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タワーマンションリノベーション事例「高層階からの景色を眺めつつ料理や会話を楽しめるL型+アイランドのキッチン」

雑誌「relife+」に掲載された中古マンションリノベーション事例から、今回は東京都新宿区S&Tさんの事例をご紹介。ふたりのこだわりが詰まったキッチンは、ミッドナイトブルーのキャビネットが印象的。コンロなど既存の設備を使いつつ、明るい窓側に移動してL型に配置。ダイニング側には眺望を楽しみつつ料理や会話を楽しめるアイランドカウンターを配しました。(text_ miki matsuura photograph_ ayako mizutani)

  • 工事費:1000万円(税・設計料込み)
  • 東京都新宿区 S&Tさんの家
  • Sさん38歳 Tさん38歳
  • 築年数:15年(2007年築)
  • 専有面積 :79.02㎡

既存の設備を活用しつつ、デザインも使い勝手も大満足

Sさんは緑の多いヴィンテージマンションが好み。パートナーのTさんは、新しくてきれいなマンションを希望。両方の条件が叶う物件はなかなか見つからず、内見すること40~50件。「試しに一度見てみよう」と初めて足を運んだこのタワーマンションで27階からの眺望の素晴らしさに圧倒され、購入を決めたそうです。
DEN PLUS EGGにリノベを依頼したのは、以前フランスに住んでいたSさんが、バイヤーとしてよくヨーロッパに行くという同社のコーディネーターとセンスが合うと感じたからでした。間取りで大きく変更したのは、LDと隣接する個室をなくして2面に視線が抜ける広々としたLDKを実現したこと。リビングと寝室を仕切るアイアンのガラス扉も広がりを演出しています。

LDKからは、タワーマンションならではのダイナミックな景色を一望。個室の壁をなくしたことで視界が広がり、家の中を風が吹き抜けるので、クーラーもあまり使わないそう
S&T’s Favorite Kitchen Point

右上・アイランド下部にはロボット掃除機の専用スペースが。1枚1枚表情が異なるヘキサゴンタイルも味わい深い/左上・デッドスペースになりがちなL型のコーナーの収納には、キャスター付きワゴンを設置。引き出して、そのまま移動して使うこともできる。高級感漂うクオーツストーンの天板は、「熱に強く、傷もつきにくい。使い心地は抜群」とSさん/右下・既存のコンロやオーブンなどを組み込みつつ、ミッドナイトブルーで格調高く仕上げたキッチン。ふたりが使いやすいよう91㎝と高めに設定したL型キッチンとアイランドカウンターを組み合わせることで、作業スペースも収納もたっぷり/左下・アイランドカウンターのダイニング側の引き出しにはカトラリーなどを収納。真鍮の取っ手がアクセント
窓辺にル・コルビジエの「LC4 シェーズロング」や大きなソファが置かれたリビング。「本を読みながら静かに過ごしたり、時には友人を招いたりと、家でのんびりする時間が増えました」と話すTさん。ゆったりとした開放的な空間で、周りからの視線を気にせずにくつろいだり、夜景を楽しんだりできるのが魅力だ 
右・リビングからダイニング、キッチンを見通す。個室をなくしたことで、LDKの奥行きが強調されている/左・グレーの壁も落ち着いた雰囲気を演出。床材には、味わいのある草木染めのオーク無垢フローリングを採用している

料理や会話が楽しめる、ふたりのこだわりが詰まったキッチン

ふたりのこだわりが詰まったキッチンは、ミッドナイトブルーのキャビネットが印象的。コンロなど既存の設備を使いつつ、明るい窓側に移動してL型に配置。ダイニング側には眺望を楽しみつつ料理や会話を楽しめるアイランドカウンターを配しました。

「友人を招いたときなどは、ここで軽く飲みながら料理をしたり、会話を楽しんだり。下部には家電などがスッキリ収まり、使い勝手も抜群です」

と料理好きなTさん。

クオーツストーンの天板やマーブル模様の壁パネル、真鍮の取っ手などは、素材やデザインに関心が高いSさんがこだわって選んだもの。

「L型キッチンのコーナー収納やシンク一体型の洗剤置き場もオーダー。片付けや掃除もしやすくて気に入っています」(Sさん)

デザインだけでなく機能性も重視することで、いつでも気持ちよく過ごせるキッチンになっているようです。

アイアンのガラス引き戸でリビングと仕切られた寝室は、白×ミッドナイトブルーのツートーンの壁が特徴的 
右・元のキッチンがあった位置に新たに設けたウォークインクロゼット。棚などはパナソニックのシステム収納を利用している。床はカーペット敷き/左・キッチンの設備以外も、トイレや洗面、バスルームも既存の設備を活用している。トイレは壁紙を貼り変えてリフレッシュ 
右・玄関からLDKにつながる廊下は、既存の収納をそのまま利用。左手の壁面がすべて収納になっているので、たっぷり物が入る/左・寝室からリビングを見たところ。床のフローリングがつながっているためリビングとの一体感があり、ベッドからの眺めも格別。開放感にあふれている

建物データ

<建物規模>地上29階建ての27階<設計期間>2020年6月~8月<工事期間>2020年9月~12月<プロデュース・設計>DEN PLUS EGG

LDの北側に配されていた三角形の個室の壁を撤去。寝室をガラスの引き戸でつなげ、キッチンも一体化して広々としたLDKを実現した。トイレ、洗面、浴室と廊下の収納は既存のまま利用し、水回りの近くにWICを新設

※この記事はrelife+(リライフプラス) premiumNo.2に掲載されたものを転載しています。
※relife+は、オンライン書店にてご購入いただけます。amazonで【relife+】の購入を希望される方はコチラ

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