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新聞はどれくらい読まれている? 地元ニュースが満載の地方紙も根強い人気

新聞はどれくらい読まれている? 地元ニュースが満載の地方紙も根強い人気

 若者を中心に「活字離れ」がいわれる一方、報道のあり方に批判的な意見も少なからず出るなど、新聞を取り巻く環境は良いとはいえない。そんな中、三和書籍(東京)はアンケート「新聞についての意識調査」を実施。15歳以上の全国の男女471人が回答した。 ズバリ、みんなどれくらい新聞を読んでいるかというと、「新聞(電子版を除く)を読んでいる」と答えた人は304人で、およそ3人に2人の割合。その購入方法は、自宅の定期購読が4分の3を占めるなど、昔ながらの宅配が主流であることに変わりはない。 また、読まない理由を聞くと、「興味がない」や「時間がない」など定番の回答のほか、「ニュースはネットで読める」、「電子版の方が便利」と、インターネット時代を反映したような答えが目立つ。 一方、「どんな新聞を読んでいるか」(複数回答)という質問では、個々の新聞名では朝日、読売、日経が“3強”を形成している格好だが、トップの朝日に続き僅差で2位になったのは地方紙(ブロック紙・東京新聞を除く)という回答。首都圏や関西などを除くと、地元のニュースが満載の地方紙の人気が高い様子がうかがえる。

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小学生も電子書籍へ移行? 1カ月の読書量は…

小学生も電子書籍へ移行? 1カ月の読書量は…

 いっぱいになっている本棚とにらめっこしながら、できるだけ電子書籍へ、という人が増えている。子どもたちにとっては、本棚の心配よりツールそのものの手軽さだろうか。例えば、小学校高学年の女子の44%が電子書籍の読書経験をもっていることが、KADOKAWAアスキー・メディアワークスと角川アスキー総合研究所が共同で実施した「子どもライフスタイル調査2017春」で分かった。 小学生の女子432人に、雑誌添付のハガキによるアンケートを実施したもの。 電子書籍(雑誌・コミックスを含む)を読んだことがあるかどうか尋ねたところ、29%が「ある」と回答。1〜3年生は23%、4〜6年生は44%で、高学年ほど増えている。また全体の58%が「コミックス・マンガ本」の電子書籍を読んだ、または読みたいジャンルと回答。4〜6年生ではマンガ雑誌や小説、「教科書・参考書」なども挙げられた。 1カ月の読書量は、1〜2冊が27%と最も高いが、「20冊以上」も13%。よく読む本のジャンルは、「絵本・童話」が69%で最も多く、そのほかにも恋愛小説や冒険小説、伝記など、さまざまだった。読書時間は、全体の48%が「1年前と比べて増えていると思う」と答えた。

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案外伸びない電子書籍 利用率昨年と横ばい

案外伸びない電子書籍 利用率昨年と横ばい

 ストアにのってくる作品も、これを読める端末も増えたが、電子書籍の利用率は案外伸びていないらしい。20〜59歳の男女2,201人を対象にした「2016年電子書籍および紙書籍に関する調査」(MMD研究所・東京)で、電子書籍の利用率は、無料コンテンツで22.9%、有料コンテンツも16.5%と、昨年と横ばいだったことが分かった。 紙書籍で読書している人は83.0%で、購入先は「書店」が85.5%。紙と電子書籍の両方で読書している人も、その54.0%が「紙書籍のほうが多い」と回答した。

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Kindle本のベストセラーが待望の書籍化 『朝10分で差がつくちょこっと簿記』

