引越しで本を運ぶ方法は?本の梱包手順やコツを徹底解説!

記事の目次
引越しで本を詰める前に準備しておくとよいことは?

引越し前に本を詰める際は、不要な本の処分や整理をしっかりおこない、効率よく準備をしましょう。まずは、本を詰める前の準備について解説します。
不要な本を処分する
引越し前に不要な本を処分すると荷物を減らせるため、引越しがスムーズになるでしょう。本を資源ごみとして出す際は、クリップや付録などの紙以外のものを取り除き、しっかり紐で縛ってから出してください。
また、古本屋やリサイクルショップに持ち込んだり、不用品回収サービスを利用して本を引き取ってもらったりする方法もあります。以下に、不要な本を処分する主な方法を詳しく解説します。
古本屋やリサイクルショップへ持ち込む
古本や不要な本を処分する方法の一つは、古本屋やリサイクルショップに持ち込むことです。状態がよければ処分費用を抑えつつ、現金化することが可能です。なお、リサイクルショップは本だけでなく、家具や家電まで取り扱っています。また、宅配買取や出張買取をおこなっているお店もあるので、持ち込む時間がないときに利用するとよいでしょう。
ただし、本の場合は、高額での買取は難しい場合が多く、すべてを引き取ってもらえるとは限りません。残った本は改めて、別の方法で処分しなければならない点に注意が必要です。
不用品回収サービスを利用する
大量の本や不用品を一度に処分したい場合は、不用品回収サービスの利用が便利です。自宅まで来て運び出してくれるため、重くて大きなものでも安心して処分できます。料金は、自治体の粗大ごみより高くなるケースがありますが、トラック積み放題といったプランを活用すればお得に処分できる可能性も。
経年劣化や汚れがある本の処分にも適していますが、まずは自治体の規制に合わせた処分方法を確認して利用しましょう。
資源回収ボックスへ入れる
不要な本を処分するためには、資源回収ボックスに入れる方法があります。自治体によっては、古紙として本を無料で回収してくれる場合もあり、24時間いつでも持ち込めるところもあるため便利です。資源回収ボックスに本を持ち込めば、リサイクルされるので環境に配慮して処分できます。
ただし、回収できるものは地域ごとで異なります。そのため、事前に回収品目を確認しておきましょう。
フリマアプリを利用する
本の処分や運搬が困難なら、フリマアプリの活用も有効です。多くのフリマアプリでは自分で販売価格を設定でき、人気の本であれば高値で売れる可能性があります。手間はかかりますが、引越しまでに少しでも利益を得られる方法です。
寄付する
本を寄付する方法として、地域の図書館や学校、幼稚園、保育園への寄贈が考えられます。どのような本が受け入れ可能か、事前に確認してください。例えば図書館などでは、人気のある児童書が喜ばれるでしょう。
また、児童養護施設や被災地に寄付をすることで、子どもたちの自立支援や学びの場の提供につながるケースも。さらに、地域の福祉活動や教育支援にも貢献できる可能性があります。
本はサイズごとに分ける
本を梱包する際は、サイズごとに分類することが重要です。文庫本や漫画、ハードカバーなど、サイズや厚みが異なる本をバラバラに詰めてしまうと、隙間ができて本が傷つきやすくなります。分類しておくことで段ボールに効率よく収められ、運搬時のダメージが最小限に抑えられます。
また、隙間が減るため緩衝材も少なくて済み、荷造りがスムーズに進むでしょう。引越しの際は早めにサイズごとに整理し、段ボールにきれいに収めることが必要です。
大切な本はビニール等で保護する
引越しの際に本が濡れないよう、ビニール袋でしっかり保護しておきましょう。。水漏れ対策を怠ると、雨や液体の漏れにより本が傷む恐れがあります。できるだけ1冊ずつビニール袋に入れ、複数冊の場合は袋を密封して保護します。
もし引越し当日が雨予報なら、段ボール全体をビニール袋で包むとより安心です。ビニール袋やテープを使用し、万全な保護を目指しましょう。
本の荷造りに必要な梱包資材

本の荷造りに必要な梱包資材には、段ボールやテープ、緩衝材などがあります。これらを活用して、安全に運ぶ準備を整えましょう。
・段ボール
本を選ぶ際には、一般的に100サイズの段ボール(縦・横・高さの合計が100cm以下)が推奨されています。大きすぎる段ボールは本が重くなり、運搬中に底が抜けるリスクが高まるので注意してください。小さめのサイズを選び、十分な丈夫さを保てるような工夫が必要です。特に厚みがあり、丈夫な材質の段ボールは本の保護に適しています。
・テープ
ダンボールの組み立てや補強のために使うガムテープは種類によって粘着力や扱いやすさが異なります。例えば、クラフトテープは安価で手軽に使用できますが、重ね貼りには向いていません。布テープは粘着力に優れており、丈夫で重い本を詰めるには最適です。さらに、OPPテープは耐水性が高く、強度をさらに高めるためには厚みのあるものを選ぶとよいでしょう。それぞれのテープの特徴に合わせて使い分けることで、段ボール箱の効果的な補強につながります。
・緩衝材
段ボールに本を詰める際は隙間ができることが多いため、新聞紙やプチプチ、衣類などの緩衝材で隙間を埋め、本が動かないようにしましょう。また、本の角でビニール袋を破らないために緩衝材を挟んで、破損を防ぐこともできます。
・ビニール袋
引越し中に本が濡れないようにするためには、ビニール袋での保護が効果的です。大きめのビニール袋かゴミ袋を用意し、段ボールの底に広げて設置しましょう。その中に本を梱包し、もし本が動くようなら緩衝材やタオルで固定します。
ビニール袋の口をしっかり閉じてから段ボールを閉めましょう。万が一、段ボールが濡れても本が水漏れから守られ、シワや文字ボケを防げます。梱包時にはビニール袋が破れないように注意しましょう。
・紐
本を処分する際は、ビニール紐でまとめてから自治体が指定する資源ごみの日に出すのが一般的です。しかし、処分しない本の場合は、この方法だと紐によって本が傷つく可能性があるため注意してください。また、長期間保管する場合やすぐに運搬をする際には、紐を使用するよりも段ボールや梱包用テープを使用したほうが効率的です。
・油性ペン
引越しの際、本をジャンルごとに分けると便利です。荷解きの時に中身がすぐに分かるように、油性ペンで「漫画」「文庫本」「単行本」などと段ボールに記入しておきましょう。水濡れに強く、消えにくい油性ペンを用意することで、スムーズな荷解きにつながります。
引越しする際の本の詰め方の手順とコツ

