蒲田は、東京23区内の南端部となる、東京湾に面した大田区にあるエリアです。大田区のほぼ中央部あたりに位置しており、大田区のなかでは、特に賑やかな繁華街でもあります。下町感のある商店街や横丁、ディープな歓楽街でも知られており、おいしいＢ級グルメやお酒を楽しむ飲みスポットとしても人気を集めています。さらに駅前には、ショッピングモールなどの便利な商業施設も揃っており、日常的によく使うお店も充実。またJR線・東急池上線、多摩川線の蒲田駅と京急本線・空港線の京急蒲田駅の２つを合わせて、複数の鉄道路線が利用できる交通アクセスのよさもあり、何かと生活利便性が高いエリアでもあります。

「日商ベックス　蒲田」のお二人による街グラフは、上記のとおりとなりました。街グラフだけで見てみると「自然の豊かさ」の点数がかなり低い印象ですが、こちらは「グルメ度」や「ディープ度」の強さと飲み屋街が充実している栄えたイメージから、こうした結果になっています。もちろん自然がないわけではなく、総合的な住みやすさのバランス感から考えると、やはり繁華街的な要素が強いようです。

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ここからは、蒲田周辺エリアの住みやすいポイントや魅力について、街グラフの項目ごとに詳しく見ていきましょう。

グルメ度

蒲田といえばＢ級グルメの街でも知られており、安い・おいしい・ボリューミーの三拍子揃った飲食店がたくさん集まっているのも大きな魅力です。なかでも有名なのは、とんかつと餃子で、それぞれで御三家と呼ばれるお店が存在するほど。とんかつの人気店「とんかつ檍（あおき）」「まるやま食堂」「丸一」や餃子の人気店「你好（ニイハオ）」「歓迎（ホアンヨン）」「金春（コンパル）」が軒を連ねています。

特に餃子は、蒲田ならではの文化があり、手づくりの分厚いモチモチとした食感の皮が特徴。１個ずつのサイズ感も大きいうえに、一皿分の量も多めながら、かなりリーズナブルな価格設定でお得に楽しむことが可能です。また餃子の御三家はいずれも羽根付きで、パリパリとしたおこげの香ばしさもたっぷり堪能できます。

さらには、気軽に立ち寄りやすい飲み屋さんなども豊富にあり、地元独自の名物店も多数。例えば、レトロな漫画やゲームが店内を埋め尽くす「こどなの立ち飲み ひみつ基地」では、ウイスキーや日本酒のガチャガチャなどもあり、昔懐かしい雰囲気も童心に戻るような遊び心も楽しめます。また大衆居酒屋「やきとん 豚番長」なども蒲田で知る人ぞ知る名店で、やきとん１本100円台から食べられる、庶民派ながらも完成度の高い味わいで人気を集めています。近場だけで幅広いグルメを満喫できるうえに、お手頃価格でしっかりとした食べ応えのあるお店も多く、学生さんなどにもありがたい食道楽なエリアでもあります。

蒲田には魅力的なお店がたくさん。そのなかでも、動画に出てきたお店の情報をご紹介します。

【こどなの立ち飲み　ひみつ基地】のスポット情報
住所：東京都大田区蒲田４-15-２松本ビル ２F
電話番号：080-3307-1222
営業時間：16:00～22:30
定休日：日曜日
※詳細はお店の公式X（旧Twitter）アカウントをご確認ください。
アクセス：京急本線「京急蒲田」駅より徒歩約２分
JR京浜東北線「蒲田」駅より徒歩約12分

【やきとん　豚番長 蒲田西口店】のスポット情報
住所：東京都大田区西蒲田７-63-６
電話番号：03-3739-7058
営業時間：平日　16:00～24:00／土日祝　14:00～23:00
定休日：年中無休
アクセス：JR京浜東北線「蒲田」駅西口より約徒歩２分

【你好（ニイハオ）本店】のスポット情報
住所：東京都大田区蒲田４-24-14
電話番号：03-3735-6799
営業時間：11:30～22:00（L.O.21:00）
アクセス：京浜急行本線「京急蒲田」駅２番出口より徒歩３分

【你好　別館】
住所：東京都大田区蒲田４-25-７ハネサムビル地下１階
電話番号：03-3734-2180
営業時間：昼：11:30～14:00／夜：17:00～23:00
アクセス：京急本線「京急蒲田」駅より徒歩約３分
JR京浜東北線「蒲田」駅より徒歩約９分
東急池上線・多摩川線「蒲田」駅より徒歩約12分