Kindle本のベストセラーが待望の書籍化 『朝10分で差がつくちょこっと簿記』

 「今年こそは何か資格を取りたい」と思っている人も多いだろう。そんな人には簿記がおススメ! 誠文堂新光社の新刊「朝10分で差がつくちょこっと簿記」を読んで頑張ってみない? 『朝10分で差がつくちょこっと簿記』は、電子書籍「ホントにゼロからの簿記3級」を書籍化したもの。大学で会計学を教え、監査法人で経理実務を経験してきた著者の、ふくしままさゆきさんが、市販のテキストのわかりにくい箇所やおかしなところを洗い出し、「自分だったらこう教える」というノウハウを詰め込んだ「ホントにゼロからの簿記3級」は、Kindle本「経理・アカウンティング」の売れ筋ランキングで6週連続1位を記録したこともある。それがパワーアップして書籍として登場した。 本全体をストーリー形式にし、初心者がつまずきやすい箇所をマンガ化することで、よりわかりやすく、より楽しく学習できるようなっている。また、レッスン部分に電子書籍にはなかったイラストやアイコンを入れることで、簿記の仕組みがよりイメージしやすくなった。さらに、ドリル問題を多く収録しているので、単に「読んで終わり」ではなく、自分の理解度を確認しながら、確実に知識を身につけられるという。『朝10分で差がつくちょこっと簿記』ふくしままさゆき1,100円+税誠文堂新光社

