テーマ:お隣さん

ダンボールマン

この作品を
みんなにシェア

読者賞について

あなたが選ぶ「読者賞」

読者賞はノミネート掲載された優秀作品のなかから、もっとも読者から支持された作品に贈られます。

閉じる

「あの、、ひとつ聞いてもいいですか?」
「いいですよ。遠慮なく何でも聞いてください」
「えぇとですね、僕の顔にこう、、ダンボール箱がかぶさってませんでした?こう、、」と言って浩は、両手のひらを顔の横に向け上下させた。
「ダンボール箱ですか?ダンボール箱はないですけど、人に対して壁つくってるような感じには見えたかも、、、あっ、今はぜんぜんそんな事ないですよ」と言って山口さんは、手のひらを顔の前で左右に振った。それから、
「佐藤さんって面白いこと言うんですね」と言って楽しそうに笑った。浩も楽しそうな彼女を見て笑った。それから二人して声を出し、大きく笑った。

ダンボールマン

ページ: 1 2 3 4 5 6 7 8 9

この作品を
みんなにシェア

7月期作品のトップへ