引越しで靴を運ぶ方法は?靴の種類別梱包テクニックや失敗しないためのコツを徹底解説!

記事の目次
引越しで靴を梱包する前に準備しておくとよいことは?

できるだけ靴の荷造りをスムーズに片付けるためにも、まずは梱包に着手する前に、次のような準備をしておくのがおすすめです。
不要な靴は処分する
まずは荷造りの手間を省く意味でも、必要なものと今後履きそうにないものを分別して、あらかじめ整理しておきましょう。そもそも梱包する靴の量を減らすことができれば、荷造りの負担も軽くなります。また引越しをきっかけに今ある荷物を見直してみると、あまり使っていないアイテムが意外と出てくるものです。荷物を片付けやすくするためにも、不要な靴があれば、事前に処分しておくのが無難です。なお靴は、住んでいる自治体のルールによって異なりますが、一般的には可燃ゴミで廃棄できるケースが多く見られます。また場合によっては、資源ゴミで出したり、専用の回収ボックスがあったりする地域も。靴の分別や廃棄・収集方法は地域ごとに変わってくるので、捨て方はそれぞれの自治体のホームページや広報誌などでチェックしておきます。もしくは新古品などのきれいな状態で、まだまだ使用できそうな靴であれば、リサイクルショップやフリマアプリなどで買い取ってもらう方法もよいでしょう。
靴をきれいにする
基本的に靴は屋外で使用するので、汚れやすいアイテムでもあります。砂や泥が付着していると、箱詰めや開梱の時に周りに散らばったり、他のきれいな靴を汚してしまったりする可能性も。梱包前には、きれいに洗っておくと安全に運びやすいでしょう。また普段あまりお手入れができていない場合には、引越しの機会に、一度洗っておくと次から気持ちよく履くことができます。例えばスニーカーなら洗剤を使って水洗いをしたり、革靴やブーツなら専用クリーナーで磨いておいたりなど。梱包前に本格的にお手入れするのであれば、必ず十分に乾燥させてから箱詰めするようにします。湿気のあるまま梱包してしまうと、嫌なにおいや色移りなどの原因になるケースもあるので要注意です。最後まできちんとお手入れが完了してから、梱包するようにしましょう。
普段から使う靴は分けておく
靴は引越しの直前まで履いて使用するものなので、普段からよく出し入れするアイテムを片付けてしまうと、いざ使いたい時にかえって出し入れが面倒になってしまいます。まずはシーズンオフ品や日頃は履かないフォーマル品などから梱包できるように、あらかじめ整理しておくのがおすすめです。また事前に引越し当日に履く靴を決めておけば、それ以外は箱詰めしても問題ない場合もあります。日常的な必需品だからこそ、計画的に梱包を進められるように、箱詰めの前に簡単に分別しておくとスムーズです。
引越しする際に靴を梱包できる資材は?

ではここからは、靴の荷造りに使える資材ごとに、どのような梱包の仕方ができるのか詳しく見ていきましょう。
段ボール箱
引越しの荷造りといえば、大定番として使いやすいのが段ボール箱です。なお段ボール箱を使用する際には次のようなメリット・デメリットが想定されますが、なるべくコストをかけずに大量の靴を運びたい時におすすめできます。
メリット
- 引越し会社からの支給品段ボールをそのまま使える
- たくさんの靴を一つの箱に詰めやすく運搬量を減らしやすい
デメリット
- 詰め込みすぎると靴の型崩れがしやすい
- 運搬中に靴同士がぶつかって傷が付く可能性がある
段ボール箱を利用する場合の梱包方法
段ボール箱に靴を詰めていく時には、一足ずつをペアでセッティングして、つま先とかかとを互い違いした向きにして梱包します。段ボール箱の場合は何段かに重ねて梱包できますが、重みで変形してしまうのを防ぐためにも、あまり段数を増やしすぎず2段までに抑えておくのがベスト。そして下の段には型崩れがしにくいスニーカーやサンダル、上の段には傷みやすいパンプスや革靴などを詰めていくのがおすすめです。ちなみにブーツは入りそうなら立てるか、もしくは上段に寝かせて箱詰めすると型崩れを防ぎやすくなります。なお段ボール箱を使う場合には、靴同士が動いて摩擦し合うことのないように、古紙などの緩衝材を入れて固定するようにしましょう。

