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リスをペットで飼うには?人気の種類や飼い方、注意点を解説

リスをペットとして飼いたい!人気の種類や飼い方について解説
小さな体と愛らしい仕草が魅力のリス。ペットとして飼いたいと考えている人も多いと思います。しかし、リスは犬や猫とは異なる「エキゾチックアニマル」に分類されるため、飼育には独自の知識や準備が必要です。この記事では、ペットとして人気のリスの種類や特徴、飼育に必要な環境や費用、さらに、気をつけたい病気について解説します。

リスってどんな動物?

リスはネズミやハムスターと同じげっ歯類で、昼に活動し夜は眠る昼行性の動物です。口の頬袋に木の実を詰めて運んだり、冬に備えて貯食したりする習性があり、寒冷地では冬眠することもあります。ペットとしての寿命は6~10年ほどで、飼育環境が適切であれば10年以上生きることも。臆病で警戒心が強く、なつくまで時間がかかる一方、エサをねだるなど愛らしい姿もみせます。複数飼いや猫との共存はむずかしいため、性格や習性を理解して迎えることが大切です。

ペットとして人気のリスの種類

リスは種類ごとに見た目も性格も異なります
リスは種類ごとに見た目も性格も異なります

ペットとして人気のリスには、シマリスやリチャードソンジリスなど、種類ごとに性格や特徴が異なります。活動的で人になつきやすいタイプから、臆病で慎重なタイプまでさまざま。寿命や価格も異なるため、飼育環境やライフスタイルに合った種類を選ぶことが重要です。ここでは、ペットとして人気のリスの種類を紹介します。

シマリス

アジアに分布しているリスで、日本国内は北海道に生息しています。
アジアに分布しているリスで、日本国内は北海道に生息しています。

シマリスは日本でもっともポピュラーなリスで、茶褐色の体に背中の黒い縞模様が特徴です。体長は12~15cm、体重は80~130gほどの小型で、寿命は5~10年。価格は5,000~10,000円と比較的手に入れやすく、初心者にも人気があります。活発に動き回るため、広めのケージや運動環境が必須で、秋から冬のタイガー期には、気性が荒くなるので注意が必要です。

特徴 茶褐色の体に黒い縞模様。体長12~15cm、
体重80 ~130gと小型
性格 個体差あり(人懐っこい・臆病・活発など)。
秋~冬は攻撃的になることも 
寿命 5~10年(適切な飼育で10年以上生きることも)
価格 5,000~10,000円程度 

バナナリス

マレーシアなど東南アジアに生息しています
マレーシアなど東南アジアに生息しています

バナナリスはマレーシアやタイなどの東南アジアに生息するリスで、茶色い体毛と長い尻尾が特徴です。果物好きな食性で、バナナをはじめマンゴーやリンゴなども好んで食べます。体長は17~22cm、体重は150~280gとリスのなかではやや大きめ。寿命は6~8年で、価格は約60,000円とシマリスに比べて高価です。臆病でなつきにくいため、静かな環境で飼育する必要があります。また、寒さに弱いので20~28度を保つよう注意が必要です。

特徴 茶褐色の被毛と長い尻尾。体長17~22cm、
体重150~280g
性格 臆病で警戒心が強く、人には慣れにくい
寿命 6~8年
価格 約60,000円

リチャードソンジリス

アメリカ北部やカナダの南部に生息しています
アメリカ北部やカナダの南部に生息しています

リチャードソンジリスはアメリカやカナダの草原地帯に生息するリスで、プレーリードッグに似たずんぐりとした体形が特徴です。体長は30~40cm、体重は350~800gと中型のリスで、寿命は5~7年。価格は10,000~30,000円と比較的手に入れやすく、輸入が禁止されたプレーリードッグに代わる存在として人気です。臆病で神経質な一面があり、すぐにはなつきません。しかし、時間と愛情をかければ、手に乗るほど慣れる個体もいます。かじる習性が強いため、家具や家電などを守る工夫が欠かせません。

特徴 茶色や淡黄褐色の毛色。体長30~40cm、
体重350~800g
性格 神経質で臆病。慣れるまで時間がかかるが、
手乗り可能となることも
寿命 5~7年(長寿で10年近く生きることも)
価格 10,000~30,000円程度

