リースの飾り方は?賃貸でも楽しむコツをご紹介

そこで今回は、リースを活用したおしゃれな部屋づくりに向けて、知っておきたい飾り方のコツや賃貸物件での取り入れ方などをご紹介していきます。
記事の目次
リースに込められた意味

元々リースは、古代のヨーロッパにおいて、冬至などを祝う際に使われてきた装飾品ともいわれています。寒い冬でも関係なく、年中葉を落とさない強い生命力を持つ常緑樹が用いられる他、終わりのない輪状になっていることから永遠への願いを込めて飾られてきました。こうした背景から、クリスマスの風習としても広まったとする一説も。また輪の形になったリースには、永遠の象徴から転じて魔除け・豊作・幸福などを祈願する意味も含まれるようになり、現在ではお祝いの贈呈品としても浸透してきています。
リースのサイズと選ぶ時のポイント

リースにはさまざまな種類があり、サイズ・装飾・使われている素材など、アイテムごとに大きく異なります。まずはどのような場所や用途として使うのか、リースを取り入れるイメージを明確にしてから、好みのタイプを選んでいくようにしましょう。
特にインテリアとして活用するのであれば、周りの環境との調和を意識しておくことが大切です。飾りたいスペースに合わせた大きさや、周りの小物や家具などに合わせたデザインなど。きちんと周囲とのバランス感を合わせたリースを選んでおくことで、よりおしゃれな空間演出がしやすくなるでしょう。いずれにしても、あらかじめ飾り方を想定してから、どのようなリースにするのか検討してみるのがおすすめです。
おすすめのリースの飾り方

リースの飾り方は、個人の好みや住まいの雰囲気などに応じて幅広く考えられますが、特におすすめできる方法として次のようなパターンがあります。ぜひ以下のような飾り方も参考にしながら、おしゃれな空間づくりをしてみましょう。
ドアにかける
定番の飾り方といえば、リースをドアにかける方法です。先ほども出てきたように、リースには魔除けの意味もあり、特に玄関に飾っておくと家内安全のお守りのような役割も果たしてくれるかもしれません。もちろん玄関以外にも、リビングなどのドアに飾るのもおしゃれです。ただし生花や植物を素材とするリースの場合、直射日光や雨風にさらされると傷みやすいため、玄関の外側に飾りたい時には注意が必要。なるべく長持ちさせるなら、玄関の内側か、室内にあるドアに飾るほうが無難です。もし玄関の外側に飾るのであれば、造花やフェイクグリーンの他、プラスチック製などを選んでおくと安心でしょう。
壁にかける
室内インテリアとして、リースを壁にかけて飾るのもいい方法です。例えば絵や写真をはじめとした装飾小物や、帽子・アクセサリーなどのファッショングッズと一緒に並べて、リースを壁に飾るのもおしゃれです。またリース用のフレームや額縁などに入れて壁にかけておけば、より目を引くインテリアとして飾ることもできるでしょう。
リーススタンドを使う
インテリアショップや雑貨店などでは、リースを飾る専用のスタンドも販売されており、こうした装飾グッズを利用する方法もあります。形状や高さ・デザインなど、さまざまなリーススタンドがあるので、置きたいスペースに合わせて選んでみましょう。卓上型のコンパクトタイプをはじめ、比較的高さのあるスタンドもあります。ある程度の高さがあれば、棚やテーブルなどを使わずに、スタンドを使ってリースを単独で飾ることも可能です。
椅子に立てかける
特に大きめのリースなら、椅子の背もたれに立てかけるようにして飾るのもおしゃれです。リースは基本的に植物がモチーフになっているため、木製の椅子との相性がよく、ナチュラルな雰囲気にしたい時にはぴったり。手軽に飾りやすいうえに、センス感も演出しやすいおすすめの方法です。
リースの中央に小物を置く
少し個性的な印象にしたい場合には、リースをどこかにかけるのではなく、寝かせてテーブルなどに飾る方法もあります。ちなみにリースを寝かせて飾る際には、単独だと少しさみしい見た目になりやすいため、何か小物と組み合わせるのがおすすめ。例えばリースの輪のなかに、キャンドルやアクセサリースタンドなどを立てて飾ると、ユニークかつおしゃれな雰囲気に仕上がりやすくなります。特にキャンドルとの組み合わせは、冬の季節感にもぴったりなので、クリスマスリースの飾り方にもおすすめです。
棚やテーブルの上に立てかける
こちらもシンプルな方法ですが、壁付けの棚やテーブルがある際には、そこに立てて飾るのも手軽に取り入れやすくおすすめです。そのまま立てかけるのはもちろん、壁にかける飾り方でも出てきたように、リース用のフレームや額縁などを使ってみるのもおしゃれな印象にできます。またテレビ台や出窓などのスペースがあったり、玄関のシューズボックスの上が空いていたりする時には、そこに置いてみる飾り方も。比較的コンパクトなリースの場合には、他の小物とのすき間などを使って飾るのもよいでしょう。
窓際にかける
カーテンレールを使って、かわいいリボンやひもなどで引っかければ、比較的簡単に飾れておすすめです。大きな掃き出し窓だと、少し物足りない印象になるかもしれませんが、出窓や腰高の小さめの窓なら相性もGOOD。小さめの窓なら、鍵の部分に直接かけて飾るのもいい方法でしょう。ただし窓際の場合は、自然素材のリースだと日当たりで傷んでしまうケースもあります。直射日光に弱い種類や、窓から入る日の向きなどには注意しましょう。
穴を開けずに飾れる?賃貸物件でリースを飾るコツ