【歓迎（ホアンヨン）本店】のスポット情報
住所：東京都大田区蒲田５-13-26 大田区立消費者生活センター１階
電話番号：03-3730-7811
営業時間：
【ランチ】
平日　11:30～14:00（LO.13:30）／土日祝　11:30～14:30（LO.14:00）
【ディナー】
月～土　17:00～23:00（LO.22:30）／日　17:00～22:00（LO.21:30）
※月曜日が祝日の場合
日　17:00～23:00（LO.22:30）／月祝　17:00～22:00（LO.21:30）
アクセス：JR京浜東北線「蒲田」駅東口より徒歩約３分

【金春　本館】のスポット情報
住所：東京都大田区蒲田４-５-６プロスペリアビル１・２F
電話番号：050-5484-5163
営業時間：11:30～23:00（LO.22:30）
アクセス：京浜急行「京急蒲田」駅西口より徒歩約１分
JR京浜東北線「蒲田」駅東口より徒歩約７分
東急池上線・多摩川線「蒲田」駅西口より徒歩約７分

ディープ度

蒲田は、さまざまなローカル文化のある都内でも屈指のディープスポットとして高い人気を誇っています。老舗店なども立ち並ぶ商店街や、個性豊かな飲食店が軒を連ねる横丁など、各線蒲田駅周辺を中心として数多く集結。駅のすぐそばから広がる「蒲田西口商店街（サンロード蒲田、サンライズ蒲田）」など、下町風情のある街並みもあり、レトロな空気感が好みの場合にもおすすめできるエリアです。

先ほども出てきたように、Ｂ級グルメでも知られることから、どこか味わい深い飲み屋街が多数集まっているのも特徴。なかでも有名なのが、駅西側の東急蒲田駅前通りにある「バーボンロード」で、40年以上もの歴史ある横丁として知られています。昭和感の漂う佇まいで、まるで映画に出てきそうな雰囲気もあり、散策するだけでも楽しいスポット。渋い赤ちょうちんからスナック、おしゃれなバーやビストロまで豊富に揃っており、飲み歩きにもぴったりです。昼飲みのお店も充実しているので、たっぷりはしご酒も満喫できます。

また蒲田といえば、黒湯と呼ばれる、天然温泉が湧いていることでも有名。その名のとおり黒々とした黒湯温泉は、独特のぬめりから美肌効果が高いとされる、“美人の湯”ともいわれています。そのため蒲田には源泉かけ流しの温浴施設も多数あり、温泉やサウナが好きな場合にも魅力的なエリアです。グルメ・お酒・温泉なども多彩に堪能できる、個性豊かなディープスポットでもあります。

【バーボンロード】のスポット情報
住所：東京都大田区西蒲田７丁目
アクセス：JR京浜東北線「蒲田」駅西口より徒歩約１分
東急池上線・多摩川線「蒲田」駅より徒歩１分

暮らしやすさ

まず蒲田を含む大田区内は、どこからでも駅までのアクセスがよく、交通手段の利便性が高い特徴があります。基本的にはどの地区に住んでも電車移動がしやすいのも大きな利点。徒歩15分圏内でどこかしらの駅に行くことができ、またどのエリアからでも比較的複数路線の利用がしやすい地域になっています。自転車も使いやすいエリアなので、車を持っていない場合にも安心でしょう。

さらに現在は、JRおよび東急各線の蒲田駅と京急蒲田駅を接続する、大規模な再開発も進行中。元々蒲田駅と京急蒲田駅は約800ｍ離れた場所に位置していましたが、東急多摩川線の矢口渡駅付近より地下路線を延伸させ、それぞれ電車でつながる蒲蒲線（新空港線）が新たに整備されます。「羽田空港」まで直通する京急線と、JR線・東急線が直接結び付くことで、飛行機までのアクセスも向上して遠方までの移動もしやすくなる見込みです。

こうした公共交通機関に限らず、蒲田駅周辺は一人暮らしからファミリー層まで、幅広い世帯におすすめできるポイントが多数。例えば商店街が多いことから、昔ながらの地元に根付いた格安の八百屋さんなどもあり、日常的なお買い物もしやすく節約にも便利。また区内の子育て支援も手厚く、高校３年生までの医療費無償化など、さまざまなサポートに取り組んでいます。多方面での暮らしやすさも整っているエリアです。

自然の豊かさ

特に各線蒲田駅の付近は、商店街や飲み屋街などで栄えているエリアでもあり、どちらかといえば豊かな緑よりは賑やかな繁華街のイメージです。もちろん自然がないわけではなく、蒲田駅、京急蒲田駅の近くには、子どもたちが遊べる小さな公園も点在しています。少し離れた場所には、個性的なタイヤのオブジェやアスレチックで人気を集める「西六郷公園（タイヤ公園）」もあり、小さなお子さんとのちょっとしたお出かけなどもしやすい環境です。

