ゲストルームとは?活用方法とメリット・デメリットを徹底解説

ゲストルームは、マンションに付いている共有施設の一つです。ホテルのように家族や友人を泊めたり、ホームパーティーをしたり、住人自らが気分転換に泊まったりすることができます。そこで本記事では、ゲストルームのメリット・デメリットや活用方法を紹介します。ゲストルームに興味がある方は、ぜひご覧ください。
記事の目次
ゲストルームとは?

ゲストルームとは、マンションの住人の家族や友人などを一時的に泊めるための共用施設です。ゲストルームは物件の敷地内や建物内にあり、ベッドやバス・トイレはもちろん、テレビや冷蔵庫などの生活必需品が揃っています。そのため、ホテルに近い設備といえるでしょう。ゲストを泊めるだけでなく、住人自身が宿泊したり、ホームパーティーや住人同士の交流の場として使われたりすることもあります。
ゲストルームとホテルの違い
ゲストルームの利用料は物件によりますが、1泊あたり数千円が一般的です。ホテルの場所やランクにもよりますが、ゲストルームのほうが安く泊まることができます。ただし、ゲストルームがあるようなマンションは、物件価格や管理費、賃料などが高額なことが多いでしょう。
また、多くのゲストルームでは、利用時に使用する布団などのリネン類や備品等をレンタルできます。しかし、石鹸やシャンプー、歯ブラシなどのアメニティは付いていないことも多くあります。ホテルなどの宿泊施設とは違い、清掃は宿泊者もしくは住人がおこなう必要があり、ゴミを捨てたり清掃したりしなくてはならないケースもあります。
ゲストルームの活用シーンは?

実際にゲストルームをどのように利用することができるのか、活用シーンを紹介します。ご自身がどんな時に利用できそうか、イメージしながらご覧ください。
ゲストの宿泊
一般的な使い方は、遠方から来たゲストの宿泊です。家族や友人を自宅に泊めるのは、お互いに気を遣うことが多いでしょう。しかし、ゲストルームがあれば、ほどよい距離感を保ちながらおもてなしをすることができます。例えば産前や産後に、家事や育児をサポートしに来てくれた母親に泊まってもらうという使い方がよかったという声もあります。
ゲストルームはマンション内の施設なので、寝る直前まで一緒に過ごし、就寝時のみ離れてゆっくり過ごすことが可能です。何かあった際もすぐに駆けつけられるので、安心できます。
気分転換
マンションの住人が、気分転換でゲストルームを利用することも多くあります。在宅ワークや勉強などで家族と離れて集中したい時なども、静かな環境で作業に集中できるでしょう。いつもと違う環境で過ごすだけで気分転換になり、特別なひとときを過ごせそうですね。
ホームパーティー
友人を呼んでホームパーティーをする時にも、ゲストルームを活用できます。自宅だとプライベートな部分が見られてしまいますが、ゲストルームであれば安心です。しかし、ゲストルームの利用方法はマンションごとに異なるので注意が必要です。他の住民の迷惑にならないよう、十分に注意してください。また、ゲストルームとは別に「パーティールーム」が設置されているマンションの場合は、パーティールームを利用するとよいでしょう。
イベント
子どもの誕生日会やクリスマス、ハロウィン、忘年会など、季節のイベントをおこなう場所としても、ゲストルームは便利です。住民同士の交流をする時にも利用できますが、前述したホームパーティーと同様に、管理規約に制限がある場合はルールを守って利用しましょう。
自宅のリフォーム中の避難先
マンションのリフォーム時などには、一時的に別の場所で生活しなければならないことがあります。こうした際に、ゲストルームがあると便利です。リフォームで自宅にいられない期間にゲストルームを利用すれば、ホテルや他人の家に行くよりも自宅の近くで過ごすことができます。すぐに家の様子を見に行くこともできますし、必要なものもすぐに取りに行けるので便利です。しかし、ゲストルームの申込倍率は高いことが多く、希望する日付に泊まれない可能性も十分にあります。ゲストルーム以外の、別の滞在先を見つけておくことをおすすめします。
ゲストルームの利用料金は?

ゲストルームの利用は基本的に有料です。実際の料金はマンションによって異なりますが、1泊あたり3,000~5,000円が相場となっています。ただし、設備等によってはもっと高額な場合もあるでしょう。特に高層マンションの上階にあるようなラグジュアリーなゲストルームだと、10,000円を超えることもあります。また、部屋単位ではなく泊まる人数によって料金が変動することもあるので、事前に料金を確認しておきましょう。
ゲストルーム付きのマンションを購入するメリット

