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築古の賃貸住戸を、DIYで個性あふれる自分だけの空間に
キッチンと2つの和室の間にあった壁をハンマーで打ち破って広いワンルームに
2014.02.20

築古の賃貸住戸を、DIYで個性あふれる自分だけの空間に

入居者自身が理想の住まいを手づくりする。 セルフリノベーションという賃貸住宅の新しい挑戦

TRIP
22

ここ数年、壁紙が自由に選べたり、壁の一部に釘やねじを打ち付けられるフリーウォールが設置されたりなど、入居者がカスタマイズできる賃貸物件が続々と登場し、人気を集めている。今回ご紹介するのはさらに、「賃貸でもとことん自分らしい部屋づくりをしたい」と原状回復不要の物件を探し出し、DIYで全面リノベーションに挑戦したケースだ。
 会社員の安松洋介さん(28歳)が以前住んでいたのは都心のオートロックのマンション。 22m²の1Kという間取りだったが、広々としたワンルームに住むのが理想だった安松さんは、自分好みに改装できる部屋に住みたいと、改装可能な賃貸物件を紹介しているサイトから今の物件を探し出した。築40年以上というマンションに内見に行ってみると、畳敷きの2DKはハウスクリーニングも入っていない状態で、まるで廃墟のようだったという。しかし壁や天井の解体も可能という条件にひかれ、賃貸契約した。

物件データ 所在地/神奈川県横浜市
面積/48m²
築年/1972年
管理/(株)株式会社タワーハウス管理
http://www.tower-house.co.jp
TEL/03-6430-6698
リノベーション/DIYP
http://www.diyp.jp
壁面を明るい水色に塗装した玄関。下駄箱は前の住居で使っていた収納棚を活用した

「建築に関してはまったくの素人で、何をどうしたらいいのかまるでわからなかったのですが、付き合っている彼女のお兄さんがたまたま建築事務所で働いていたので、いろいろとアドバイスしてもらいました。解体のやり方はもちろん、天井にアスベストが使われていないか事前に確認したり、大量に出る廃材の廃棄の手続きを教えてもらったり。また不動産屋さんも、床をはがす際に誤ってガス管を傷つけないよう配管の図面を手配してくれるなど協力してくれました」


押入れは板で仕切って見せる収納に。天井ははがして躯体をむき出しにし、開放的に仕上げた
押入れは板で仕切って見せる収納に。天井ははがして躯体をむき出しにし、開放的に仕上げた
続き間の和室は畳を剥がし、バーチ材のフローリングを貼った。収納の引戸は既存のものを活用
続き間の和室は畳を剥がし、バーチ材のフローリングを貼った。収納の引戸は既存のものを活用

さらに、不動産会社の取り計らいで家賃を1ヶ月分フリーレントにしてもらい、その間は住んでいたマンションから通いながら作業を進めた。「解体前には両隣と真下に住む住人の方に挨拶に伺い、なるべく短期間で作業が完了するように頑張りました。1ヶ月で床貼りまでを終え、引越してからは、作業音が出ないペンキ塗りなどを進めていきました」
かくして総工費約35万円、工期6ヶ月で、以前の住居の倍以上の広さのワンルームが完成した。 「DIYは『現状改良』だと思うんです。毎回『原状回復』するよりも、入居者がDIYを加えて住み継ぐことで、 よりよい住まいになっていく。そんな物件が増えていったらうれしいですね」

壁や建具を取り去ったことで、バルコニーからの外光が部屋全体に差し込むようになった
壁や建具を取り去ったことで、バルコニーからの外光が部屋全体に差し込むようになった
工夫がいっぱい詰まった押入れクローゼット。骨組みだけ残した襖は洋服を掛けるのに便利
工夫がいっぱい詰まった押入れクローゼット。骨組みだけ残した襖は洋服を掛けるのに便利

text_ Takako Yoshida photograph_ Akira Nakamura

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