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ホテルライクなインテリアとは?特徴や家具の選び方、写真付きの実例も紹介

賃貸や一人暮らしでもホテルライクなインテリアを取り入れる方法をご紹介します
どこか大人なラグジュアリー感と、ゆったりくつろげる落ち着いた空間づくりができるホテルライクなインテリア。自宅にいながらも、リッチなホテルで過ごすような高級感や非日常感を味わえる、スタイリッシュな部屋づくりがしたい場合におすすめのインテリアです。
とはいえホテルのように洗練された雰囲気を出そうと思っても、「なんとなくセンスが問われそうだしハードルが高そう……」といったイメージがある方もいるかもしれません。そこで今回は、ホテルライクなインテリアで部屋をおしゃれに見せる、基本のポイントやコツをご紹介します!

ホテルライクなインテリアとは?

「ホテルライク」とは、直訳すると「ホテルに似た、同様の」といった意味になります。
このことから、「ホテルライクなインテリア」は、言葉のとおりホテルを模した内装や家具にそろえた部屋を指します。ちなみにホテルといっても、ヨーロピアン・南国リゾート風・和モダンなど、さまざまなテイストがあります。部屋づくりの際には、自分のなかで「ホテルといえばこんなイメージ」というように想像しながら、テーマを決めておくとよいでしょう。

ホテルライクなインテリアの特徴

ではここからは、ホテルライクなインテリアのどのテイストでも見られる、基本的な特徴や魅力をご紹介していきます。

統一感と高級感

部屋全体の内装や家具など、素材・色合い・デザインにまとまりがあり、すっきりと開放的な空間になっているのがホテルライクなインテリアの大きな特徴です。例えば現代的で都会派のシンプルな家具でそろっているなかで、いきなりアンティーク調のアイテムが入っていると、そこだけ浮いた印象になってしまいますよね。そうなるとせっかくの洗練された雰囲気が減ってしまい、どこか野暮ったいイメージに見えます。またホテルライクなインテリアでは、ホテルらしい高級感を出せるように、しっかりと重厚感のあるアイテムで統一するのが基本です。

非日常的なレイアウト

ベッドを中心に置くことで高級感のある贅沢な雰囲気も演出できます
ベッドを中心に置くことで高級感のある贅沢な雰囲気も演出できます

ホテルライクなインテリアでは、家具や家電などを雑多に置くのではなく、なるべく直線的に配置する特徴もあります。そうすることで、ホテルのように整然とした雰囲気になり、部屋がよりスタイリッシュに見えます。ちぐはぐにレイアウトせず、平行・垂直・対角線上など、直線を意識するのがコツ。またホテルのような開放感を出すために、室内の荷物もなるべく少なめにします。例えば見せる収納なども活用しながら、きちんと整理整頓された部屋づくりをすると、ホテルらしい生活感のない空間にできます。

くつろげる空間

部屋のなかは整然としながらも、どこか温かみのあるくつろぎの空間にできるのもホテルライクなインテリアの魅力です。例えば一人暮らしの部屋なら、ベッドを中心とした動線なすると癒しの雰囲気が出やすくなります。その他にも観葉植物などのグリーンを取り入れたり、やわらかな灯りの間接照明を置いたりするのも、リラックス効果があっておすすめ。ほっと落ち着ける印象も意識しておくとベストです。

シックな雰囲気

先ほども出てきたようにホテルは心も体も休まる癒しの空間と同時に、非日常感を覚えるおしゃれな雰囲気もあります。そこでホテルライクなインテリアでも同様に、全体的に落ち着いたシックなトーンにまとめるのも特徴です。あまりカラフルにしすぎたり、ごちゃごちゃと派手な飾りをしたりなどは、ホテルライクなインテリアには適していません。あくまで部屋全体のイメージはスマートに、どこか品のある印象に見えるような部屋づくりをしていきましょう。

ホテルライクな部屋をつくる4つのポイント

では実際にホテルライクなインテリアでまとめるにあたり、家具選びやカラーリングなど、押さえておきたいポイントを解説していきます。

素材は“高級感”のあるものを選ぶ

大型の家具に革製品を選ぶと高級感が出ておすすめです
大型の家具に革製品を選ぶと高級感が出ておすすめです

例えばウッド家具なら、ケヤキやウォールナットなどの重厚に見えるものでそろえるなど、素材を意識するとホテルらしい高級感が出ます。特にテーブルやローボードといった大きめの家具は、部屋の印象を大きく左右するので、できるだけ素材にはこだわるのがベストです。
その他にも、ソファなどは革にするとリッチな印象にできます。ただし革製品はコストがかかりやすい面もあるので、コーデュロイなどのファブリック製品で高級感を演出するのも一つの方法です。

