風致地区とは、都市計画法に定める地域地区で、自然環境の保全と一定の開発の調和を図るために設けられた制度。
神戸市では、「風致地区内における建築等の規制に関する条例」を制定し、「緑地率」の規定や「接地地盤面の高低差」といった規制を導入。
神戸らしい風致の保全に一定の役割を果たしてきました。
現地のある住吉川・赤塚山風致地区は、第3種風致地区となっており、以下の建築規制が適用されています。
■高さ制限 15m以下 ■建ぺい率 40%以下 ■緑地率 30%以上
数多くの財界人・著名人・文化人が、自邸を構えた住吉・御影界隈。黒松林であった現地周辺の反高林は、1900年代初頭には宅地として開発され、この地に、モダンな生活文化が開花。住吉川・赤塚山風致地区では、建築規制に加えて、住吉川河岸の黒松や住吉・御影に残る近代建築の屋敷林や生垣、玉石積みや御影塀が保存され、緑豊かな街並景観が受け継がれています。
1、クロマツなどの保存 斜面地の残存樹林や河川軸景観を特徴づけるクロマツ林等は、風致の核として保存を図る。
2、 屋敷林や生垣などの保全 まとまった屋敷林や連続する生垣など、地区の環境・景観に寄与する緑地の保全を図る。
3、玉石積みや御影塀などの保全 歴史的文化的な街並みの保全を図り、郷土性豊かな玉石積みや御影塀などの保全を図る。
※掲載の環境・施設写真は2017年6月・7月に撮影したものです。
※掲載の風致地区イメージマップは略地図につき、実際とは異なります。省略されている道路や建物等があります。
四季の彩りと照明の美が邸宅の奥へと誘う、回廊空間。
連続する柱の間の窓から、季節の移ろいを感じる回廊空間が、エントランスホールへと誘う。
外との繋がりを意識しながら、邸宅の奥へと連続する、印象的な質感と色調。
夜にはライトアップされ、照明に映える植栽の彩りが、邸宅としての上品さを高めてくれるはずです。
黒松の保存樹を活かしながら、和洋が調和した植栽計画。
敷地内に元々あった14m超の既存樹の黒松を活かした植栽を計画。緑地率30%を確保し、周辺植生に配慮して在来種を50%以上植栽し、屋敷林のような街並景観を創出。和の風情ある樹木と華やかな洋の花木をバランスよく配置しています。
緑豊かな私邸を演出する、1階バルコニー前の緑地空間。
1階バルコニー前は、ゆったりとした間隔を設けて、植栽も豊富な空間に。手前から奥へ樹種や草木に高低差を設け、常緑樹のシラカシを背景に、花や実、紅葉などが楽しめる四季折々の中高木を配して、季節を愉しむ工夫を凝らしています。
※ランドプランイメージイラストは、図面を基に描き起こしたもので、実際とは異なります。再現されていない設備機器等がございます。植栽は、特定の季節やご入居時の状態を想定して描かれたものではありません。また、成育状況等により紅葉しない場合があります。
※植栽写真は全て参考写真です。植栽は計画段階のものであり、樹種等が変更になる場合があります。