
マンションリノベーション事例「バーカウンターとライブラリーを実現!趣味人夫妻の住まい」
雑誌「relife+」に掲載された中古マンションリノベーション事例から、今回は東京都豊島区Kさんの事例をご紹介。にぎやかに過ごすのが好きなお二人は、リノベーション済み物件のキッチンにバーカウンターを設置。他にも楽器部屋や本の日焼けを防ぐことができる本棚など、夫妻の好きなものが詰め込まれた「自分たちらしさ」にこだわった空間になりました。
(text_ hiromi matsubayashi photograph_ susumu matsui)
- 東京都豊島区 Kさんの家
- 夫41歳(フリーランス) 妻41歳(ウェブデザイナー)(取材時)
- 工事費:約500万円(税・設計料込み)
- 築年数:32年(1991年築)(取材時)
- 専有面積:68.43㎡
- 設計・施工:たすかけ

もてなすことが好きなお二人はキッチンに本格的なバーカウンターを設置
Kさん夫妻が新居に選んだのはリノベーション済みのマンション。そのまま住むという選択肢もありましたが、自分たちの好みを詰め込んだ空間にアレンジしたいと考え、「作風のセンスのよさ」にひかれ、たすかけにリノベーションを依頼しました。
夫婦ともに、友人を招いて料理とお酒をふるまい、にぎやかに過ごすことが好き。そこで希望したのは、キッチンに本格的なバーカウンターをつくること。加えて、蔵書を収める大きな本棚や、楽器演奏を楽しむ趣味室も望みました。リノベ済み物件でキッチンや水回り設備は新品だったためそのまま生かし、LDKをメインに部分リノベすることに。バーカウンターは、既存のキッチンとT字でつながるように配置。カウンターを立ち上げてシンクを隠し、バーカウンター専用の冷蔵庫と冷凍庫も配置。壁には、お酒やグラスを並べる棚をDIYで設置しました。



ライブラリースペースや趣味部屋など作りたい空間を実現
本棚は壁一面に造り付け、奥さまが所有する膨大な漫画をすっきりと収納。「本の日焼けを防ぎたかったので、光を抑えたスペースにしています」と奥さま。ドラマーでもあるご主人の趣味部屋は、防音性を高め、気兼ねなく演奏できる環境に整えました。また、寝室にはたくさんの古着を所有する奥さま専用のオープンなクローゼットを新設。




寝室から玄関方向への眺め。廊下の左手に洗面室と浴室、トイレがある。水回りの設備やフローリングは既存のまま利用するなど、リノベ済み物件ならではのメリットを生かしてコストコントロールをした
「自分たちらしさ」に徹したストーリーのあるリノベーション
実は、リノベのラフスケッチを描いたのはご主人。「趣味でイラストを描くのが好きなので」と謙遜しますが、その出来栄えは見事です。設計を担当した七海瑶子さんは「完成度が高く、求めていらっしゃる空間イメージが分かりやすかったです」と振り返ります。「自分たちらしさ」にこだわり、家具や照明なども吟味した夫妻。ふたりの個性がちりばめられたストーリーのある空間で、より豊かな時間を楽しめそうです。


建物データ
<建築規模>地上4階建ての1階<設計期間>2021年2月〜3月<工事期間>2021年4月〜5月<設計・施工>たすかけ

※この記事はrelife+(リライフプラス) Vol.48に掲載されたものを転載しています。
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