ゲストルーム付きのマンションを購入するメリットを紹介します。
遠方の親戚・友人を泊められる
1つ目は、遠方に住んでいる親戚・友人を泊められることです。一般的なマンションの間取りでは、客室を設けることはなかなか難しいでしょう。近くのホテルとなると料金もかさみますし、大きな荷物を持って移動するのも大変です。そんな時ゲストルームがあれば、同じ敷地内に泊まってもらうことができます。ホテルに泊まるより安く済むので、金銭的な負担も抑えられます。これは大きなメリットでしょう。
ホストもゲストも気兼ねなく過ごせる
2つ目は、ホストもゲストも気兼ねなく過ごせることです。親しい間柄だとしても、家に泊めるとなると、お互いに気を遣うことは多いでしょう。ゲストルームがあれば、布団やお風呂の準備をしたり、来客用スペースの整頓や掃除をする必要がありません。お互い過度に気を遣わず、ほどよい距離感で過ごすことができるでしょう。
資産価値が高い
3つ目は、資産価値が高いことです。ゲストルームがあるような共用施設が充実しているマンションは、資産価値が高くなります。そのため、マンションを賃貸として貸し出したり売却したりする時に、共用施設のないマンションと比べると価格が高くなりやすいでしょう。将来的に賃貸や売却を考えているなら、この点は大きなメリットとなります。
自慢できる
4つ目は、自慢できることです。共用施設が充実していてゲストルームがあるようなマンションは数多くありません。遠方から来る親戚や友人に、ゲストルームがあることをアピールすることができます。マンションの利便性や資産価値をわかりやすく伝えることができるため、ホストもゲストも盛り上がること間違いなしです。
ゲストルーム付きのマンションを購入するデメリット

メリットが多い一方、ゲストルームが付いているマンションの購入には以下のようなデメリットもあります。
管理費が高額になりがち
1つ目は、ゲストルームを管理するために月々の管理費が割高になりがちな点です。あまりゲストルームを利用しない人にとっては、損に感じてしまうかもしれません。管理費に限らず、物件価格も高い傾向にあるでしょう。
予約がいっぱいでなかなか利用できないケースも
2つ目は、予約が取れない可能性があることです。ゲストルームは、休日や休前日、大型連休に利用する人が多いです。予約しようと思っても、すでに予約でいっぱいだったり、抽選に外れて使えないことも少なくありません。そのため、使いたい日に使うことができず、ゲストルームを上手く活用できない可能性があることを踏まえておきましょう。
ゲストルームを使用する方法は?

ゲストルームを使用する一般的な流れを紹介します。マンションによって異なる部分もあるので、マンションの管理規約などを確認して利用しましょう。
- STEP 1空きを確認し予約をする
- STEP 2料金を支払う
- STEP 3当日鍵を受け取る
- STEP 4片付けをする
- STEP 5鍵を返却する
ゲストルームを使用する際は、あらかじめ予約が必要です。予約方法はマンションごとに異なりますが、管理人室やコンシェルジュカウンター(フロント)で直接申し込んだり、電話や専用ページで予約したりします。予約をする時には、チェックインとチェックアウトの時間、料金の支払い方法、アメニティや設備、鍵の受け取り・返却方法を確認しておきましょう。
マンションによって異なりますが、ゲストルーム利用の当日に鍵を受け取ります。その際に、タオルや寝具などのリネン類の貸出も一緒におこなうケースもあります。レンタルを希望する場合は、予約の際にあらかじめ申し込んでおきましょう。
ゲストルームの使用後は、チェックアウトの時間までにゴミを回収し部屋をきれいに片付けます。そして、最後に鍵やレンタルしたアイテムを返して完了です。
ゲストルームを利用する際のNG行為

ゲストルームを利用する際に、NGとされる行為について解説します。ゲストルームに泊めるゲストにも注意してもらうようにしてください。
大人数で騒ぐ
ゲストルームを大人数で利用し、騒ぐのはNGです。ゲストルームはマンション内にあることがほとんどなので、ゲストルームの騒音が周りの住人に聞こえてしまい、トラブルのもとになります。楽しくゲストルームを使う時でも、節度を持って利用してください。
設備や備品の破損
ゲストルームにある設備や備品の破損もNGです。ゲストルームに備え付けられている設備はマンションの所有物なので、破損した場合補償することが求められる可能性があります。共有施設だということを忘れずに、丁寧に利用しましょう。
無断キャンセルや直前のキャンセル
ゲストルームを予約したのに、無断・直前でキャンセルすることはNGです。やむをえない事情であれば仕方がありませんが、管理会社にも他の住民にも迷惑をかけることになります。無断や直前のキャンセルを繰り返すことがないように注意しましょう。
営利目的での貸し出し
ゲストルームを営利目的で貸し出すことはNGです。最近はホテルが足りなかったり、料金が高くなったりしている状況から、民泊が人気となっています。ゲストルームを民泊として貸し出そうと考える方もいるかもしれませんが、マンションの規約で禁止されていることがほとんどです。
散らかしたまま帰る
ゲストルームを利用した後に、ゴミを散らかしたまま帰ることはNGです。ホテルとは異なるので、利用者または予約した住民が、軽い清掃やゴミの回収までする必要があります。どこまで片付ける必要があるのかはマンションによって異なるので、確認してから利用するようにしましょう。
手ぶらで行く
ゲストルームにはアメニティなどの消耗品が置いていないことがあります。置いてあるアメニティや設備はマンションによって異なるので、事前に管理室やコンシェルジュカウンターでチェックし、必要なものは用意しておきましょう。
まとめ
マンションの共用施設で人気の高いゲストルームについて、メリットやデメリット、使い方について紹介しました。住んでいるマンションにゲストルームがあると、家族や友人を気兼ねなく泊まりに誘うことができます。マンションの規約とルールを守れば、自身の気分転換にもちょうどいいスペースとなるでしょう。気になる方は、ぜひゲストルームのあるマンションを検討してみてはいかがでしょうか。
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