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家庭菜園をベランダで!初心者にもおすすめの野菜と注意点を徹底解説

家庭菜園をベランダで!初心者にもおすすめの野菜と注意点を徹底解説
異常気象や物価の高騰で野菜の値段が上がっている今、ベランダでもできる家庭菜園が注目されています。また食育を目的として、子どもと一緒に家庭菜園を楽しむ家庭も増えています。しかし、植物を育てたことがなく、何から始めていいのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。そこで本記事では、家庭菜園を始める方法と、初心者でも育てやすいおすすめの野菜を紹介します。ベランダ菜園を始める時の注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

記事の目次

毎日が楽しくなる!ベランダでできる家庭菜園の魅力

毎日が楽しくなる!ベランダでできる家庭菜園の魅力
毎日が楽しくなる!ベランダでできる家庭菜園の魅力

ベランダでできる家庭菜園の魅力は次のとおりです。

  • 庭がなくてもOK
  • 野菜の成長を間近で観察できる
  • ベランダを有効活用できる
  • 初心者でも気軽に始められる
  • 庭まで行く必要がない

家庭菜園は庭がないと難しいと思われがちですが、ベランダでも育てることができる野菜もあります。プランターの大きさや数を調整すれば、好きな野菜や果物を育てることができます。初心者でも気軽に始められるメリットがあり、外に出ずとも野菜の成長を身近で観察できるのはうれしいですね。
次の章では、ベランダ菜園を始める前に確認すべきことを解説します。

家庭菜園をベランダではじめる前に確認すべき注意点

家庭菜園をベランダではじめる前に確認すべき注意点
家庭菜園をベランダではじめる前に確認すべき注意点

家庭菜園をベランダで始める前に確認したほうがいい注意点を5つ紹介します。

マンションやアパートの規約

1つ目は、マンションやアパートの規約です。ベランダはマンションの共用部分なので、好き勝手使っていいわけではありません。規約によっては、植物の種類や数・栽培方法・鉢やプランターの大きさや数などに制限があります。規約に違反すると、他の住人や管理会社とトラブルになる可能性も。
また、ベランダは火事や地震などの緊急時にマンション住人の避難経路となります。避難経路を遮るように植物を置いてしまうことは、消防法で禁止されています。

ベランダの日当たり・風通し

2つ目は、ベランダの日当たりや風通しです。植物が育つには太陽の光が欠かせないので、ベランダがどの向きに面していて、ベランダの周辺に光を遮るものがないか確認してください。また、風通しが悪いと湿気が溜まり、カビや病気の原因となります。

ベランダのスペース・広さ

3つ目は、ベランダのスペースや広さです。ベランダが狭すぎたり、ベランダに荷物がたくさんあったりする場合は、スペースを確保できるか検討しましょう。また、土や成長した植物は意外と重量があるため、ベランダの床がどのくらいの重さまで耐えられるかを調査してから、育てる植物の種類や量を決めましょう。

ベランダの水はけ

4つ目は、ベランダの水はけです。ベランダに排水溝がないと、水やりした水や雨水が溜まってしまいます。排水溝にゴミや枯れ葉が溜まると水はけが悪くなってしまうので、定期的に掃除をしましょう。

防虫・防臭

5つ目は、防虫や防臭です。家庭菜園をする時に使う肥料には臭いが出る種類もあります。特に有機肥料は臭いが強いものが多いので、気になる場合は化学肥料を使用することをおすすめします。また、植物を育てると虫がベランダに集まりやすく、近隣トラブルになる可能性もあります。虫が付きにくい植物を選んだり、防虫対策をしっかりしましょう。

【アンケート】みんなはベランダでどのような野菜を育てている?

ベランダで家庭菜園をしている人にアンケートを実施し、みなさんが育てている野菜を上位10位まで紹介します。

回答サンプル数:570(複数回答可)

ミニトマトやトマトの人気が高く、その他シソ・大葉、バジル、パセリなどの香味野菜も人気です。次の章では、初心者でも育てやすい野菜についてアンケートを実施しました。

【アンケート】初心者がベランダで育てるのにおすすめの野菜は?

初心者がベランダで育てるのにおすすめの野菜についてアンケートを取りました。

順位 野菜名 票数
第1位 ミニトマト 79
第2位 トマト 33
第3位 シソ・大葉 15
第4位 ネギ 13
第5位 バジル 12
第6位 きゅうり 11
第7位 ゴーヤ
第8位 二十日大根
第9位 リーフレタス
第9位 パセリ
第10位 レタス
第10位 小松菜

回答サンプル数:273

人気の野菜を紹介します。

ミニトマト・トマト

ミニトマトは簡単に育てられて、何度も収穫ができるので人気です
ミニトマトは簡単に育てられて、何度も収穫ができるので人気です

ミニトマトは簡単に育てられて、何度も収穫ができるので人気です。大玉トマトは、ミニトマトよりも実をつけるための準備が多く、初心者には少し難易度が高めです。大玉トマトの栽培の前に、まずはミニトマトから挑戦してみるとよいでしょう。トマトは栄養満点で、サラダにしたりお弁当の彩りにしたりと何かと便利な野菜です。