ここまでにはさまざまなリースの飾り方を見てきましたが、前述のうちドアや壁にかける方法は、賃貸物件の場合難しく感じるかもしれません。賃貸物件では、退去時の原状回復義務があるため、なるべくドアや壁は傷つけたくないですよね。とはいえ玄関やリビングなどにリースを飾ろうとすると、できるならドアや壁にかけたいケースも出てくるでしょう。そこで以下からは、賃貸でも壁かけでリースを飾ることができるアイデア術をご紹介していきます。
ドアフックを使う
ドアフックは、玄関などの扉上部から、ぶら下げるように引っかけて使用します。扉の上部に取り付けるだけで、リースなどを吊るせるフックにできる便利グッズです。釘や画鋲などを刺す必要もないので、扉に穴を開けるなどの傷を付ける心配もありません。ただしドアの枠と扉本体にすき間があまりない場合、ドアフックを付けてしまうと、うまく開け閉めができなくなってしまうことも。ドアフックを使う際には、扉に引っかける部分の厚みと、ドア枠とのすき間を十分に確認しておきましょう。
マグネットを使う
玄関のドアが鉄製になっている場合には、マグネットタイプのフックを使う方法もあります。マグネットならドアを傷付けることもありませんし、単純にくっつけるだけなので、簡単にリースを飾りやすいメリットもあります。またスチールのラックなどがあれば、マグネットフックでリースを飾ることもできます。ただし主に鉄製の部分に飾る時にしか使用できない点には注意しましょう。
粘着フックを使う
接地面の粘着素材で貼り付けるタイプのフックを使って、ドアや壁の傷を最小限に抑えながら、リースを飾る方法もあります。ただし粘着フックだと、接着剤の跡が付いてしまう心配も。できるだけ糊が残ってしまうのを防ぎたい時には、マスキングテープや養生テープなど、剥離しやすい粘着素材の上から貼り付けるのがおすすめです。あらかじめマスキングテープや養生テープで接地面を保護して、その上から粘着フックを取り付けることで、跡を残さずきれいにはがしやすくできます。
吸盤フックを使う
表面がなめらかな素材になっているドアなどの場合、吸盤フックを使ってリースを飾るのも一つの方法です。つるっとした表面であれば、吸盤で吸着させてフックを取り付けられるため、設置箇所を傷付ける心配もありません。ただし吸盤フックの場合も、使用できる場所が限られやすい点には注意が必要です。
テグスやワイヤーを使う
こちらは玄関などのドアに限られますが、フックが見えるのを隠したかったり、直接引っかけるのに抵抗があったりする場合には、テグスやワイヤーを使って吊るして飾る方法もあります。まずはここまでに出てきたような、フックを飾りたい場所の反対側に取り付けます。そこにテグスやワイヤーを引っかけて、扉上部から飾りたい側に垂らすようにすれば、フックを見せずにリースを設置できます。よりおしゃれにしたい時の応用編として覚えておくとよいでしょう。
ピクチャーレールを使う
ピクチャーレールは、絵や写真などを吊るせるワイヤーとフックが取り付けられた、壁付けの展示用部品
です。元々物件に備え付けられているケースもありますが、あとから設置できるタイプのピクチャーレールもあります。またピクチャーレールのなかには、賃貸物件の壁を傷付けにくい種類も。賃貸物件の壁では、石膏ボードと呼ばれる素材が使用されている場合も多く、その材質用で使いやすい釘によって設置できるタイプもあります。ただし多少は穴が開いてしまうので、取り付ける前に目に付きづらい壁で試してみるのがおすすめ。また念のため、物件を管理する不動産会社や大家さんに相談して、許可を得ておくようにしましょう。
リースを飾る時の注意点と長持ちさせる方法