靴購入時の箱
もし靴を買った時のパッケージを残しているのであれば、そのまま引越しの荷造りに再利用して活用するのもおすすめです。それぞれの靴を個別にして分けて梱包できるので、傷や型崩れの防止がしやすく、例えばブランド品などできるだけ丁寧に取り扱いたいアイテムが多い場合にも向いているでしょう。
メリット
- 靴それぞれのデザインや大きさに合った梱包ができて傷みづらい
- 残っている外箱を再利用できるため、あとから準備する必要がない
デメリット
- 一つずつ箱に入っているためかさばりやすい(運搬量が増える)
- 荷ほどきするのに時間がかかる
靴購入時の箱を利用する場合の梱包方法
基本的には、元々の外箱に合わせて梱包できれば問題ありません。多くの場合は、靴の甲同士を対面にして、つま先とかかとが重なり合うように箱詰めできるサイズ感になっています。また元から入っていた緩衝材やシューズキーパーなども残っていれば、荷造りの際にも再利用すると、傷や型崩れ防止に効果的。なお引越しの運搬時には、いくつかの箱をまとめて紐でくくっておくと、手運びする荷物量を減らすことができて効率的です。もしくは基本的には段ボール箱を使って梱包するなかで、一部だけ購入時の箱を使って保護しながら荷造りしていく方法もあります。

市販のシューズケース
「購入時の外箱は残っていないけれど、できるだけきれいな状態で運びたい」などの場合には、市販のシューズケースを買ってきて用意する方法もあります。100円ショップなどで、靴を一つずつ入れられる簡単なプラスチックケースが購入できるので、余裕がありそうなら自前で準備しておくのもおすすめです。
メリット
- 靴を一つずつ保護できて傷や型崩れの防止に効果的
- 引越し後もそのまま収納として使いやすい
デメリット
- 購入費がかかる
- 運搬する荷物量が増えやすい
市販のシューズケースを利用する場合の梱包方法
市販のシューズケースでは、基本的には靴をそのまま立てて入れられるようになっています。そのためシンプルに、ケースのなかに入れていくだけで問題ありません。ただし密閉されやすいので、湿気が気になる場合も。においやカビなどの心配がありそうなら、ケース内に乾燥除湿剤も一緒に入れておくと対策になります。
引越し会社のシューズケース
引越し会社にもよりますが、なかには運搬用のシューズケースを用意してもらえる場合もあります。引越し会社ごとに取り扱いは異なるため、もしシューズケースを借りて使用したいのであれば、あらかじめ規約や契約内容など確認しておきましょう。
ちなみに引越し会社の運搬用のシューズケースは、荷物を運び出す当日に持ってきてもらえるのが一般的です。下駄箱のように簡単に靴を入れられるようになっているため、当日にその場でシューズケースに詰めていく流れになります。事前に荷造りする手間がなく、あまり引越しの準備までに時間が取れない時にもおすすめです。
メリット
- 引越し当日のその場で梱包作業ができて荷造りの手間がない
- 引越し会社によっては基本料金に含まれているケースもある
デメリット
- オプションとして追加料金が発生する可能性もある
- 靴の量が多いとシューズケースの個数が足りない場合もある
引越し会社のシューズケースを利用する場合の梱包方法
引越し当日にケースに入れていくだけなので、あらかじめ用意しておくことは特にありません。靴の汚れを落としておくなど、当日に問題なく梱包ができる状態にさえしておけば、その場で作業するだけでOKです。引越し会社のスタッフが荷物を搬出している最中に、同時並行で梱包作業を進めていきましょう。
【種類別】靴の梱包方法は?