引越しで本を安全に運ぶためには、適切な詰め方と工夫が大切です。ここで、本の詰め方の手順とコツを解説します。
段ボールは小さめサイズを使用する
本を梱包する段ボールは、小さめのサイズを選びます。サイズは、最大でも100サイズ(縦・横・高さの合計が100cm以内)が目安です。大きな段ボールを選ぶと本の重量が増し、運搬が難しくなります。1箱あたりの重量は5kg以内に抑え、文庫本であれば約20~30冊、雑誌なら約15~20冊を目安に詰めるとよいでしょう。
また、段ボールの種類にも注意が必要です。強度のある「Aフルート段ボール」を選ぶことで、重い本でも安心して梱包できます。無理に大量に詰め込まず適切な冊数を梱包すると、引越し作業がスムーズに進みます。段ボールの重さや冊数を調整しながら、運びやすいサイズ選びが重要です。
ダンボールの底はガムテープ等で補強する


本を詰める際、段ボールの底が抜けないように十分な補強が必要です。段ボールを組み立てる時は、底にはガムテープを十字に貼ることがおすすめです。底がしっかりと固定され、重量のある本を安全に運べます。この時、一字に貼るだけでは重みに耐えきれず、底が抜ける可能性が高くなるため注意しましょう。
また、テープをH字に貼ることで、さらに強度を高められます。底を補強したら、段ボールの歪みを防ぐためにもきれいに組み立てます。本は、重い本を下に配置して重心を低く保つことも大切です。つまり、強度のある段ボールを使うことで、運搬中の破損を防げます。
段ボールに本を詰めすぎないようにする
段ボールに本を詰めすぎると、運搬時に重すぎて運搬が困難になる可能性があります。段ボールは最大15kg程度の重さに耐えられますが、実際に自分で運ぶ際は、4~5kg程度を目安にしたほうが安全です。
例えば、文庫本なら約20~30冊、雑誌や大判コミックなら約15~20冊が理想的といえるでしょう。大きさに応じて、60サイズの段ボールには約10~20冊、80サイズには約30~50冊、100サイズには約80~90冊を詰められます。荷物が重くなりすぎないよう、1つの段ボールに詰める冊数の調整が重要です。
本が傷まないように詰める
引越しの運搬時に本が傷まないようにするためには、適切な梱包が重要です。まず、本の表面や新聞紙やエアキャップを巻いて保護します。段ボール内で本が動かないように緩衝材を活用しながら詰めることで、移動中の衝撃から本を守りましょう。また、段ボールの底を強化し、重さを均等に配分して、底抜けや破損を防ぎます。
以下に、具体的な本の詰め方を解説します。
本を寝かせて入れる場合

本を寝かせて入れる場合、立てて入れるよりも本の痛みを防げます。運搬中に揺れたり重さなったりすると、立てた状態では本に負担がかかるためです。寝かせる際は大きな本を下に、小さな本を上に積み重ね、隙間にタオルなどを使用してダンボールに詰めていきます。
特に辞書や図鑑などの重い本は、寝かせて梱包するとダメージの軽減が可能です。また、雑誌といった自立しにくい本も寝かせたほうが、梱包がスムーズになります。
本を立てて入れる場合


本を立てて入れる場合は背表紙を下にする、または背表紙が地面と平行になる向きに入れます。背表紙を上にして梱包すると、本の重みで変形するリスクがあるためです。また、立てた本の上にさらに本を重ねると、下の本が傷みやすくなるため避けましょう。もし異なるサイズの本を混ぜる場合は、平積みにしてから隙間を埋めることがポイントです。
中身の本が動かないようにする
本を梱包する際、段ボール内に隙間ができると、本が動いて傷つく恐れがあります。本の破損を防ぐためには、隙間を緩衝材で埋めると効果的です。同じ向きに並べるのではなく、角度を変えることで、段ボールの中央に隙間ができます。最後にその部分に緩衝材を入れて本の動きを最小限に抑えます。
また、同じサイズの本をまとめて詰めると、隙間ができにくくなり、整理がしやすくなります。別サイズの本を含める場合は、横詰めにして隙間を埋めるとよいでしょう。
まとめ
引越しで本を運ぶ際は、適切な梱包が重要です。まず不要な本を処分し、サイズごとに整理してから、強度のある段ボールに詰めましょう。緩衝材を使用し隙間を埋めることで本の移動を防ぎ、傷や破損を防げます。さらに、重さを均等に分配し、段ボールの底を補強して安全に運搬します。
特に重い本やデリケートな本は、小さめの段ボールを使用し取り扱いに注意が必要です。また、段ボールには中身が本であることを明記しておくと、引越し会社の方にもスムーズに対応してもらえます。大切な本を無事に新居に運べるように、計画的に準備し、引越しを滞りなく進めましょう。
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