近隣へのあいさつで快適な暮らしを
最初のあいさつで好印象を

引越し後のあいさつには、「引越し作業で騒音などご迷惑をかけたことに対するお詫び」も含まれています。一言あいさつがあれば、たいていの人は快く受け入れてくれますが、その手間を省くと「あいさつもなし?」と最初から印象が悪くなってしまうこともあります。
あいさつをきっかけとして顔見知りになっておけば、騒音などのトラブルが起きるリスクを減らすこともできます。例えば、上階から響く子供の足音がうるさい、と感じる時でも、「あの元気な男の子がはしゃいでいるのだな」とわかっていたら、ほほ笑ましく思え、ある程度我慢できるものです。
反対に、自分が悪気なく大きな音を立ててしまったときや、友達が訪ねてきてにぎやかにしてしまったときなど、あいさつから始まる良好な関係が築けていれば、余程のことがなければ許してくれるのではないでしょうか。ただし、あくまでも日頃から周り近所に気を使っている、ということが大前提であることは忘れてはいけませんね。
その他にも、お互い顔見知りであれば見知らぬ人を発見しやすくなるので、防犯効果が高まります。また災害時など、いざという時にも頼りになるので、あいさつ一つで、暮らしの安心感が大きく高まります。
両隣、上下階には忘れずに

一戸建ての場合には、両隣と向かいの三軒、いわゆる「向こう三軒両隣」が一般的なあいさつの範囲です。こちらも騒音などの他、引越し時には駐車などで迷惑をかけることもあるので、あいさつをしておきましょう。
かつては、大家さんにもあいさつするのが一般常識でしたが、最近では、同じ物件に住んでいるなど、顔を合わせる機会がない場合には省略することも多くなっています。
手土産はどうする?

タオルや洗剤など、好みがそれほど分かれず、誰でも使う日用品が無難ですが、少し遠い地域からの引越しでは、「旧居近隣のお菓子」も喜ばれます。お菓子をお土産にする時には、「日持ちすること」「あまり好みが分かれる味ではないこと」といったポイントに気を付けましょう。
人によって好みや神経を使うところは違いますから、手土産にはあまり個性的なものを選ぶより、「無難なもの」を選ぶのがおすすめです。