住まいの将来性を考えよう
住まいの永住性を考える

最近では、特に設計や部材が進歩してきたため、「永住性」をうたう物件が増えています。認定長期優良住宅など、200年以上保つよう建てられる住まいも見られるようになってきました。
確かに、住み慣れた我が家で暮らし続けられれば、近隣とのつながりもできていますから、高齢化してからも生活しやすく安心、というメリットがあります。
ただ、その場合にも、住まいのメンテナンスに加え、変化したニーズに合わせるためのリフォームが必要になる場合があります。住まいを購入する時には、躯体の頑丈さなどの永住性に加え、必要に応じてリフォームできる可変性を確認しておくと、将来の変化に対して、柔軟に対応することが可能です。
住まいの可変性を考える

そんな時に住まいをリフォームできれば、再び快適かつ安全に暮らすせるようになります。一戸建て住宅であれば、比較的自由度は高いのですが、マンションの場合には、構造によってリフォームの自由度がある程度制限されます。
例えば部屋の床面が、スラブの上に床材を貼るのではなく、空間を設けた上に床材を敷いてある「二重床」の物件では、配線や配管などをその空間に通しているため、水回りを移動させるなどの大がかりなリフォームが可能です。
また、コンクリートの床と天井、壁の内側の空間(いわゆる専有部分)を一つの箱ととらえ、すべてリフォームできるスケルトン・インフィルという工法を採用している物件もあり、マンションでもリフォームの自由度が高くなっています。
住まいの資産価値を考える

資産価値がしっかり残っていないと、売却しても思うような資金が作れず、計画通りに住み替えることが難しくなってしまうためです。資産価値を決める要素は数多くありますが、大きなものとしては、「立地」と「ブランド力」、「メンテナンス」に注目しておきましょう。
都心部に近いエリアや駅近にある物件は人気が高いため、比較的価値が下がりにくいと言われます。また、大手デベロッパーや大手ハウスメーカーが建てた物件は、ブランド力があるため、価値が長く評価される傾向が見られます。
しっかりとしたメンテナンスにより、建物の資産価値が保たれていることも重要です。特にマンションの場合は、長期修繕計画による補修がメンテナンスの柱となりますから、購入前にしっかり確認しておくとよいでしょう。