コロンビアジリス

アメリカの北西部、カナダの南西部に生息しています
アメリカの北西部、カナダの南西部に生息しています

コロンビアジリスはカナダのブリティッシュコロンビア州に由来する名前をもつリスで、北米の草原地帯に広く生息しています。体長は30~40cm、体重は350~800gと大きめで、丸く大きなお尻がチャームポイントです。毛色は赤茶から灰色まで幅広く、美しい毛並みから観賞用としても人気があります。寿命は5~6年で、価格は30,000~50,000円と高価。なつくまでに時間がかかり、咬みつかれることもあるため、小さな子どもがいる家庭では注意が必要です。トイレのしつけはむずかしいので、決まった場所をトイレとして活用するとよいでしょう。

特徴 赤茶色~灰色の毛色。体長30~40cm、
体重350~800g。大きなお尻が特徴
性格 人慣れに時間がかかるが、
慣れるとエサをねだるなど愛嬌あり
寿命 5~6年
価格 30,000~50,000円程度

オグロプレーリードッグ

北米大陸中央部に生息しています
北米大陸中央部に生息しています

オグロプレーリードッグは北アメリカ大陸の草原地帯に生息するリスの仲間で、茶褐色の体毛と黒い尻尾の先が特徴です。体長30~40cm、体重は1.2~1.5kgとリスのなかでも大型。ずんぐりとした体形が愛らしい種類です。自然界では群れで暮らすため社交性が高く、慣れると飼い主の膝に乗るなど積極的に愛情を示します。寿命は7~8年で、価格は300,000円以上と高額。現在は輸入禁止のため、国内で繁殖された個体のみ流通しています。独特の強いにおいや、なんでもかじる習性があるため、飼育環境には配慮が必要です。

特徴 茶褐色の体毛、尻尾の先が黒い。体長30~40cm、
体重1.2~1.5kg
性格 社交的で人懐こいが、なんでもかじる習性あり
寿命 7~8年
価格 300,000円以上(国内繁殖個体のみ流通)

リスの飼育に必要なもの

リスを飼うために必要なものとは
リスを飼うために必要なものとは

リスを健康的に飼育するには、自然に近い環境整備が大切です。ケージや巣箱、水やエサを入れる容器はもちろん、運動やストレス解消に役立つかじり木や回し車も必要です。以下で、リスの飼育に必要なものを紹介します。

ケージ

リスは運動量が多く木登りも得意なため、広さと高さのあるケージが必須です。目安は幅・奥行き40~60cm、高さ60cm以上。網目は細かいものを選び、足を挟む事故を防ぎましょう。床は、金網よりも牧草などを敷くのが安全です。価格は5,000~ 15,000円程度で、サイズや素材によって変わります。

巣箱

木材を購入してDIYすることで費用も抑えることが可能です
木材を購入してDIYすることで費用も抑えることが可能です

リスにとって巣箱は安心できる寝床であり、隠れ家として欠かせません。野生では樹洞や地中に巣をつくるため、飼育下でもリラックスできる空間を用意しましょう。木製は通気性や安全性に優れ、プラスチック製は掃除がしやすいのがメリットです。価格は、1,000~3,000円程度で、ケージの上部や底面に設置すると安心感が増します。

給水ボトル

お水は毎日交換しましょう
お水は毎日交換しましょう

リスの飲み水には、清潔さを保てるケージ固定型の給水ボトルが最適です。お皿タイプは倒れやすいうえ、エサや床材が中に入り込むと水が汚れて不衛生です。吊り下げや2Wayタイプを選べば高さを調整でき、リスも飲みやすくなります。価格は1,000~2,000円程度で、ステンレス製のノズル付きなら耐久性も高く安心です。

エサ・エサ入れ

リスには専用フードを与えるのが基本であり、トウモロコシやひまわりの種、大麦などが配合された総合フードがおすすめです。価格は500~1,500円程度で、必要な栄養をバランスよく補給できます。エサ入れは軽量だとひっくり返されやすいため、陶器製など重みのあるものや、ケージに固定できるタイプが安心でしょう。価格は1,000円前後で入手が可能です。

トイレ砂・トイレ

リスはケージの隅で排泄する習性があるため、角に設置できる小動物用トイレが便利です。トイレ砂は、吸収性や消臭効果のあるタイプを選びましょう。固まる砂は処理が簡単ですが、誤飲の恐れがあるので注意が必要です。消臭性のある固まらないタイプのものやトイレシーツも500~1,000円程度で購入でき、安全性を重視したい場合に向いています。

