3ツ割筋かいとはみつわりすじかい

木造建築物の軸組において、柱と横架材の間に組み入れられる筋かいのうち、厚さ3cm以上で幅9cm以上の木材であるもの。9cmの角材を3等分して製材するところから、「3ツ割」という。

建築基準法施行令第46条は、木造建築物にあっては、水平力に対して安全であるように耐力壁または筋かいを入れた枠組を釣合い良く配置することを要求している。このうち床面積に対して必要な壁量(必要壁量)が足りているかどうか(壁量充足率)を検証するために、確認対象となる建築物の壁量(存在壁量)を計算するに当たり、筋かいにより枠組を補強している場合には、用いられる木材の太さにより、存在壁量を割増して算定することとしている。具体的には、3ツ割筋かいを1本用いた場合には1.5を、たすき掛けに2本用いた場合には、倍の3を乗じて壁量を計算する(同項別表3)。これを「壁倍率」と呼んでいる。

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