかる場合も。さらに、天然素材は湿度管理や精度の高い施工が必要なため、熟練の職人による作業が不可欠です。その分、工期が長くなり人件費も増えるケースがあります。
無垢材にこだわりすぎて予算オーバーになると、他の設備を妥協する必要が出てくるかもしれません。
また、初期費用だけでなく、メンテナンス費用や補修費用も長期的に見込んでおくようにしましょう。ただし、無垢材は耐久性が高く、年月を経るごとに価値が増す素材でもあります。短期的なコストより、長期的な満足度を重視して選びましょう。
施工会社の技術力で仕上がりが大きく変わる
無垢材の家づくりで重要なのは、施工会社の技術力です。木は湿度や温度で変化しやすく、施工時の乾燥管理や貼り方の工夫が必要になります。経験の少ない会社に依頼すると、完成後に反りや隙間、きしみなどの不具合が生じるかもしれません。実際に、床板が波打つように反ってしまったり、壁の板が浮いてくるトラブルは、施工精度が原因となる場合が多いです。無垢材の扱いには、木の性質を熟知した職人の技術が欠かせません。
無垢の家で後悔しないための対策

無垢の家は、自然素材ならではの温もりと快適さを感じられる理想の住まいです。しかし、実際に住み始めてから、「思っていたのと違う」とギャップを感じる人もいます。せっかくの理想の住まいを後悔で終わらせないためには、建てる前の準備と住んでからの心がけが欠かせません。本章では、無垢の家を建てる際に後悔しないための対策を紹介します。
無垢材の特性を理解し、正しい知識を持つ
無垢の家で後悔しないためには、木の特性を正しく理解しなければなりません。無垢材は、一本の木から切り出した天然素材で、湿度や温度の変化に応じて伸び縮みします。そのため、反りや割れ、色の変化などは自然な現象です。これを欠点ととらえるのではなく、木が呼吸している証拠と受け入れる心構えが欠かせません。
また、樹種によって硬さや耐久性、色味が異なるため、用途に適した木を選ぶ点も重要です。例えば、傷に強いオークやナラは床材に向き、やわらかいスギやヒノキは壁や天井に使うと快適でしょう。そこで購入前には、実際にショールームや施工事例を見て、経年変化や色の違いを確認するようにします。このような無垢材についての理解を深めると、当初の期待と異なるギャップを減らし、長く愛着を持てる住まいになるでしょう。
定期的なメンテナンスを習慣にする
無垢材の魅力を長く楽しむためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。無垢の家は、放っておくと乾燥や湿気で反りや汚れが進行しやすく、ツヤも失われます。何年も放置したままにすると、黒ずみやささくれが出てしまい、結果的に補修費用がかさむでしょう。
そこで、オイル塗装やワックスがけを年に一度ほどおこなうようにし、木の表面を保護して美しい状態を保ちます。リビングの床に定期的にオイルを塗るだけでも、色味が深まり、傷も目立ちにくくなるでしょう。
また、湿度管理もメンテナンスの一部です。加湿器や除湿器を上手に使い、季節ごとの湿度変化に対応すると、木の変形を防げます。手をかけた分だけ味わいが増すのが無垢材の魅力。定期的な手入れを家と向き合う時間とし、楽しむようにすると後悔しないでしょう。
信頼できる経験豊富な施工会社を選ぶ
無垢材は扱いが難しい素材のため、施工会社の技術力によって仕上がりに大きな差が出ます。乾燥状態の見極めや木の収縮を考慮した施工方法を誤ると、あとから反りや隙間が生じる原因になるでしょう。そのため、無垢材の施工実績が豊富で、木の性質を熟知した会社を選ぶことが大切です。
施工会社を選ぶ際は、実際に無垢の家を建てた事例を見学したり、口コミや評判を確認したりしましょう。。なかには、安価に建てられることを売りにしているものの、無垢材の取り扱い経験が浅い会社もあります。
また、打ち合わせの段階で、木の特性やメンテナンス方法を丁寧に説明してくれる会社は信頼できるでしょう。安心して長く住める家を建てるためには、価格よりも信頼と実績を重視した会社選びが、後悔を防ぐポイントです。素材の良さを最大限に引き出すためには、職人の腕と心得、信頼できる会社に依頼しましょう。
無垢の家で後悔しないためのケア方法

