引越し準備の洋服の詰め方は?効率的な荷造りのコツを紹介!

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引越しの時、洋服の荷造りはどうすればいい?

そもそも引越しの際には、大きな家具や家電などを除き、すべての荷物をダンボールに入れて運んでもらうのが通常です。引越し会社に引越しを依頼した場合は、あらかじめ荷造り用のダンボールを自宅に持ってきてくれるので、それに梱包していきます。クローゼットやタンスに収納している洋服やバッグなども、引越し当日までにダンボールに詰めておき、引越し会社の担当者が運び出せるように用意しなければなりません。
新居にも持っていくタンスやチェストなら、「タンスごと運んでもらえれば、わざわざ中身を出さなくてもいいのでは?」と思うかもしれませんが、全部出すのが基本。家具そのものが重たいので、さらに中身が入ったままでは、持ち運べない可能性があるためです。また中身の重量によっては、運搬中の衝撃などで、家具がゆがむなどの破損につながる恐れも。場合によっては、小さめのチェストや軽い小物が入っているケースであれば、そのまま運んでくれる引越し会社もありますが、一般的には中身は出すルールになっていることが多いです。
タンスに洋服が入ったまま運んで欲しいと思っている場合は、引越し会社との打ち合わせの際に、タンスの中身を出す必要があるかを、必ず確認しておきましょう。
洋服の荷造り方法は4つ
洋服を新居に運ぶ際には、いくつかの荷造り方法があります。具体的には、次のとおりです。
ダンボールにそのまま入れる
洋服をダンボールにそのまま入れるのは、一般的な荷造り方法で、基本的には引越し会社から支給されたダンボールに直接洋服を詰めていきます。ダンボールだと、なんとなく清潔感に不安があるかもしれませんが、基本的には新品をもらえるので心配いりません。どうしても気になる時には、大きめのポリ袋などに入れてから、ダンボールに梱包するのもいいでしょう。
ちなみにダンボールは、本来は衣類の収納には適しておらず、カビやダニなどで洋服を傷めてしまう可能性があるので、あまり早くから準備しすぎないほうが無難。ダンボールに直接詰める際には、防虫剤や除湿剤も一緒に入れておくのがおすすめです。
ハンガーボックスを利用する
ハンガーボックスとは、ハンガーをかけられるパイプが付いた運搬用のケースです。箱型の簡易版クローゼットのようなイメージで、洋服をハンガーにかけたまま運べるメリットがあります。普段クローゼットに洋服を収納している場合には、ハンガーのまま箱の中にかけていくだけで済むため、荷造りも片付けも簡単にできます。
ハンガーボックスは、引越し会社のサービスとして用意してもらえるか、もしくはネット通販などで買うことも可能です。ちなみにハンガーボックスを貸し出している引越し会社の代表例としては、アート引越センター・サカイ引越センター・日本通運・アリさんマークの引越社など。なお引越し会社が準備するハンガーボックスを使用する際には、もし貸し出してもらったハンガーボックスに入りきらなければ、洋服をたたんでダンボールなどに詰める必要があるので注意しましょう。
衣装ケースに入れる

衣替え用などで、プラスチックの衣装ケースを使っている場合は、基本的にはそのまま運べます。一段タイプの衣装ケースは、比較的軽めで運搬しやすく、破損の可能性も低いためです。ただしフタや引き出しが開きやすい状態になっていると、運搬中に中身が出てきてしまうことがあり、養生テープなどで固定しておくことが必要。またキャスター付きの衣装ケースだと、荷台のなかでゴロゴロ動いてしまうので、車輪を外さなければならないこともあります。透明の衣装ケースで中身が気になる時には、周囲を布や紙でカバーするなど、目隠しをするのがおすすめです。
圧縮袋を利用する
圧縮袋とは、密閉して中身の空気を吸い出し、荷物をぎゅっと小さくまとめる便利グッズです。袋の中の空気を最大限抜いて圧縮できるので、洋服類を普通にたたんでしまうより、かなりコンパクトにできるメリットがあります。圧縮袋を使えば、1つのダンボールにたくさん洋服が入るので、箱を組み立てたり崩したりする手間もなく、時間短縮にもつながるでしょう。
なお、衣類用の小さいサイズの圧縮袋は、そのまま運んでもらえないため、ダンボールに詰める必要があります。また圧縮することで、洋服にシワが残りやすくなってしまう点には注意しましょう。
洋服を荷造りする時のコツ

