注文住宅でおすすめの設備・オプション34選!設備選びのポイントも紹介

今回は、注文住宅におすすめの設備・オプションをご紹介します。それぞれの特徴や、採用する際の基準も解説。また「採用したけどいらなかった」といわれることが多い設備、選ぶ際のポイントや注意点も紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
記事の目次
注文住宅でおすすめの設備・オプション

注文住宅でおすすめの設備やオプションを、部屋ごとに紹介します。
玄関
まず、玄関に設置するのにおすすめの設備を紹介します。
ダウンライト
ダウンライトとは、天井に埋め込まれたような形状の照明です。シンプルなデザインで、天井面がフラットになるため圧迫感がなく、空間を広く見せられます。またペンダントライトなどに比べてほこりが溜まりにくいため、お手入れも簡単です。
収納スペース
玄関には靴やコートなどを収納できるスペースがあると便利です。家族の人数や収納したいものに合わせてサイズを選び、玄関がすっきりと片付くように計画しましょう。
引き戸
玄関ドアや内装ドアを選ぶ際は、引き戸タイプも検討してみましょう。横にスライドさせて開閉するため、力が弱い人も使いやすく、特に車いすやベビーカーを利用する人におすすめです。ただし、防犯性や断熱性は低い傾向があります。防犯や断熱性能を考慮したタイプもあるため、各メーカーの商品を比較して検討するようにしましょう。
スロープ
全面道路から玄関ドアまでのアプローチに段差がある場合は、階段ではなくスロープにする方法があります。バリアフリーにしておくことで、車いすや杖を利用することになった場合も安心でしょう。
スマートドア
スマートドアとは、ドアハンドル部分に電子錠の機能を備えた玄関ドアのことです。ICタグやリモコンキー、顔認証キーなどで施解錠できるため、セキュリティも高められます。
宅配ボックス
日中や休日に不在が多い方には、宅配ボックスの設置がおすすめです。最近では一戸建て用の宅配ボックスの種類も豊富。省スペースでも設置できるタイプや据え置き型のほか、工事が不要な簡易型の宅配ボックスもあります。
人感センサー付き照明
電気代は節約したいけれど、帰宅時や夜中に起きた時に足元を照らす照明が欲しい方には、人感センサー付きの照明を採用する方法があります。人が近づくことで点灯し、一定時間経過後に自動で消灯するため、消し忘れの心配もありません。
キッチン
次に、キッチンにおすすめの設備を紹介します。
ディスポーザー
ディスポーザーとは、シンクの排水溝の下に設置する、生ごみを粉砕する装置のことです。粉砕したゴミを処理水として下水道に流せる「機械処理タイプ」であれば一戸建てにも採用できます。生ごみの処理や臭いを軽減したい方は、ぜひ検討してみてください。
食器洗い乾燥機
家事負担を減らしたい、もしくは節水したい方には、食器洗い乾燥機がおすすめです。ちなみに据え置き型のほか、キッチンに組み込まれたビルトインタイプもあります。使用頻度や予算に応じて選びましょう。
浄水器付き水栓
ウォーターサーバーを利用している、または、日常的にミネラルウォーターを購入している場合は、浄水器付き水栓の設置を検討しましょう。コストを下げられる可能性があり、大量の水を置いておくスペースも不要になります。
多機能水栓
多機能水栓とは、先端のシャワー部分を取り外して使えるタイプや、手をかざして水を出せる「タッチレス水栓」機能が備わった水栓のことです。機能性が向上したタイプを採用することで家事負担を軽減でき、時短にもつながるでしょう。
キッチン収納
キッチンをスッキリ使いたい場合は、キッチン収納を充実させましょう。なるべく生活感を出したくない方にもおすすめです。造作家具を活用したり、日用品や食料のストックを収納するためのパントリーを作ったりすれば、収納力をアップできます。
浴室