無垢の家は、自然素材ならではの温もりや風合いを楽しめる一方で、一般的な住宅よりも丁寧なケアが求められます。特に、塗装の種類でケア方法が異なる点も理解しておかなければなりません。また、日常の掃除や定期的なメンテナンス、傷・汚れが付いた際の対処方法もコツがあります。
本章では塗装別の特徴と、日常から大掃除までの具体的なケア方法を見ていきましょう。
塗装別の特徴
ウレタンやガラスなどのコーティング系塗装と、オイルや自然塗料を使った浸透系塗装では、表面の仕上がりやケアの仕方も大きく違います。まずは塗装別の特徴を解説します。
コーティング系塗装(ウレタン・ガラスコーティング)
ウレタンやガラスコーティングは、無垢材の表面に強い保護膜を作り、汚れや水分を浸透させにくくします。飲み物をこぼしてもシミになりにくく、掃除が簡単な点が大きなメリットです。日常のお手入れは、乾いた雑巾やモップでホコリを取り、汚れた時は固く絞った布で拭くだけでよいでしょう。
ただし、木の表面を膜で覆っているため、木本来の呼吸性や調湿効果が抑えられ、経年変化を楽しみにくい点があります。また、長年の使用で表面が摩耗した場合は、部分的な補修が難しく、再塗装には専門会社の施工が必要になる場合もあるでしょう。耐久性を重視したい方や手入れの手間を省きたい方、小さな子どもがいて汚れやすい家庭では適していますが、木の変化を楽しむ無垢材ならではの醍醐味はやや薄れます。
浸透系塗装(オイル・自然塗料)
オイルや自然塗料を使った浸透系塗装は、木の内部に塗料が染み込み、表面に膜を作らない点が特徴です。木が呼吸できるため調湿効果が高く、肌触りも自然で温かみがあります。しかし、水分や油汚れを吸収しやすく、シミや黒ずみができる場合もあるでしょう。そのため、半年〜1年ごとにオイルメンテナンスをおこない、表面を保護し直すケアが欠かせません。
日常的には、やわらかい布で乾拭きするか、汚れた場合は中性洗剤を薄めた水で軽く拭き取りましょう。定期的にオイルを塗ると木の表面にツヤが出て、深みのある色合いに変化していきます。多少の手間はかかりますが、使い込むほど味わいが増すのが浸透系塗装の魅力のため、自然な風合いを楽しみたい方におすすめです。
ケアの方法
次に無垢材のケア方法を具体的に見ていきましょう。
日常のケア
無垢材の床や家具に対するケアは、日常的な乾拭きとこまめな掃除が基本です。ホコリや砂が残ったままだと、歩くたびに摩擦で細かい傷をつけてしまう可能性があります。掃除機をかける際は、ヘッドブラシをやわらかいものに変更し、木の表面を傷つけないように注意しましょう。
また、水分は無垢材の大敵です。飲み物をこぼした場合はすぐに拭き取り、濡れた雑巾を長時間置かないようにしましょう。加湿器の水滴や観葉植物の鉢底の水も注意が必要です。日常の手入れを丁寧におこなうと、オイル塗装でもコーティング塗装でも、美しい状態を長く保てます。
大掃除(半年~年1回)のケア
半年から1年に一度は、大掃除のタイミングで本格的なメンテナンスをおこなうことをおすすめします。コーティング系塗装の場合は、専用の中性洗剤で表面の皮脂汚れや黒ずみを落とし、乾いたあとにワックスをかけるとツヤが蘇ります。
一方、浸透系塗装の場合は、汚れを落としたあとにオイルを薄く塗り伸ばし、乾燥させてからやわらかい布で磨き上げましょう。そうすると、木の保護力が高まり、色味にも深みが出ます。床だけでなく窓枠やドア、家具なども一緒にお手入れすると、家全体が自然なツヤを取り戻し、心地よい空間を保てるでしょう。
傷・汚れが目立つ時のケア
無垢材は生活のなかでどうしても傷や汚れがつきますが、適切な対処で目立たなくできます。浅い傷なら、湿らせたタオルを傷の上に置き、アイロンの蒸気を軽く当てると、木が膨張してへこみがもとに戻るでしょう。
浸透系塗装の場合は、軽くサンドペーパーで磨いてから同じオイルを塗ると自然に馴染みます。コーティング系の場合は、補修専用のタッチアップ剤や専用クレヨンで対応可能です。汚れがひどい場合は、アルコールや強い洗剤は避け、中性洗剤を薄めて優しく拭き取りましょう。日々の小さな手入れを重ねると、無垢材の美しさを保ち、経年変化を楽しめる住まいを維持できます。
無垢の家に関するよくある質問
無垢の家に関するよくある質問をまとめました。
無垢の家とはどのような家?