洋服の荷造りや片付けの時間短縮ができる、より効率的な箱詰めのやり方も見ていきましょう。
服が多すぎる時は断捨離する
引越しをきっかけに、手持ちの洋服を見直して、あまり着ないものがあれば処分するのもいい方法です。引越しでは荷物の量が多いと引越し料金が高くなります。ダンボールの追加は有料になる引越し会社も。物量を減らしておけば、荷造りの手間も軽減できるので、新居の収納スペースも考慮しながら洋服の断捨離をすることも検討してみましょう。
ちなみに洋服なら単純に廃棄するよりは、フリマアプリやリサイクルショップなどで売るほうがお得です。ただフリマアプリだと、すぐに買い手が付かない可能性もあるため、早めに動き出すのがおすすめ。あまりに古い・傷んでいる服は廃棄するしかありませんが、自治体で古着回収をしているケースもあります。ただし月1回など、決まった日時にしか実施されないことも多いので、事前にチェックしておきましょう。また引越しサービスの一環として、不用品の処分をしている引越し会社もあるため、1度確認しておくといいかもしれません。
大きいダンボールに入れる
例えば本などは重くなりやすいので、小さめのダンボールに入れる必要がありますが、洋服なら比較的軽いので大きくても問題ありません。大きめのダンボールにたくさん詰めたほうが、箱の組み立てなどの手間が省けて効率的。ダンボールの個数も少なく済むため、運搬もしやすくなります。大きめのダンボールなら、あまり小さくたたまなくてもいいので、梱包もしやすいのがメリットです。
収納する場所ごとに分ける
新居での収納をあらかじめ考慮して梱包していくと、荷ほどきがしやすくておすすめ。元々片付けてあった場所や新居での収納先ごとに仕分けてダンボールに詰め、ダンボールの外側に置き場を書いておけば、荷ほどきの時に「どのダンボールに何を入れたのかがわからない」となることを防げます。
引越し前後に着ない服から梱包する
引越し日の前後に着る予定がある服は、できるだけぎりぎりまで梱包しないようにしましょう。引越しの時期によく着る洋服を梱包してしまうと、ダンボールから出し入れする必要があり、わずらわしく感じます。例えばシーズンオフの洋服から箱詰めしていけば、しばらくの期間はダンボールにしまっておくことが可能です。よく着る洋服はなるべく直前にしまうようにするか、ハンガーボックスを借りられる場合には、引越し当日に片付けても問題ないでしょう。
引越し直後に使うモノはひとつにまとめる
収納場所ごとに仕分けて箱詰めするのに加えて、引越し後にすぐに使うモノは別途1つのダンボールにまとめておくと便利です。別々のダンボールから取り出すよりも、1つの箱から出し入れしたほうが手間になりません。こちらも、すぐ使うモノが入っていることがわかるように、きちんとダンボールに目印を付けておきましょう。
洋服をダンボールに詰める時のたたみ方
洋服はきれいにたたんで箱詰めしないと、シワができたり傷んでしまったりする可能性があります。きちんとたたんだほうが、ダンボールに梱包しやすく片付けもスムーズでしょう。では引越しの時に便利な洋服のたたみ方について、以下から簡単にご紹介します。
シャツ・ワンピース

ワイシャツやTシャツ、ワンピースといった、袖のある洋服はすべて同じたたみ方で問題ありません。まずは洋服の正面側を下にして、肩の折り目に合わせて袖を背面側にたたみます。この時、袖は肩幅に隠れるように折ります。そして裾を首元に合わせて、2つ折りか3つ折りしたら完成。あとはダンボールのサイズに応じて、裾から半分に折るなど、大きさを調整しましょう。
特にワイシャツなどは、襟が崩れないようにするのがポイント。たたみ終わったあと、襟が外側に来るようにしましょう。そしていずれもきれいにたためたら、ダンボール梱包する際にも、なるべく丁寧に詰めていきます。
ズボン