浴室におすすめの設備を、4つ紹介します。
浴室暖房乾燥機
浴室暖房乾燥機とは、乾燥や換気、暖房、冷風などの機能が付いた浴室用の乾燥機のことです。雨の日などに衣類を乾燥でき、冬の寒い時期には浴室内を温めてから入浴できます。また入浴後に乾燥させれば、カビの発生も抑えられるでしょう。
浴室テレビ
浴室テレビとは、浴室の壁に設置できる小型のテレビのことです。入浴しながらテレビを視聴することで、時間の有効活用ができ、リラックスタイムを多く確保できるでしょう。
ジェットバス
ジェットバスとは、浴槽のなかでお湯や気泡を噴出させる機能が付いたお風呂のことです。血行促進や美肌効果を期待でき、リラックスタイムが充実するでしょう。
手元スイッチ付きシャワーヘッド
ヘッドの部分でオン・オフが切り替えられるシャワーヘッドがあります。手元にスイッチがあることでレバーまで手を伸ばす必要がなく便利でしょう。
トイレ
トイレにおすすめの設備を、4つ紹介します。
タンクレストイレ
タンクレストイレとは、その名のとおりタンクがないトイレのことで、直結する水道管からの水圧で流す仕組みです。タンクがない分空間を広く使えて、お掃除も楽になります。
温水洗浄暖房便座
温水洗浄便座は一般的に採用されている設備ですが、洗浄の強度や便座の温度を調節できるタイプや、消臭機能が付いたものなどさまざまな種類があります。
手洗いカウンター
トイレのなかに手洗い場を設けることで、洗面所まで足を運ぶ必要がなくなります。手洗い器や手洗いカウンター、収納スペースと一体化した手洗いキャビネットなどのタイプがあります。トイレの広さに合わせて検討してみましょう。
2階・複数カ所のトイレ
家族が多いとトイレを使うタイミングがバッティングしやすいでしょう。そのようなケースでは、トイレを複数カ所に設置するのがおすすめです。2階建ての場合は、2階にもトイレを設置すると便利です。トイレが複数カ所にあれば、来客時なども気兼ねなく利用できるでしょう。
洗面所
洗面所におすすめの設備を、2つ紹介します。
タオルハンガー
洗面所に必要な設備に、タオルハンガーがあります。ホームセンターや生活用品店でも売っていますが、使用頻度が高いため、ある程度強度が保てるタイプを設置しましょう。
収納スペース
洗面所には、タオルや洗濯用洗剤、身支度に必要な基礎化粧品など、置きたいものがたくさんあるのではないでしょうか。限られたスペースでも、壁に埋め込むタイプの収納を設置することで、収納スペースを増やすことが可能です。
内装
内装に関連する設備を、7つ紹介します。
フロアコーティング
掃除の手間を省きたい人には、フロアコーティングがおすすめです。通常フローリングのメンテナンスとしてワックスがけが必要になりますが、新築時にコーティングをしておくことで、きれいな状態を保ちやすいでしょう。
室内物干し
新築時に室内干し用のフックなどを設置しておくと、雨の日やちょっとした洗濯物を干すのに便利です。
二重窓
断熱効果や防音効果を備えたい時は、二重窓や複層ガラスの採用を検討しましょう。結露が発生しにくくなり、エアコンの効きもよくなるため、エコな暮らしにつながります。
床暖房
足元から暖められる床暖房を採用することで、空気の乾燥を防ぐことが可能です。冷え性の方は、冬の寒い時期も過ごしやすくなります。またホコリが舞い上がりにくく、ハウスダストアレルギー対策にもなります。
ホームエレベーター
2階建て以上の場合は、ホームエレベーターの導入もおすすめです。ホームエレベーターがあれば重い荷物も簡単に運搬できます。ただし、メンテナンス費用がかかるため、ランニングコストも含めて計画するようにしましょう。
手すり
階段や浴室、トイレなどに、手すりを設置しておくと便利です。高齢者や歩行困難な方がいる場合などは、玄関や洗面所など、必要な箇所を相談し、新築時に設置するようにしましょう。
ウォークインクローゼット
注文住宅の間取りを検討する際は、十分な収納スペースを確保しましょう。収納を充実させれば生活感も隠しやすくなります。特にウォークインクローゼットやウォークスルータイプのクローゼットは空間を効率的に利用できます。
外構・外壁
外回りにおすすめの設備を、5つ紹介します。
太陽光パネル
屋根に太陽光パネルを搭載することで、自宅で発電した電力を利用できます。余った電力は売電も可能です。あとから設置するよりも費用を抑えて設置できるため、新築時に検討してみましょう。
防犯灯
夜間に明るさが足りない、または防犯性を高めたい場合は、玄関に防犯灯の設置を検討しましょう。あとから設置するとケーブルを壁にはわせる必要があるため、見栄えが悪くなる可能性があります。新築時に導入すれば配線を隠すことができるでしょう。
タイル外壁
タイル外壁は耐久性や清掃性が高く、外観に高級感も演出できます。しかし、サイディングやモルタルに比べてコストは高くなるため、予算に応じて計画しましょう。
セルフクリーニング外壁
外壁には光触触媒コーティングのされたセルフクリーニング機能が付いた外壁などがおすすめです。雨水によって汚れが落ちるため、長期間きれいな状態を維持しやすいのが特徴で、近年注目されている外壁材です。
省エネ型給湯器
光熱費を安く抑えたい方には、省エネ型給湯器がおすすめです。従来の給湯器に比べると高額になります。しかし、国が支援していることもあり、国の補助金を利用することで設置費用を軽減できます。
注文住宅でいらない設備・オプション