無垢の家とは、床や柱などに自然の木材そのものを使用した住まいで、自然と調和した健康的な暮らしを実現できる家を指します。化学物質を使わないため安心で、木の温もりや香り、経年変化による美しさが魅力です。
無垢の家で後悔しやすい点は?
無垢材は個体差があり、見た目のばらつきや反り・割れ・きしみが起こりやすく、日焼けや変色も生じる点に留意が必要です。また、美しさを保つには定期的なメンテナンスが必要で、手間やコストがかかります。素材の特徴とリスクをよく理解して選択していないと、施工後の後悔を招きます。
無垢の家で後悔しないための対策は?
無垢の家で後悔しないためには、素材の特性理解・定期的なメンテナンス・信頼できる施工会社選びの3点が重要です。まず、無垢材は湿度や温度で伸縮し、反りや色変化が起きるため、自然素材ならではの性質として受け入れる心構えを持ちましょう。
次に、オイル塗装や湿度管理など定期的なケアをおこなうと、美しさと耐久性を保てます。最後に、施工実績が豊富で木の性質を熟知した会社を選び、施工不良やトラブルを防いで、安心して長く暮らせる住まいを実現しましょう。
無垢の家を保つためのケア方法は?
ウレタンやガラスのようなコーティング系塗装を使用しておくと、掃除が簡単で汚れに強くなります。ただし、木の呼吸性が抑えられ、無垢の家ならではの経年変化を楽しみにくくなる場合があるため、慎重に選択しましょう。
オイルなどの浸透系塗装を使用すると、自然な風合いを保てます。一方で、定期的なオイルメンテナンスが必要になる点に留意しましょう。日常的なケアでは、乾拭きと水分対策を徹底します。半年〜年1回の大掃除では、塗装に合わせたケアを実施しましょう。
まとめ
無垢の家は、自然素材ならではの温もりや快適さを楽しめる反面、日々のメンテナンスや素材特有の性質を理解していなければ、かえって後悔につながる可能性があります。見た目の個体差や反り・割れなどの変化は欠点ではなく、木が生きている証ととらえる心構えが欠かせません。
さらに、定期的なケアと湿度管理を習慣にし、施工実績の豊富な会社を選べば、無垢材の美しさと耐久性を長く維持できます。自然とともに暮らす家だからこそ、素材を知り、丁寧に向き合う姿勢が満足度の高い住まいづくりの鍵です。この記事を参考に、後悔のない理想の無垢の家を実現しましょう。
注文住宅を建てる

執筆者
長谷川 賢努
AFP(日本FP協会認定)、宅地建物取引士
大学を卒業後、不動産会社に7年勤務、管理職を務めたが、ひとつの業界にとどまることなく、視野を拡げるため、生命保険会社に業界を超え転職。しかしながら、もっと多様な角度から金融商品を提案できるよう、再度転職を決意。今までの経験を活かし、生命保険代理業をおこなう不動産会社の企画室という部署の立ち上げに参画し、商品、セミナー、業務内容の改善を担う。現在は、個人の資産形成コンサルティング業務などもおこなっている。
株式会社クレア・ライフ・パートナーズ

