損傷限界固有周期とは そんしょうげんかいこゆうしゅうき

建築基準法上の「限界耐力計算」に用いる個々の建築物の固有周期。

建築物の存在期間中(50年程度)に一度は遭遇する可能性の高い地震が発生した場合の固有周期であり、そのような地震が起きた場合に建築物が振動する周期、「揺れ方」を表す。   

この損傷限界固有周期に応じて、建築物の各階に作用する地震力を算定した上で、その地震力を受けても、建築物の安全性や機能、耐久性が低下せず補修を必要としないこと、すなわち、50年に一度程度遭遇する地震に対して損傷しないこと(耐力があること)を確認する。そのときに損傷しないという性能の指標が「損傷限界耐力」である。これが、「地震力が損傷限界耐力を超えないことを確かめること(建築基準法第82条の5第3号)」と規定する趣旨である。

同様に、極めてまれに発生する大規模地震に対して崩壊しないことの指標として、「安全限界耐力」「安全限界固有周期」がある。

情報提供(株)不動産流通研究所「R.E.words

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