物件の相場を調べてみよう
住まいの価格を決める条件

住まいの価格は、ごく大ざっぱに言うと、土地の価格と建物価格を合計したものです。そのため、都心部や駅近など土地の価格が高い地域では、住まいの価格がその分高くなります。
建物価格は工法や使われている部材、導入されている設備などによって違ってきます。そういった違いをわかりやすく表しているのが、「坪単価」という言葉です。一戸建ての住まいを探しているとよく目にしますが、一坪(3.3平方メートル)あたりの価格のことです。
例えば延べ床面積40坪の家が坪単価60万円だったなら、建物価格は2,400万円になります。新築一戸建て住宅の場合は、これに土地の価格を合わせたものが物件価格になります。
土地価格の決まり方

これに対して「路線価」は宅地の評価額の基準となるもので、相続税・贈与税の算定基準となる「相続税路線価」と、固定資産税や不動産取得税などの基準となる「固定資産税路線価」があります。「相続税路線価」は国税庁が公表し、「固定資産税路線価」は市町村(東京23区は東京都)が公表します。
一方、土地の実勢価格は、実際に取引が成立した価格ですから、物件を買おうとするときに示される販売価格と比較するのに、最も参考になるものです。以下は、土地価格に影響する主な要素です。覚えておくとよいでしょう。
【土地の形状】
一般的に、正方形や長方形の土地に比べ、三角形や旗竿地など不整形な土地は価格が低めです。また、道路に面した間口が広いほど価格は高く、狭いほど低くなる傾向があります。
【前面道路】
通常、前面道路が広いほど、土地の価格は高くなります。また、二方向に面している角地なども、価格は高めです。
【用途地域】
一般的に大規模な商店などが建てられない第一種低層住居専用地域など、良好な住環境が保たれる地域は高め、逆に工場などが建てられる準工業地域などは低めになります。ただし、都心部では事情が異なることもあります。
【方位】
一般的には、南向きや東向きは価格が高くなり、北向きや西向きは低くなる傾向があります。
相場情報の調べ方

ファミリー世帯からシングル、DINKS世帯まで、探している物件周辺エリアの平均的な価格がわかりますし、そのまま物件情報を見ることもできるので、住まい探しの際にこのページを活用すれば、相場観を養うのに役立ちます。