ジーンズなどのカジュアルパンツであれば、ズボンの中央(股)の部分で半分に2つ折りにして、あとはダンボールのサイズに合わせてたたんだら完成です。なおスラックスのように、元々の仕様でタックが付いているズボンは、型崩れしないように要注意。両足の中心に、ウエストから裾に沿ってタックが入っているので、その折り目に沿ってたたむようにしましょう。
スカート

スカートもズボンと同様に、真ん中から縦に折り、そのあと裾からウエストにかけてたたみます。なおプリーツが入っているスカートは、縦に折ったあと、ひだ部分を整えてからたたむとキレイに箱詰めできます。
ニット・コート
ニットやコートも、基本的にはシャツと似たようなたたみ方です。シャツよりも肩幅が広めになっている場合が多いので、裾からたたんだあと、さらに縦半分に折るとスッキリします。
洋服以外のファッションアイテムの梱包方法

洋服以外の小物アイテムを運ぶ際に、知っておきたい箱詰めの仕方や梱包の注意点なども見ていきましょう。
カバンや帽子は緩衝材を使う
カバンや帽子のように、型崩れしやすいアイテムは、箱の中で押しつぶされないように工夫しましょう。新聞などの古紙やタオルなどを緩衝材にして詰めておくと、フォルムがキレイに保ちやすく、他の荷物と一緒に詰めても気になりません。ただし緩衝材も一緒につぶれてしまわないように、なるべく軽めのモノだけにし、ぎゅうぎゅうに詰め込みすぎないようにしましょう。
靴は一足ずつ梱包する
靴も型崩れしやすいので、買った時の外箱があれば、そこに入れて梱包するのがおすすめ。一足ずつ箱に入れたうえで、大きいダンボールに梱包すると、靴を傷めずに保護できるのが利点です。靴を直接ダンボールに箱詰めする場合は、汚れた靴底を合わせて、さらに双方の爪先とかかとが互い違いになるように入れるとスッキリします。
場合によっては、引越し会社がシューズケースを貸し出してくれることもあるため、事前に確認しておくのがベスト。もしシューズケースが使えるのであれば、まず何足利用できそうか聞いてみて、不足しそうな分はダンボールで梱包すると効率的です。
小物は小さい袋にまとめる
ベルト・手袋・サングラスなどの小物類は、袋にまとめてからダンボールに詰めると、荷ほどきの時にわかりやすくて便利です。各アイテムの数が多い場合には、それぞれに仕分けしてビニール袋などに入れておけば、細々した荷物も紛失せずに済みます。
アクセサリーは管理に気を付ける

アクセサリー類は、ジュエリーボックスやアクセサリーケースなどの小物入れがあれば、それごとダンボールに梱包します。箱のなかで開いてバラバラにならないように、小物入れ自体をタオルや緩衝材で包んでおくと安全です。もしアクセサリー類が少なくて小物入れもない場合には、ジッパー付きのプラスチック袋などの密閉容器を使ってダンボールに入れておくと、なくさずに梱包できます。
なお高価なアクセサリーのような貴重品(宝石貴金属)は、引越し会社では運べないものにあたるため、引越しの運搬品に混ぜるのではなく自分で運ぶ必要があります。
荷ほどきしやすい!引越し先をイメージした荷造りのコツ

