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引越しの荷造り、そのままでいいものは?ダンボールに入れるもの、入れてはいけないものを解説

引越し作業をしていると、この荷物はダンボールに入れるべきなのか、そのままでいいのか迷うことはないでしょうか。引越しの荷造りは大変なので、できるだけ簡略化したいと考える方も多いでしょう。そこで、この記事では、引越しの時にダンボールに入れていいものと入れてはいけないものについて解説します。荷造りをする時に梱包作業をスムーズに進めるコツもご紹介しているので、これから引越しをする予定の方はぜひ参考にしてください。

荷造りの前に知っておきたい基本

引越しの荷造りとは、どのようにおこなえばよいのでしょうか
引越しの荷造りとは、どのようにおこなえばよいのでしょうか

まずは、荷造りをする前に知っておきたい基本情報について解説します。

自分で荷造りしなければならないモノ

引越しをして部屋を出る時は、基本的に、部屋を入居した時の状態に戻す必要があると考えましょう。カーテンを外したり、電気の傘を外したりといった作業も、搬出までに完了しておく必要があります。引越し会社に運送してもらうには、部屋の中にあるすべてのものを梱包する必要がありますが、一部は引越し会社が梱包してくれる家具や家電もあります。
また、引越し会社のサービスによっては、梱包作業も引越し会社のスタッフがやってくれるオプションサービスもあります。引越しの荷造りする時間がない場合は、そうしたサービスを活用することも検討してみましょう。

引越し会社に任せていいモノ

引越し会社に梱包を任せていいものは、家具や大型家電です。解体しないと運び出せないようなベッドなども、解体から引越し会社がおこなってくれます。ただし、IKEA製の家具は、引越し会社によって取り扱いできないと断られることもあるので注意してください。

荷造りに必要な梱包材

荷造りに必要なダンボール・布団袋・緩衝材・ガムテープは、ほとんどの場合引越し会社からもらえます。紙袋やビニール袋でまとめるのはNGとしている引越し会社が多いので、必ずダンボールに詰めましょう。その他、引越し会社によっては、ハンガーボックス・シューズボックス・食器用ボックスなどを貸してもらえるサービスもあります。ハンガーボックスは当日に持ってくる場合や、借りられる個数に制限があることもあるので事前に確認しておきましょう。

そのままでいいモノ

家具などの大きいモノは、そのままでいいのでしょうか
家具などの大きいモノは、そのままでいいのでしょうか

引越しの荷造りをする時に、自分で梱包せずにそのままでいいものをご紹介します。

家具・大型家電

家具や大型家電は、引越し会社が専用の梱包材で当日その場で梱包したうえで運んでくれます。そのため、基本的に自分で何かを用意する必要はありません。ただし、冷蔵庫の中身を空にしてコンセントを抜いておく、側面を雑巾などで拭いておくなどの事前準備は必要です。

布団・マットレス

布団やマットレスについては、布団専用の袋を引越し会社が用意してくれる場合が多いでしょう。事前に布団用の袋がもらえるのであれば、引越し当日に入れてください。もらった袋に入りきらない場合は、布団圧縮袋を使用するとよいでしょう。ベッドの場合はシーツや敷きパッドなどは必ず外しておき、布団袋に入れておきましょう。

自転車などの乗り物

自転車や三輪車などの乗り物は、そのまま運んでもらうことができます。しかし、梱包はせずにそのまま荷台に乗せることも多いため、高価な自転車など傷付けたくないものは、保護用の梱包を自分でおこなったほうがいいでしょう。

衣装ケースに入った衣類

衣装ケースは、中身が入ったままの状態で運んでくれることがほとんどです。ただし、衣類以外の重いものや壊れやすいものなどは入れないようにしておきましょう。また、チェスト型になっている数段の大きい衣装ケースの場合は中身を出さないといけないことも多いので、事前に引越し会社へ確認しておくと安心です。

長さのあるモノ

傘・突っ張り棒・お風呂のフタなどの長いものはダンボールにまとめて入れておき、フタが閉まらない状態にしておけば大丈夫です。当日、引越し会社のスタッフが独自の方法で梱包してくれます。自分で梱包したい場合、入れたいものが入る大きさのダンボールを自分で購入したり、ダンボールを2つガムテープでくっつけたりするなどの加工をしてから梱包しましょう。

ダンボールに入れるべきモノ

ダンボールに必ず入れなければならないモノはなんでしょうか
ダンボールに必ず入れなければならないモノはなんでしょうか

ここからは、自分でダンボールに入れて梱包すべきモノをご紹介します。

収納家具の中に入っているモノ 

棚や収納家具の中に入っているモノはすべて棚から出し、ダンボールに入れる必要があります。キッチン用品・洗面用具・雑貨・本・CDなどすべてで、衣装ケースに入っている洋服以外の衣類も該当します。ただし、食器や靴、ハンガーにかかっている洋服については、引越し会社が専用のボックスを用意してくれるサービスもあるので、事前に確認しておきましょう