特に段ボール箱に入れる際には、できるだけ靴一つずつを保護したうえで詰めていくと、傷んだり変形したりせずきれいな状態で運び出すことができます。靴の種類に応じて梱包方法を工夫しておくと、型崩れや傷を防ぐ効果も高まるため、次のように荷造りを進めていくのがおすすめです。
スニーカー
基本的にスニーカーは比較的耐久性があるので、傷や変形の心配は少なめですが、他の靴を保護する意味では新聞紙などの古紙やビニール袋で包むのがおすすめ。そのまま箱詰めしても問題ありませんが、特に革靴やパンプスなどの傷みやすい靴と一緒に入れる場合には、一つずつ包んでおくのがベストです。
パンプス
パンプスは型崩れがしやすいため、運んでいる間につぶれて変形してしまわないように、まずは靴のなかに新聞紙やチラシといった古紙などを詰めて形状をキープします。そしてヒールが保護できるように、靴の底と底同士を対面にして、つま先とかかとを互い違いにして古紙やビニール袋で包みます。なお古紙からのインク移りが気になる際には、新聞紙やチラシは避けて、無地の模造紙などを使うのがおすすめです。
なお色移りや表面の溶けが発生しやすいエナメルの場合、靴同士がこすれるのを防ぐためにも、片足それぞれで分けて包むのがベスト。もしくは片足ずつの周りに緩衝材を入れて、お互いがひっつき合わないように梱包します。さらに万が一の水濡れが心配な時には、紙で包んだ上からビニール袋に入れる方法もあります。
革靴
革靴もパンプスと同様に、型崩れがしやすく繊細なので、靴のなかにシューキーパーになる緩衝材(古紙)などを詰めて形状を保ちます。なお革靴の場合は、靴の甲同士を合わせて、古紙やビニール袋などで包むのがおすすめ。靴底を外側にしておくことで、傷みを防ぎやすくなります。また革靴についても水濡れ防止策としては、紙に包んだ上からビニール材で梱包しておくと、より万全になります。特に高価な靴の場合には、こうして対策をしておくのもおすすめです。
サンダル
ヒールのないサンダルであれば、スニーカーと同じくさほど型崩れの心配はないため、そのまま箱詰めしても気にならなければ問題はないでしょう。ただし他の靴と一緒に箱詰めするのであれば、紙やビニール袋で包んでおくのがおすすめです。またヒール付きのサンダルは、パンプスと同じような梱包方法で、靴底同士を合わせて包んで保護しておきます。
ブーツ
ブーツは足を覆う筒部分を折ってしまうと、跡が付いたり型崩れしたり、使いづらくなってしまう可能性もあるので要注意。なるべく靴の先から筒部分の最上辺りまで詰め物をして、きちんと立った状態をキープできるように、しっかりと形状が崩れて折れないように固定します。詰め物ができたら、片足ずつ紙やビニール袋などに包んで、箱のなかには立てる、または横に寝かせて入れるようにしましょう。
引越しの際に靴の梱包で失敗しないコツは?

では靴を運び出す際に、引越し作業をよりスムーズにするために知っておきたいコツもご紹介していきます。
靴の型崩れ予防や湿気対策グッズを活用する
革靴・パンプス・ブーツなどの型崩れしやすい靴は、引越しの荷造りでは、詰め物をして形状を維持します。その際に、古紙などの緩衝材を使うのも問題ありませんが、市販のシューキーパーを使用してみるのもおすすめ。シューキーパーがあれば、普段からのお手入れとしても効果的で、なかには消臭・除湿などの機能性が付いているタイプもあります。シューキーパーがあれば、そのまま差し込むだけで梱包も簡単ですし、日頃のケアにもなって一石二鳥です。また湿気の多い梅雨などの季節で、しばらく梱包して密閉しておくのが気になる時には、あらかじめカビ防止のスプレーをしておくとにおい対策にも有効。アルコールが入っていると、革靴では色落ちしてしまうことがあるため、アルコール不使用タイプにしておくのがベストです。こうした予防策をしておくことで、引越し時はもちろん、日常的な靴のメンテナンスにもつながります。
季節ごとの靴の仕分けをしておく
季節ごとに分けて靴を梱包して、例えばシーズンオフのアイテムは別でまとめておくと、引越し直後の荷ほどきの手間を省くことが可能。引越し後から、しばらくの期間は使いそうにないアイテムだけ分けておけば、そのまま箱詰めしたままでも日常的には支障がありません。靴のケアの意味では、なるべく放置しすぎず早めに荷ほどきできるのがベストですが、季節別に分けておけば片付け自体は楽にできます。
まとめ
新生活を気持ちよくスタートするためにも、普段の生活にもファッションにも欠かせない靴は、できるだけ形の整ったきれいな状態で運びたいもの。特にお気に入りの一足なら、運搬中に傷んでしまうのは避けたいですよね。靴の荷造りのポイントは、今回見てきたように、それぞれのアイテムの性質に応じて梱包を変えながら工夫することです。少し手間がかかるように思えるかもしれませんが、大事なアイテムを見栄えよく履けるように、型崩れや傷にならないように保護しながら梱包していきましょう。
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