徐々に拡大してきた電子書籍市場  真のブレークに向けていま求められているものとは

徐々に拡大してきた電子書籍市場  真のブレークに向けていま求められているものとは

 電子書籍の専用端末やスマートフォンが普及し、国内の電子書籍市場が徐々に拡大している。紙の書籍との同時発売も増えてきた。だが電子書籍の7〜8割はコミックが占めており、雑誌や人気作家の小説など、幅広い品ぞろえの実現が課題となっている。超えた1千億円 調査会社のインプレス総合研究所(東京)によると、雑誌と書籍を合わせた電子出版の市場規模は2013年度に1013億円となり、前年度の768億円から約3割の増加となった。専用端末の普及が進んでいることから、同社は国内市場が「本格的な拡大期に入った」とみており、18年度に3340億円まで伸びると予測している。 だが、紙媒体の出版市場は13年に約1兆6800億円といわれており、これと比較すると電子出版は約6%しかない。米国では、この比率が3割を超えるという。 国内市場が徐々に拡大しているのは、専用端末やスマートフォンの保有者が増えたことに加え、携帯電話会社による定額制読み放題サービスなどが始まり、読者層が広がってきたことがある。インターネットで配信する電子書籍ストアが取り扱うコンテンツも増えてきた。 アマゾンは12年に日本で専用タブレット端末「キンドル」を発売した。玉木一郎キンドル事業本部長は「現在、コミックを含めて30万冊を超える品ぞろえがあるが、これをさらに充実させ、読者が納得感を得られる価格にしたい」と意欲的だ。 専用端末「コボ」で対抗する楽天の糸山尚宏koboジャパン部マーケティングマネージャーは「文芸書を含めた電子書籍の総合書店を目指す。潜在的な市場規模は現在の10倍以上ある」と話す。強気の背景には9千万人を超えた楽天グループ会員数がある。 米国では、電子書籍の価格が紙媒体の半額以下になる「価格破壊」により、市場が大きく伸びた。定価販売の紙媒体と違い、電子書籍はストアや出版社が自由に値段を決められる。 だが日本では、人気の新刊書はコミックを含めて紙の書籍と同じ値段で発売される。値引きがあっても、大半は2〜3割が限度だ。増える同時発売 数年前には、紙と電子の書籍を同時に出すと「電子に食われて紙の売り上げが落ちる」と心配する声が多かった。だが最近は同時出版による相乗効果を期待する出版社が増えている。同時発売はコミックでは当たり前になり、雑誌、単行本などのジャンルでも増えてきている。 全社的に電子化を推進している講談社は「同時発売にしたことで電子書籍の売り上げが増えた。14年の電子書籍事業は前年から6割伸びた。これからはプロモーションを積極的に打ち、SNS(会員制交流サイト)なども使って、多くの人に発売を気付いてもらえる方法を考えたい」(吉村浩デジタル・国際ビジネス局次長)と意欲的だ。 一方、新潮社で電子書籍を長く手掛けてきた柴田静也開発部長は「コミックはまだ伸びる要素があるが、『文字もの』は厳しいのではないか。大量の出版物が出る中で、小さな電子画面だけで発売を知らせるのは難しい。多くの本を並べて見せられる書店と比べると圧倒的に不利だ」と指摘する。 新潮社は同社ウェブサイトで展開した作家・村上春樹氏の質問&回答集「村上さんのところ」を、7月に紙と電子書籍で発売する。村上作品は英訳された電子書籍はあるが、日本語では初めてという。小説分野では作家の電子書籍化に対する抵抗感が減りつつあるが、東野圭吾氏、宮部みゆきさんら人気作家は依然としてヒット作品の多くを紙媒体に限定している。このため、読者には「読みたい本が電子化されない」という不満が残る。続く試行錯誤 印刷大手も電子書籍に積極的だ。丸善やジュンク堂書店といった大手書店をM&A(企業の合併・買収)でグループ傘下に入れてきた大日本印刷は、紙も電子も買えるハイブリット型総合書店サービスを目指す。グループ書店やネットストアで本を買うと、電子書籍用優待クーポンを提供するなどして、デジタル(電子書籍)とリアル(紙)の区別なく本をより多くの人に読んでもらおうという作戦だ。  大日本印刷グループの「トゥ・ディファクト」(東京)が運営するハイブリッド型サイト「honto」の会員登録は5月に280万人を突破した。紙の書籍、電子書籍を買うとポイントがたまり、購入した電子書籍を一括管理する本棚機能など、さまざまなサービスが受けられる。トゥ・ディファクトの加藤嘉則社長は「18年までに会員を1千万人にまで増やしたい」と話す。 大日本印刷は4月に紀伊国屋書店との折半出資で「出版流通イノベーションジャパン」(東京)も設立。デジタルとリアルの両分野で互いのノウハウを共有し、アマゾンにはないネット書籍流通システムを構築しようとしている。 凸版印刷は電子書籍分野への進出を狙って11年に「Booklive」(東京)を設立。レンタルショップTSUTAYAと資本提携し、顧客データを活用して会員数を増やそうとしている。 1995年からパソコンでの電子書籍配信サービスを続けているパピレス(東京)は、2007年から電子書籍のレンタルを手掛けている。昨年6月には雑誌・実用書の中から好きな記事だけを40〜80円で読める独自サービスも始めた。読み始めると自動的にコミックが動き出す次世代コンテンツ「コミックシアター」も立ち上げて、コミック読者層の取り込みを図る。 ただ各社から次々と登場する新サービスは、いずれも試行錯誤の域を脱していない。電子書籍を出版する29社が加盟する日本電子書籍出版社協会の吉澤新一事務局長は「電子書籍はプロモーション、マーケティングの手法がまだ確立していない。世の中に認められるためには、読み上げソフトが使えるなど、電子書籍ならではのサービスが必要ではないか」と指摘する。 本好きの読者に電子書籍の利便性を知ってもらい、市場にブレークスルーを起こすには、さらなる工夫と努力が求められている。(経済ジャーナリスト  中西  享)

スキマ時間にワンタップ 「すごく短い本」勢ぞろい

スキマ時間にワンタップ 「すごく短い本」勢ぞろい

 通勤の地下鉄で、出張の新幹線で、空き時間に本を読みたいけど、続きが気になるのはイヤだから読み切りたい。そんな人にぴったりの短編ばかりの電子書籍サービス 『YONDEMILL shortshort 〜スキマ時間で読める本〜』(フライングライン・東京)がスタートした。

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印税が100%もらえちゃうキャンペーン  電子書籍の販売を応援した読者対象

印税が100%もらえちゃうキャンペーン  電子書籍の販売を応援した読者対象

 読者投票で電子書籍の出版が決まるサービス「ブクリパ」って知ってる?今年7月にオープンしたサイトで、「ブクリパ」上に投稿された作品に対して、これは出版すべきだ!と思う読者がその作品へレビューやタイトル提案を行うというもの。

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