注文住宅を建てる際に導入した設備やオプションが、実際に住んで使ってみたら「設置しなくてもよかった」と感じることもあるようです。ここでは、人によってはおすすめしない設備を紹介します。
吊り戸棚(ウォールキャビネット・システムラック)
収納スペースとして利用できる吊り戸棚ですが、人によっては圧迫感あったり、手が届きにくいと感じたりして、上手に利用できていないケースもあるようです。
吹き抜け
吹き抜けは、その開放感が魅力です。しかし空調が効きにくく、光熱費が高くなる傾向があります。また上階の空間を部屋として活用できないデメリットも把握しておきましょう。
オール電化
オール電化にすることで光熱費を電力に1本化できます。しかし、近年は電気料金の値上げが顕著で、それほど恩恵を感じられないケースもあるようです。
天窓
天窓は上部から太陽光を取り入れられ、開閉できるタイプであれば通風も期待できます。しかし、雨漏りするリスクがあり、定期的にコーキング部分やゴムパッキンのメンテナンスが必要。ランニングコストやお手入れのことも考慮に入れて検討しましょう。
ホームシアター
ホームシアターは映画館のような大画面で映像を楽しめるのが魅力ですが、部屋を暗くしなければならず、テレビのように手軽には見られません。また、ある程度広さが必要になることも想定しておきましょう。
注文住宅の設備を選ぶ際のポイント

注文住宅の設備は、家族構成やメンテナンス費用も考慮したうえで検討しましょう。ここでは、設備を選ぶ際のポイントを4つ紹介します。
家族構成に合わせて必要な設備を検討する
注文住宅に必要な設備は、家族構成やライフスタイルによって変わります。実際の生活をイメージして、設備を選びましょう。
子育て世帯
子育てしやすくなるような設備を採用し、子どもの安全面も考慮して設備を選びましょう。例えば、小さい子どもがいる家庭には、帰宅時に鍵を取り出す必要がないスマートドアが便利です。また、暖房器具には床暖房を採用すれば、ストーブに比べて火傷をするリスクが減るでしょう。
夫婦二人暮らし
夫婦で共働きをしている場合は、家事負担を軽減できる設備がおすすめ。ディスポーザーや食器洗い乾燥機、浄水器付き水栓など、キッチン周りの設備が充実すると、便利な暮らしができるでしょう。
二世帯住宅
二世帯住宅であれば、親世帯にとっても暮らしやすい住宅にすることがおすすめです。例えば、手すりやスロープ、開き戸、人感センサー付き照明などを採用して、バリアフリーな住空間になるように計画しましょう。
性能を確認する
設備は、メーカーによって性能や仕様が異なります。採用を検討する際は、設備の特徴をよく確認するようにし、期待する性能を備えているかチェックするようにしましょう。
予算とのバランスを考慮する
設備によっては、高額なものもあります。希望の設備をすべて導入すると、予算オーバーになりかねません。全体のバランスを考えて、本当に必要か検討するようにしてください。
メンテナンスのしやすさも加味する
設備は経年により、メンテナンスや交換が必要になります。設備によって暮らしが便利になっても、メンテナンスが難しかったり、高額な費用がかかってしまったりすると、かえって負担になってしまう可能性も。メンテナンスしやすいかも加味して選びましょう。
注文住宅でおすすめの設備に関するよくある質問

注文住宅でおすすめの設備でよくある質問にお答えします。
注文住宅でおすすめの設備・オプションは?
不在にすることが多い方は宅配ボックス、家事負担を減らしたい方には、ディスポーザーや食器洗浄機がおすすめです。マンションに設置されているイメージが強い宅配ボックスやディスポーザーですが、一戸建てに設置できるタイプもあります。
注文住宅でいらない設備・オプションは?
ライフスタイルによっては、オール電化や吹き抜け、ホームシアターを不要に感じることがあるでしょう。導入を検討する際は、本当に必要な設備なのか、検討したうえで決めるようにしましょう。
注文住宅の設備を選ぶ時のポイントは?
注文住宅の設備は、家族構成や予算に合わせて選ぶようにし、性能やメンテナンスのしやすさも重視しましょう。
まとめ
本記事では、注文住宅におすすめの設備・オプションをご紹介しました。注文住宅を建てる際は、家族構成や予算を考慮しながら、ライフスタイルに合った設備を探してみてくださいね。
注文住宅を建てる