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衣替えはいつから?おすすめの時期やコツ・注意点を紹介!

衣替えはいつする?おすすめの時期と注意点・コツもご紹介!
衣替えのタイミングは、一般的には6月と10月が知られています。

ただ、気温の変動が激しい昨今では、いつ、どのタイミングで衣替えをしたらいいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
また、衣替えをどう進めていいかわからない方や、時間や手間がかかって面倒と感じている方もいるかもしれません。
そこで本記事では、衣替えはいつからすべきかおすすめの時期を解説。衣替えのコツや注意点もまとめてご紹介しますので、ぜひご参考ください。

衣替えはいつする?気温で考えるおすすめの時期

衣替えのタイミングは気温で考えるがおすすめです
衣替えのタイミングは気温で考えるがおすすめです

衣替えはいつすればよいのでしょうか。一般的な衣替えのタイミングは、毎年6月と10月といわれています。

しかし昨今の天気は、暦だけで一概に判断しにくい場合も多いですよね。そこでおすすめしたいのは、最高気温を衣替えの目安のひとつとして取り入れる方法です。

以下からは、気温別の判断基準を見ていきましょう。

【冬服から春服】最高気温16度以上

最高気温16度以上の日が続いたら、冬服から春服へ衣替えをするのにおすすめの時期です。

お住いの地域や気候にもよりますが、大体2〜4月には厚手のコートやダウンジャケットは出番が少なくなってくる頃です。薄手のアウターや長袖シャツ、カーディガンなどで温度調節できるようにするとよいでしょう。

【春服から夏服】最高気温23度以上

最高気温23度以上の日が続くようになったら、春服から夏服への衣替えの目安です。また、暦のうえで6月1日は、学校や会社で制服も夏服へ切り替えるところが多くなります。

梅雨寒のような急に寒くなった日やクーラーが効いた部屋での冷房対策に、薄手の羽織りものはしまわずに残しておくとよいでしょう。

【夏服から秋服】最高気温19度以下

最高気温19度以下が続く頃になると、秋服への衣替えの目安です。
朝晩の温度差が激しい季節になり、長袖の出番が多くなります。寒暖差に対応できるように、ジャケットや薄手のアウターなど上着の準備をしておきましょう。

【秋服から冬服】最高気温15度以下

最高気温15度以下が続いたら、冬服への衣替えをおこないましょう。
10月1日に冬服へ切り替える会社や学校も多いため、ひとつの目安になるかもしれません。寒い日が続き、防寒対策が必要になる季節。厚手のコート・ジャケットはもちろん、ニット帽やマフラーなどの小物も用意しましょう。

衣替えを効率よく進めるコツ

衣替えを効率よく進めるためのコツがあります
衣替えを効率よく進めるためのコツがあります

衣替えは、どのような洋服を持っていたか種類や数を把握したり、着なくなった衣類を整理したりする絶好のタイミング。日々忙しいなかでも、衣替えを効率よく進められるコツを4つ解説します。

まずは持っている服の種類・数を把握する

まずはどのような服をどれくらい持っているのかを把握して、不要な服がないか把握することからはじめましょう。

クローゼットや引き出しからいったん全部洋服を取り出して、Tシャツ、パンツ、カーディガンなどアイテム別に分けてから整理すると数も把握しやすく、整理がすすみます。

一つひとつ洋服を確認していくことで、あらためて自分が持っている洋服を認識できるので、同じような洋服を買ってしまうことも減るでしょう。

服の収納場所を見直す

種類や数が把握できたら、服の収納場所を見直してみましょう。

今シーズンの洋服と、来シーズンの洋服を保管するスペースに分けて収納場所を決めると使いやすくなります。
基本的には、手前に今シーズンに着る洋服、奥に来シーズンに着る洋服を保管するとよいでしょう。

スペースを分けたら、Tシャツなど折りたためるものはクローゼットの棚に収納、ワンピースなどの吊るす洋服はハンガーパイプに吊るしましょう。

服の種類ごとに適した収納方法を選ぶ

服の種類ごとにおすすめの収納方法も異なります。襟のあるシャツやジャケットなど、たたむとシワになりやすいものはハンガーで吊り下げて収納をしましょう。ニットなどハンガーに吊るすと型崩れが起きやすい洋服は畳んで収納するのがおすすめ。

