
マンションリノベーション事例「出窓や本棚を利用し広い空間を回遊できるキャットウォークを実現!」
雑誌「relife+」に掲載された中古マンションリノベーション事例から、今回は神奈川県横浜市福田さんの事例をご紹介。2度目の住み替えの今回は、部屋の広さを生かして猫たちがより楽しめるキャットウォークをアップデート。福田さん一家も猫たちもお気に入りの空間になりました。
(text_ miki matsuura photograph_ ayako mizutani)
- 工事費:1640万円(税込み・設計料別)
- 神奈川県横浜市 福田さんの家
- 夫40歳(会社員) 妻42歳(会社員) 長女6歳(取材時)
- 築年数:21年(2003年築)(取材時)
- 専有面積:100.35㎡
- 設計・施工:nu(エヌ・ユー) リノベーション
cat’s Profile



リビング上部に設置されたキャットウォークにつながるキャットステップで、カメラ目線の「はにまる」と「いろは」。下には2匹のトイレが設置されていて、においがこもらないように壁に換気扇を設けている(写真提供/福田さん)
広い物件に住み替え。2度目のリノベで猫との暮らしもアップデート
躯体現しの天井にぐるりと設置されたキャットウォークが印象的な福田さんの家。実はリノベーションは2回目で、1回目は8年前、約61㎡の中古物件を猫と快適に暮らせる住まいにリノベし、小誌の表紙を飾ったことも。「とても気に入っていたのですが、長女が成長し、コロナ禍で夫婦揃って在宅ワークになると、手狭に」。長女が小学校に入学する前に広いところに住み替えよう、と決意。猫がいるため仮住まいは避け、タイミングよく物件の購入と売却を行いたいと、前回も依頼したnuリノベーションに相談しました。「ローンのこともあり、前回と同じアドバイザーだったのは心強かった」とご主人。無事に100㎡超の物件を購入でき、以前の住まいは同社の仲介により購入時より高く売却できて、その分をリノベ費用に回すことができました。
今回のリノベでは、以前の住まいで気に入っていた、本棚を組み合わせたスタイルの回遊できるキャットウォークを採用。当時飼っていた猫が亡くなったあと2匹の保護猫を迎えたのでより頑丈に、さらに部屋の広さを生かしてより長い距離を楽しめるように、アップデートしています。
猫トイレを置く床のタイルは広くし、壁には換気扇を設置。パントリーなど猫に入られると困る場所にはカギをつけました。



オープンな本棚の一角に猫の食事スペースを確保。人が踏んでしまったりする心配がなく、猫も落ち着いて食事ができる



出窓を生かしたスペースは家のシンボルに
福田さん一家も猫たちも特にお気に入りなのは、キャットウォークの一部にもなっている、既存の出窓を生かしたスペース。窓枠を15㎝張り出したことで、最上階からの眺望を楽しみながら家族みんなでゆったり過ごしたり、猫たちがひなたぼっこしたりと、この家のシンボルのような場所に。広くなったことで在宅での仕事も快適になり、暮らしもグレードアップしたようです。


広いカウンターがゆとりを感じさせる洗面室。洗面ボウルはカウンター一体型なので、見た目がすっきりして掃除もしやすい




玄関の壁面を利用した大きな収納は、既存の下駄箱をリユースしたもの。面材のみを新しくし、内部はそのまま使用している。ちなみに、猫たちはこの扉も開けることができるそう。撮影時は「いろは」の避難場所となっていた
建物データ
<建築規模>地上4階建て<設計期間>2022年4月~6月<工事期間>2022年7月~9月<設計・施工>nu(エヌ・ユー)リノベーション


●Before
ダイニングとリビングを一体化し、広いLDKを実現。リビングに隣接する個室との間仕切りはオープン棚に変えて、LDKとゆるやかに仕切ったプレイルームに。寝室やウォークスルークローゼット、水回りなどは既存の間取りを生かしている
※この記事はrelife+(リライフプラス) Vol.49に掲載されたものを転載しています。
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