配色はトーンを抑える

ホテルライクなインテリアは、家具・壁紙・床・ラグなどの色合いは、落ち着いたトーンで統一します。またインテリアの基本として、部屋全体に使う色は、
ベースカラー(7割)・メインカラー(2.5割)・アクセントカラー(0.5割)
の3つ。いずれもなるべく近い系統のカラーでそろえると、スタイリッシュに見えておしゃれです。ちなみにホテルライクなインテリアでは、シックな雰囲気を演出するのに、黒・白・グレー・ダークブラウンといった色合いを使うのが一般的です。
あまりビビットなカラーや暖色系は入れないのが基本。アクセントカラーでは、抜け感をつくるためにあえて異なる系統の色を使用することもありますが、原色にはしないほうがホテルライクなインテリアの雰囲気が出ます。

壁や床はアートやラグで装飾する

フローリングや既存の壁紙のままだと、どうしても家っぽさが出てしまう場合には、簡単に床や壁をアレンジできるDIYグッズで雰囲気を変えるのも一つの方法です。もし難しいようであれば、絵やオブジェなどのアート作品、高級感のあるラグを取り入れておしゃれに装飾するのもよいでしょう。
例えばアート作品なら、主張が強い個性的なものよりは、風景画や抽象画がおすすめ。またアート作品で部屋の差し色にするのもいいですが、原色や蛍光色だと浮いてしまうので、できるだけ色味のトーンは抑えたほうが無難です。
ラグなら、大きめのサイズで床全体を広く覆うようにすると、ホテルっぽさが出ます。ラグも同様に、柄やカラーは落ち着いたタイプにするとベター。ただし南国リゾート風やアジアンテイストなど、何かテーマがあればそのスタイルに合わせたデザインを選びましょう。

間接照明で明と暗のコントラストをつくる

間接照明を複数取り入れたい場合は種類を2,3種類までに絞ると統一感が出ます
間接照明を複数取り入れたい場合は種類を2,3種類までに絞ると統一感が出ます

ホテルでは間接照明を多く使って、灯りと影のコントラストを演出することで、リラックスしたムード感をつくっているケースがよく見られます。ホテルライクなインテリアでも同様に、いくつかの間接照明を置いてシーリングライト以外でも灯りが付くようにしておくと、よりおしゃれな部屋にできます。さらに明るさが調整できる間接照明だと、その時の気分に合わせて雰囲気も変えられるのでおすすめです。

賃貸でホテルライクなインテリアを取り入れるコツ

購入したマイホームなら自分で自由に管理できるので、例えば好みの床材や壁紙に張り替えるなど、リフォームしながらインテリアも楽しめます。ですが賃貸物件では、退去時の原状回復義務があるため、あまり大幅な模様替えは難しいと思えるかもしれません。とはいえ最近では、手軽に部屋をアレンジできるDIYグッズも多く出てきており、賃貸物件でもインテリアにこだわりやすくなってきています。そこでここからは、賃貸物件でおすすめできるアレンジ方法をご紹介していきます。

リメイクシートを活用する

リメイクシートを活用する

リメイクシートは元の壁紙に貼って剥がせる、賃貸物件の模様替えにも便利なアレンジグッズです。リメイクシートを使うのであれば、ダークトーンで落ち着いた色味の無地の壁紙にすると、ホテルライクなインテリアらしい雰囲気になります。例えばベッドのヘッドボードの背後など、一部だけ違った色味の壁紙にすると、無地でもあまり地味に見えません。またネイビーやダークブラウンなど濃い色を差し色にしても、全体が引き締まってスタイリッシュな印象にできます。

クッションフロアを敷く

クッションフロアは初心者でもチャレンジしやすいDIYのひとつです
クッションフロアは初心者でもチャレンジしやすいDIYのひとつです

クッションフロアも、既存の床の上から敷いて剥がせるタイプのDIYグッズです。一般的な住宅感のあるフローリングよりは、大理石やタイル地のような石目調にすると、ホテルらしい高級感が出ます。また南国リゾート風な、木目調の床が合っている場合でも、部屋のテイストに合わない色味や柄になっている際には、クッションフロアでアレンジするのがおすすめです。

隠す収納を取り入れる

荷物が雑然と置かれていると、せっかくのホテル感がなくなってしまうので、できるだけごちゃごちゃとものが見えないように収納を使うのがベスト。例えば扉付きの棚やサイドボードを使用すれば、しっかりと荷物を隠せておすすめです。ダストボックスやティッシュケースなど、ホテルでも見られる生活雑貨以外は、基本的に日用品など全般は隠すとスタイリッシュな印象にできます。
さらに木製や革風といった、ハードタイプのトレーや小物入れを使うと、細々したアイテムもすっきり整理することが可能に。また家電類のケーブルもむき出しになっていると生活感が強くなってしまうため、見えづらく配線したりコードケースで隠したり、工夫することも大切です。

穴が目立たないピンやフックを使用する

刺した跡が見えないように、針が細くなったピンやフックを使えば、壁の装飾も手軽にできます。通常の画鋲とは違って、穴がほとんど見えないので、賃貸物件にはおすすめです。絵画や写真を飾る場合には、額縁で隠すように設置すると、よりスマートに見せられます。