シソ・大葉

大葉はプランターでも簡単に育てられ、初心者でもたくさん収穫ができます
大葉はプランターでも簡単に育てられ、初心者でもたくさん収穫ができます

シソ・大葉はプランターでも簡単に育てられ、初心者でもたくさん収穫ができます。日に当てすぎると葉が硬くなってしまうので、半日陰の場所で育てます。そうめんや冷奴などの薬味として使うなど、ちょっとした場面で活躍できる植物です。

ネギ

ワケギ・アサツキ・廿日(はつか)ネギなどの球根タイプのネギは、収穫までの期間が短く初心者にもおすすめです
ワケギ・アサツキ・廿日(はつか)ネギなどの球根タイプのネギは、収穫までの期間が短く初心者にもおすすめです

一般的な長ネギは根深いので、ベランダでは育てられません。ベランダで育てるのであれば、ワケギ・アサツキ・廿日(はつか)ネギなどの球根タイプは、収穫までの期間が短く初心者におすすめです。7月頃にネギの球根が発売され、8~10月に植え付けて、1カ月前後で収穫ができます。

バジル

バジルは40度を超える暑さにも耐えられる植物です
バジルは40度を超える暑さにも耐えられる植物です

バジルは40度を超える暑さにも耐えられる植物です。パスタ・ピザ・サラダなどのイタリアン料理に欠かせません。乾燥には弱いため、たっぷりとお水をあげて育てるのがコツです。

きゅうり

獲れたてのきゅうりはみずみずしく、とてもおいしいと人気です
獲れたてのきゅうりはみずみずしく、とてもおいしいと人気です

きゅうりは病気のリスクが高い植物なので、耐病性のある苗を購入して育てましょう。獲れたてのきゅうりはみずみずしくて、とてもおいしいと人気です。

家庭菜園をベランダではじめるために必要なものと費用

家庭菜園をベランダではじめるために必要なものと費用
家庭菜園をベランダではじめるために必要なものと費用

プランター・鉢

植物を植えるためにプランターや鉢が必要です。大きさにもよりますが、1つ500~1,000円程度です。

プランターの選び方

プランターは植えたい植物に合わせて選びます。例えば生育過程で支柱が必要なミニトマトなどを植える時は、深さのあるプランターだと支柱を差すことができます。また、苗から成長して大きくなるので、なるべく大きめのプランターを選ぶといいでしょう。

苗・種

植えたい植物の苗や種を購入しましょう。種は2袋で100円程度、苗は100~500円程度で売っています。種から発芽させるのが難しい植物もあるので、初心者の方は苗から育てることをおすすめします。

鉢底石

鉢底石はプランターの底に敷くことで、水はけをよくする効果があります。通気性や排水性がよくなり、根腐れが起きにくくなります。プランターによっては鉢底ネットが付属していることもあるので、必ずしも必要ではありません。500~1,000円で購入できます。

培養土

土に生育に必要な肥料があらかじめ混ざっている培養土を選びましょう。野菜・花・ハーブなどに特化した専用の土も販売されています。25リットル入りの培養土が1,000円前後で購入できます。植物が大きくなってきたら、追加で肥料を入れたほうがいいので、肥料も準備しておきましょう。

スコップ・じょうろ・軍手

家庭菜園で植物の手入れをするために、スコップ・じょうろ・軍手を用意しましょう。100円均一でも販売されていますが、ホームセンターなどでも購入できます。

ベランダで家庭菜園を始める時に必要なものは、約3,000~5,000円かかります。植物の種類によっては、支柱や園芸ネットが必要になることもあります。

家庭菜園をベランダで始める手順

家庭菜園をベランダで始める手順
家庭菜園をベランダで始める手順

家庭菜園をベランダで始める手順を解説します。

植え付けの手順

苗を植え付ける手順は次のとおりです。

  • STEP ①プランターの底に鉢底ネット・鉢底石を敷く
  • STEP ②プランターに培養土を入れる
  • STEP ③苗を植え付ける
  • STEP ④支柱を立てる
  • STEP ⑤たっぷり水をやる

次から詳しく見ていきましょう。

①プランターの底に鉢底ネット・鉢底石を敷く

プランターの底に水はけがよくなるように、鉢底石を入れます。プランターに鉢底ネットが付いているタイプはそのまま入れておきましょう。

②プランターに培養土を入れる

鉢底石や鉢底ネットの上に培養土を入れます。プランターの高さの8割くらいまで土を入れるといいでしょう。

③苗を植え付ける

苗が入るくらいの大きさの穴を掘り、カップから取り出した苗を入れます。苗は優しく取り扱い、根や茎を傷付けないようにしましょう。

④支柱を立てる

植え付けたばかりの苗は風で倒されてしまうことがあるため、割りばしで苗を支えるように添え木をします。ミニトマトなどの支柱が必要な植物の場合は、その周りに支柱を立てます。