床材

ケージの底に敷く床材は、新聞紙を細かく刻んだものでも代用可能です。ただし、天然素材の広葉樹チップや牧草を使うと、通気性や吸収性が高くなります。針葉樹はアレルギーを起こす個体もいるため、避けた方がよいでしょう。市販の小動物用床材なら500~1,500円程度で購入でき、保温性や消臭性を兼ね備えた商品もあります。

ヒーター

リスは寒さに弱く、室内でも冬場は冬眠の危険があるため、ペット用ヒーターが必須です。電球タイプはケージ全体を暖められ、シートタイプは床から温められるので、用途に応じて選びましょう。電気コードをかじる事故を防ぐには、カバー付きの製品が安心です。価格は小型の電球タイプで2,000~3,000円程度、シートタイプは3,000~5,000円程度が目安です。

かじり木・止まり木

リスは歯が一生伸び続けるため、かじり木は欠かせません。自然木や廃材には菌や薬剤が付着している可能性があるため、市販の小動物用かじり木を選びましょう。価格は500~1,500円程度です。止まり木は上下運動を助け、ストレス解消や運動不足防止にも役立ちます。鳥用の止まり木も代用可能で、1,000円前後で購入できますが、消耗品と考え定期的に交換することが重要です。

まわし車

活発に動き回る動物のため、運動不足やストレス解消にまわし車が必要です。ハムスター用の製品でも代用可能ですが、リスの体格に合った直径20cm以上の大きめサイズを選ぶと安全です。価格は1,500~3,000円程度で、静音タイプなら夜間も安心して使用できます。

おもちゃ

リスは運動不足になると、ストレスや体調不良の原因につながります。そのため、はしごやハンモックなどのおもちゃを設置して、自由に遊べる環境をつくりましょう。小動物用のおもちゃは種類が豊富で、価格は500~2,000円程度が目安です。 

リスを飼うのに必要な費用

リスを飼うにはいくらかかるのでしょうか
リスを飼うにはいくらかかるのでしょうか

リスの販売価格は、手に入りやすいシマリスでは7,000~10,000円程度。希少な種類では20,000円以上になることもあります。

初期費用はケージや、巣箱、床材やトイレ、エサ入れ、給水ボトル、ヒーターやまわし車を揃えると25,000~40,000円ほどかかるでしょう。

月々の費用は床材やえさ代で2,000円程度、さらに夏や冬には、エアコンやヒーターの電気代もかかります。

つまり、リスを飼うための初期費用は35,000~50,000円程度が目安です。希少種を購入する場合はリス本体の価格が上がるため、10万円以上になることも。
月々の費用として、2,000~3,000円程度。その他、ケガや病気になった際には動物病院での治療費がかかることになります。

リスがかかりやすい病気やケガ

リスがなりやすい病気やケガは?
リスがなりやすい病気やケガは?

リスは小さな体ゆえに体調を崩しやすく、環境や食事の影響で病気やケガを負うことも少なくありません。以下で、リスがかかりやすい病気やケガについて解説します。

不正咬合

リスはげっ歯類のため、前歯が一生伸び続けます。自然界では木の実や枝をかじって適切な長さに保ちますが、飼育下では柔らかいフードばかり与えると歯が削れず、不正咬合を起こすことがあります。また、金網をかじって歯が欠けたり折れたりすることも原因です。症状が進むと食欲不振や口周りの腫れ、よだれ、体重減少などが見られ、完治はむずかしくなります。

肺炎

リスに多い呼吸器系の病気は、肺炎です。寒さや乾燥、換気不足など不適切な環境や細菌、ウイルス感染が原因になります。初期症状は鼻水やくしゃみで、進行すると咳や呼吸困難、食欲低下が見られ、命に関わる危険もあるので注意してください。治療には抗生物質や食欲増進剤が用いられ、重症時には強制給餌が必要です。

自咬症

自咬症とは、リスが強いストレスを感じた際に、自分の皮膚をかじり傷つけてしまう行為です。騒音やケージの環境、運動不足、外敵の存在などが原因となります。症状が進むと、脱毛や皮膚の炎症を引き起こすため注意が必要です。改善には静かで安心できる環境づくりやレイアウトの見直し、十分な運動量の確保が有効です。

消化不良

リスは消化器系がデリケートで、不適切な食事や汚水、食べすぎ、寄生虫感染などが原因で下痢や便秘を起こします。脱水症状を招くこともあり、重症化すると脱毛や直腸脱につながり、命に関わる危険があります。子リスや体力の落ちた個体は、とくに注意が必要です。新鮮な食事と清潔な環境を保ち、繊維や水分をしっかり摂れるようにしましょう。