また、セーターや厚手の服など嵩張るもの、シワが気にならない素材の洋服は圧縮袋で収納すると、収納スペースを有効に活用できます。

それぞれ服の種類や素材によって適した収納方法を考えましょう。

衣替えのタイミングで断捨離もする

洋服が増えて収納スペースが足りない場合は、自分でルールを決めて洋服を処分する目安を設けましょう。

処分する基準の例


  • サイズがあわなくなった洋服
  • 色が褪せている洋服
  • ワンシーズン着ていない洋服

処分の基準のひとつとして着用した頻度を挙げましたが、どの洋服をどれくらい着たかわからなくなってしまう方は、着用したら一番右の収納スペースへ戻すようにしましょう。すると着ていない洋服が左にまとまり、客観的に判断しやすくなります。
洋服の数を減らすことができれば、来シーズンの衣替えも楽になります。

衣替えをする時の注意点

大切な洋服を長く着るためにも、衣替えの際に気を付けたいポイントをご紹介
大切な洋服を長く着るためにも、衣替えの際に気を付けたいポイントをご紹介

衣替えをする時にはいくつか気を付けたい点があります。この章では、衣替えをする時の注意点を4つ解説します。

なるべく晴れた日におこなう

なるべく晴れた日に作業することをおすすめします。雨の日や曇りの日に衣替えをおこなうと衣類もクローゼットも湿気がこもりやすくなるためです。

特に晴れが続いている日は、空気もより乾いて衣替えをおこなうにはベストです。オフシーズンの間ずっとクローゼットにしまっていた衣類を陰干ししましょう。

また、クローゼット内にある衣類を全部出してクローゼットの掃除をします。こういった作業は、たまった湿気を逃がすために窓を開けて部屋中の空気の入れ替えをしながらおこなうとよいでしょう。

収納ケースを清潔にする

収納ケースを清潔にしましょう。せっかくクローゼットの掃除と換気をしても、洋服を直接入れたり吊るしたりする収納ケースやハンガーが清潔でないと、大切な洋服が汚れてしまいます。
虫食いや傷みの原因にもなって、来シーズンに気持ちよく着られない可能性も。掃除機をかけたあと雑巾で乾拭きをしてきれいにしましょう。

また、ハンガーもホコリが付いていることも多いので、雑巾で乾拭きをするとスッキリ気持ちよく使えます。

しまう前に洗濯・クリーニングする

シーズンが終わった服をしまう前に、一度でも袖を通したのであれば必ず洗濯をおこないましょう。

汚れていないように見えても、来シーズン取り出して着ようと思ったら襟首や袖口などが黄ばんですぐには着られない可能性があります。

特に白いシャツのような白物衣類は、襟首や袖口、脇の下などが黄ばむことが多くあります。自宅では洗えない衣類は、クリーニングに出すようにしましょう。

2~3週間移行期間を作る

一気に衣替えを終わらせるのではなく、気温の変動に対応できるように2~3週間段階的に移行期間を設けるのもおすすめ。
衣替えの時期は急に気温が上下して安定しないこともあるためです。

2~3週間の移行期間を作れば、「やっぱり前シーズンの服を出しておけばよかった」「せっかく衣替えしたのにまた奥から引っ張り出して着るはめになった」と後悔することも減るでしょう。

衣替えに役立つ!おすすめアイテム

衣替えに便利なアイテムはたくさん。一例をご紹介します
衣替えに便利なアイテムはたくさん。一例をご紹介します

衣替えをする際に役立つアイテムがたくさん市販されています。特にあると便利なおすすめグッズを4つご紹介します。

洋服カバー

洋服カバーは、コートのように吊り下げて保管収納したい洋服をしまうのに便利です。ほこりや汚れを付きにくくして、衣類同士が擦れて生地を傷まないようにもしてくれます。
防虫・防カビ効果があるものや、ダウンジャケットのように嵩張る衣類を圧縮して吊り下げて保管できるものもあります。
状況に応じて、適した洋服カバーを選びましょう。

最近はクリーニングに出した時に、不燃布製のカバーをかけて洋服が返却される機会も増えました。
ところが、透明のビニール製のカバーでそのまま保管していると湿気がこもって洋服にカビが生えるリスクも考えられるため注意してください。

