
マンションリノベーション事例「収納と快適動線にこだわったオープンキッチン&サニタリー」
雑誌「relife+」に掲載された中古マンションリノベーション事例から、今回は東京都新宿区Mさんの事例をご紹介。毎日の食事もホームパーティも楽しめるように、住まいの中心にダイニングとキッチンを配置した間取りにリフォーム。家族にもゲストにも料理を楽しんでもらえる理想の環境を実現しました。
(text_ hiromi matsubayashi photograph_ koji yamada)
- 東京都新宿区 Mさんの家
- 夫53歳(会社員)妻51歳(自営業)長男19歳(大学生)(取材時)
- 工事費:約1850万円(税・設計料込み)
- 築年数:56年(1968年築)(取材時)
- 専有面積:51.10㎡
- 設計:ブルースタジオ
テーブル一体型キッチンで料理も食事もにぎやかに



洗面コーナーは、カウンターをダイニングテーブルと同素材にして連続させつつ、イエローの波板ガラスで緩やかに仕切った

自然と家飲みが多くなる理想のキッチンを実現!
都内の様々な場所で賃貸暮らしをしてきたMさん夫妻。長男の独立を視野に入れ、夫婦ふたり暮らしにちょうどいい1LDKのマンションをリノベ前提で購入しました。「広さは約51㎡とコンパクトですが、ムダをそぎ落として必要なスペースだけで暮らすのにはちょうどいいと思いました」と夫妻。複数のリノベ会社を検討した結果、「プランのユニークさと提案力がダントツだった」というブルースタジオに依頼。毎日の食事もホームパーティも楽しめるキッチン重視の間取り、角部屋のためLDKに3面ある窓からの眺めを存分に生かすこと、というシンプルな要望をベースにリノベがスタートしました。キッチンは、玄関から近い位置にダイニングテーブルと一体化させて配置。3面の窓から光がたっぷり注ぎ込み開放感も抜群です。テーブル一体型のキッチンは、料理をしながら会話と食事を楽しめるにぎやかな場に。背面には食器や調理器具を収めるオープン棚を設け、冷蔵庫は奥まった位置に設置してゲストから見えにくくするなど、使い勝手のよさと見た目に配慮した機能美あふれるDKを実現。
「外飲みも好きなのですが、今はここが快適すぎて家飲みが多くなりました」と、夫妻はほほ笑みます。
トイレと洗面コーナーは、ゲストも使いやすいように玄関を入ってすぐの位置に設け、家族だけが使う浴室とランドリールーム、寝室は奥に配置。パブリック空間とプライベート空間を無駄のない動線で暮らせるように分け、コンパクトな空間を有効に活用しました。
「このキッチンのおかげで調理中の妻と会話を楽しむことが増えましたし、洗い物なども手伝いやすくなりました」と話すご主人の横で、「使いたいものをすぐ手に取れる使い勝手のよさは抜群ですし、何より家族にもゲストにも料理を楽しんでもらえるキッチンは、私にとって理想の環境かな」と奥さま。食を通して、日々豊かに暮らしていくという何気ない幸せが、M邸には詰まっているようです。


インパクトのある輸入クロスでトイレに個性を

着物を着る前の手洗いとして重宝するコーナー

ランドリールームは個室からアクセスしやすい位置に

脱衣室を兼ねたランドリールームは、個室からアクセスしやすい位置に。洗面がない分スペースにゆとりがある。洗濯機周りのわずかなスペースをうまく活用して収納を設け、使いやすく
建物データ
<建物規模>地上9階 地下1階建て<設計期間>2023年5月~7月<工事期間>2023年8月~11月<設計>ブルースタジオ <施工>OZ’s

※この記事はrelife+(リライフプラス) Vol.51に掲載されたものを転載しています。
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