ホテルライクなインテリアで失敗しないためのコツ

ここまでに見てきたポイントを踏まえて、ホテルライクなインテリアでよりハイセンスな部屋づくりをするために、特に意識しておきたい注意点についても見ていきましょう。

物を少なくして生活感をなくす

棚も扉が閉まるタイプがおすすめ
棚も扉が閉まるタイプがおすすめ

前述のように、日用品はごちゃごちゃと置かずに、なるべく室内の雑貨が少ないシンプルな空間を意識しましょう。ホテルライクなインテリアにしたい時には、あらかじめ不用品は処分するなど、そもそもの荷物を減らすのもおすすめ。部屋に飾るアイテムも、あちこちに何個も置くのではなく、数や種類は絞っておくのがベターです。また何かオブジェなどを見せたい時には、専用の飾り棚を設置するのがおすすめです。

主役の家具は2つまでにする

デザイン性のある家具を使うのはおしゃれですが、あまりに置きすぎても窮屈に見えてしまい、しつこい印象になってしまいます。こうした主役感のある目立つ家具は、1~2点程度にしておいたほうがメリハリも付いてスタイリッシュです。主役以外の家具は、見た目はシンプルでも質のいいものでそろえておくと、ホテルライクなインテリアらしさがぐっと増しますよ。

異なるテイストを入れ過ぎない

先ほども出てきたように、ホテルライクなインテリアのなかでもテイストは幅広くあるので、テーマを絞っておくとよいでしょう。例えば北欧風と南国風が入り混じると、まとまりがなく雑多に見えてしまいます。アクセントとして、少し違ったテイストを取り入れるのもテクニックではありますが、バランスを取るのが難しい一面も。特にインテリア初心者なら、なるべく1つのテイストで統一するのが無難です。

ホテルライクなインテリアのお部屋事例を紹介!

おしゃれでこだわりのある部屋作りを紹介する『こだわり部屋FILE』から、一人暮らしでの「ホテルライクなインテリア」の実例を紹介いたします。実際のお部屋づくりの参考にしてみてくださいね。

ブルーグリーン×ホワイトのホテルライクな空間

こちらの部屋は、シンプルかつ明るく開放感のあるホテルライクなインテリアになっています。上品なホワイトとブルーグリーンを中心にカラーリングすることで、さわやかな印象になっているのが特徴。さらに重厚感のあるブラックをアクセントにすることで、ホテルらしいシックな雰囲気になっています。

こだわりのインテリアで作るホテル風ROOM

こちらはナチュラルな北欧感が漂う、温かみのあるホテルライクなインテリアの部屋です。ライトブラウンとホワイトをベースに、やわらかく上品な雰囲気を演出。さらにラグジュアリー感のあるベッドや、全体を平行線に配置したレイアウトで、ホテル風の特別感もうまく出ています。

グレーとゴールドで作るモノトーン北欧部屋

こちらは、モノトーンを基調としたシンプルなカラーリングが特徴的な、ホテルライクなインテリアの部屋です。壁に沿わせた背の高いコンソールテーブルや、デザイン性の高いソファなどを使って、ホテルらしい雰囲気を演出。また全体的にすっきりと開放的ながらも、個性的な絵画やオブジェを取り入れることで、よりハイセンスな印象になっています。

ウェスタンのブティックホテル風ROOM

Sakamoさんのお部屋「ウェスタンのブティックホテル風ROOM」
Sakamoさんのお部屋「ウェスタンのブティックホテル風ROOM

こちらは、個性的なブティックホテルをイメージした、デザイン性の高い部屋になっています。レザーのソファや重厚感のあるチェストなどの家具で、ホテルらしい高級感を演出。さらに壁付けのサイドテーブルとスツールを使うことで、よりホテルライクな雰囲気になっています。

まるで南国リゾート! DIYで作る都会のオアシス

こちらの部屋では、リゾートのような非日常感を味わえるホテルライクなインテリアになっています。全体のカラーリングはダークブラウンとホワイトでシンプルにまとめつつ、間接照明を複数使って癒しの空間を演出。またデザイン性の高いクリアのローテーブルや観葉植物を取り入れることで、現代的でおしゃれなホテル風に仕上がっています。

まとめ

いかがでしたか?
ホテルライクなインテリアは、高級感や非日常感をテーマにしたスタイルなので、少し難易度が高く見えるかもしれません。ですが今回ご紹介してきたコツやアレンジ方法を押さえておけば、無理にお金をかけすぎなくても、ホテルライクなインテリアに統一できます。またホテルライクなインテリアでは、シンプルにすっきりとまとめるのが基本なので、開放的な部屋づくりがしたい場合にもおすすめですよ。ぜひ本記事を参考に、ホテルライクなインテリアに挑戦してみてくださいね。

執筆者

たけなつ

2019年よりフリーで活動しているWebライター。
広告会社でのコピーライターを経て、現在は幅広いジャンルのコラム記事などを執筆。
愛知・東京・北海道と各地を渡り歩き、19歳からの10年で7回引越しを繰り返す好奇心旺盛人。

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