athome
×
LiVES
緑の借景と傾斜地の特性を生かした自然を身近に感じる六角形の住まい
各部屋にロールスクリーンがついており、目隠しすることも。「六角形の丸っこい部屋は落ち着きます」(奥さま)。ペットのインコも悠々と羽ばたける
2018.11.20

緑の借景と傾斜地の特性を生かした自然を身近に感じる六角形の住まい

公園の木々に臨む、傾斜した土地に建てられた家。高さ約2mの基礎部分を、地下室として利用。1、2階は3方向に大きな窓をとり、緑に囲まれる暮らしを叶えた

TRIP
79

区域のほとんどが高尾山麓から三浦半島に向かって広がる「多摩丘陵」からなる町田市は、町田駅周辺など一部に平地がある以外は大半が丘陵地。おのずと住宅もその起伏への対策をとった建て方が必要になる。建築家の奥さまとドッグトレーナーのご主人の家は、まさにその好例。勾配をメリットに変え、自分たちらしい住まいを実現している。

物件データ 所在地/東京都町田市
面積/135.08m²
築年月/2015年6月
設計/平真知子(平真知子一級建築士事務所)
www.tairaken.com

自宅でドッグトレーニング教室を開きたいというご主人の思いから、新築を決意した二人。「新宿などの都心に行きやすく、丹沢をはじめとした山地も近い。以前から住んでいた町ですが、山登りをする私たちにとって、改めて見ても最良のエリアでした」(ご主人) インコやゴールデンレトリバーと、自然に親しみながら暮らしたいと思ったご夫妻は、「緑に隣接して見晴らしが良いこと」を条件に町田市内で土地探しをスタート。そして公園の雑木林に面した傾斜地を見つけた。

傾斜がある芝生の庭は、愛犬ピークが足腰を鍛えるのに格好の運動場。土からの強い圧力を受け流すため、基礎内部に斜めの空洞をつくっている
2階は生活動線に合わせて部屋が配され、回遊できるつくり。「部屋がオープンだと孤立しないので、ラクな気持ちで家事ができます」(奥さま)

「擁壁が新しい土地は価格が高めで、古いと逆に改修工事費がかかってしまいます。であればその分の費用で好きにつくってみたいと思い、公園との連続性を出すために、斜面にそのまま建てることにしたんです。基礎部分は地下室とし、外からも出入り可能なドッグトレーニングルームに活用しています」(奥さま)

階段脇の壁に本棚を造作。移動するついでに手にとるなど、便利に使っている。近くに書斎があるので資料本の整理にも役立つ
「朝一番に景色を楽しみながら歯磨きができて幸せ」と奥さま。洗面台の木 製カウンターは、洗濯物を畳むときなどにも役立っている

近隣の視線を遮るように考えられた建物のフォルムは、六角形。その形に合わせたという間取りも、実にユニークだ。1階の真ん中は、吹抜けのダイニング。それを取り囲むようにキッチンや寝室をはじめ、計 12 個のスペースを配している。 「2人とも家で仕事をするので、いろいろな居場所をつくりつつ、それでいてお互いの気配が伝わるようにしたかったんです」(奥さま)

愛犬ピークが年老いても過ごしやすいよう、床はフラットに。無垢材は肉球 に負担の少ない、柔らかなカラマツ材を使っている

使う素材を変えるなどして一つ一つの部屋に表情を与えながら、家全体をワンルームのようなオープンな空間に。公園と庭側方向に計3つの大きな窓をつくり、森に包まれるような気分を味わえるようにした。 「朝も昼も晩も、外に行かず家で食事をするんです。少し疲れたらリビングなどでくつろいで、1日中家の中で過ごしています」(奥さま)

4階くらいの高さにある迫力ある枝葉を間近で見られるのは、傾斜地に建て たからこそ。寝室の天井は傘を広げたような六角錐に
text_ Makiko Hoshino photograph_ Hideki Okura

HOMETRIP Styles of living

  • <
  • /
  • <
close
prev
next
athome
このサイトに掲載している情報の無断転載を禁止します。