新築or中古? 選ぶときの考え方
新しさvs現物を見られるメリット

一方、中古のメリットとして一番に挙げられるのは、価格が安いことでしょう。特別な人気物件を除いて、中古の住まいは新築よりかなり安くなります。
ただ、中古のメリットはそれだけではありません。「現物を見て買える」というのもチェックしておきたい特長です。新築の場合、マンションでは別の場所にモデルルームが造作され、それを見て契約を決めるというのが一般的です。一戸建てでも、新築中の場合は図面やパースなどをもとに、契約することになります。
最近では、よりイメージしやすいようパースを3Dで見せるなど、さまざまな工夫が導入されていますが、中古の場合には、確実に現物を確認することができる上、そこで暮らす人の様子なども見ることができます。
価格だけでなく諸費用に違いも

資金面を見ると、新築物件の方が「ローンを組みやすい」という特長があります。さらに税制面での優遇措置も充実しているので、中古物件と価格差があっても、こういったメリットを積み重ねていくと、総コストの差は少し縮まっていきます。ただし、中古物件は必ずしも「ローンが組みにくい」というわけではなく、築年数により返済期間が制限されたり、担保価値により融資上限が制限されるということを知っておくとよいでしょう。
また、中古物件では、「建物は古いけど立地や環境はすごく気に入った」という場合があります。これは、内装や外装をリフォームすれば、自分の望む住まいに変えることができます。そのような方法を選択肢に加えて、予算を考えておくのもいいかもしれません。
近隣コミュニティーにも要注目

ファミリー用の物件では、年齢の近い子供がいる可能性が高いため、子供を通じたお付き合いが生まれやすい、という特長もあります。
中古物件の場合には、購入者はすでにできている近所同士のコミュニティーに後から入る形になりますが、反対に物件を見学する時などに、どんな人がどんなふうに暮らしているかをしっかり確認できるので、かえって安心感が大きいという考え方もできるでしょう。