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のびやかに桜島を眺望。 鹿児島の自然に満たされる高台の家
デッキによって視界が抜け、LDKが広く感じられる。デッキの奥には桜 島の姿も見える
2018.07.20

のびやかに桜島を眺望。 鹿児島の自然に満たされる高台の家

その土地に住む人が親しみを感じている、地域ならではの風景。 桜島を望む敷地で、自然を最大限に生かして建てた住まいを紹介

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「桜島がよく見えるというだけで、この土地を選びました」と笑う、福山さんご夫妻。鹿児島市出身のご主人と、大隅半島出身で大学時代を鹿児島市で過ごした奥さまにとって、桜島はいつも心の真ん中にある、大切な存在。
その美しさと活火山ならではの〝生きた山〞の迫力を日々の暮らしで感じたいと、約3年かけて土地を探したという。そして見つけたのが、東に桜島、南に海、西に山々を望む、見晴らしの良い敷地だ。

物件データ 所在地/鹿児島県鹿児島市
面積/170.92㎡+ガレージ54㎡ m²
築年月/2017年7月
設計/シンケン
sinkenstyle.co.jp

「高台の変形地で傾斜もある。決して条件が良いとはいえない、何年も買手がつかない竹やぶでした。でも妻が勤める住宅会社に相談したら、地盤改良にかかる費用や日当たりなどさまざまな条件と照らし合わせると、候補の中で一番良い物件だと分かったんです」(ご主人)

吹抜けで3階とつながるリビング。ソファ側の窓の上に広めのキャットウォークがあり、子どもたちの格好の遊び場になっている

かくして昨年、3階建ての住まいが完成した。こだわりはもちろん、室内からの眺望だ。LDKを2階にし、桜島に向けて大きな窓と展望台のようなデッキをつくり、料理をしたり洗濯物を干したりしながら眺められるようにした。南と西にも開放な窓があり、屋久島などへ向かうフェリーや稜線に沈む美しい夕日を、贅沢に楽しめる。

天窓から光が注ぐ寝室。断熱材が構造体の外側にあるため、構造柱を むき出しに。板を渡して収納に活用している
海を眺めてウクレレを弾いたりエアロバイクをこいだりする3階の趣味スペース。「低い天井の“こもり感”が落ち着きます」(ご主人)

自然を存分に感じられる福山邸だが、この造りには建築上の起因もある。一般的に建物配置の角度は道路を基準に考えられることが多いが、日差しを効果的に取り入れるため、太陽の向きに合わせているのだ。さらに窓は近隣からの視線を避けて配置されているため、人目を気にせずくつろげる。

屋根裏が見える開放感のあるガレージは、雨に濡れずに住まいと行き来できて便利。仕事部屋から愛車が見えるよう、大きな窓を設けた
個人事業を営むご主人の仕事部屋は、専用の玄関を設けて独立した 空間に。真上はデッキなので、静かに集中して作業ができる

冬は太陽熱で床暖房、夏は熱気を排出する「パッシブソーラーシステム」を採用したのも心地良さの理由だ。冷暖房をほぼ使わず過ごせている。
「桜島には同じ表情がなくて、常に意識してしまう魅力があるんです。朝起きて朝日に浮かび上がる桜島を見ると、今日も頑張ろうという気持ちになります。さらに夕方もきれいで、桜島を望むデッキで夕涼みをしながら一杯飲むと、疲れがほどけていきます。最高ですね」(奥さま)地域ならではの恵みを享受して、生き生きと暮らしている。

高低差のある場所も多い鹿児島市。こちらも南側に崖があるため、最 長6.4mの杭を打って地盤改良を行った
デッキによって視界が抜け、LDKが広く感じられる。デッキの奥には桜島の姿も見える
text_ Makiko Hoshino photograph_ Akira Nakamura

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