リースは、花や枝葉などの自然の植物が使われることも多く、大切に取り扱わないとすぐに壊れたり、寿命が来てしまう場合も。実際にリースを飾る時に、気を付けておきたいポイントも見ていきましょう。
衝撃を与えすぎない
リースは繊細な装飾がされていることも多く、あまり粗雑に扱ってしまうと、すぐにパーツが取れたり欠けたりする可能性も。なかでも自然の植物を使っている場合には、大きな衝撃を与えると、花びらや葉が落ちてしまう場合もあります。ちなみに室内で飾る時には、エアコンの直風も避けた場所にしておくのが無難です。特に本物の生花や枝葉を使用しているリースは、できるだけ丁重に取り扱うようにしましょう。
直射日光や雨風を避ける
前述までにも少し触れているように、自然の植物によるリースは、強い直射日光や雨風で傷んでしまうことがあります。生きた本物の植物を使ったリースなら、屋外よりも室内に飾ったほうが長持ちしやすいでしょう。また「玄関の外側に飾るリースがほしい!」という場合には、使用されている素材にも注目して、なるべく強度のありそうな種類を選ぶのがおすすめです。
湿度管理にも注意する
特に自然素材のリースは、使われている植物の種類によって、乾燥・湿気に弱いケースがあります。例えばドライフラワーや、プリザーブド加工がされた植物は、湿度の高い場所に置いておくと傷みやすい一面も。その他にも、乾燥を苦手とする植物が使用されている際には、霧吹きなどでこまめに水を与えてケアする必要もあります。自然素材のリースを飾る場合には、お手入れ方法も十分に確認しておきましょう。
リースの飾り方に関するまとめ

最後に、リースをすてきに飾って楽しむために、特に知っておきたいポイントをQ&A方式でまとめていきます。
おすすめのリースの飾り方は?
例えばドアや壁にかけたり、椅子・棚・テーブルなどに立てかけたりなど、リースをおしゃれに飾る方法はさまざまです。他にも、リース用のスタンドを使う・寝かせて小物を置いて飾る・窓際のカーテンレールに引っかけるなど、幅広い飾り方があります。
賃貸物件でリースを飾るには?
賃貸物件でリースを飾るには、ドアや壁を傷付けないように工夫しましょう。ドアや壁に飾りたい時には、マグネット・粘着・吸盤などのフックを使うのがおすすめ。またドアに飾りたい時には、扉上部に引っかけられるタイプのフックを使用する方法もあります。
リースを飾る際の注意点は?
リースをなるべく長くきれいに飾っておくためのコツは、できるだけ丁寧に取り扱うことです。特に自然の植物を使っていると、日光・雨風・湿度などの生息環境を重視しておくことも大切。周りの影響によって、すぐに傷んでしまうケースもあるので、長持ちしやすい場所を選んだりこまめにケアしたりも重要です。
リースは、比較的手軽におしゃれな空間が演出しやすいインテリアの一つで、またクリスマスの雰囲気を盛り上げる装飾アイテムでもあります。今回ご紹介してきたように、リースの飾り方のパターンは幅広く、賃貸物件で取り入れやすい方法もいくつかあります。ぜひ本記事も参考に、リースを上手に使いながら、センスのいい空間づくりをしてみてくださいね。
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