皮膚病

リスの皮膚病は、脱毛や赤み、かゆみといった症状が現れます。原因にはストレスや栄養不足、アレルギー反応、不衛生な環境、さらに、ダニやノミなど寄生虫の感染があります。放置すると症状が悪化し、皮膚がただれたり、炎症が広がったりする危険もあるので要注意です。治療には、動物病院での診断と投薬が欠かせません。

骨折

リスは活発に動き回るので、ケージの金網に足を引っかけるなどして骨折することがあります。小動物の骨折は治療がむずかしく、放置すると骨が皮膚を突き破り壊死につながる危険がともないます。出血や腫れ、足をかばう動作が見られたら要注意です。軽度のケガは止血や消毒で対応できますが、骨折が疑われる場合は早急に動物病院で適切な処置を受けることが必要です。

リスの飼い方

リスを飼育する際に必要なことは
リスを飼育する際に必要なことは

リスを元気に育てるには、日々の食事や運動、清潔な環境づくりが重要です。リスの正しい飼い方を解説します。

エサをあげる

リスの食事は、朝から夕方にかけて1~2回与えるのが基本です。1日の目安量は体重の10~15%ですが、巣箱に隠す習性があるため、食べ残しと区別します。基本は専用ペレットや種子類で、野菜や果物、ナッツを副食として与えます。無塩チーズやゆで卵など、動物性たんぱく質を補うのも効果的です。ただし、アボカドやネギ類、チョコレートなどの有害食材は厳禁で、ヒマワリの種は与えすぎに注意が必要です。

遊ばせる

信頼関係を築いたうえで、定期的にケージ外で遊ばせることが大切です。ただし、遊ばせすぎは体力を消耗させるため、時間を決めておこないましょう。コードをかじったりホコリを食べたりする危険があるため、必ず飼い主の目が届く範囲での見守りが大切です。

掃除をする

リスのケージ掃除は週1回程度で十分ですが、食べ残しや糞尿を放置すると、においや病気の原因になります。とくに、巣箱内は貯食したエサが腐る恐れがあるため、定期的な確認が必要です。ただし、貯蔵したエサがすべてなくなるとリスが不安を感じるので、様子を見ながら調整します。掃除時は移動用ケージがあると便利です。病院の通院にも役立つでしょう。

リスを飼う際の注意点

リスを飼う際の注意点とは
リスを飼う際の注意点とは

リスを飼う際は習性や性格を理解して、注意深く接することが大切です。ここでは、リスを育てるうえでの注意点を解説します。

前歯が伸びる

リスは、前歯が一生伸び続けます。柔らかいフードばかり与えると摩耗せず、不正咬合を起こしかねません。すると、食欲不振や口内炎、体重減少の原因につながります。かじり木や固めのフードを用意し、自分で歯を削れる環境を整えましょう。異常に歯が伸びた場合は、動物病院で切歯の研磨や治療が必要です。

ストレスを与えない

リスは非常に臆病で繊細な動物のため、強いストレスがかかると体調を崩し病気につながります。大きな音や頻繁な接触、乱暴に掴む行為は避けましょう。静かで安心できる環境を整え、適度な距離感を保ちながら、リスのペースで慣れてもらうことが大切です。

脱走しないよう注意する

リスは非常に素早く身軽な動物で、一度ケージから脱走すると捕まえるのが困難です。狭い隙間や家具の裏に入り込むと、事故やケガの危険もあります。そのため、ケージの扉はしっかりと閉め、遊ばせるときは飼い主の目の届く範囲にとどめましょう。

室内にはなるべくモノを置かない

リスは好奇心旺盛で、目に入るものを何でも口にしてしまう習性があるため注意が必要です。
特に、電気コードをかじると感電したり火事になる可能性も。そのため、室内には不要なものを置かず、リスにとって害となるものは必ず隠してください。

室内の温度管理に気を付ける

温度変化に敏感なリスは、快適に過ごせる温度がおよそ20~25度、湿度は40~60%が目安です。冬場は15度を下回らないようヒーターや保温シートを活用し、逆に夏場はエアコンで室温を下げて暑さ対策をしましょう。乾燥が気になる季節には、加湿器を使うのも有効です。

タイガー期に刺激を与えない(シマリスの場合)

シマリスは、冬眠前になるとエサを守ろうと気性が荒くなる「タイガー期」を迎えます。この時期は、飼い主であっても敵とみなし、攻撃的な行動をとることがあります。エサの補充やケージ清掃など必要最低限のお世話にとどめて、無理に触れ合おうとしないことが大切です。

一つのケージで多頭飼いをしない

リスは野生でも単独行動を好み、強い縄張り意識をもっています。そのため、多頭飼いは争いの原因になります。同じケージに入れると激しくケンカし、ケガや感染症の危険があるので、一匹につき一つのケージを用意することが基本です。オスとメスであっても発情期以外は争うことが多く、原則として同居は避けましょう。

ペット不可の物件でもリスは飼える?