ダンボールに入る大きさの電化製品

炊飯器・ポット・ドライヤーなどのダンボールに入る大きさの電化製品は、ダンボールに入れることをおすすめします。緩衝材で電化製品を包み、ダンボール内で動かないようにしてください。ダンボールの外側には取扱注意の表示をし、丁寧に運んでもらうようにすると安心です。

ぬいぐるみ・クッション

ぬいぐるみやクッションなどのかさばるものも、ダンボールに入れる必要があります。ゴミ袋など大きなビニール袋に入れる方もいますが、運搬中に袋が破けて中身が汚れたり、紛失してしまったりする恐れがあるため必ずダンボールに入れましょう。たくさんのぬいぐるみがあってダンボールに入りきらない場合は、ぬいぐるみを圧縮袋に入れてから梱包するとダンボールの数を節約できます。

鉢植え

鉢植えは、運んでもらうことは可能ですが、運搬中に折れたり枯れたりしてしまっても、補償の対象外だという点については注意しましょう。運ぶ時は引越し数日前から水やりを制限し、できるだけ余分な水が出ないようにしておきます。余分な葉や枝は剪定し、梱包してからダンボールに入れます。段ボールの外側には、「壊れ物」だということがわかるように表記しておきましょう。段ボールに入らない大きい鉢植えについては、鉢部分を段ボールに入れて蓋をしめずに運んでもらいます。

ダンボールに入れてはいけないモノ

ダンボールに入れてはいけないモノはあるのでしょうか
ダンボールに入れてはいけないモノはあるのでしょうか

一方、引越しの時に段ボールに入れてはいけないものもありますので、ご紹介します。

新居や車の鍵

家や車の鍵は引越し時には梱包せずに、手元にまとめて持っておきましょう。古い家の鍵は引越し後の戸締りに必要で、賃貸の場合は不動産会社との退去立ち合いで返却しなくてはなりません。新しい家の鍵は引越し会社が到着して、家の中に荷物を運びこむ前に必要です。

現金やクレジットカードなどの貴重品

基本的に貴重品は、引越し会社に運んでもらうことはできません。現金・証券・高価なアクセサリーなどは、万が一のことを考えて自分で持って行きましょう。

火薬類などの危険物

他の荷物に危害を加える可能性がある、火薬類などの危険物はダンボールに入れてはいけません。灯油やガソリンなどの燃料・マッチ・ライター・花火などが当てはまります。特に、夏場はトラックの中が高温になることが多いため危険です。

生鮮食品・冷凍食品

引越し時の冷蔵・冷凍での配送サービスは基本的にはありません。そのため、冷蔵・冷凍管理が必要な食品については、引越しまでに食べきるようにしましょう。

生き物

犬・猫・うさぎなどのペットは、引越し会社に運んでもらうことはできません。小鳥やカメなどの小動物なら荷物と一緒に運んでもらえると考えて入れる方もいますが、絶対にやめましょう。動物は適切な運び方で新居まで連れて行ってあげてください。動物や植物を荷物として引越し会社に運んでもらった場合に、万が一のことがあっても補償の対象外となります。

特殊な管理が必要なモノ

絵画・美術品・骨董品などの特殊な管理が必要なものは、引越し会社に任せることはできません。高価であり、万が一の時の補償も難しいと判断されることが多いからです。骨董品などの運搬を専門にしている会社に依頼することをおすすめします。引越し前に引き取ってもらい、一度倉庫などで保管してもらったうえで、引越しが終わったあとに新居に運んでもらえば傷や汚れを防げます。

梱包方法に迷ったモノは引越し会社に相談を

梱包方法に迷った場合は、引越し会社に相談することをおすすめします。例えばパソコンなどの精密機器に関しては、自分で運べる場合は自分で運んだほうが安心です。引越し会社に運搬をしてほしい場合は、配線などは事前にすべて取り外しておき、緩衝材などで振動や衝撃に耐えられるよう十分に対策をしたうえでダンボールに入れましょう。また、万が一のために、データはバックアップしておくことをおすすめします。

梱包作業をスムーズに進めるコツ

荷造りをスムーズに進めるにはどうしたらよいのでしょうか
荷造りをスムーズに進めるにはどうしたらよいのでしょうか

ここからは、梱包作業をスムーズに進めるコツをご紹介します。

引越し会社のサービスを事前に確認しておく

まずは、引越し会社のサービスを確認しましょう。引越し会社からもらえるダンボールの個数や梱包材の内容、ハンガーボックスや食器ボックスは貸してもらえるかなど、無料サービスの内容や範囲などを把握します。足りないものがあれば、有料で引越し会社に依頼するか、自分で購入する必要があります。

また、引越し会社のスタッフに梱包作業を依頼する場合も、オプションサービスの内容や自分でやらなければならない範囲などを事前にしっかり確認しておけば、引越し当日のトラブルを防ぐことができるでしょう。