圧縮袋

セーターのように嵩張る洋服をコンパクトに収納したい場合は、圧縮袋も活用しましょう。手で圧縮するタイプ、掃除機を使って圧縮するバルブ式タイプがあります。

サイズも布団から小さな衣類まで種類が豊富です。圧縮したい洋服や収納スペースにあわせ、使いやすい圧縮袋を選びましょう。

また、圧縮袋には防湿、防カビ、防虫効果などの効能があったり、衣替えが楽しくなるような柄もあったりと多種多様です。

圧縮袋付きの積み重ねができる布製収納ケースもあるため、衣類の量や収納スペースにあわせて使いわけましょう。

防虫剤

洋服の虫食いを防ぐ防虫剤もおすすめです。カシミヤやウールなど虫が付きやすい衣類には、特に防虫剤を使うと安心。

防虫剤は吊り下げタイプと置くタイプがあるので、使う場所にあわせて選んでください。基本的に防虫剤は衣類のうえに置かないと効果を得られないため、使う時には使用上の注意書きを事前によく確認しましょう。また有効期間があるため、有効期間が多少残っていても衣替えのタイミングで新しいものに交換することをおすすめします。

衣類スチーマー

最後は衣類スチーマーです。衣替えでは衣類に付いたシワを伸ばして、きれいにしてから収納することが大切です。

しかし、シワができないように細心の注意を払っても、衣装ケースから取り出した衣類に畳みジワができていてすぐに着られないこともあるでしょう。

そんな時に衣類スチーマーがあると手軽にシワ取りができて便利です。また、洋服の脱臭・消臭効果が期待できる製品もあります。

「衣替えした洋服を取り出してみたら、匂いが気になる」「頻繁に洗濯できないジャケットの匂いを取りたい」などの場合にも活躍してくれます。

ご紹介したもの以外にも、収納グッズではフタ付きプラスチックケースや取っ手付きの布製ケースなどいろいろな収納グッズがあります。

また、毛玉とりや除湿剤のような便利グッズも豊富。ぜひ自分の洋服やクローゼットの状況、収納場所に適したグッズを探してみましょう。

ここまで衣替えにおすすめの時期や方法をご紹介しましたが、衣替えは単に衣類を季節ごとに入れ替えて整理整頓する側面だけでなく、実は文化的側面も持ち合わせています。

衣替えの理由や由来を知れば、ちょっと面倒と感じる衣替えも楽しく、奥深い意義のあることだと感じられるかもしれません。

衣替えをする理由や由来

衣替えは、日本の古くからの風習のひとつです
衣替えは、日本の古くからの風習のひとつです

衣替えは、暮らしの歳時として今現在も受け継がれています。その衣替えを少し深堀りしていきましょう。

衣替えの起源は平安時代

衣替えの習慣が定着したのは平安時代といわれています。陰暦4月1日、10月1日に宮中行事としておこなわれていました。

江戸時代になると、上記に加えて5月5日、9月9日の年4回、江戸幕府が出仕する武士に衣替えを定めていました。

明治に入ると洋装が普及しはじめ、明治政府が6月1日、10月1日を衣替えと制定します。そして、現在までその風習が受け継がれています。

「日本人特有の感覚」と「四季」が影響している

四季のある日本では、古くから着物を快適に着こなせるように、仕立てや生地が異なる着物や帯、小物を季節ごとに入れ替え、衣替えしていました。

また、着物の色や柄を季節にあったものを取り入れて、四季を楽しむ着物文化が発展。

草花などの旬とされる季節よりも1カ月ほど先取りした柄が描かれた着物を着ている人が粋とされました。逆に、春に冬の草花の柄の着物を着るなど季節感のない人は野暮とされたそうです。このような日本人特有の美的感覚も衣替えが定着した要因のひとつといわれています。

子どもの情操教育の一環にもなる

お子さんがいる家庭なら、ぜひ一緒に子ども服の衣替えをおこないましょう。

子どもに洋服のお手入れ方法や、ものを大切にすること、季節や気温にあった洋服選びなど、情操教育の一環にもなるからです。

また、子どもと一緒に衣替えをすることでサイズアウトにも気付きやすくなって、子どもの成長を感じられるひと時を持てるようになるでしょう。

衣替えをした子どもたちが親になって、またその子どもたちに衣替えの風習を伝えていけたら素敵ではないでしょうか。

衣替えについてよくある質問

衣替えに関するよくある質問にお答えします
衣替えに関するよくある質問にお答えします

衣替えでよくある質問としてまとめてみました。

衣替えにおすすめの時期は?

