新築マンションを買う場合
企画・開発をするデベロッパー

ここではわかりやすいように、各段階に分けて解説していきます。まず企画から土地の仕入れ、開発を行い、事業主体となる会社は「デベロッパー(developer)」と呼ばれます。新築マンションの購入を考えている人なら何度もこの言葉を聞いたことがあるでしょう。
日本語で言うと開発会社ですが、規模の大きな会社では、マンションを企画・開発するだけでなく、都市の再開発やリゾート地の開発なども行います。大手のデベロッパーが提供するマンションにはブランド力があるので、価値が下がりにくいと言われます。
施工を担当するゼネコン

物件によっては、大手ゼネコンがデベロッパーとしての役割も果たしているものも見られます。もしくは、反対にデベロッパーが自社内に建設部門を持っていて、やはり一貫して事業を行う場合もあります。
この他、大規模な開発案件では、「JV(joint venture)」という形態もよく見られます。これは複数の建設会社が合同で工事を行うもので、「共同企業体」のことです。
販売を手がける販売代理会社

購入する人が接触するのは、ほとんどこの販売代理会社の社員になります。物件情報の他、地域の事情などにも詳しいので、購入に際しては頼りになる存在です。特に、デベロッパーが販売会社を兼ねているケースでは、自社で開発した物件だけに、構造や仕様などについても詳しい情報を持っています。
また新築マンションでは少なめですが、仲介会社が販売を手がけていることもあります。この場合には、通常は仲介手数料が必要になります。ただ、仲介会社への報酬は、デベロッパー側が支払い買主には請求しない、という場合もあります。