不要品は事前に処分する

引越しの料金は、運ぶ荷物の量によって決まります。そのため、引越しの見積もりでどのくらい荷物があるかを引越し会社が確認する時に、処分しようと考えている家具などがある場合はその旨を伝えておきましょう。

なお、引越し前に、捨てるものを処分する際にも注意点があります。大型ごみの回収は月に1回程度しかない自治体や予約が必要な自治体もあるので、事前にスケジューリングしておきましょう。洋服や雑貨などを処分するためにフリマアプリなどで売りたいなら、出品してすぐに売れるわけではないので、早めに行動することをおすすめします。

普段使わないモノから梱包作業をする

荷造りは、使用頻度の少ないものから梱包すると作業がスムーズです。シーズンオフの衣類や寝具、ストックしてある日用品など、引越し前後に使わないものは先に段ボールに詰めると、少しずつ早めに準備が進められるでしょう。

新居でスムーズに荷ほどきするためのポイント

新居での荷ほどきをスムーズに進めるためにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか
新居での荷ほどきをスムーズに進めるためにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか

引越しは荷造りだけでなく、新居での荷ほどきや片付けも面倒な作業ですよね。以下で、荷ほどきをスムーズに進めるための荷造りのポイントをご紹介します。

新居ですぐに必要なモノはまとめて入れる

新居ですぐに必要となるものは、まとめて1つのダンボールに入れておくと便利です。具体的には、カッターやはさみなどの文房具・ゴミ袋・カーテン・トイレットペーパー・スマートフォンの充電器などが挙げられます。引越しを1日かけておこなう場合など、その日は荷ほどきをせずにお風呂に入って寝るだけとなるのであれば、お風呂や洗面に必要なアイテム・寝具・パジャマ・翌日分の着替えなどをまとめておくとスムーズに新生活が始められるでしょう。

新居での収納場所をダンボールに記載する

荷物を寝室やリビング・キッチンなど使用場所に分けて梱包することで、荷解きが楽になります。ダンボールの外側に、どの場所に置いてほしいのかを表記しておくと、引越し会社のスタッフがダンボールを部屋ごとに分けて置いてくれます。注意点として、現在の部屋と新居の収納力が異なる場合は、新居の収納場所を考慮してダンボールに詰めたほうがよいでしょう。

引越し時の荷造りに関するよくある質問

引越し時の荷造りについて、よく疑問を抱かれがちな項目を以下にまとめました。

エアコンやガスコンロは取り外してもらえる?

エアコンは取り外し・運搬・取り付けを引越し会社に依頼することができますが、別料金がかかることが多いです。また、引越し会社によっては、エアコン専門のスタッフが来て対応することもあり、作業が引越し日とずれる場合も。なお、エアコンの専門会社に取り付けと取り外しを依頼し、引越し会社には運搬だけを任せることもできます。
しかし、引越し先が県外など遠い場合は取り付けと取り外しを別の会社に頼むことになり、費用が割高になってしまう可能性もあるため、ご自分の状況に応じて比較・検討するとよいでしょう。

据え置きタイプのガスコンロは、自分でも簡単に取り外しができるため、引越し前に取り外しておきましょう。また、ガスの閉栓をガス会社に依頼する時にガスコンロを取り外してもらえることもありますので、心配な方は相談してみてください。

ダンボールを使い切ってしまったら追加でもらえる?

引越し会社の事前見積もりの時に、おおまかな荷物の量を把握して必要なダンボールをもらえます。しかし、荷物が想定以上に増えてしまって、ダンボールが足りなくなることは少なくありません。その場合、引越し会社にどのくらい足りないのかを伝えて、追加でダンボールをもらえるか確認しましょう。引越し会社や依頼したプランによって、無料もしくは有料でダンボールをもらえます。ただし、引越し当日にしか追加のダンボールがもらえないこともあるでしょう。事前に荷物を詰めておきたい場合は、スーパーやドラックストアなどから無料でもらえるダンボールを使用することも可能です。

ロフトの上にあるモノは、降ろしておかないとだめ?

ロフトの上にある荷物は、梱包ができていれば、引越し会社のスタッフが降ろしてトラックに運び込んでもらえます。本棚やベッドなどの大きな家具がロフトの上にある場合は、見積もりの段階でどのようにすればいいのか聞いておくと安心です。

まとめ

引越しの荷造りをスムーズに進めるためのコツをご紹介しました。荷造りの際には、ダンボールに入れていいものと入れてはいけないものを理解して、正しく梱包しましょう。上手に梱包してスムーズに引越しをおこない、新生活を気持ちよくスタートさせてくださいね。

執筆者

古泉葵

2020年からフリーランスのWebライターとして活動。ライフスタイルやグルメなど幅広い分野の記事を執筆。理系大卒のため、ロジカルな文章の作成が得意。

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