⑤たっぷり水をやる

プランターの底から水が出てくるまでたっぷりと水をあげます。葉に直接水がかかってしまうと、病気の原因となるので、なるべくプランターの横から優しく水をあげましょう。

種まきの手順

次に種まきをする手順を解説します。

  • STEP ①プランターの底に鉢底ネット・鉢底石を敷く
  • STEP ②プランターに培養土を入れる
  • STEP ③土を平らにし、水を少量かけ土を湿らせる
  • STEP ④土の上に種をまく
  • STEP ⑤たっぷり水をやる

①プランターの底に鉢底ネット・鉢底石を敷く

プランターの底に水はけがよくなるように、鉢底石を入れます。プランターに鉢底ネットが付いているタイプはそのまま入れておきましょう。

②プランターに培養土を入れる

鉢底石や鉢底ネットの上に培養土を入れます。プランターの高さの9割くらいまで土を入れるといいでしょう。

③土を平らにし、水をかけ土を湿らせる

土を平らにならしたら、底から水が出るくらいたっぷりと水をあげましょう。

④土の上に種をまく

土の準備ができたら、種をまきます。種のまき方には大きく3種類あります。

  • ばらまき:プランター全体に種をまく方法
  • すじまき:1cmの溝を作り、そこに種をまく方法
  • 点まき:間隔を空けて、1カ所に数粒ずつ種をまく方法

種まきの方法は、植物の種類によって使い分けましょう。

⑤再度水をやる

種まき前にたっぷりと水をあげているので、軽く表面をぬらす程度に水をあげましょう。強く水をあげると、種が流れてしまうので注意してください。

ここに注意!家庭菜園をベランダでする際のポイント

ここに注意!家庭菜園をベランダでする際のポイント
ここに注意!家庭菜園をベランダでする際のポイント

葉に日光を当てる

植物は光合成をするために日光が必要です。日当たりのよい場所にプランターを置きましょう。ただし、日陰のほうが育ちやすい植物だったり、真夏の強すぎる直射日光に当たったりする場合は、サンシェードやタープを使って日の当たり方を調節してください。

水・肥料をしっかり与える

水やりは土の表面、もしくは指を数cm刺して、乾いていたらおこないます。乾く前に水やりをしてしまうと、根を伸ばさず成長が阻害されてしまいます。
肥料は、元から肥料が入っている培養土を選んだ場合は植え付けのタイミングでは必要ありません。植物が成長してきて、花や実を付けはじめたら追肥をするようにしましょう。

病害虫は早めに対処する

せっかく育てた植物に虫が付いて枯れてしまわないように害虫対策をします。防虫ネットをプランターの周りに張ったり、防虫効果のあるハーブを育てたりしましょう。また、虫がついてしまった場合は、殺虫スプレーを撒きます。野菜用など口に入れる植物にも使えるものを選ぶと安心です。

害鳥対策をする

マメ科の植物・熟したトマト・果物などは鳥に食べられやすい植物です。鳥の対策は、防虫ネットを張るなど予防が必須です。その他、鳥が寄り付かなくなるようなアイテムも販売されていますので、ベランダに設置してみてください。

プランターの落下防止対策をする

先述したマンションの規約にも関係しますが、ベランダからプランターが落ちないような対策が必要です。プランターをベランダの外に引っかけたり、手すりに吊り下げたりするのはやめましょう。また、台風や強風でプランターが飛ばされないよう、プランターをベランダに固定するようなアイテムを設置すると安心です。

まとめ

ベランダで家庭菜園をする方法や注意点などを紹介しました。この記事の内容をまとめると、次のとおりです。

ベランダで家庭菜園をする魅力は?

ベランダで家庭菜園をすると、植物を育てる楽しさを味わえ、新鮮な野菜や果物を食べることができます。庭がなくても、ベランダでプランターを使って育てることができる植物も多くあります。

ベランダで育てられる初心者におすすめの野菜は?

初心者でも育てやすいのは、ミニトマトやキュウリです。その他、大葉やバジルなどのハーブも料理に使えて、長く収穫を楽しめます。

家庭菜園をベランダで始める手順は?

プランター・培養土・鉢底石・種もしくは苗・スコップ・軍手などを用意します。プランターに鉢底石と土を入れ、種や苗を植え付けます。水やりは表面の土が乾いたら、底から水が出るくらいたっぷりと与えます。花や実が付き始めたタイミングで追加の肥料を与えましょう。

いかがでしたか?ベランダでの家庭菜園の始め方や、初心者でも育てやすい野菜について解説しました。ぜひこの記事を参考にして、家庭菜園にチャレンジしてみてくださいね。

執筆者

古泉葵

2020年からフリーランスのWebライターとして活動。ライフスタイルやグルメなど幅広い分野の記事を執筆。理系大卒で、ロジカルな文章の作成が得意。

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