暦のうえでは夏服へ切り替える6月1日と冬服へ切り替える10月1日が年2回の衣替えの目安時期です。

気候変動で着る服に迷うことも多くあります。快適な洋服選びのために最高気温も衣替えの目安のひとつとしてぜひ取り入れましょう。


  • 最高気温16度以上:冬服から春服
  • 最高気温23度以上:春服から夏服
  • 最高気温19度以下:夏服から秋服
  • 最高気温15度以下:秋服から冬服

スーツの衣替えはいつから?

スーツは主に、春夏物スーツと秋冬物スーツの2種類にわかれています。4〜9月に春夏物スーツ、10〜3月に秋冬用スーツを着用するのが目安です。

お住いの地域や気候にもよりますが、春夏物スーツは3月頃、最高気温16度以上が衣替え開始の目安です。秋冬物スーツは9月頃、最高気温19度以下が開始の目安です。

衣替えのコツは?

衣替えを効率よくするコツは、手順を確認しておくことが大切です。次の手順に沿って衣替えをおこないましょう。

  • STEP 1クローゼットから洋服を全部出して、アイテム別にわけて服の種類・数を把握。「サイズがあわなくなったら処分する」などルールを決めて、衣替えのタイミングで断捨離。
  • STEP 2今シーズン、来シーズンの洋服の収納場所を、衣替えを機にあらためて見直す。
  • STEP 3洋服の種類や素材ごとに、ハンガーで吊るすのか、畳んで収納するのか適した収納方法を選んで保管。

衣替えの注意点は?

衣替えをする際、特に注意したいのは天気と湿度。衣替えは晴れた日にするのがおすすめです。クローゼットや収納ケースなどの掃除とあわせて、収納場所の換気も一緒におこない、湿気も飛ばしましょう。

そして、一度でも袖を通した洋服は必ず洗濯やクリーニングに出してメンテナンスをしてから保管するようにします。

衣替えを一気におこなってもよいですが、衣替えの時期は気温が安定しないことも多いので、2~3週間段階的に移行期間を設けてもよいでしょう。

服が収納しきれない時は?

クローゼットのスペースにあわせて洋服の数を絞り込みましょう。手放す洋服は処分する以外に、リユースショップ、フリマアプリでの売却もおすすめです。

また、寄付をする方法もあります。さまざまな寄付先もあるため、売却以外にも自分が納得できる手放し先を調べてみるのもよいでしょう。

例えば、衣類を寄付するとワクチンを寄付できるサービスもあります。

以上の方法でも洋服がどうしても手放せず、今ある収納スペースでも収まらない場合は、ハンガーラックやワードロープを新たに設置するのも有効な方法のひとつです。

衣替えをしなくてもいい方法は?

ウォークインクローゼットなど広い収納スペースが確保できる場合は衣替えをしなくても困ることは少ないかもしれません。衣替えをする時間も省けるメリットもあるでしょう。

しかし、収納スペースの整理整頓・季節行事の一環としても、衣替えをおこなうことをおすすめします。

まとめ

衣替えは手間や時間がかかり大変な作業ですが、洋服を一つひとつ確認してメンテナンスをし、数や種類などを把握できるよい整理の機会です。

また、ものを大切にする日本人の精神にも通じ、忙しい現代人にとっては忘れがちな季節感を味わえる古くからの風習でもあります。

ぜひその風習に習って季節の移り変わりを身近に感じながら、私たちも洋服を粋に楽しみましょう。

有賀 照枝

執筆者

有賀 照枝

整理収納コンサルタント・ハウスクリーニング技能士

株式会社ハート・コード代表取締役
2007年から家事代行・整理収納サービス開始。現場をよく知る整理収納のプロとして、セミナー講師、ジュピターショップチャンネルなどメディア多数出演中。部屋磨きは自分磨き・職場磨きはスタッフ磨きに通じるがモットー。著書「片付けが苦手な子が驚くほど変わる本」(青春出版社)。

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