また蒲田周辺のみに限定すると、さまざまなお店が多く自然は少なめかもしれませんが、大田区全体でいえば海にも面している立地。気持ちのいい海岸や運河などもあり、海辺の街並みが好きな方にもおすすめできます。さらに隣接する神奈川県方面に行くと、大きな河川の多摩川もあり、その川沿いにある土手や緑地などの緑豊かな環境も整っています。いずれにしても蒲田エリアからの距離はさほどなく、自然を身近にも感じやすい立地といえるでしょう。商店街などで活気にあふれる街並みではあるものの、少し離れれば自然にも比較的恵まれているエリアです。

アクセス

前述の「暮らしやすさ」でも出てきたように、蒲田をはじめとした大田区内は電車の交通網が充実しており、さまざまな方面へのアクセスに優れています。

特に蒲田でいえば、JR京浜東北線と東急池上線・多摩川線の３つが乗り入れる蒲田駅と、京急本線・空港線が使える京急蒲田駅が立地。各駅の距離も１km弱しか離れていないので、その周辺に住めば合計で５つの鉄道路線を利用できます。

ちなみにJR京浜東北線の蒲田駅から３つ先にある品川駅は、新幹線の停車駅でもあり、そこから乗り換えすれば他府県にも出やすいのが特徴。さらに京急蒲田駅からは「羽田空港」まで電車１本で行けるため、飛行機の国内線と国際線のどちらに乗るのにも便利です。新幹線にも飛行機にも接続しやすく、遠方への移動がしやすいため、旅行・出張・帰省などが多い場合にもおすすめできます。なおかつJR京浜東北線も京急本線も、神奈川県方面までつながっているのも特徴。JR京浜東北線の蒲田駅から横浜駅にも、乗り換えなしの約20分で行くことが可能です。

また京急蒲田駅では、有名漫画コンテンツ『北斗の拳』や、アルコール飲料などの幅広いコンテンツとのコラボレーションを積極的に実施。駅でのコラボイベントなどもおこなわれており、エンタメ性の高い一面もあります。

家賃相場

蒲田周辺の家賃相場は、物件全体であわせて８万6,000円前後（2024年11月時点）。そのうち一人暮らし向けのバス・トイレ別やマンションタイプの物件になると、ワンルーム・１Kで９万円～10万円程度になります。大田区に限って見てみると、蒲田周辺は栄えた繁華街でもあり、他のエリアを選んだほうが家賃は抑えられるケースも。例えば京急蒲田駅から空港線で１つ隣に位置する、糀谷駅方面に行くと、家賃相場が大幅に抑えやすくなる傾向も見られています。大田区内だけに限定するなら、蒲田周辺からは少し離れたほうが、より家賃の安い物件が選べる可能性もあります。

とはいえ蒲田駅周辺も東京23区全体のなかでは比較的リーズナブルで、特に都心部に比べると、交通アクセスのよさや暮らしやすさを考えればかなり家賃の安い立地です。JR京浜東北線や東急池上線、京急本線の沿線のなかでも、各線蒲田駅の家賃相場は低めになっています。ここまでに見てきたような、住みやすいポイントを考慮すれば、コストパフォーマンスも高いエリアといえるでしょう。

蒲田はグルメやディープ感が強い街であると同時に、大田区全体として子育て支援などに力を入れていることもあり、幅広い住みよさが揃っているエリアです。実際に蒲田を含む大田区では、３年連続待機児童ゼロを達成するほど、子どもたちを受け入れる施設も充実。ファミリー層にとっても暮らしやすい環境があり、さまざまな魅力にあふれています。

「リロの賃貸 蒲田店」を運営する「株式会社日商ベックス」は、おもに賃貸物件の管理・紹介をはじめ、不動産売買にも幅広く対応している不動産会社です。現在は賃貸物件を取り扱う拠点として、東京都と神奈川県に計８店舗を展開。そのうち蒲田を含んだ大田区内には計５店舗があり、その他にも東京23区の南東部付近を中心に、さまざまなエリアの賃貸物件に対応しています。

なお今回取材にご協力いただいた「リロの賃貸 蒲田店」は、JR線・東急各線の蒲田駅より、徒歩１分の場所に立地。蒲田周辺のエリアを軸に、大田区や品川区などの賃貸物件の紹介をしてくれます。ちなみに、店舗スタッフの半数以上が女性なのも特徴。女性でも安心して来店・相談がしやすいお店でもあります。蒲田付近でのお引越しをお考えの際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。