引越しは荷物を運んで終わりではなく、そのあとの片付けも大変です。できるだけ手間を省けるように、梱包の際に気を付けておきたいポイントも解説していきます。
どこに何を収納するか決めておく
自分で運ぶのは大変なので、洋服用のタンスやチェストの置き場所は事前に決めておき、搬入の時点で決まったところに設置してもらいましょう。さらに各収納先に何を入れるかわかっていれば、その場所のすぐそばにダンボールを搬入してもらうことで、スムーズに片付け作業がしやすいです。例えば寝室のクローゼットに入れる荷物を、リビングに搬入してしまうと移動させる手間がかかります。なるべく手間を減らすためにも、引越し前に収納の計画をしておくのがおすすめです。
クローゼットにかけるものとかけないものを分けておく
できれば引越し後にクローゼットにかけるものはハンガーボックス、他はダンボールというように荷造りの段階で分けておくと、片付けがしやすく便利です。もし今住んでいる物件と新居でクローゼットの容量が大きく変わりそうなら、あらかじめ入居後にどう収納するのかイメージしておき、ハンガーにかけるものとかけないもので仕分けします。仮にクローゼットが小さくなりそうなら、ハンガーから降ろす洋服を決めてダンボールへ。大きくなりそうなら、次からクローゼットにかける分は別にして、必要となるハンガーは事前に購入しておきましょう。
衣装ケースはWICや押し入れに入れる順番を決めておく
シーズンオフの洋服が入った衣装ケースを、収納スペースにそのまま保管しておきたい場合には、あらかじめ収納する順番を想定しておきましょう。衣装ケースごとの使用頻度に合わせて収納すれば、あとから使う時に出し入れも便利。搬入の時点で、そのとおりに置いてもらうように引越し会社にお願いできます。養生テープなどで、中身がわかるように記載して見えやすい場所に貼っておくと、スムーズに搬入しやすいでしょう。
洋服の荷造りに関するよくある質問
引越しの何日前から荷造りをおこなうべき?
引越しの荷造りは、遅くとも1週間前、荷物が多い場合は2週間前くらいには着手しておくとベストです。よく着る洋服類は、数日前から梱包しはじめてもいいでしょう。ちなみに引越し会社のハンガーボックスを使う場合、引越し当日の搬出時に渡してもらえることが多いので、引越し会社のスタッフが搬出準備をしている合間に作業することになります。そのためハンガーボックスがあれば、クローゼットの洋服は基本的に当日準備でOKです。
タンスに服を入れた状態で運んでくれる?
基本的には断られることが多いですが、大きさや重量によっては、そのまま運搬してもらえるケースもあります。引越し会社ごとに取り扱いは異なるので、あらかじめ確認するようにしましょう。
ハンガーラックに服をかけた状態で運んでくれる?
ハンガーラックは、荷物を運ぶ際に安定しにくく危険なので、必ず洋服を降ろさなければなりません。ハンガーラックを使っている場合には、必ず空の状態にして搬出できるようにしましょう。
洋服をどうしてもたたまずにハンガーにかけて運びたい場合は、ハンガーボックスを用意してくれる引越し会社なら、そこに移して運んでもらうことが可能。もしくは引越し用のハンガーボックスはインターネットなどでも売っているので、自分で買っておき、引越しまでに準備しておく方法もあります。
洋服を処分する方法は?
洋服を処分する方法としては、次のような例があります。
- 不用品として廃棄する(自治体の古着回収、通常のゴミとして処分)
- 家族または友人や知人に譲る
- フリマアプリや買取会社などで売る
- 引越し前の掃除に使ってから捨てる
- 他のいらない荷物とまとめて、引越し会社などの不用品回収サービスで処分
まとめ
洋服は毎日の暮らしに欠かせない生活必需品だからこそ、荷物の量としても多くなりやすく、荷造りにも手間がかかりやすい一面があります。タンスやチェストにしまっている洋服だと、基本的にそのまま運べないため、タンスから出してダンボールに詰める必要があります。大事な洋服やアイテムなら、なるべく傷めずに、なくならないように梱包することも重要。今回ご紹介したように荷造りの方法にもコツがあるため、ぜひチェックしてみてください。
クローゼットの洋服は、ハンガーボックスを使って簡単に荷造りできる方法もあるので、より効率的な方法を検討してみましょう。本記事を参考に、スムーズに引越し当日を迎えてくださいね!
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