ペット不可の物件でもリスは飼えるのでしょうか?
ペット不可の物件でもリスは飼えるのでしょうか?

ペット不可の物件でも、ハムスターや小鳥、金魚などの小動物であれば、飼育が許可される場合もあります。ただし、必ず大家さんや管理会社に事前確認を取り了承を得ることが大前提です。
引っ越しを機にリスを飼う場合は、あらかじめペット可(相談可)の物件を選びましょう。

リスは俊敏で脱走のリスクが高いため、ケージから出す際は窓や扉をしっかり閉めるなど対策を徹底してください。脱走すれば、近隣トラブルや日本の生態系への影響につながる可能性もあります。また、ケージの設置場所には、防音マットを敷くといった生活音への配慮も欠かせません。

リスを飼うための物件探しのポイント

リスを飼うのに適した部屋を探すには
リスを飼うのに適した部屋を探すには

リスを安心して飼うには、物件選びが大切です。リスを飼うための物件探しのポイントを解説します。

ペット可(相談可)物件を探す

賃貸物件でも「ペット可」や「ペット相談可」の物件なら、犬や猫はもちろん小動物を飼える可能性があります。リスやハムスター、フェレットなどは比較的飼いやすいですが、電気コードをかじって感電する危険があるため、飼育環境の工夫が重要です。

飼育する部屋にエアコンが付いている

リスは気温や湿度の変化に敏感で、特に、夏の暑さには弱いため注意が必要です。理想的な環境は室温20~28度、湿度40~80%とされており、これを維持するにはエアコンの存在が必須となります。

真夏の高温や冬の極端な寒さは、命に関わることもあるので注意してください。ただし、冷房や暖房を直接当てると、体調を崩す原因になります。そのため、風の向きや強さにも配慮しながら、快適な空間の整備が大切です。

周辺にエキゾチックアニマルが診察可能な動物病院がある

リスは犬と猫とは違って「エキゾチックアニマル」に分類されるため、診察ができる動物病院が限られています。一般的な動物病院では診てもらえない場合が多く、体調不良やケガが起きたときに対応が遅れると、命に関わる危険があります。そのため、近隣にエキゾチックアニマル対応の病院があるかどうか確認しておくと安心です。

まとめ

最後におさらいとしてリスを飼うために知っておくべき項目をまとめました。

リスを飼うのにかかる費用は?

リスを飼うためには35,000~50,000円ほどになり、リスのなかでも希少種を購入する場合は10万円以上かかることもあります。月々の費用は床材やえさ代で2,000円程度、さらに夏や冬にはエアコンやヒーターの電気代もかかります。

リスは賃貸物件でも飼える?

賃貸でもリスを飼うことは可能ですが、まずは契約内容や管理会社、大家さんに事前に相談し、許可を取ることが大切です。
転居と同時にリスを飼おうとしている方あらかじめペット可(相談可)の物件を探すとよいでしょう。
また、リスを飼う際には隣人に迷惑をかけないように配慮し、適切な飼育環境を整えることを心がけましょう。

リスを飼う際に注意すべき点は?

リスはストレスになると病気になるため、なるべく室内は静かにし、こまめに掃除をしてリスが快適に過ごせる飼育環境に整えてあげましょう。室内に放し飼いにすると、電気コードをかんで感電したり、また壁や床、家具をかんだりする恐れがあるため、なるべくケージの中から出さないようにしましょう。

リスは愛らしい姿で人気のあるペットですが、飼育には独自の知識と環境づくりが必要です。種類ごとに性格や寿命、価格が異なるため、自分の好みに合った個体を選択しましょう。また、病気やケガのリスクもあるので、ストレスを与えない環境づくりや動物病院の確保も重要です。リスの習性を理解し、責任をもって迎えましょう。

執筆者

西嶋治美

心理教育学科を卒業後、約10年間金融機関にて従事。2016年よりライター活動を開始。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦。

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